『あそこに見えているのが私たちがいる「アビドス高等学校」です』
学校ガ見えてキタカラか、機械がそうイウ。学校。ボクが知ってイルのハ、故郷にアッタ魔術学校とかダッタカラ、見えてイルのが学校トハ気付けなカッタ。機械が指し示シタのハ、そういうヤツじゃなかッタカラ。
砂に飲まレタ建物。そんな印象を最初に持ッタくらい、その建物ニハ砂が多カッタ。近づくト、所々清掃された形跡モ見えるケド、それよりモ、砂が多イ。ここが学び舎とは、ネ。リンチャンが「廃校になりかけている」的なコト言ってたのモ分かる気がスルヨォ。
『私たちがいる教室は……こっちですね』
とりあえず、機械の後ろヲ着いてイク。銃を撃った身ダカラ、ちょっと気まずいネェ。いい話題モ思いつかないカラ、無言でついてっテルンダケド。
そうこうしているト、校舎ノ中に入ッテ、機械はある扉ノ前に止まッタ。ココだけ明かりモ点いてるシ、間違いなさそうカナ。
プレートにハ、貼り直された紙デ、「アビドス廃校対策委員会」と書かれてイル。……ヤッパリ、先生はそのためにコッチに来たんダネ。
最初二扉をノックすル。いきなり開けてモいいんだケド、奇襲だと思われて撃たれたくないカラネ。
「入っていいよ~」
ソンナ間の抜けた返事が聞こえたノデ、扉を開ケル。
その先にハ、ボクの目的である先生ト、五人のヒトガタがイタ。
先生は、ボクの姿を認めるト、スグに駆け寄ってクル。
「マホロア!大丈夫だった?アビドスは広いから、私のように迷ってなかったか心配だったんだよ」
って、先生モ迷ってたのカヨ。よくアビドスまでたどり着けたネェ。誰かに助けられたりしたのカナ?
「ウン、大丈夫だったヨォ」
途中で出会った便利屋のコトは伏せてオク。機械を操縦してイタらしい眼鏡のヒトガタがその内話すだろうシ、ボクの恥をさらすだけだからネ。
ア、先生に気を取られテタケド、自己紹介してネェ。おそらくアビドス高等学校の生徒であろう五人組は値踏みするよう二ボクを見てイル。先生の言葉があったとはイエ、ミンナまだボクを信頼することは出来ていないようダネェ。
「ヤァ、アビドスのショクン。ボクはシャーレに所属している魔術師のマホロアっていうンダ。ヨロシクネ」
とりあえず、自己紹介をスル。そして、やっぱり先生以外は困惑してイル。やっぱり、先生が言ってイタ通り、魔術師はこの世界では架空の存在みたいダネ。
「まぁ、本当に魔術師さんなのですね☆その姿、SNSでも見た事ありますよ~。あ、私は『十六夜ノノミ』っていいます。よろしくお願いしますね☆」
そう思ってイルと、いち早く立ち直ったベージュのヒトガタ、もといノノミが自己紹介をしてキタ。その流れを汲んで、他の面々モ自己紹介をするコトにしたミタイダネ。
「私はアビドス廃校対策委員会の書記の『奥空アヤネ』です。さっきドローンを操作していたのは私ですね」
アア、あれドローンっていうンダ。結構偵察トカに向いてそうダネ。アレ。
「私は『砂狼シロコ』。……よろしく」
今度は銀髪のヒトガタが自己紹介をスル。
「対策委員会会計の『黒見セリカ』。……言っとくけど、あんたはまだ信頼してないから」
そして、黒髪で猫耳の生えたヒトガタがソウ言う。やっぱり、唐突に信頼されでもしたら、怖いもんネェ。サテ、最後はピンク髪のヒトガタ。ナンカコイツ、カービィを思い出すんだよネェ。なんでダロ。
「うへ~、これ、おじさんも自己紹介しなきゃいけない感じ?私は『小鳥遊ホシノ』っていうんだよ~。よろしくね、マホロアちゃん」
やっぱり、カービィを思い出ス。アノ球体とは見た目が割と違うハズなのにネ。雰囲気が似てるからカナ。
「それで、どうしてマホロアはこっちに来たの?シャーレには書き置きを残したはずなんだけど」
自己紹介が終わったのを見て先生がそう聞いてクル。……クックック、待ってたヨ、その言葉。
「ボクがこっちに来た理由、ネェ。……先生なら、もう分かってると思ってたんだケド。何カ、忘れてるモノ、ってナイ?」
「忘れ物?確かに、水筒を忘れたのは失敗したと思ったけど、アビドスと契約する書類はちゃんと持ってきてるし、特には……」
「まだ分からないって感じダネ。ジャア、ゼンブ教えてヤルヨ」
ソウ言って、バッグに詰め込んだ大量の書類を取り出ス。先生はそれを見て、思いっきり嫌そうな顔をシタ。……そこまで嫌そうにしなくてもいいダロ。
「これはその『忘れ物』によって生み出された書類ナンダ。……もう分かったカナ?先生、キミは『出張届』の提出を忘れたネ?」
「……あ、そうだ!私が出張する時、書けって言われてたんだった!ねぇ、マホロア。今から書類を書くから、許してくれたり、しない?」
先生がそう命乞いをしてくる。……書類をボクがココまで持ってきた時点でするコトなんて決まってるノニ、諦めが悪いネェ。
「その必要は無いヨ。ボクが代わりに出しておいたカラ。コノ書類は、リンチャンが気付いてくれるまでニ溜まったモノ。イヤァ、カンカンだったヨ。帰ったら、きっと凄いことになるだろうネ?」
ソウ言うと、先生は絶望した顔をスル。ボクが見たかったのは、この顔なんだヨォ。イヤァ、苦労してココまで来た甲斐がアッタネ。
「先生の償いニなるかもと思って、わざわざここまで来たんだから、感謝してほしいくらいだヨォ。言っとくケド、ボクらもジゴクのような仕事をしてたんだからネ?これくらいはやってもらわないト」
「はい……。ごめんなさい……。私が責任を持って全部処理します……」
本当に申し訳なさそうに、先生がそう謝る。そこまでサレルト、ナンカコッチが申し訳ナクナルよね。
「私たちで出した書類がそんなことになってしまったなんて……。私たちからも、謝罪します。すみません、マホロアさん」
なぜか、アヤネの方からも謝罪が飛んでキタ。責任は彼女らにはマッタクないケド、きっかけを作ったと思って、謝罪してるんだろうネ。
「イヤ、キミたちが謝る必要なんてマッタクないヨォ。元はといえば、先生が書類を提出しなかったのが悪いんダカラ」
「うん……。私が全部悪いです……」
先生はいつまで落ち込んでルんダイ。さっさと元の調子に戻らないと、対策委員会のミンナが居づらそうにしてるじゃないカ。マァ、ボクが作った状況なんだケド。
……サテ、これでボクの表向きの用事は終わったネ。
この後ボクが何をするカはココに来た時点で決まってるケド、少し、試してみようカナ。
「ジャア、用事も終わったコトダシ、ボクは帰るネ」
「え、もう帰るの?」
先生がそう返す。てっきり、手伝いに来たんじゃないカと思ってたんだろうネ。マァ、そのつもりなんだケド、いきなり手伝うッテいうノモつまらないジャン?
「どうやら勘違いしてるようダケド、ボクには手伝うメリットがナイ。先生は優しいから手伝ってくれてるケド、ボクはそこまで優しくなんてナイからネ」
まさにわざとらしい口調でそう話ス。そうイッタ途端に、対策委員会のミンナの目が剣呑な物に変わった。……一名を除イテ。
「やっぱり……。最初に出会った時から、胡散臭いと思ってたのよ、あんた!」
セリカがそう高らかに叫ブ。この反応ガ、普通だヨネ。他のヒトガタも、口には出してないケド、同じ気持ちみたいダ。顔が物語っテル。ホシノだけは、最初と変わらない表情でジーッとボクを見つめテルケド。
先生モ、サッキの絶望していた表情から、いつもの表情に戻って、同じようにボクを見つめてイル。
「ソモソモ、コンナ環境なんダカラ、所属する生徒が減るのモ、仕方無いんじゃナイ?この辺り、頻繁に砂嵐が発生するデショ?それだったら、ココじゃなくて、もっと別の学校トカにイッタ方がイイよネェ。ミンナが出てイクのモ、無理は無いと思うヨ」
「それは、聞き捨てならない」
「シロコ先輩、ちょっと待ってください。……どうしていきなりそんなことを?」
「何も、事実をいったまでダヨ。ボクが手伝う理由が無いっていうネ」
銃を構えようとしたシロコを制して、アヤネがそう聞いてクル。ヤッパリ、人を煽る方が向いてるのカナ、ボク。こうしようとした理由は、ちゃんとアル。……ココぐらいが、潮時カナ。ボクが口を開こうとすると、先に先生が発言する。
「まぁ、その辺にしておきなって、マホロア。今言ったこと、本当にそう思ってないでしょ」
「「「「え?」」」」
「……やっぱり、先生には見抜かれてたカ」
先生から向けられノハ、敵意じゃなかったカラ、もしかしたらと思ったケド、本当に見抜かれていたとはネ。アト、ホシノも驚いてナイから、見抜いてたのカナ?
「先生の言う通り、今言ったコトは本心じゃないヨ。なんで唐突にこんな悪く言ったのかって言うトネ、君タチがこの場所を愛してるノカ試したかったンダ。愛もナク、惰性で残ってるようナラ、本当に助ける価値は無いからネ。デモ、そんなコトなくて、安心したヨォ」
「もちろん、コンナコト言っても、ボクが君タチの愛した場所を貶したのニハ変わりナイ。これからボクも君タチに協力するつもりだケド、貶した分、こき使ってくれて構わないヨォ」
そして、ボクからソウ説明したんだケド、まだ困惑してるネェ。ソウ思ってイルト、唯一困惑していないホシノが、質問してきた。
「じゃあ、マホロアちゃんはシャーレに帰らずに、私たちを手伝ってくれるってことでいいんだよね?いやぁ、おじさん急にあんなこと言われちゃったからヒヤッとしたよ~」
「そういう認識で構わないヨ。ボクは助ける理由は無いって言ったケド、先生が手伝ってる時点で、ボクは君たちを助ける理由はアルからネ」
「何事かと思いましたよ~。でも、マホロアさんも手伝ってくれそうで一安心です☆それはそうとして、私たちの学校を悪く言った分、しっかり働いてもらいますからね?」
ノノミがそう付け加えてクル。お手柔らかにお願いしたいけどネ。マァ、ダイタイなんでもスルつもりだケド。
「ん。砂が多い環境が気に食わないなら、マホロアが全部掃除すればいい。魔術師なんでしょ?」
シロコも、ソウ言う。魔術師ッテ、そんな便利なモンじゃないけど、デモ、ボクが言ったコトからすれば、それくらいは妥当なのカナ。
「正直、ウチを馬鹿にしたのは許せないけど……手伝ってくれるなら、まあ、いいわ。その代わり!こき使ってやるから、覚悟しておきなさい!」
「ひとまず、何事も無く終わりそうで良かったです……。しかし、マホロアさん?初対面の人にそういう事をするのは、よくないと思います」
「そうだネェ。次からはしないことにするヨォ」
前なら絶対アンナ事言って帰ったけれど、カービィは、アイツは絶対そんなコトしないシ。それに、やっぱり、強く言われるのは、もうこりごりだからネ。
「じゃあ、まずは、シロコちゃんが言っているように、ウチの校舎を掃除してもらおうかな?馬鹿にした分、絶対に馬鹿にできないようなきれいな校舎にしといてね~」
「わ、分かったヨォ」
ボクも、これから先生みたいに忙しくなるネ。自業自得だケド。
「マホロア」
「何カナ、先生」
「私からも言っておくけど、あんなことはあまり言わないでほしいな。誰かを馬鹿にしてるのを見るのは、気分のいいものじゃないから」
「ウン、二度としないヨォ」
やっぱり、出来心でやっちゃうといけない事もあるんだネェ。今回でよくわかったヨォ。アノ、マスタークラウンの件も出来心だったナァ。自分の発言や行動には、気を付けないとネ。
マァ、それはそれとして、ボクのアビドスでの生活は、これから始マル。最初は、ボクの発言を行動で償っていく所からカナ?
登場人物紹介等
「マホロア」
先生の絶望顔で溜飲を下げた。
元からアビドスを助けるつもりだったが、出来心で悪くいった模様。
これからは、雑用としてこき使われる。
本人は、当然の報いと思っている。
「小鳥遊ホシノ」
対策委員会の委員長。
最初からマホロアの演技を見抜いていた。
それはそれとして、アビドスを馬鹿にしたのは許していないので、こき使うつもり。
「十六夜ノノミ」
ネフティスグループのお嬢様。
マホロアのことは割と悪く思っていないが、学校を馬鹿にした分は働いてもらおうと思っている。
「砂狼シロコ」
身元不明の人。
当時のホシノたちに助けられたので、アビドスへの愛は強い。
当然、マホロアは良く思っていない。
「黒見セリカ」
対策委員会の会計。
会計だが、よく詐欺などで騙されやすい純粋な性格。
マホロアの演技も本物だと思っていた。
「奥空アヤネ」
対策委員会の書記。
真面目な性格で、普段は冷静だが、怒ると怖い。
なお、マホロアに対しては、怒りよりも疑念が強かった模様。
「先生」
ついに書類を渡され、絶望した。
しかし、アビドスを馬鹿にしたマホロアはしっかり注意した。
マホロアと共に、これから忙しくなる。
活動報告にも書いてますが、これから投稿頻度落ちます。
ブルアカのメインストーリーでどの章が一番好きですか?
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Vol.1 対策委員会編
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Vol.2 時計じかけの花のパヴァーヌ編
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Vol.3 エデン条約編
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Vol.4 カルバノグの兎編
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Final. あまねく奇跡の始発点編
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Vol.5 百花繚乱編
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EX. デカグラマトン編