青春ヲカケル旅人   作:物好きな人

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 アンケート締め切りました。
 みんな求めてるんだね……
 とりあえず他視点はあと少しで、掲示板はvol.1-2の完結後に書きます。
 追記:痛恨のミスしてたので修正しました。


「ケッチャク、ラーメン」

『失礼いたしました、対策委員会の皆さん。私たちゲヘナの風紀委員会はあくまで、私たちの学園の校則違反をした方々を逮捕するために来ました』

 

『あまり望ましくない出来事もありましたが、まだ違法行為とは言い切れないでしょうし……やむを得なかったということでご理解いただけますと幸いです』

 

『風紀委員会としての活動に、ご協力をお願いできませんか?』

 

 対話は続ク。…そうイヤ、ローパーに弁当取られて昼飯ヲ何も食べれていナイ。お腹空いたナ。

 

『先ほどもいいましたが……そうはいきません!便利屋の処遇は、私たちが決めます!』

 

『他の学校が別の学校の敷地内で、堂々と勝手に戦闘行為をするなんて!自治権の観点からして、明確な違反です!』

 

『まさか、ゲヘナほどの学園がこのような暴挙に出るとは思ってもみませんでしたが、ここは譲れません』

 

 アヤネが対策委員会側の意見を言い切ル。他のメンバーも、そして先生モ、同じような考えのヨウだ。

 

「便利屋は困った子たちかもだけど、悪人じゃないから」

 

「そうね。マホロアを助けてもらったし」

 

「アビドスを襲撃した件は?」

 

「う……それはそうだけど……」

 

「とにかく、彼女たちの背後にいる方の正体もまだ分かっていませんし。先にお話を聞かせてもらいませんと」

 

 セリカが先生に同意シ、ノノミがその目的を述ベル。ボクは淡々とその言葉を聞いてイル。

 

『そういうわけで……交渉は決裂です!ゲヘナの風紀委員会、あなたたちに退去を要求します!』

 

 対策委員会としての総意を述ベタ。対するアコは、難しい表情を浮かべてイル。

 

『これは困りましたね……うーん……こうなったら仕方ありません。本当は穏便に済ませたかったのですが……』

 

 アコが二の句を告げる前に、場を支配した音がアッタ。グゥ~という、まさに場違いな音。ボクのお腹カラ、その音は鳴ってイタ。

 

『……あの、マホロアさん、でしたっけ?』

 

「イヤ、これは悪くないダロ!ボク、アイツらに昼飯奪われて何も食べるコトが出来ていないんダカラ!」

 

「マホロアちゃん、流石にそれは……」

 

「狙ってる、としか言えないタイミングだった」

 

「信じてくれヨォ!」

 

 とっさに弁明をスル。一触即発、と言えるような緊迫シタ雰囲気だったケド、一気にその雰囲気をぶち壊してシマッタ。対策委員会カラも苦言が飛んできているシ。

 

 ちらり、とアコの表情ヲ見ル。ウッワ、凄い顔シテル。完全に怒ってルヨォ、ボク悪くないノニ。

 

『……ええ、分かりましたよ。分かりましたとも。あなた方がそのような態度を取るのであれば、私たちにも手があります』

 

 アコがそう続けるト、おびただしい数の足音が聞こえてクル。シカモこれ、全部風紀委員ジャネ?……ボクが増やしたのカ?

 

「……増員」

 

「ちょっと、マホロア!何してくれてるの!」

 

「ダカラ、悪いのはコノお腹なんダッテ!」

 

『……マホロアさんは本当に黙っててください』

 

 イヤ、コレ本当にマズイナ。挽回スル手立てが見つからナイ。弾薬も欠乏気味ダシ、終わったカ?

 

『少々やりすぎかと思いましたが……まぁ、大は小を兼ねると言いますからね。……私たちを侮辱した分はきっちり返してもらいますよ?』

 

 ……ソウダ!チナツの話によれば委員長って言ウ、もっと偉い存在がイタハズ!ダッテ「長」だし、「風紀委員会最強」なんでショ?ナラ、時間稼ぎに……

 

「アーッ!!アソコに委員長が居るヨォ!」

 

『え、ヒナ委員長が?……どこに?』

 

 マジか、本当に引っかかったヨ。怒りと不安で冷静に考えれてないナ。見切り発車のボクもダケド。

 

「アコ行政官。そんな古典的な方法に騙されないでください。ヒナ委員長はおりません」

 

 見かねたチナツが助言してイル。騙されたと知ったアコはさらに怒りのボルテージが上がったヨウダ。……逆効果だったカ?

 

 途端、後ろからも怒りが伝わってキタ。振り返るト、メガネが反射で光って目元が映らなくナッテいるアヤネがイル。

 

『マホロア、さん?』

 

「いや、ごめんッテ。焦ってそうだったカラ、つい」

 

『黙っててくださいと、言いましたよね?前よりも状況悪くしてどうするんですか?ああもう、本当に……』

 

「アヤネ、そこまで。確かに、色々とやってくれちゃったマホロアには言いたいことがあるけど……もうそろそろ風紀委員が攻撃してくる。みんな、戦闘準備」

 

 ボク、場を引っ搔き回す才能でもあるのカ?とりあえず、流れは戦闘スルものへと戻ッタ。正直、戦ってモ勝てる気シナイんだケドナァ。

 

『……風紀委員会、攻撃を開始してください。はい、できればあのマホロアとかいう生意気なヤツを集中的に』

 

『アコ?』

 

『全く、ヒナ委員長は出張に出ていると知ってたのに、なんという失態を……』

 

『アコ、聞いてる?』

 

『え?ヒ、ヒナ委員長!?』

 

 嘘から出たまこと、ダネェ。本当に委員長が出てキタなんて。委員長が出てキタ瞬間、他の風紀委員の間にアコよりも強い緊張がはしった。少なくとも、動きを止めるクライには。

 

「委員長?」

 

「あの通話相手が……?ということは、風紀委員会のトップ?」

 

 臨戦態勢に入ってイタ対策委員会も攻撃を開始スルことはナイ。それが悪手であると分かり切ってイルから。

 

『今どこ?』

 

『わ、私ですか?私は……そ、その……えっと……げ、ゲヘナ近郊の市内の辺りです!風紀委員のメンバーとパトロールを……』

 

「思いっきり嘘じゃん!」

 

 そう野次を入れるセリカを無視してアコは委員長に言い訳を続ケル。彼女の独断ダッタか。曰く、委員長は「さっき帰ってきた」とのコト。それからも、ナントカ委員長に気取られないようにシテタみたいだケド……

 

『立て込んでる?パトロール中なのに珍しい、何かあったの?』

 

『え?その、それは……』

 

「他の学園の自治区で、委員会のメンバーを独断で運用しないといけないことが?」

 

 ヒナ、と呼ばれた委員長は、そういいながらボクたちがイル所に姿を現シタ。当然、その場所にイタ全員が驚愕したのは言うまでも無いダロウ。

 

 ……本当に、ホントのコトになっちゃうなんてネ。

 

 

 

───

 

 

 

 ソレからも、アコは弁明を続けてイタケド結局黙らされて謹慎になっタ。ココからは、ヒナが交渉を担当スルらしい。

 

『こちらアビドスの対策委員会です。ゲヘナの風紀委員長ですね。、始めまして。この状況については理解されていますでしょうか?』

 

「もちろん。事前通達なしでの他校自治区における兵力運用、および他校生徒たちとの衝突。……けれど、そちらが風紀委員会の公務を妨害したのも事実。違う?」

 

「それはそうかも」

 

「……オイ、なんでこっちを見テルんダヨ」

 

 マァ、ダイタイはボクがやったんだケドサァ。キミたちも最初はノリノリだったじゃないカ。こっちを見ているシロコにそう言い返ス。

 

「でも、私たちの意見は変わりませんよ?」

 

 再び、緊張した空気へと戻ル。というカ、今日空気感変わりすぎじゃネ?緊張したら緩んで、また緊張シテ。どんな情緒すればいいかヨク分かんネェ。……ボクのせい?マサカァ。

 

 二度あることは三度アルというケド……

 

「うへ~こいつはまた何があったんだか。すごいことになってるじゃ~ん」

 

 再びの乱入者。間延びした声で緩む緊張。今までずっと不在だったホシノが、ついに姿を現シタ。

 

『ほ、ホシノ先輩!?』

 

「アビドスのホシノって……もしかして、小鳥遊ホシノ……?」

 

「ごめんごめん、ちょっと昼寝してて、少し遅れちゃった。ゲヘナの風紀委員会かぁ、便利屋を追ってここまで来たの?」

 

 ここまで昼寝スルとは、大したものだネェ。アイツみたいじゃないカ。

 

「……一年生の時とはずいぶん変わった、人違いじゃないか思うくらいに」

 

「……ん?私のこと知ってるの?」

 

「情報部にいた頃、各自治区の要注意生徒を把握してたから。特に小鳥遊ホシノ……あなたのことを忘れるはずがない。あの事件の後、アビドスを去ったと思ったけど。……そうか、そういうことか……だからシャーレが……」

 

 ヒナが一人で何か納得してイル。なにヲ知ってイル?とにかく、ホシノはアイツと違って何か複雑な過去がありそうダネェ。

 

「まあいい、私も戦うために来た訳じゃないから。……イオリ、チナツ。撤収準備。帰るよ」

 

「エ?」

 

『え!?帰るんですか?』

 

 驚くボクたちをよそに、ヒナはボクたちに向かって頭を下げる。それから、彼女は、この無断侵入と兵器運用について公式に謝罪シタ。

 

 もちろん、戦闘なんぞしても意味がナイのでボクたちは謝罪を受け入れて、事なきを得た。

 

 ……最後にヒナが先生に耳打ちしてたのが気になったケド。

 

 

 

───

 

 

 

「お?お客さんかい?見ない顔だねぇ」

 

「一名でお願いするヨ」

 

 それから、ミンナはひとまず解散することにシタ。今日も色々あって疲れたカラネェ。ボクが叱られるのも明日になるラシイ。

 

 ソンナことは置いといて、まだ昼ご飯を食べられていなかったボクは、すぐそこにアッタ「紫関ラーメン」に寄ることにシタ。

 

 アビドスのメンバー曰く、超美味しいラシイ。なんでも、店主の柴大将の料理の腕前が凄いんだト。

 

 犬の店主が心ヨク出迎えてくれル。この人が柴大将かナ。チョット昼時ヲ過ぎちゃったカラか、客はほとんどイナイ。

 

「見ての通り、今は客がほとんどいないからさ。好きな席に座ってくれよ」

 

 ソウ言われたノデ、カウンター席へと座ル。

 

「塩ラーメンでお願いするヨォ」

 

「あいよ。最近ここに引っ越してきたのかい?」

 

「ソンナ感じダネ」

 

 大将に聞かれたノデ、とりあえず答エル。マァ、引っ越してきてるようなモノダシ、間違いナイカ。それを聞いた大将は嬉しそうにうなずく。

 

「ということは、アビドス高校の近くかな?最近は出ていく人たちが多いからねぇ。住人が増えるのは嬉しい事さ」

 

 ソンナ雑談をスル。会話しながらラーメンを作れる店主サンに感服だヨォ。

 

「塩ラーメン、お待ち!」

 

「ヨォーシ、頂きマス!」

 

 お待ちかねのラーメン。お出しされたそれは、湯気が沢山出てイテ、今か今かと食べられるのを心待ちにしてイルみたいダ。箸で麺をつまんで、口に入レル。

 

 瞬間、口の中に広がる塩のスパイシーな味と麺のもちっとした食感のハーモニー。コイツは、美味イ。ボクはカービィみたいな食いしん坊じゃないケド、それでもコレなら何杯もいけそうだよネェ。

 

「替え玉を頼ムヨ」

 

「おっ?良い食いっぷりだねぇ!替え玉代はおまけしてやるから、どんどん食いな!」

 

「エ?良いノカイ?」

 

「もちろん!美味しそうに食べるお客さんがいることが、この店の最大の利益よ!それだけで、救われるものがあるのさ」

 

 なるほど、これは凄いと絶賛されるのもうなずけるネェ。ラーメンは美味しいシ、おまけに大将の気前の良さもアル。こりゃ、人の少ないアビドスじゃなかったラ、大人気だったんじゃナイ?

 

 失礼を承知で聞くことにスル。

 

「ネェ、大将サン。他の場所にお店を作る予定は無いノ?ここじゃ、お客さんも来ないから、利益モ得られないんじゃナイ?」

 

「ああ、その話か。悪いが、俺はそんな大したタマじゃない。それに、この場所を気に入っているんだ。アビドスの子たちもたまに来てくれるから、万年客なしってわけでもねぇんだぜ?」

 

「ナルホド……」

 

「まぁ、ここ数年で土地主が変わったからか知らねぇが、どっかの企業が立ち退きを要請してきているのもあるが……それでも、俺はここで店をやっていくつもりだ。ここで頑張っている子供たちもいるんだ。大人の俺も頑張らないとな」

 

 企業の立ち退き要請、それに、土地主の変更?ここ一帯は、アビドスの土地だったハズだケド。マァそんな疑問を大将に聞くのもアレだし、その思想は、ボクにも共感できるところがアル。

 

 土地については、明日調査スルカナ。

 

「為になる話、ありがとネェ。ソレと、ゴチソウサマ。代金は、これで大丈夫カナ?」

 

「ああ、全く問題ない!毎度あり!」

 

「また来るヨォ」

 

 ボクは、お腹いっぱいになって、大将に笑顔を向けて店を出タ。

 

 そして、すぐさま表情を元のモノに戻して、アビドスへ戻ル。まずは、今回の件の整理からカナ。

 

 

 

───

 

 

 

 夜。

 

 ボクも先生モ、やるコトが終わり、床についた頃。……ア、帰ったあと、軽く先生に注意されたヨ。なんでも、あんまり話をこじらせないでとのこと。アヤネがずっとツラそうだったらしい。

 

 デ、先生とボクは別々の部屋で寝ることにシタ。

 

 

 

───

 

 

 

 ソシテ、いつの間にかボクは、ハルカンドラにイタ。

 

『貴様ハ、何故、助ケル?』

 

 ボクの目の前にハ、ボクと同じ姿をシタ誰かが立って、ボクらしくない口調で質問をしてイル。

 

 ほっぺたをつねるが、痛くナイ。というコトは、夢カ。

 

『答エヨ』

 

 目の前のヤツは現実的だケド。




登場人物紹介
「マホロア」
 場をかき乱し、結果的に戦闘を回避できたが、アビドスのメンバーはアヤネを筆頭に気が気でなかった。
 ラーメン屋ではおいしいラーメンを食べ、新情報を入手。今後調査する予定。
 夢で似つかないジブンと対峙しているが……

「柴大将」
 「紫関ラーメン」というラーメン店の大将。
 その気前の良さと、単純な料理の腕前からリピーターが多い。
 企業から立ち退きを催促されているが、爆破されていないのでまだ諦めていない模様。

「先生」
 マホロアに対しては半分性分だと思っている。
 それはそれとして、あまり混乱させないように注意した。

「天雨アコ」
 今回一番マホロアに攪乱された人。
 この後反省文千枚を書かされる。

「空崎ヒナ」
 風紀委員会委員長。
 ワーカーホリックの気質がある人。
 今回の件を後腐れなく収拾させた。

「小鳥遊ホシノ」
 昼寝は嘘。
 どこかに出かけていたらしい。

「残りの対策委員会の皆さん」
 一番肝が冷えた人たち。アヤネはこの後胃を痛めていた。

 アンケート代替わり。これからもアンケ―トは取ると思います。

ブルアカのメインストーリーでどの章が一番好きですか?

  • Vol.1 対策委員会編
  • Vol.2 時計じかけの花のパヴァーヌ編
  • Vol.3 エデン条約編
  • Vol.4 カルバノグの兎編
  • Final. あまねく奇跡の始発点編
  • Vol.5 百花繚乱編
  • EX. デカグラマトン編
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