好き勝手に書けるのがいいですね。
「奥空アヤネとトショカン」
ドーモ、マホロアだヨォ。
昨日の会議ハ、主に書類の内容ヲ確認しただけデ終わっタヨ。その内容が衝撃的だったからネ。書類にハ、アビドスの借金がそのまま、アビドスと小競り合いをシテイタってイウ「カタカタヘルメット団」に回されていたラシイ。
そして、アビドスの借金ノ債権者は「カイザーローン」。この二つの事実カラ、自ずと分かるノハ、アノ会社が多額のお金を渡している組織ヲ自分から潰しにかかってイルというコト。間接的に攻撃シテマデ、自身の正体を悟られないヨウ二シテ。
マァ、正体ヲ隠すノハ評判が落ちるというカ問題にナルのを防ぐ意味で十分に分カル。デモ、利益を得られる組織ヲ自ら潰すナンテどんな理由があるんだろうネ?考えられるノハ、アビドスの借金ヨリ利益ヲ得られる可能性が高い何かがアッテ、その過程でアビドスが邪魔になったトカ、そんなモノしか思いつかないヨォ。
そう思ってミンナに聞いてみたケド、「そんなものは知らない」というのが対策委員会の回答だったヨ。砂漠化したアビドスにそんなモノがあるだナンテ、ボクも荒唐無稽ダト思うナ。
ソレで、今考えても分からないシ、とりあえずお開きにナッタ。ヒフミもこの会議にイテ、この件をトリニティの上層部二報告してくれるラシインダケド、ホシノに止められテタネ。
曰く、「もう知ってるはずだから無意味」とのコト。アト、ヒフミがこれからはたまにシャーレを訪れるラシイ。ボクや先生とあまり話せなかったからダッテ。これは、所属する生徒が増えるかもネェ。
ソンナ感じで、昨日のコトを思い返しながらアビドスの図書館へ向カウ。今日は会議の時間が遅めダカラ、その前にキヴォトスについてを学ぶためにネ。
この世界が極端な銃社会デ、魔術なんてモノが無いのはこれまで十分分かっテル。デモ、ボクはこの世界のコトを全然知らナイ。シャーレの図書館でも十分勉強になるんだケド、あそこにある本は仕事用のヤツとか参考書が大半なんだヨネ。
キヴォトスの歴史はその参考書から学んでるんだケド、アビドスは昔凄かったラシイネ。なんでも、キヴォトス一のマンモス校だったトカ。今の状態からは、とても考えられないケド。
そんなわけで、昔凄かったアビドスの図書館なら、モット勉強になるような本があるかもしれないカラ、今向かってるンダ。アヤネも言ってたケド、確かに図書館までの道のりは遠いネ。そこはボクが全部掃除したンダケド。
一人で歩く廊下。この状況には見覚えがアル。魔術学校の時のボクは、授業が終わると図書館で授業で扱わない魔術の理論を学ぶようなヤツだったカラ。いたずらに使えそうな魔法トカを探すノハ楽しかったナァ。昔慣れ親しんだ静けさを思い出ス。
そして、図書館に着ク。目の前の扉を開けるト、そこには、シャーレのモノとはマタ違った雰囲気の図書館が姿を見セル。アッチはどっちかというと最新、みたいな感じで機械トカも多かったケド、コッチはそんなモノが無クテ、古き良き木製の棚が奥までズラリと並んでイル。
見た感じ、シャーレの図書館よりモ大きいネ。デモ、そこまで汚れはひどくナイ。蔵書量モ結構ありソウなの二。
「あれ、マホロアさん?」
図書館を入口で見回しているト、読書スペースらしい場所に座っていたアヤネが目に留まる。同じタイミングで向こうもこちらに気付いたヨウで、話しかけてキタ。
「アヤネじゃン。何してるノ?」
「私は、勉強ですね。借金返済や今回の調査などで忙しいですが、それでも学生の本分は勉強ですので。マホロアさんは何をしにこちらへ?」
「似たようなモノだネ。ボクはキヴォトスに来たバッカリだからサ。コノ都市のコト、ナ~ンニモ知らないカラ、ボクも勉強しようと思ッテ。固有ワードとか、いちいち誰かに聞くのもアレだしネ」
「なるほど……良いですね!マホロアさんがよければ、一緒に勉強してみませんか?」
一緒に勉強、カ。魔術学校時代のボクは一度もしたことが無かったナァ。ズット、一人で勉強しテタ。
「良イノ?大体ボクがキミに教えられることになっチャウと思うケド」
「全然大丈夫です!私も復習になりますし」
「ジャア、お願いしようカナ」
そうして、アヤネと勉強スル時間が始マッタ。まずボクが勉強するノハ、キヴォトスの歴史からカナ?アヤネの参考書を見るに、数学を勉強してイルようダカラ、本を探す必要があるカナ?
「マホロアさんはキヴォトスについて学びたいと言われましたが、具体的にどのようなことを?」
「ウーン、地理はもう勉強シタシ、キヴォトスの歴史について学びたいカナ」
ソウソウ、キヴォトスの地理は最優先事項だったカラ、ちゃんとシャーレで勉強しといタヨ。エ?アビドスの道中で遭難したダロ、ッテ?……何のコトカ分からないナァ。
「でしたら、あちらの棚にキヴォトス史の本が分類されています。一緒にマホロアさんに合いそうな本を探しましょうか?」
アヤネがそう提案スル。流石に、そこまで勉強の邪魔はしたくないナァ。ただでさえ、ボクがたくさん質問すると思うノニ。
「イヤイヤ、自分で探すカラ、大丈夫ダヨ」
「分かりました。では、私はここで勉強してますので、良さそうな本が見つかれば、こちらに戻ってきてください」
「了解ダヨ」
アヤネと別れて、目的の棚へと向カウ。アヤネの言う通り、その棚には、「キヴォトス史」と書かれてイタ。見るに、同じ分類が二、三つぐらいアルナ。これは、骨が折れそうダネ。
そう思いながら、ザット棚を見て回ル。参考書や専門書、漫画ナンカも置いてアルネ。歴史関係のヤツだけダケド。ちゃんと分類されているナ。
ウーン、今のボクじゃ専門書は多分読めないカラ、参考書をメインにして集めようカナ。イヤァ、少し懐かしいネ。魔術学校の時の自習モ、最初は参考書からダッケ。
ナンテもの思いにふけりながら本を探してたんだケド、とある本が目に留まった。何故、目に留まったカ、ッテ?
ソリャ、コノ世界で絶対に見かけるハズもナイ単語がその本のタイトルにアッタカラ。シカモ、自分が慣れ親しんでキタ、その単語。
サッキまでの思考が吹っ飛ぶくらい衝撃的ダッタ。まるで何かに弾かれたかのようにその本へ向カウ。
「ハルカンドラ探究」
少しホコリを被ったソレヲ手に取って読ム。アヤネを待たせるノモ悪いカラ、最初のところダケ。
『オーパーツ。このキヴォトスで度々出土するそれは、今の我々が有している技術よりはるかに高いレベルの技術が使われている物が多い。そして、解明されているオーパーツも比較的最近の技術が使われていたりとその謎は多い。では、なぜキヴォトスがこのような技術を有し、そして衰退したのか?私は、十数年をその研究に費やしてきた。
その研究の結果を伝える前に、ハルカンドラについて知っておく必要がある。今の教科書には少ししか言及されないこの都市であるが、それはハルカンドラに言及している物が少なく、確定している情報が圧倒的に少ないからに他ならない。その内容は、古代のキヴォトスに訪れ、取引を行ったという一文のみ。あくまで教科書には、古代のキヴォトスの人々がオーパーツを作り出したと書かれている。
しかし、私は、この都市こそがオーパーツの生みの親ではないかと考えた。その理由を、次頁から考察を踏まえて書こう』
最初のページには、ソンナ内容が書いてアッタ。コレは、実に興味深いネェ。アノ都市がコノ世界とも関わってたナンテ。
オット、イケナイ。とりあえずコノ本は一般向けの本ミタイダシ、参考書と一緒に持って行って、勉強のアトデ続きを読モウ。アトは……コレと、コレかナ。
ヨシ、良さそうな参考書モ見ツケタし、アヤネのところに戻るカネ。
席に戻ってみるト、アヤネが難しそうナ顔をシテ手を止めてイル。遠目で見テみたケド、関数の問題カナ?
「戻ったヨ」
「あ、マホロアさん。おかえりなさい」
参考書から目を離して、そう言うアヤネ。どうやら、今気づいたミタイダネ。結構集中してたのカネ?
「勉強の邪魔しちゃったカナ?集中してそうだったシ」
「いえいえ、少し難しい問題で悩んでいただけなので、大丈夫ですよ」
難しい問題カ。数学の難しい問題ッテ、分からない時ハ本当に手が出ないヨネ。魔術学校デモ、やけに複雑なヤツしかやってなかったカラ理論を覚えるのに苦労したヨォ。ってイウカ、見た感じボクが昔やった内容とかなり似通っているナ。
「ボクの勉強を始める前に、ちょっとソレ見せてもらってもイイ?」
「え?マホロアさんは解けるんですか?」
「昔似たようなのをやったコトがアッテネ」
どうやら、ボクが教えられるだけじゃなく済みそうダネ。
───
ソレからも、アヤネが解けない数学の問題はボクが教エテ、逆にボクが疑問に思ッタ所はアヤネが教えてクレタ。なんでも、普段からコツコツ勉強してるらしくテ、ボクが聞いたところは全部正確に答えてクレタヨォ。
……ア、また分かんネェ所出てキタ。
「ネェ、アヤネ。チョット質問したいんだケド、コノ『第一回公会議』で抗争していた分派学校がまとまったんだヨネ?」
「はい、そうですね。それで分かれていた分派学校が集まって形成された学校が『トリニティ総合学園』ですね」
「ウン。そこまでは良いんだケド、抗争してた主要な分派学校に『パテル』『サンクトゥス』『フィリウス』『アリウス』が書いてあるんだケド、この公会議で連合したのがアリウス以外の三つしか書かれてないンダヨ。アリウスはドウしチャッタのカナ?マァ、書かれてないダケで連合したかもしれないケド」
「いえ、アリウスはですね、連合に反対したんですよ。私はトリニティの生徒ではないので詳しくないんですけど、なんでも、反対したために弾圧されたとか」
「なるほど、勉強になるヨォ」
こんな風にネ。ボクもちょくちょくアヤネから質問されるケド、圧倒的にボクの方が質問してる回数多い気がスルネ。
ウーン、これは今日アノ本は読めそうに無いカナ。軽い気持ちで始めたケド、キヴォトスの有名学校だけでもかなりの量がアル。アビドスもネ。
───
「あ、もうこんな時間ですね。今日の勉強会は、ここまでにしましょうか」
アヤネが時計を見てソウ言う。アレ、と思ってボクも見てミルケド、ホントに会議の時間が近づいてイタ。確かに、今から片付けしないと間に合わないネ。
とりあえず本の片付けを終えて、対策委員会の教室へと向かう。今日はためになったネェ。読みたい本も出来たシ、今夜にでも読もうカナ?
オット、お礼しとかなイト。アヤネが居なかったラ、ズットもやもやして過ごす可能性だってあったからネ。
「今日はアリガトネ。おかげでボクもキヴォトスの歴史をある程度理解できた気がするヨ」
「いえ、こちらこそ。私も解けない問題とかを教えてもらったりしてまたし、これでおあいこです。それはそうとマホロアさん、数学できたんですね」
「チョット失礼じゃナイ、ソレ?マァ、こう見えてボクは理系だからネ」
ナンテ、他愛もナイ話をしながら教室へ向カウ。……マタ、こういう機会があればいいナァ。誰かと一緒に学ぶのが、コンナに楽しいとは思わなかったヨォ。
アノ時のボクにも伝えてあげたいくらいにネェ。一人で学び続けるのも、また違った楽しさがアッタケド、コッチの方が何倍も楽しかった気がスルからネ。
二人で歩いた廊下は、一人の時よりも雰囲気が様変わりしてイタ。少し賑やかナ、ソンナ場所二。その廊下はマッタク見覚え無かったケド、居心地のいい場所ダッタ。
登場人物紹介等
「マホロア」
本編では過去があまり語られないため、作者が独自解釈している。魔術学校もその一つ。今後も少しずつ過去の描写が入る。
今回の勉強会は非常にためになったらしい。
なお、深夜にもう一度図書館へ行こうとして先生に止められた。
「奥空アヤネ」
対策委員会で忙しい状況の中でも勉強は怠らない勤勉な生徒。
この後、マホロアと一緒に勉強することが増えた。
効率的に勉強できるため、対策委員会の皆と勉強会をしようと思っている。
露骨な伏線。
ブルアカのメインストーリーでどの章が一番好きですか?
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Vol.1 対策委員会編
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Vol.2 時計じかけの花のパヴァーヌ編
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Vol.3 エデン条約編
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Vol.4 カルバノグの兎編
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Final. あまねく奇跡の始発点編
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Vol.5 百花繚乱編
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EX. デカグラマトン編