青春ヲカケル旅人   作:物好きな人

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 感想など書いてくださる人、非常にモチベになってます。ありがとうございます


「フウキイイン、タイケツ」

「ん?ああ、向こう側の生徒?なんだっけ……アビドス?そんなの当然、公務の執行を妨害する輩は全員敵だ」

 

「ならば、大人しくしてもらいたいものですね……。しかし、こちらの事情を説明するのが先かと……」

 

 一度砲撃が止んだカラ、巻き上がった砂埃の中を駆け抜けて、今のうちにト少し離れたトコロにイタ対策委員会のミンナと合流シタ。彼女たちモ突然の砲撃で戸惑ってイタようだネ。

 風紀委員会の方は何か話し合ってイル。

 

『確認、取れました!先ほどの50mm迫撃砲による砲撃は、ゲヘナの風紀委員会が行ったものです!標的は私たちではなく、便利屋の皆さんのようでしたが……』

 

「な、何っ?風紀委員会が便利屋を捕まえに来たってこと!?」

 

『まだ分かりません……しかし、友好的とは判断しかねます』

 

 アヤネによる説明を受ケテ、ひとまず納得を見せる対策委員会の一同。ナルほど、確かに便利屋はある種の不良集団ダって話を会議で聞いたナ。さっきまで一緒に戦ってイタ便利屋の方を見ヤル。

 

 何とか直撃ハ避けたヨウだけど、ローパーを三体同時に相手していたのもあって、相当疲れてイルように見エル。……ボクらも消耗してイルシ、今戦闘になったら確実にジリ貧ダヨネ。

 

「はぁ、はぁ……なんであいつらがここまで追っかけて来るのよ……私たち、そんなに悪い事してたかしら?」

 

「実績、ってやつかもね~。それでも、ここまでするのは変だけど」

 

 彼女たちモここまでスルのは変だって思ってイルナ。というカ、自治区外まで追っかけて来るッテ、相当問題視されてるんダネ。ソコまで悪いヤツには見えないケド。

 

「砲撃範囲内には私たちもいた。あからさまにこっちを狙った訳じゃないけど」

 

「冗談じゃないっての!何なのよ、一体!」

 

「でもゲヘナの風紀委員会は、他校の公認武力集団や、便利屋のような部活とは性質が異なります!一歩間違えれば、紛争の火種になるかもしれません……アヤネちゃん、ホシノ先輩とはまだ連絡はつきませんか?」

 

 対策委員会の話ヲ聞きながら、コノ状況をなるべく楽二突破スル方法を考エル。ノノミの言うように、このままではアビドスと風紀委員会の関係がこじれるコトにナルナ。

 

 ……先ずは、対話が必要カナ。だが、それだと十中八九恩のアル便利屋を売るコトにナル。どうすればいいカ。

 

『……はい。普段なら、ここまで連絡を取れないことは無いはずなのに……』

 

「この状況、どうすればいいのでしょうか?」

 

「……じゃあ、便利屋を風紀委員会に引き渡しちゃう?」

 

「「「「ッ!!!」」」」

 

 先生の引き渡し発言デ、驚いた反応ヲシタ便利屋の四人。対策委員会のミンナは乗り気ではなさそうダ。……なかなかひどいコトを言うネ、先生モ。実際にする気は一切なさそうダケド。

 

 算段は出来タ。誰も犠牲にならない方法デ、特にこれとイッタ労力も必要ナイモノ。

 

「それは、マホロアちゃんを助けて貰いましたし……それにあの一件以降、アビドスで目立った悪さはしていないみたいですし……でも、彼女たちと戦うわけには……」

 

「じゃあどうしろって言うの?」

 

「マァ待てッテ。いずれにセヨ、先に風紀委員会と話し合う必要があるんジャナイ?便利屋が目的ってボクらは思ってるケド、ホントーは何か重要な理由があるのかもしれないシ」

 

『確かに、自治区外でこの兵力を運用するのは異常です。便利屋以外にも、何か目的があるのでしょうか……話し合いをしてみるというのは、賛成です』

 

「ん、異論ない」

 

「ええ、私たちの権利を無視するような真似をするに足る理由を聞きだしてやるわ!」

 

「はい、まずは話し合いから、ですよね☆」

 

「じゃあ、まずは話し合いかな」

 

「ソレと、これは独り言なんだケドネ、プロのアウトローは退くべき時を見誤らないラシイヨ」

 

 その手始めに、対策委員会の話に割り込ンデ、話し合いを訴エル。みんな賛成してくれてホットスルヨォ。ソシテ、ボクの思惑の布石として、非常にわざとらしく、便利屋のミンナに聞こえるヨウナ声で独り言ヲ言ウ。

 

「みんな、すぐに逃げるわよ!!」

 

「……回りくどい」

 

 アルはその言葉にスグに反応シ、ミンナを引き連れてまだ残ってイル砂埃の中に消えてイッタ。白黒のヒトガタの言葉は聞かなかったコトにするヨォ。

 

「いいの?逃がすようなこと言って」

 

 シロコがその意図を問うてクル。マァ、便利屋がいる状況ダト、コッチの主張に正当性が欠ける気がスルからネ。

 

「いいんダヨ。今は彼女たちがいないほうがやりやすいデショ?」

 

「その通りだね。じゃあ、ゲヘナの風紀委員会と話し合いに行こうか」

 

 

 

───

 

 

 

「……アビドスの生徒たちが近づいて来ています。敵意は無さそうです」

 

「はあ、面倒だな。さすがに敵意の無い人を撃つ訳にはいかないし……」

 

「!ちょっと待ってください、イオリ。アビドス側に民間人と妙な物が……あれは、シャーレの先生とマホロアさん!?」

 

「ん?誰だ、そいつら」

 

「ヤァヤァ、お話中のトコロ失礼するヨォ。突然砲撃を受けたコトについて話し合いたいんだケド、イイかナ?」

 

 何やらまだ話し合ってタみたいダケド、待つ義理モナイので、普通にぶった切りながら話しカケル。

 

「久しぶり、チナツ」

 

「先生……このような形でお目にかかるとは……」

 

 先生がフランクにチナツに話しかけてイル。向こうとしては凄く気まずいハズなんだケド、気付いてナイノカ、気付いてイルノカ。

 

『先ほど行われた50mm迫撃砲による砲撃はあなたたちのもので間違いないですか?』

 

「ああ、そうだが、何か?私たちは犯罪者をなるべく穏便にとらえるために仕方なくそうしただけだ。あの砲撃が無ければ、さらにひどい被害が出る可能性が高かったからな」

 

 ナルほど、聞くまでも無く目的を喋ってくれたネ。便利屋が目的だったカ。……なら、こちらにも正当性がアル主張が出来ル。嘘が混じるケドネ。

 

「冗談じゃないわ!私たち、死ぬかと思ったんだから!」

 

「そうダヨ!それに、犯罪者ナンテ近くにいなかったじゃないカ!言いがかりダ!」

 

「は?すぐ近くにいただろ、便利屋のやつらが」

 

 ボクの思惑とは彼女たちをいなかったコトにスルコト。彼女らによるミマチガイだという風にすり替えるのサ。砲撃の砂埃で、向こうには彼女らが逃げるトコロを見られていナイハズ。

 

 犯人がイナイともあれば、風紀委員会モ謝罪さぜるを得ないハズ。ナラ、穏便に解決できるんじゃね、ってコト。アト、便利屋がいると引き渡しが条件になるだろうシ。

 

 合わセロ、と少し困惑気味の対策委員会と先生に目配せをスル。その意図に気付いたようで、みんな気付かれないように頷いてくれた。

 

「イーヤ、いなかったネ。そうでショ、ミンナ?」

 

「そうよ!ラーメン食べに行こうとしたら、砲撃されてびっくりしたじゃない!」

 

「折角の昼食が台無し」

 

「そうですよ!今回のような無差別砲撃は許されるものではありません!」

 

『はい!こちらの自治区内で許可なしに戦術的行動を取るということは、政治的な紛争を招きます。それも、居そうだからという理由でそこら中に撃たれては、たまったものではありません!』

 

「今回のようなことは、今後しないでもらえると助かるかな。他の市民にも被害が出るかもしれなかったし」

 

「い、いやでも……索敵した時は確認できたよな?」

 

 一気に全員から否定されて少し押され気味な褐色のヒトガタ。というカ、イオリだっけ?確認させるというコトは、不安になってる証ダネェ。クックック、このまま畳みかければ行けるカナ?

 

「はい。で、ですが……今は姿が確認できません!」

 

「ホラ見ロ」

 

「何が、ほら見ろ、だ。確認できたっていってるじゃないか。便利屋は居たんだ。間違いなく。恐らく、砂埃に紛れて逃げたんだろう」

 

「デモ今はイナイヨネ?」

 

「ああもう、しつこいな!録画を見せればいいんだろ!誰か、録画を持っている奴はいないか?」

 

 イオリが録画をしてイルヤツを探ス。流石二それを見せられたらコノ嘘はつぶれるケド、ソンナ都合のいいヤツイルカ?

 

「い、いえ……急な出撃だったので、誰もそのようなものは持っておりません」

 

 ゲヘナの風紀委員会の生徒がそう口々に言ウ。ウン、やっぱりネ。神はこちらに味方してイルナ。

 

「デ、その録画ってのはドコダイ?早く見せて欲しいナァ」

 

「……先生。マホロアさんって、普段からあんな感じなんですか?」

「うん。マホロアはたまにああいう感じになるんだよ」

「……なるほど」

 

 ナンカ知らないトコロで株が下がったような気がしたケド、これで穏便に済むかもしれナイ。アトはゲヘナの風紀委員会が謝罪すれば万事解決。

 でも、イオリは納得してないネ、アレは。

 

 少し対策委員会も引き気味で会話を聞いてイル感じがするガ、ココはボクが好きなように喋らせてもらウヨ。もう少し長引くだろうケド。

 

 

 

───

 

 

 

「イオリ、やめてください。みっともないです」

 

『マホロアさん、私たちのために言ってくれているのは分かるのですが……それでも、二人ともいい加減にしてください。長すぎです』

 

 ソレからも、ボクはイオリと便利屋の存在についてトッテモ建設的な論争ヲシテイタ。

 

「だーかーらー、私たちは見たんだって!便利屋を!お前らの目が節穴だったんじゃないのか!」

 

「ハァ?コレでも視力ダブル2.0超えのサイキョー視力なんダケド!距離離れてるシ、ソッチの目の方が節穴なんじゃないノ?」

 

「ゲヘナ風紀委員会のスナイパーを舐めるな!こっちだって視力両方2.0超えだぞ!それに、他の者も訓練で見間違いなんてしないように鍛えてる!」

 

 とっても建設的ダネ。……なかなかしぶといナ。イオリも。

 

『聞いてますか?』

 

「オイオイ、ジャアなんだってイウのサ。ボクはゼーッタイに見てないヨォ。やっぱりソッチの見間違いダロ」

 

「どうしてさっきの流れでそうなるんだ?明らかにそっちが嘘をついているに決まってる!」

 

「ナンダヨ、ヤるカ?」

 

「いいのか?風紀委員会として、売られた喧嘩は無視できないぞ?」

 

『……聞いてますか、って言ってるんですよ!』

 

「「はいっ!!」」

 

「あ。アヤネが怒った」

 

 イオリと同時に返事スル。凄くイヤな予感がシタ。たとえるナラ、カービィのおやつを盗み食いしてイルのヲカービィに見られた時の様ナ。ホログラム越しに見えるアヤネの姿から、あの時のカービィの雰囲気を感じタ。

 

『いいですか、二人とも!今回の主題は他校の自治区内に砲撃を行った事についてです!便利屋がどうなのか知りませんが、本来の論点はそこじゃないはずです!なのに二人はいつまでもくどくどと……少しは周りを見てください!』

 

 言われた通り、イオリと周りを見回す。風紀委員も、対策委員会も、そして先生モ、ボクらを引いた目で見てイタ。……オゥ、こいつはなかなか効くネェ。ヒートアップした頭が冷えてイク。

 

『……分かりましたか?少し頭を冷やしてください。マホロアさん、ここからは私が交渉しますので、下がっててください。いいですね?』

 

「エ、デモ……」

 

『いいですね?』

 

「わ、分かったヨォ」

 

 笑顔がアンナに怖いとは思わなかったヨォ。渋々後ろに引き下がる。

 

「イオリ、あなたもです。私が代わりを務めますので、少し静粛にしてください」

 

「……ごめん」

 

 イオリも、同じコトをチナツから言われているみたいダ。あちらモ少し後ろの位置に控えた。

 

 イヤァ、久しぶりに論争したナァ。結構楽しかったケド、さすがに脱線しすぎたカ。反省しないト。戦いを避けるためにコンナコトしてたノニ、逆に自らしようとするナンテ本当ニ盛り上がっテタンだね、ボク。

 

『チナツ、その必要はありません。代わりは、私が受け持ちます』

 

 突然、ソンナ見知らぬ声が響ク。通信カ?表示されたホログラムに映ってイタノハ、奇妙な恰好ヲしたヒトガタが映ってイタ。アレ、寒くナイのカナ?

 

「アコ行政官……?」

 

「アコちゃん……?」

 

 どうやら、風紀委員会のミンナは知ってイルみたいダネ。チナツやイオリ以外の風紀委員も一斉に姿勢を正してイル。リーダー格カ?

 

『……アビドス対策委員会の奥空アヤネです。所属をお願いします』

 

『はい。こんにちは、アビドスの皆様。私はゲヘナ学園所属の行政官、アコと申します。今の状況について少し説明させていただきたいと思うのですが、よろしいでしょうか?』

 

 なるほど、確かに凄そうな肩書を持ってルンダネ。風紀委員らが姿勢を正スのも頷ける、カ。

 

『アビドスに生徒会の面々だけが残ってると聞きましたが、みなさんのことのようですね。アビドスの生徒会は五名と聞いておりましたが、今はどちらに』

 

 さすがにボクが生徒会の一員であるなんて判断はされないカ。マァ、制服着てないシネ。ソシテ、アヤネが答える。

 

『今はおりません。そして私たちは生徒会ではなく対策委員会です、行政官』

 

『奥空さん……でしたよね?それでは、生徒会の方はいらっしゃらないということでしょうか?私は、生徒会の方と話がしたいのですが』

 

「アビドスの生徒会はとっくの昔に解散したわ!事実上私たちが生徒会の代理みたいなものだから、言いたいことがあるなら私たちに言いなさい!」

 

 セリカがソウ言うが、ウン?ナンカ違和感アルナ。生徒会と対策委員会が別に存在してイル?イヤマァ、解散してるってことは対策委員会だけなんだろうケド。

 

 元研究者の性なのか、こういう変なトコロに違和感持つんダヨネェ。後で聞いてみようカナ。

 

『先ほどまでの愚行は、私から謝罪させていただきます。』

 

「なっ、私は命令された通りにやったんだけど!?アコちゃん!?」

 

『命令に「まずは無差別に砲撃せよ」なんて書かれてましたか?ましてや、喧嘩しろとでも?』

 

「い、いや、状況を鑑みて火力支援、その後に歩兵の投入……戦術の基本通りにって……」

 

『ましてや他の学園の自治区の付近なのだから、その辺りは注意するのが当然でしょう?』

 

 やっぱり、違和感がアル。ひとまず解決しそうダケド、まだ終わらない気がスルナァ。そんな気配が薄々感じらレタ。




登場人物紹介等
「マホロア」
 会話大好き。嘘も好き。
 なお、マホロアがカービィのおやつを食べた時のカービィは近くにいた哀れなナックルジョーを食べたらしい。その後の記憶が吹っ飛んでいるが、スゴク怖かったということだけ覚えているとのこと。
 視力については真偽不明。

「先生」
 マホロアの論争を後方理解者面で見ていたが、長くなって止めるか迷っていた。
 結果的に必要なかった模様。

「銀鏡イオリ」
 マホロアと論争していた人。
 熱くなると止められなくなる性格のため、マホロアの誘いに乗ってしまった。
 後日この件で反省文を書かされる。

「火宮チナツ」
 ブレーキ役。
 今回はその役回りの大半をアヤネに譲った。なお、アヤネがいなかった場合、チナツがキレることになる。

「天雨アコ」
 かなり奇抜な恰好をしているためネタにされがち。
 ゲームでは強キャラだったりする。
 今はまともそうだが……。

「対策委員会の皆さん」
 あまりにも長く意味のない論争に、書記がキレた。
 ほかの面々はこの論争を引きながら見ていた。
 最初以外口をはさむ余地はなかったらしい。

「便利屋の皆さん」
 マホロアの遠回しな指示で逃げた。
 依頼金を受け取っていないのに気付くのはもう少し先。


 タイケツ(論争)

ブルアカのメインストーリーでどの章が一番好きですか?

  • Vol.1 対策委員会編
  • Vol.2 時計じかけの花のパヴァーヌ編
  • Vol.3 エデン条約編
  • Vol.4 カルバノグの兎編
  • Final. あまねく奇跡の始発点編
  • Vol.5 百花繚乱編
  • EX. デカグラマトン編
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