みんなのアイドル、マホロアだヨォ。
今日は、久しぶりの実働任務だネ。先生からも、「最近事務作業ばかりで体が固まってない?」ッテ心配されチャッタ。……イヤ、先生モ同じダロ。
そんな訳で、今日の当番である「守月スズミ」が日常的にパトロールしてるッテ言っテタから、先生モ巻き込んデ、ご一緒させてもらうコトにしたヨォ。パトロールも仕事のウチ、ダカラネ。
ソウソウ、今日やっとボクの銃が手に入るカラ、それの試運転モ出来るといいナァ。……平和がイチバンなのはソウなんだけどネ。まずは、ボクの銃を取りにいかなくチャ。
「ネェ、ボクの銃を取りに行ってもいいカナ。もうそろそろ完成する頃ナンダ」
「はい、大丈夫ですよ」
「こっちも問題ないよ」
確認モ取れたコトダシ、前のガンショップへボクたちは歩を進める。シャーレと結構近いから、スグに着くよネェ。
───
トイウ訳で、二度目のガンショップだヨォ。中に入ルト、前モ見た店員が近寄ってクル。……この店、コイツしかイナイノ?
「いらっしゃいませ……あ、あなたは!少々お待ちくださいね……」
ボクを見るや否や、すぐに店の奥へと駆け込む店員。なんだか忙しないネェ、この店員だからカナ。
「こちらですね!あなたが書かれたものを参考にして、装飾を加えてあります。性能などは試射した時と全く同じように調整していますので、ご心配なく。銃弾の方もまとめて購入されますか?」
「ウン、お願いするヨォ」
「分かりました。どのくらいご購入されますか?」
提示された金額を見て考エル。ナルほど、多めに買ッタ方がお得になるんだネェ。デモ、今日ハこの後パトロールに出るカラ、少なめで大丈夫カナ。……デモ、割引モ捨てがたいよネェ。ヨシ。
「これでお願いするヨォ」
「かしこまりました。会計は……」
ケッキョク、提示されたモノで真ん中位の弾薬セットを買っチャッタ。マ、マァこれくらいなら持ち運べるデショ。……バッグを持ってきといて良かったヨ。これがなキャ、会計モ出来ないシ。今回は三千円くらいの出費だったヨ。結構買ッタシネ。
「そちらのお客様は、銃のメンテナンスでしょうか?」
ボクの対応が終わったからか、後ろにいたスズミを見てそう尋ねる店員。銃ッテ、メンテナンスも必要なんだネェ。機械ダカラ当然カ。
「いえ、私も弾薬と、それから閃光弾を」
「かしこまりました。では、すぐにご用意しますね」
ソウ言って、店員はまた店の奥に入り込む。……閃光弾ッテ、何?スズミとは事務作業しかしてナイシ、録画デモ……アァ、ナンカ画面がチカチカしてたケド、アレが閃光弾の効果なのカナ。
「はい。こちら『7.62x39mm弾』と、閃光弾です。お間違いないでしょうか?」
「はい、大丈夫です」
店員が持ってきた弾と閃光弾?を見て、スズミがそう答エル。イヤ、「閃光弾」ッテ名称ナノに、形が爆弾みたいなんダケド、大丈夫カナ、アレ?しかも、ざっと十個ぐらい買ってるヨ。
ア、会計が終わったようダネェ。スズミは、あの閃光弾を服の隅々にしまってイタ。
「それじゃ、買い物も済んだことだし、パトロールに戻りますか」
「はい、よろしくお願いします。先生、マホロア」
「よろしくお願いするヨォ」
───
そしテ、パトロールしてたんダケド……
「オラ!速くレジの金出せって言ってんだろ!!」
「すみません!今すぐご用意いたしますので、命だけは」
「!!あそこでコンビニ強盗が起きているようですね。閃光弾、投擲します」
ソウ言って、スズミが閃光弾を投げたかと思うト、ソレは強烈ナ光ヲ出しながら、トーッテモうるさい音を立てて爆発したンダ。イヤ、強い光が出るノハ分かってたカラ目をつぶってたケドサ、流石に耳は塞いでナイヨォ。
オカゲで今もキンキン言ってるシ。先生ハちゃんと耳を塞いでたみたいだネェ。ボクみたいに動けなくなってないシ。
考えてるウチに、スズミが素早く店に入ッテ、件の犯人を拘束してイタ。もの凄い早業ダヨ。ボクには真似出来ソウに無いヨネ。
「あなたは強盗をしようとしましたね……おしおきです」
スズミがソウ言ったカと思うト、コンビニを出た辺りの支柱に犯人を括り付ケル。……イッタイ、何をする気ナノカナ?ア、ナンカ取り出シタ。ラジカセ?
「あなたには『オスティン・ビーバー』の『ベイビー』を聞いてもらいます。悪い事をしたのですからこれくらいは当然でしょう?」
「な、何!?いつの時代の曲だ!それ!?」
犯人が言ってイルのを無視して、曲をかけるスズミ。容赦ないネ。……アト、音楽のシュミも合わなそうダネ……。
「スズミは、ああいう曲が好きなんだよ」
先生がそう補足スル。ホントーにそうなのカナァ。マァ、好きじゃなキャコンナコトしないカ。
───
それからも、パトロールは続いたんダケド……
「あ!あそこで盗難が!閃光弾、投擲!」
「今度はあちらの店でも強盗が……閃光弾、投擲!」
「あれは……カツアゲに遭っているようですね。閃光弾、投擲!」
ってな感じデ、スズミが閃光弾を投げテ、拘束して、曲を聞かセテ解決しちゃっテルヨォ。……ボクの出番、アルカナ?アト、絶対に曲は聞かせるんだネェ。
そう思いながら、スズミの鎮圧を傍観シテルだけダッタネェ。いつの間にか夕方になっチャッタし、トリニティの近くまで来ちゃッタ。
「今日は事件が多かったですね……せっかく補充した閃光弾も、使い切っちゃいましたし」
「でも、スズミは大活躍してたよ。これだけ取り締まれば、しばらくは不良たちも大人しくするはず」
「だといいのですが……」
「マァマァ、アノ鎮圧の速さはボクもスッゴク参考になったヨォ」
魔力を取り戻したら、敵を怯ませるために激しく光る魔力球デモ練習しようカナ?ダイブ先になりそうダケド。
「……ありがとうございます」
「じゃあ、今日の分のパトロールはこれで終了にし……」
「見つけたぞ!!私たちに時代遅れの曲を聞かせやがった奴!!ここで会ったが百年目、もう容赦しねぇ!」
「……変なのに絡まれちゃったね」
先生の言葉を遮って現れたノハ、サングラスをかけた不良たち。閃光弾対策だろうケド、多分ソレ無意味だヨネ。あのキョーレツな光は、目をつぶっても分かるからネ。
「今日の私たちは一味も二味も違え!お前の閃光弾対策で、サングラスと、耳栓も着けてきたからなぁ!」
「厄介ですね……今の私には閃光弾はありませんが。仕方ないので、普通に制圧しましょう。マホロアさん、援護をお願いします。先生は、指揮を」
「言われなくタッテそうするヨォ!」
「よし、頑張ろう!」
サァーテ、満を持してボクの銃の初陣だヨォ!ここで、実力を見せつけて、モーットお金をもらうんダカラ!
「スズミは、まず後ろの方にいるマシンガン持ちを狙って攻撃。マシンガンは色んな意味で厄介だからね。マホロアは、前衛を攪乱して、スズミに攻撃が向かないようにして。弾は当てなくてもいいからね」
「分かりました」
「了解だヨォ」
先生の指示で、ボクは不良たちの前に立ツ。スズミは横から回るようダネェ。前衛の銃が、ボクとスズミにそれぞれ向けラレル。「前衛を攪乱する」って話だったから、ボクはスズミの方を向いている不良たちに向けて発砲する。
パン、という音と共に発射された弾丸は、不良の目の前を横切ッタ。アレェ、ちゃんとアタマを狙ったんだケド。……マァ、イイカ。
「ドコを向いてるのカナ?君タチの相手はボクだヨォ」
「アァ?耳栓してるから何言ってるか分かんねぇな!」
そう返してくるケド、銃はコッチを向いてるアタリ、効果ハアッタみたいダネ。
オット、危ない。相手も負けじと発砲してキタネェ。マァ、ボクは小さいし、今回は動き回っテルカラ、当てづらいよネェ。
サァ、続けていくヨォ!
そう思いながら、さらに残りの弾丸を叩き込ム。ヨシヨシ、数発ハ当たってるネェ。ジャア、リロードして……ッテ、危ないナァモウ。当たるトコロだっタジャないカ。
「クソッ、無駄にちっこいしなぜか飛ぶから当てづらい……」
「誰がチッコイんダヨ。誰が」
「その調子だよ。マホロア」
クックック、まだ不完全ダケド「ふゆう」ハ使えるから、イイ感じに戦えテルネェ。ちなみに、今のボクの「ふゆう」ハ、「ふゆう」とは呼べないンダ。飛んでも、高度を維持できず二、ゆっくり落ちチャウからネ。今回ハ、それが効いテルみたいダケド。
……ヨシ、リロードモ終わったシ、次の弾を放ツ。スズミの方モ、順調ミタイダネ。マシンガン持ちがどんどん倒れて行って、やりやすくなってるヨォ。
それからも、ボクは敵を攪乱し続けたんダケド……
何度目かのリロードをした後、弾を撃とうとしたんだケド、弾が出ナイ。ハスミから試射場で聞いた「弾詰まり」ッテ現象ダネ。初陣でコレッテ、もしかして不良品カナ?
魔力を込められそうだから、込めて撃ってたのが仇になったのかネェ。威力が上がってるっぽかったから、ジャンジャン込めてたんだケド。デモ、どんな原因か特定してる暇モナイヨネ。不良たちも感づいたミタイダ。
「あいつの銃、ジャムったぞ!チャンスだ!!!」
ソウ不良が叫ぶ。耳栓してるからカ、怒鳴るような大きな声ダネェ。マァ、銃が無くても、ボクには「アレ」がアル。
手に魔力を流し込ム。瞬間、生まれる紫色の球。
「な、なんだ?!」
「これでもくらえヨォ!」
生成した「まりょくきゅう」を不良に放ツ。結構遅いケド、突然のコトで気を取られたのか、見事命中。その不良は痺れて、ツラそうな表情に変わっタ。
……イヤァ、タフなキヴォトス人だから、ノーダメージかと思ったケド、十分効くみたいだネェ。
それからも、ボクは「まりょくきゅう」で不良たちと応戦してイタ。マシンガン部隊を倒して戻って来たスズミが援護してくれたおかげで、ボクは「まりょくきゅう」を当てる必要モなかったカラ、結構楽に戦えたヨネ。
最後の一人モ、あっけなく倒しチャッタ。
「敵の全滅を確認。お疲れ様。スズミ、マホロア」
「マホロアさんの援護、戦いやすかったです。先生も、指揮、ありがとうございました」
「ソウでもないヨォ。ボクの方がスズミに助けられちゃったシ」
「しかし、マホロアさんの攪乱が無ければ、私が集中砲火を受けていました。それに、今日初めて銃を使ったのでしょう?初日でこれだけ活躍できるとは、将来が楽しみになりますね」
「それほどデモ……」
ヤッパリ、褒められると照れくさいネェ。そういや、今回は一度も銃弾当たってネエナ。……ボクって、ジュウゲキセンの才能アル?
「しかし、あの謎の球体は何だったのですか?途中で弾詰まりを起こしたと聞いて、救援に向かうか考えましたが、先生から『マホロアの支援に向かわなくて大丈夫だよ』と言われ、一応マホロアの方を見てみたらあれを使って戦っていました。もしかして、なんらかのグレネードの類だったり?」
「あ、それ私も気になってた。唐突に使いだしたからびっくりしたけど、なんとか戦えてそうだったから、そんな指示を出したんだよね。結局、あれって何だったの?」
見せてナカッタシ、やっぱり詰められるよネェ。自己紹介の時、「魔術師」ッテイッテもミンナの反応が良くナカッタから、予想ハできてたケド。ショージキに言ってミルか。
「あれは『魔術』ダヨ」
「「魔術?」」
「ウン、自己紹介の時二、ボクは『魔術師』ダってイッタでしょ?あれはボクの魔力を使って作った『まりょくきゅう』ッテいうンダ。そのままだよネェ。あれには、敵を痺れさせる効果があるんだヨォ」
「急にスピリチュアルになりましたね。まぁ、あれがどうあれ、私が助かったのには違いありません」
「うん、そうだね。改めてありがとう、マホロア」
「どういたしまして、だヨォ」
何度も感謝されるト、チョーシ狂うネェ。……イツぶりだったっケ、コンナに感謝されタノ。旅に出てから、ロクに感謝されたコトもナカッタナァ。
「さて……と」
スズミが不良たちを担ぎ出ス。……何をするノカハ、モウ分かってるよネェ。悪い事しようとしたんだカラ。
そして、一人、また一人と、ジゴクの支柱に巻き付けられてイク。ご丁寧二、耳栓を取ッテ。
「ひ、ひぃ、あれは嫌だ!あれは嫌だああぁぁ……」
ラジカセをかけられ、そう悲鳴を上げる不良たちを尻目にして、戻って来たスズミと一緒に、ボクたちはシャーレに戻ッタ。
「街の治安を荒らしたのですから、当然の罰です」
……やっぱり、音楽のシュミは合いそうにないネェ。
登場人物紹介等
「マホロア」
銃を初使用したが、弾詰まりを起こした。
その時にした推測は大体当たっており、銃に魔力を込めれば込めるほど威力は上昇するが、その代わり銃が故障しやすくなる(電撃属性のため)。
今日は体の調子が良かったらしい。
「守月スズミ」
トリニティ自警団所属。
後輩から「トリニティの走る閃光弾」と呼ばれるくらい閃光弾を愛用する。
今日は自前の閃光弾を持ってくるのを忘れてしまったらしい。
罰として流している曲は日常的に聞いている、独特なセンスの持ち主。
「先生」
不良制圧の指揮を行った。
スズミの閃光弾は絆ストーリーで知っているため対策済み。
この後も仕事。
「店員」
銃を渡した当日にメンテナンスを頼みに来たマホロアに対し困惑していた。
なお、一日かけてメンテナンスをしたところ、ただの弾詰まりだった。
「不良たち」
スズミの罰を夜まで受け続けた。見かねた通行人によって後で助けられた。
ブルアカのメインストーリーでどの章が一番好きですか?
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Vol.1 対策委員会編
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Vol.2 時計じかけの花のパヴァーヌ編
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Vol.3 エデン条約編
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Vol.4 カルバノグの兎編
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Final. あまねく奇跡の始発点編
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Vol.5 百花繚乱編
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EX. デカグラマトン編