いや、いつでもいいって回答してる方が多かったので……
『何故ダ?貴様ニハ必要ナイモノダロウ』
ボクたちはハルドラボ火山の頂上にイタ。目の前のボクと同じ姿をシタ誰カはいぶかしむような目つきでボクを睨みつけてイル。コイツ、誰ダ?
「誰だい、キミ」
『貴様ガ知ル意味ハナイ。質問ニ答エロ』
コイツは、タダ無感情に、そう続ケル。まるで機械ヲ相手にしてイルみたいな感ジダ。
「分かった、分かったカラ。ボクが助ケル理由?具体性が無さ過ぎて意味わかんないナァ。ボクが、誰を、どのように助けてイルっていうんダイ?」
『貴様ハ分カッテイル。説明ガ必要カ?』
「つれないネェ、マッタク」
マァ、コイツはからかっても意味無イナ。さっさと答えるカ。
「キミがどんな答えを望んでいるカ知らないケド、ボクはそんなに殊勝なヤツじゃナイ。あくまで、ダサン、ってやつダヨ。今のボクは弱いからネ。後で利用しやすくスルために助けてイルンダ」
『違ウナ。ソレハ嘘デシカナイ。第一、貴様ハ恩ヲ売ラズトモ、助ケヲ求メルヤツダ。アノ「星ノ戦士」ノ時モソウダッタ』
『ソシテ、貴様ハ打算ナドデ動イテイナイ。本心カラ動イテイタ』
コイツ、ボクがソンナに悪いヤツだって思ってるノカ?ヤケにボクの過去ヲほじくるじゃないカ。ソレニ、ボクの嘘も見抜くとはネ。
「何ダヨ。聞いておいて否定してクルダナンテ、非常識ダネェ。ナンテ言って欲しいんダ」
『我ハ貴様ノ真意ヲ問ウテイル。嘘ヲ言エナドトハ言ッテイナイ』
嘘は意味がナイカ。早くコイツにどっか行ってもらうためにも、本音を話した方が良イナ。……あまり言いたくなんだケドネ。
「ハイハイ、じゃあちゃんと答えてヤルヨ。ショージキ、ジブンでも上手く説明できないケド」
「キミは、ボクが打算で動いていないト言ったケド、ソレハ違う。少しクライは、サッキ言った気持ちだってアッタ」
「デモ、それ以上に、大事なコトを思い出したンダ。ボクの最初の夢ノ、ソノ原点。
コイツは、ボクの話ヲ、変わらない表情で聞いてイル。
『………』
「現実ヲ知ッタ。タクサン嫌なコトもアッタ。だから忘れてイタケド、カービィが、キミが「星ノ戦士」と呼ぶアイツが、ソンナ場所があることを教えてクレテイタ。あきれかえるほど平和で、優しい星ヲ」
「当時のボクはなんで分からなかったんだろうネ。カービィが殴って思い出させてくれて、ホントーに良かったヨ」
「……『あしたはあしたのかぜがふく』という言葉を知ってるカイ?あしたには、また違うことがアルから、嫌なことはスグ忘れちゃオウ、っていう言葉なんだケドサ」
「
「だから、アイツのように、助ける。ボクが今までのボクとは違うコトを示すために。贖罪のために。そして、ボクの夢を実現するために」
「分かったカナ?ア、ちなみに、打算っていうノハ、ボクのテーマパークの宣伝をしてもらおうと思ってるんだよネェ!クックック、彼女たちには時期が来たら馬車馬のように働いてもらうヨォ」
一通り、ボクの本音を言い切ッタ。コイツは、無表情を崩さずに、最後まで沈黙を保ってイタ。ソシテ、不快な感情ヲ乗せた声デ、やっと発言シタ。
『笑イ話ニモナラナイ。貴様ノ罪ガ許サレルトデモ?忘レタ罪ハ、イズレ貴様ノ前ニ現レル。前ノママナラ良カッタガ、今ノ貴様ハ』
『
ボクの姿をしたヤツはそう言い切ッタ。……キミが誰なのか分かったヨォ。どうしてボクの夢に出てキタのカハ、分からないケド。敵と言い放ったヤツを睨みつける。
「ソウカヨ。じゃあ何ダイ?ココでボクを倒すカイ?悪いケド、タダで死ぬつもりは無いヨ」
『ココデ戦ウツモリハ無イ。貴様ガ最モ望マナイ状況デ、対峙スルトシヨウ』
「臆病者メ」
今まで無表情ヲ貫いた顔が高笑いスル。
『「支配」ハ、緻密ナ計画ノモト成リ立ツノダ。ヒトマズハ、見物トイコウジャナイカ』
ソウ言うと、ボクの姿をしたヤツはいなくなってイタ。ハルドラボ火山の頂上には、本来住んでいるハズの四つ首のドラゴンもおらず、ボクだけが残ってイタ。
……ボクの姿を使ウだなんて、感心シナイネェ。無機物のクセして。
───
朝。
アンナ夢を見たとイウノニ、目覚めはココ最近で一番良いモノとナッタ。心なしか、魔力モ戻った感触がアル。今なら、「まりょくボム」も使えるカモ?
さすがにやらないケド。
一通り朝の支度をスル。途中に目に入った時計ハ、すでに九時ヲ過ぎた時刻ヲ指してイタ。……ハ?
寝坊ダ!準備シタ朝ごはんを急いで食べて教室へと向カウ。
「遅れてゴメンネェ!寝坊しチャッタ!」
教室の扉を慌ただしく開けるト、物凄く気まずそうにしてイル四人が目に入ッタ。ホシノ、シロコ、ノノミ、先生の四人。
「ワオ、何がアッタんダイ?」
「…………」
「とりあえず今は大丈夫だよ。おはよう、マホロア」
気まずい沈黙を保つ対策委員会。先生だけが出迎えてクレタ。その後はセリカとアヤネも来て、この沈黙は破られて、自ずと会議に移った。
この会議は、朝を全部使う大規模なモノにナッタ。その理由は、とある発見カラである。
カイザーの目的が土地であったコト。ボクが紫関ラーメンで得た情報、アヤネの違和感、ヒナの先生への耳打ちの内容、その他諸々でたどり着いた目的。
それを判明させるのに手間取ってしまったンダ。ソレで、昼食を食べた後、カイザーがなぜアビドスの土地を求めたのカ調査スルコトになってイル。
ボクは辞退したケド。
「行かないんですか?」
そうボクに問いかけるノノミ。マァ、どうしてってナルヨネ。
「ボクは、いざという時の『保険』をつかみに行くのサ」
「どういうこと?」
端的に略しすぎたせいで伝わっていないナ。全員、疑問を浮かべてイル。ミンナには、まず手札がナイ。その手札を増やすンダ。……っていうコトを伝えたかったんだケド。
「ボクは別口で調査スル。具体的には、カイザーの悪事の証拠ヲ。いざという時のタメに」
「いや、危ないでしょ!それに、あの変な生き物に襲われたらどうするの!」
セリカが最もな懸念を挙げて心配スル。デモ、そのリスクをカバーできるアイテムがあるんだヨネ。
おもむろに前の銀行強盗で使った袋を取り出して、被ル。ミンナと違って、ボクは体ゼンブを覆うことが出来ル。
「これなら、大丈夫ジャナイ?ただの捨てられた紙袋だって思うデショ」
「確かに……マホロアさんだけで見ると、そうですね」
「それに、ソッチは他人の領土に土足で踏み込むんだ。それなりの弱みは無いと、ネ」
「うんうん。それならマホロアちゃんには潜入任務を授けよう!」
「よし!じゃあマホロア、頼んだよ」
「任セテ」
アヤネやホシノ、先生たちからも同意を得て、ノノミやシロコにも異論は無かったため、ボクの提案は受け入れられることとナッタ。一人での任務の始まりダ。
「マホロアって、思ったよりも腹黒?」
「余計なお世話ダヨ」
───
ブラックマーケット、カイザーのとある会社付近。
あのたい焼きの袋を被ったボクは、入口付近でいまか今かと待ち構えてイタ。何を待ってイルノカ。そりゃもちろん、
「よし、ちょっと休憩にコンビニにでも行くか~」
今ダ!会社員であろうロボットが出てイクのヲ見計らって、会社内に侵入。
まだエントランス。マップハ……あそこか。ちょくちょく会社員が
通ってるカラ、タイミングは重要ダネ。もしばれた時ようのヤツはモチロン準備済みだケド、使わないに越したコトは無イ。コイツを使えるのは一回だけダシ。
会社員がいなくなったのを確認して、マップを確認スル。保管庫ハ……ウン、ココか。……地下室にアルナ。紙袋効果でまだ気付かれていないケド、地下室は警備もタクサンあるから、ばれるのは必至カナ。
また会社員が通っていくのを待ツ。……なかなか来ないナ。辛抱ダヨ、ボク。
ボケーッとしつつ、会社員が来るのを待つ。
結局、夕暮れ時まで会社員は来なかった。対策委員会の方の調査は、どうなっているノカネェ。
……連絡してミルカ。
「モシモシ、こちらマホロア」
『どうしたの?何か問題でもあった?』
「イヤ、今のトコロ順調ダヨ。そっちはドウ?」
『……前よりも状況が悪くなった。マホロアの「保険」が必要になるかも』
「……リョウカイ。任務を続けるヨ」
そういえば、「保険」を回収する時に、金をとるとかの強盗はするなとアヤネから念押しされたナ。ナンテ思ってイルト、地下室の方から動きがアッタ。
「よし、今日のシフト終わり!夜飯でも食べに行かない?」
「いいね!ちょうどお腹がすく頃合いだったんだ~」
そんな雑談をしつつ出て来る警備員たち。シフト変更カ。扉が閉まる前に中へ駆け込む。
「あれ?今何か通らなかったか?」
「気のせいでしょ。虫か何かじゃない?」
フゥ、ヒトマズばれずに済んだネェ。割とザルダナ、この会社。カイザーの子会社だからカ?
地下室内に侵入シタ。保管庫ハ……アレか。シフト変更が終わって、警備の準備、および保管庫内の点検をしてイルラシイ。一人が見張り、もう一人が点検をしているヨウダ。
……ココからが本番ダ。ボクに隠密の技能はナイ。紙袋効果もここでは無意味。ツマリ……
『おーっほっほっほ!突然ですまねぇが、マルクサマの登場サ!どうやらキミたちが悪さをしているみたいだから、懲らしめにきてやったのサ』
「な、何だ!?」
「おい!そっちは保管庫の中を見張っとけ!俺が見に行く!」
一人、警備から引きはがシタ。アトはボクの実力ダナ。
するりと紙袋を被ったまま保管庫内に侵入する。当然、警備員ニハ見つかルヨネ。
「お前か!」
捕まえようとスル警備員の手ヲ掻い潜って、ありったけの書類を搔っ攫う。ア、金は無しネ。
「こっちだ!保管庫内にいる!」
「何!?じゃあこれは……って、ラジカセ!?」
ボクは、保管庫から離れたトコロに、小型のラジカセを置いてイタ。スズミが罰を与える時に使ってたヤツを回収したんだヨネ。一個だけ返さなかったけど、それが役に立ったナ。
「このッ……クソ、すばしっこい!」
目的の品の回収、達成。すぐさま保管庫を出て、エントランスまで逃ゲ
ル。モチロン、警備員たちモ銃を乱射しながら追ってクル。ウオ、アブねぇ。袋に穴が開イタ。
「囲め!あいつを会社から出られないようにしろ!」
警備員が端的に会社員に異常事態を伝える。会社員は戸惑いながらも入口を封鎖しようとしてイタ。
「サセナイヨォ!」
紙袋の目の部分カラ銃を放って入口を封鎖しようとする会社員のそばを撃つ。それで怯んだ少しの隙を利用して、脱出に成功シタ。
ミッションコンプリート。
そう小声でつぶやくボクの上には、すでに月が昇ってイタ。
───
フーン、子会社だけでも結構悪いコトしてるネ。カイザー本社、PMCなどのつながりもアル。悪い方デ。闇取引とかかなりシテルねぇ。……本社の運営方針超ブラックだな。
さっき夜飯食べに行ってたヤツラもこの書類によればまた深夜番だったらしい。……凄いネェ、色々と。
戦利品ヲ読み漁りながら、アビドスへの帰路へついてイタ。……ズイブン、遅くなっちゃったネェ。
高校へ入る。ミンナ、帰っちゃったカナ。ト思ったケド、ソウでもなさそうダ。誰かの話し声が聞こエル。
……ホシノと先生?他のミンナはいないみたいだし、何話してるんダロ。
「先生、正直に話すよ。……私は二年前から、変なやつらから提案を受けてた」
「提案?」
「提案というかスカウトというか……アビドスに入学した直後から、何回もね」
聞き耳を立てる。とても重要デ、水を差してはならない内容だと感ジタ。盗み聞きになるケド、こればっかりは間が悪イ。
「それは誰から見たって破格の条件だった。でも、当時は私がいなくなったらアビドス高校が崩壊すると思って、ずっと断ってたけど……」
「あいつら、PMCで使える人材を集めているみたい」
「……その人は、一体何者?」
「……分からない。ただ、私は黒服って呼んでる。何なんだろうね。あのカイザーの理事ですら、黒服のことは恐れているように見えたから」
「じゃあ、この退部届は……」
退部届、ってことは、ホシノがココからいなくなるってコトか。……ソンナ事したら、どうなるかは目に見えてるノニ。
「……うん、もう捨てちゃおっか。うへ~すっきりした」
紙を破り捨てる音が廊下に響く。……これ以上は野暮カ。ひとまず、解決スルことを願って、ボクの寝床へと向カウ。
でも、寝床へ歩いているその途中に、聞こえてシマッタ。
「ホシノ!私が大人として、どうにかする!だから……」
その先は聞こえなかった。デモ、ここにいても聞こえる位、大きな声ダッタ。
……予定ヘンコウ。ひとまず、奪った書類を寝床に置いて、階段へ向カウ。
「マホロアちゃん、帰ってきてたんだ~。どうしたの?そんな真剣な顔して。……もしかして、聞いてた?」
「……アア、ソウダヨ」
「うへぇ~恥ずかしい話を聞かせちゃったね。じゃあ、おじさんは帰るから……」
「待テヨ。少しボクと、夜の散歩でもしないカイ?」
ボクが望むノハ、
登場人物紹介等
「マホロア」
本音を語った。
カービィに助けられ、そしてぶん殴られたことで更生したらしい。
小柄が潜入に役に立った。ラジカセは置いてきている。
ホシノに思うところがある。
「???」
支配。ハルカンドラ。ランディア。
「先生」
ホシノと二人きりで会話していた。
さらに悪くなる状況の中でも奮闘している。
「小鳥遊ホシノ」
先生の前ではああいっているが、退部届は一つではない。
後輩たちのための決意は固い。
マホロアに夜の散歩へ誘われている。
「残りの対策委員会の皆さん」
砂漠へ調査に赴き、結果カイザーの基地を発見したものの、不法侵入とされ借金の利子を圧倒的に上げられた。
これがホシノの件の後押しになっている。
山場その一。
ハルドラボ火山はハルカンドラの地名。(ランディアのスペシャルページ)
ブルアカのメインストーリーでどの章が一番好きですか?
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Vol.1 対策委員会編
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Vol.2 時計じかけの花のパヴァーヌ編
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Vol.3 エデン条約編
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Vol.4 カルバノグの兎編
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Final. あまねく奇跡の始発点編
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Vol.5 百花繚乱編
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EX. デカグラマトン編