今日モ、イツモドーリだネェ。依頼モ来ないシ、実働任務ハ暫ラクお休みミタイだシ。マッタク、連邦生徒会は何デコンナに書類を渡してクルのカナ?最近、信用されてキタのかハ知らないケド、先生から割り振らレル書類が増えたんだよネェ。
おかげで、自由時間モ減っちゃうヨォ。
ア、ソウソウ。今日の当番は「火宮チナツ」ッテイッテ、「ゲヘナ学園」の「風紀委員会」二所属してるんダッテ。ハスミの「正義実現委員会」と似たような役割らしいヨォ。……各学園にこんナノがあっタラ、ヴァルキューレも動き辛いんじゃナイ?マァ、学園に属さない土地ノ担当ト言えばソウナンだろうケドサ。
ソレデ、一緒に書類整理ヲしてる所なんだケド、互いに集中シテルカラ、ズーッと無言なんだよネェ。イヤ、仕事上シカタないんダケドサ。ヤッパリ、ボクは誰かとベラベラ喋ってる方が性に合ってるんダヨ。
ッテな訳で、特に内容モ思いついてないケド、話を振ってミル。
「ネェネェ、チナツ」
「はい、なんでしょう?」
「イヤ、ズット無言ッテのもツマンナイから、話かけてみたんだケドサ。ナンカ最近、面白かったりしたコトとかッテアル?」
「面白かったこと、ですか……あ、そういえば新種の生物の件ってご存じですか?」
シンシュの生物?キヴォトスにもいろんな生物がいる気がスルカラ、珍しい事じゃナイと思ってたんだケド。そうイヤ、先生カラ貰ったお金で買ったスマホを見てたラ、そんなコト言ってるヤツも居たヨネ。
「ウン、そうイヤ見タ気がするケド、あんまり細かくハ見てないナァ」
「そうですか。その新種なんですが、どうやら最近なんの前触れもなく出現したみたいで。しかも、その姿が珍妙なので、SNSなどで話題になっているんですよ」
ヘェ、ソウなんだネ。……もしかしてサァ、それボクのこと言ってナイ?そう思うト、ボクが見たヤツもソノようなコト書いてた気がスルし。デモ、それだったら、どうして店員トカはあんまり驚いていなかッタのカナ?
「ネェ、それってボクのコト言ってナイ?」
「確かに、マホロアさんも話題になってましたね。曰く、『煮卵みたいでかわいい』とか、『確かにかわいいけど、なんか腹黒そう』とか言われてます」
「好き勝手いうネェ……」
そう言いながらスマホを開いて、ジブンのコトについて調べてミル。……思ったよりケッコウ話題二なってたワ。こりゃ、知られていてもおかしくはナイよネェ。
「あと、マホロアさん以外にも、新種はいるんですよ。本当はこちらを話したかったのですが……なんでも、紫色の飛行生物とかがよく見かけられているらしいですよ。ただ飛んでいるだけで、街を荒らしたりとかはしていないようですし、みんな無害だと思って写真を撮ってるみたいですね」
紫色の飛行生物?そいつ、ナンカ見覚えありそうだヨ。そう思って、ソイツのコトを調べル。……ウーン、ぶれてる写真が多いネェ。動き回ってるからカナ?デモ、似てるだけで、ボクが知ってるヤツじゃなさそうだヨォ。
「あと、他にも話題になっている新種がいまして……これですね。主にゲヘナ生の間で話題になっています。多分、主に見かけられた場所がヒノム火山だからでしょうか。風紀委員でも一度調査したのですが、運の悪いことに遭遇することはできませんでした」
今度は、チナツの方から画像を出してきた。……なにコレ、フグ?火山のマグマに住んでるフグなんテ、見たコトないヨォ。そういえバ、フグって言ったら、ローアの左ウィングを飲み込んでイタのもフグだったラシイネ。
「なになに?面白そうな話をしてるじゃん」
そう話しているト、チョット離れた所デ仕事していた先生ガ、話ヲ聞きつけたのカ、近寄ってキタ。もう驚かないヨォ。
「イヤネ、ボク以外にも新種の生物が話題になってルッテ言ってたカラ、どんなヤツがいるのカナって思って調べてたんダヨ。先生モ、そんな話知らナイ?」
先生モ話したそうだし、話を振ってミル。会話ッテのは、人が多い方がモット楽しいからネ!仕事は進まないケド。マ、マァ休憩ダシ?これくらいは問題ないヨネ!
「うーん、新種の生物って言っていいのかは分からないけど、最近現れたのでいうと、『ミレニアムの怪人』っていうのがいるらしいよ」
「「ミレニアムの怪人?」」
先生から妙ナ単語が飛び出したカラ、チナツと一緒に疑問を浮かベル。ナンカ最近は色々出てキテルんダネェ。ボクのせいだったりするのカナ?
「うん、なんでも、その怪人はマジシャンみたいな恰好をしていて、誰かに見られていることに気付くと、指パッチンをして周囲を一瞬停電させるみたいなんだ。電源が復旧したころには、すでにもぬけの殻になっているみたいで」
「頻繁に停電させられると困るからってことで、捕まえようとしてるみたいなんだけど、何度も同じ手口で逃げられるから、野放しにするしかないってユウカが愚痴ってたのを覚えてるよ」
「なるほど、ゲヘナ以外でもそういったものは見受けられるのですね。もしかしたら、各学園にもそういった噂があるのかもしれません」
先生の話を聞イたチナツがそう返ス。その怪人については、マッタク知らないナァ。タンジュンにボクが来た時と時期が被っチャッタみたいダネェ。ボクのせいじゃナイと分かって、良かったヨ。
「ホウホウ、ソンナに新しいコトがあるんダッタラ、ボクたちモ何か見つけてみたいナァ。チョット遠出とかしてサァ」
最近ハ、ズット仕事バッカリダシ、こういう息抜きモいいヨネ。たまには、チョットした遠出モしてみたいシ。
「じゃあシャーレ名義で調査してみる?うちは、どんな学園の自治区にも干渉できるから、それといった問題も起こらないし」
先生は、ボクの提案に賛成ミタイダネ。心なしか、目を輝かせてる気がスルヨォ。先生モ、こういうのが好きなのカナ?
チナツはどう思ってるんダロ。そう思って、チナツの方を見てミル。あんまりいい表情じゃないネェ。
「確かに、そういった調査はしてみたいのですが……。まずは、こちらの書類を終わらせる方を優先すべきだと思います。この書類たちも、納期が明日までみたいですし……」
どうやら案は悪く無かッタミタイだけど、仕事が終わってないコトが気がかりなようダネ。確かに、すっぽかしたら連邦生徒会から雷が落ちるからネェ。イヤァ、あれはヤバかったヨ。アンナ体験、二度としたくないからネ。先に仕事を終わらせるのハ、ボクも賛成カナ。
「ジャア、こうシナイ?もし仕事が早めに終わったら、新種の調査をシテ、終わらなかったら、また後日、出来る時にしてミル、っていうのはドウ?」
「それでしたら、全然大丈夫です」
「うん、私も異論は無いかな」
二人からモ異論は無いナ。ヨーシ、ソウと決まれば、ボク、頑張っちゃうヨ!
───
「……ケッコウ早めに終わったネェ」
「みんな頑張ってたからじゃないかな。私も、やる気がみなぎってたし」
「何はともあれ、これで心置きなく調査できますね」
ッテな訳で、カナーリ早く終わっちゃったヨォ。具体的には、昼過ぎクライ二。本気を出したらこれグライのスピードで終わるんだカラネ。ボクの実力を舐めるんじゃないヨ。
サテ、仕事の話はこれグライにして、調査ダヨ、調査!イヤァ、ボクも一度は調査報告書ヲ書いてみたかったんだよネェ。ソレニ、気になってイルコトをくまなく調べられルナンテ、イッセキニチョーっテイウやつじゃナイ?
「じゃあ、まずはチナツが言っていたゲヘナのヒノム火山から行ってみようか」
ソウ言う先生の言葉を皮切りにして、ボクらの調査が始まったンダヨ。……新種の生物ヲ一目見られるといいナァ。
───
ヒノム火山。
ゲヘナ学園の自治区にアル山で、その過酷な環境カラ、風紀委員たちノ訓練ニモ使われたコトがあるんダッテ。チナツが教えてクレタヨォ。
確か二、来てみて思ったケド、コレは暑いネェ。この暑さダッタラ、生物モ住めないと思うんだケド、見たッテ報告モあるッテ言ってたからいるのカナ。水モほとんど蒸発してるシ。
そう思いながら、チナツの案内のモト、件のマグマ湖マデ歩を進メル。ちょくちょく高温ガスが噴出シテルところモアルカラ、ソコを避けるために結構遠回りしてるんだヨネ。今日の調査ハ、ココだけになりそうカナ。
「ふぅ、それにしても暑いね。水筒を持って来といて良かったよ……」
「ホント二ネ……干からびるカト思ったヨォ」
「もうちょっとの辛抱ですから、頑張ってください」
チナツが暑さに音を上げているボクらを応援してくレル。訓練で慣れてイルカラカ、チナツは余裕そうだネェ。マグマ湖までの適切なルートも知ってるっぽいシ、ボクだけじゃゼーッタイに道半ばで果ててタだろうネ。
そして、マタ十数分ホド歩を進めテ、やっと件の目的地に到着シタ。……モット暑いネ。マグマが近くにあるんダカラ、当然っちゃ当然なんだケド。
サテ、新種ハいるカナ?そう思ッテ、マグマ湖のアタリを見回ス。デモ、ボクら以外に生物は見当たらないネェ。マァ、早々に見つかってもツマラナイからネ。
「さて……どうしましょうか。一応マグマ湖には着きましたが、噂にあるような生物も見当たりませんし……」
特に目ぼしいモノが無かったからカ、チナツがそう呟ク。
「とりあえず、マグマ湖を一周してみようか。見た感じ、結構広いから、見落としている部分もあるかもしれないからね」
「確カニ。時間モ経てば、シレッと出てクルかもしれないからネ」
先生の助言デ、またボクたちは移動ヲ開始シタ。それにしても、本当に何もいないネェ。虫スラもイナイナンテ、どんだけ過酷なんダヨ。
それから、マグマ湖を一周したケド、特に動物っぽいのは見かけナカッタ。ヤッパリ、ミマチガイだったのカナ?……イヤ、諦めるにはまだ早いヨネ。
「ウーン。活動時間が違ったのカナ?幸い、マダマダ時間はアルシ、ここでももう少し粘れるケド……ミンナは、どう思ウ?」
「そうですね。もう少しくらいは粘ってみてもいいと思います。まだ夕方までには時間がありますし」
「私も賛成。一目くらいは噂の新種も見てみたいからね」
ミンナも同じ気持ちみたいダネ。デモ、ここで待つとなると、変化モないから、暇だナァ。……雑談デモ、しようカネ。
「そうイヤ、チナツたち風紀委員ッテ、ここでいつも訓練してるんだヨネ?ボクだったら、ゼーッタイに音を上げてるヨォ」
「ええ、まあ、流石にここは夏季特別訓練ぐらいしか使いませんが……。ウチの委員長は厳しい方なので、ここでの訓練は毎回気絶する人が出るんです。私は救護担当なので、そういった人たちの処置が訓練になっていますね」
こんな中でノ訓練ナンテ、ゼーッタイヤバいと思ってたケド、流石にキヴォトス人デモ同じなんダネ。移動だけデモしんどいのに、それに訓練まで加わったら、もう滅茶苦茶だヨォ。
「ヘェ、イヤだッテ思ったコトは無いノ?」
「委員長は厳しい方ですけど、それ以上に自分に厳しくされるお方ですから……。つらいとは思っても、理不尽だ、とかは思っていないですね。むしろ、もっと精進しなければ、って思っている人もいるぐらいですから」
「尊敬されてるんダネェ。その委員長サン」
「はい。委員長は『風紀委員会最強』ってよく呼ばれる程の有名人ですから」
「風紀委員会最強」ネェ。今のボクじゃ、手合わせしたら赤子の手をひねるように倒されちゃうのカナ。魔力を取り戻したら、ぜひお手合わせしてみたいネェ。
「マホロアさんは、尊敬する人物とかいらっしゃるのですか?」
今度は、チナツから質問さレタ。……尊敬する人物、カァ。
「ボクが尊敬、ッテいうよりカは、こんなヤツになれたらいいナぐらいノものなんだケド、マァいるヨネ」
「どんな人なんですか?」
「ソイツは、食いしん坊デ、昼寝好きのグータラヤロウなんだケド、肝心な時には、どんなヤツでも疑わずに助けチャウんダ。しかも、スッゴク強くてサァ。どんなコトでも解決できちゃうんダヨ」
「なるほど。素晴らしい人なのですね」
やっぱり、他人目に見てモ、あいつはいいヤツなんだネェ。無条件で人を信じられるヤツなんて、どれくらいいるんダロ。少なくとも、ボクは違ウケド。
「そうだネェ。また、会えるトいいナァ……」
「会えると思いますよ。人生は何が起こるか分からないものですから」
「そうだといいネェ」
そうして、チョットしんみりしてたんだケド、サッキから先生が会話に参加してないヨネ?何シテルノかナ?
そう思って、先生の方を見てミルと、先生はマグマ湖を凝視してイタ。……本来の目的はソッチだもんネ。
「ネェネェ、先生。何してるのカナ?」
「見ての通り、マグマ湖を眺めてたんだよ。二人の会話を邪魔しちゃってもあれだしね」
なるほど、配慮してくれたんだネェ。別に全然参加してくれても良かったんだケド。
「ソウ。ソレで、何か見レタ?」
「いや、何も」
どうやら、収穫はナイみたいダネェ。ちょっと日も暮れてキタシ、今日ハこのぐらいカナ。
「でも、マグマの動きから、この下に何かいるのは間違いなさそう。今日はもう時間もないからここまでだけど……次は、新種の姿を拝めるかもしれないね」
「そうですか。元はといえば私の疑問だったのですが、調査に協力してくださってありがとうございました。マホロアさん、先生」
「ボクも楽しかったからネ。感謝するのはボクの方だヨォ」
「うん。新種の姿が見られなかったのは残念だけど、それっぽいのは見られたし、十分満足かな」
そんなコトを言いながら、ボクらは自分の家に帰るコトにシタ。……と言ってモ、今のボクの家と呼べるのはシャーレなんだケド。
チナツと別れたグライで、先生が話しかけてキタ。
「そういえばマホロア、報告書の書き方ってわかる?今回は調査だったから、報告書が必要なんだけど」
「モチロン分からないヨネ。だから、よろしくお願いするネ、先生?」
サァーテ、どんな報告書を書いてヤロウカナ?
登場人物紹介等
「マホロア」
今回初めての遠出だったので、はしゃいでいた。
一部の新種の生物?には見覚えがありそうでない模様。
この後ふざけた内容の報告書を出してお叱りを受けた。
「火宮チナツ」
ゲヘナ風紀委員会の救護担当。
割と無法者が多いゲヘナ生の中での唯一の常識人。
今回の調査は、多少なりとも興味があったため乗り気だった。
「先生」
実は新種の調査に一番やる気があった人。
後に好き勝手に報告書を書いてくるマホロアに頭を悩ませるようになる。
「新種の飛行生物」
何故かいる。
マホロアは画像のぶれで気付けていないようだが……?
「新種のフグ」
何故かいる。
調査中は寝ていたらしい。
見間違いではない。
「ミレニアムの怪人」
何故かいる。
神出鬼没らしい。
ミレニアム生の間で都市伝説と化している。
ようやく「マホロアエピローグ」タグが意味を持ち始めます。(といっても、またしばらくは出番ないですが……)
ブルアカのメインストーリーでどの章が一番好きですか?
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Vol.1 対策委員会編
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Vol.2 時計じかけの花のパヴァーヌ編
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Vol.3 エデン条約編
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Vol.4 カルバノグの兎編
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Final. あまねく奇跡の始発点編
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Vol.5 百花繚乱編
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EX. デカグラマトン編