伝説の老騎士、アイドルVtuberになる。   作:東出八附子

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幕間3 母娘コラボその3 ルルーファ・ルーファ 元老騎士、乙女の教科書をめくる 前編

 

Luruna Ch.ルルーナ・フォーチュン

【メンバーシップ限定・ハゲと娘の配信】 ハゲとなんかゲームする 【ルルーナ・フォーチュン/観照退】

3860人が視聴中 チャンネル登録者数 86.1万人

#旅団長の文化勉強 #ハゲーム

 

 

「よっしゃ。やってこうぜ」

「ちょっと待てや現役アイドル」

 

:開幕いきなりなんだよwwwwwww

¥1000:挨拶しろ団長wwww

:気ィ抜きすぎィww

:タグのやる気のなさよww

:先生の声がえっぐい低いwww

:「信じられねえ」って感情がこもりにこもりまくってるw

:まさかまさか……

 

「ウチに来るなりノートパソコン広げたから何事かと思ったら、いつの間にかライブ配信が始まってやがった……ありえねえ……」

「外出先でも気楽に配信を始めようと思ったが、スマホ単体じゃ心許くてな。ゲーム用のノートパソコンを買ったんだ。そいつのロケテストも兼ねとる」

 

:え、これオフコラボ?

:現役アイドルが男性作家とオフコラボとかマジかよ

¥6670:俺は永遠に待ちわび続ける:

:兄さんも思わず無言ww

:でもスパチャwwwwww

:どういう状況だってばよ!?

 

「だからってウチに来てオフコラボ配信するのはどうかと思いますよ!? アンタ現役アイドルだろ!? 独身の男の家に来て何やってんだ! 俺もろとも炎上させる気かよ!?」

「旅団員とお前のファンなら問題ないよ。ほれ、コメント」

 

:まあ正直、センセェと団長が男女の仲ってほうが違和感ある

:仮にセンセェと団長がくっついても、団長ならしょうがないかなって

:団長だからなあ……

:そもそもメンバー限定なんだから団長全肯定組しかいないんだよなぁ

 

「……なんで否定コメントねえの? 民度が高すぎて逆に怖えよ」

「心配しすぎなんだよ、お前は」

「俺の感性がおかしいのか?」

 

:団長の距離感がバグってるだけですよ、センセェ

:団長が男女の垣根を作ってないってところも大きいけど

 

「とにかく。座る位置を調整しましょう、団長」

「あ? やだよめんどい」

「やだよじゃないんだよ! ひとつのソファーに隣同士とか完全にライン超えだろうが! いい加減、自分の姿と立場を自覚してくれ!」

「あんだよ、ガキみてーなこと言いやがって」

「はい、そっち座る! 俺はこっち! こっちに来ないでくださいよ団長。そのライン超えたら配信を切りますからね! 物理的に!」

 

:なんでセンセェがライン作ってんだよwwww

:今まで隣同士だったのかよ……それはセンセェうらやま

:だが自ら断ち切っていくスタイルえらい

:よく運営が許可したなww ゲリラ配信じゃないのにwww

:これ、位置的にセンセェがゲーム画面見えないんじゃ?

 

「画面共有の問題は対策済みだ。ケーブルでパソコンとテレビを繋いでサブディスプレイにしちまおう」

「用意が良すぎだろ……」

「お前との付き合いは一番長い。反応くらい予想済みだよ」

 

:本当にマブダチなんだなあ……

:熟年夫婦よりはヤンチャな悪友

 

「はぁぁ……まあ炎上しないならいいや。俺も腹をくくります。で、何のゲームやるんです?」

「『学園プリンス ~私の乙女、捧げます~ 』だ。今日はこのゲームで乙女の思考と好みをリサーチしつつ、学生生活の真髄を学習していくぞ」

「乙女ゲーかよ!? 俺と団長なら、せめてギャルゲーだろ!?」

「ちゃんと全年齢版だ。メン限でも守るべきラインは守る」

「その前にアイドルラインを守ってくださいよ……」

 

:それはそう

:でもイエスなアイデア 楽しそう

:男の人が乙女ゲープレイするの新鮮だな……

:↑団長は女だぞ(重要)

 

「俺は学生という立場を未経験だから、お嬢の普段の生活がいまいちピンと来なくてな。学生生活の勉強になる教材は無いかって相談したら、このゲームを紹介された」

「誰に?」

「社長だ」

「あいつバカだろ」

 

¥2345:シンプルな罵倒助かる

:実兄だから許される暴言w

:社長wwwwグッジョブだけどwww

 

「この作品は学園恋愛ゲームの原点回帰がセールスポイントのようだ。学園モノの入門編にはうってつけと聞いたよ」

「創作だけの間違った知識を覚えちまいそうで怖いっスわ」

「その間違いを阻止するためのオフコラボでもある。本当は姫とのオフコラボで配信予定だったんだけどなぁ……先日のゆめママとの配信で心に深いダメージを負ってしまったようで、キャンセルが入っちまった。で、代案がお前とのメン限配信」

「なんで紅焔嬢じゃないんですか」

「オフコラボするにゃ距離が遠いし……あいつ、恋愛方面がてんで駄目だからこのゲームに向いてない」

 

:姫さんとのコラボ意外に少ないから楽しみなのに残念

:お嬢は恋愛経験ないからラブソングが苦手言ってたな

:実際、他の曲を歌ったときよりもちょっとだけ感情が薄めよね

 

「オープニングトークはこれくらいにして、そろそろはじめようか。ゲームスタートだ」

 

『『が『『『が『『『学園プリンス!』ス!』』』』ス!』』』

 

「……あの。タイトルコールのタイミングがバラバラなんスけど」

「そういう仕様なんじゃねえの?」

「フリー素材みてーなBGMといい、開幕クソゲー臭がプンプンするんだが……」

「社長の推薦だぞ。最低限、配信向けのはずだ。あまり斜に構えると疲れるだけだよ」

 

:ところがどっこい神ゲーなんだよなぁ

:シナリオとキャラとCVは神だね(その他要素は考えないものとする)

:どういうゲームだっけ

:アドベンチャーじゃなくてシミュレーションですね。主人公のパラメータ上げてイベント起こして好感度を稼ぐタイプ。

:転校してきた高校2年の主人公が卒業までの間に男をゲットしていくストーリー

:実況向けだな

:まずはチュートリアル!

 

「主人公は外連味(けれんみ)のない素朴な娘だな」

「この手のゲームあるあるッスね。高校の始業式ですか……おうおう、ご丁寧にパンまで咥えてまあ……安心するというか、捻りが無いというか。まさに王道ッスね」

「始業式……業務を始める式? この学園とやらは生まれたばかりなのか?」

「いえいえ、由緒ある名門校らしいですよ……あれ。もしかして学校制度の説明から必要ですかね?」

「少なくとも始業式という言葉は一般常識問題で学ばんな」

 

:相変わらず団長の記憶喪失という立場が頭から抜け落ちるな……

:そもそも日本の学校の仕組みは大丈夫?

¥500:指示厨でスマヌ センセェ、先に団長に学校制度を軽く説明しといたほうがいいかも

 

「高校という舞台の下地は知っておかねば楽しめんかもしれん。頼めるか?」

「合点承知。ガンガン説明させていただきますわ。他にも疑問点があればどんどん質問していってくださいね」

 

:マジモンの文化勉強になってるwww

:学習教材が乙女ゲーってwww

 

「お。イケメンの人影が見えてきましたね。いよいよですぜ」

「どんな未知の王子様たちが俺達を出迎えてくれるのかな。目指せ逆ハーレムだ」

「団長が言うと現実味あるところがなんとまあ……」

 

:さてさて、団長は誰をチョイスするのか

:メインキャラは全員均等に人気だから予想がつかん

:百合に走らねえかな……(ボソリ

:野郎の団員どもは、団長の好みを知るチャンスだから全集中だな

 

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