キツネな少女と普通の高校生 作:鉄白
今回からはじめて書かせていただくこの小説。一体どうなることやら…
とりあえずキャラだけでも覚えて帰ってください。
普通の高校生
伊十瀬 遥(いとせ はる)
普通の高校生。なにかと普通。
キツネ少女
九重 るり(ここのえ るり)
現代知らずのキツネ少女。耳と尻尾、偽物じゃないぞ?
今はこんな感じですがこれからキャラ増えたり設定増えたりする…かも?
それでは本編どうぞ!
夏休み7日目8月1日。今年高校に入学し、あっという間に夏。7月ももう終わり8月が来た。
そんな中半分以上の宿題を1週間でさっさと終わらせた僕、伊十瀬 遥はこの暑い8月初日を近くの山で過ごしていた。
「あ、暑い。山の中だったら涼しいかと思ったけど…そうでもないなぁ。部屋もサウナ、外もサウナ。山の中でもここまでサウナか…やはり夏、恐るべし。」
山の中駄弁っても誰も返事をしない。それもそのはず。仲の良い友達はみな遠くへ出掛けてしまったのため誘う人もおらず仕方なく一人で山に来たのだ。
「ただ暑い暑い言っても変わらないし、なんか面白いものないかな〜っと。ん?」
チリン…広い山の中、鳥の声や風の音に紛れて鈴の音が聞こえた。
「鈴の音…かな?なんでこんな山で…まさかっ!霊的なあれなのか!?こんな真昼に?」
現在午後2時過ぎ。幽霊は完全に影を潜める時間帯である。
そんな中また鳴る鈴の音。今度は少し近くで聞こえた。
「どこからだろ?まさか…奥の神社かな?やっぱり霊的なあれなのか!?そうなのか!?うわぁ!まだ死にたくないっ!いや…ここで引いちゃ駄目だ僕!名前が女子っぽいと散々馬鹿にされた頃を思い出せ!今こそ男子っぽく真相を確かめに行こう!」
そうして遥は奥の神社の方へ、するとまた…チリンと。今度はハッキリと神社の方から聞こえた。
遥は息を飲み神社の方へゆっくり進んで行くと、そこには神社に続く長い階段があった。
「うはぁ…涼みに来ただけなのにすごいことになったなぁ。でも、ここまで来たら後には引けない。よし!行くか!」
階段を上り始めるとよりハッキリ鈴の音が聞こえるようになった。冷や汗をかきながらさらに上ると赤い鳥居が見えた。鳥居をくぐるとそこには神社の本堂と、沢山の花がさいていた。
「この場所、噂ではボロ神社があるやら霊が出るやら言われてたんだけど、そんなとこには見えないなぁ。神社もその周りすごい綺麗だし。」
そうこの神社は確かに綺麗だ。まるで…誰かが毎日掃除や整備をしてるかのように。
その時、チリンチリン…鈴の音が近づいてきた。
チリンチリンチリン…さらに近く。
遥もまわりをキョロキョロと見回しどこからか確かめようとする。その間も近づく鈴の音。
次の瞬間、近くの草むらがガサガサ音を立て大きく揺れて、そこから何かが飛び出した。
「うわぁぁぁぁ!?」
【二つの】声が重なる。
「いててて…な、なんだ!?なにが起こった、んだ?…!?」
一瞬目を疑う。自分の足元に【耳と尻尾】が生えた少女が地面に突っ伏していた。
「きゅぅぅぅ…っは!?な、な、なんじゃ!なにが起こったのじゃ!ってぇ!に、人間!?何故このようなとこに人間が!?どうやって!どうやってわらわの神社に入ったんじゃ!ここらは結界をはっとるのじゃぞ!?」
と、いきなりわけのわからないことを言い出す少女。状況がよりこんがらがる遥に目もくれず喋る動物少女。
「ち、ちょっと待って!どういうこと!?結界ってなに?人間って…君も人間でしょ?それとも設定?そういう設定なの?これが…コスプレってやつなの?その耳も尻尾も本物っぽい偽物なんでしょ?」
「な、なんじゃと!!わらわの耳と尻尾を偽物と申すか!なんと無礼な!これは歴とした本物じゃ!それが偽りというのであればさわってみい!」
言われるがまま遥は耳と尻尾をさわる。とてもふさふさしており、顔をうずめたくなるほど。
「偽物なのにすごい本物感だねっ!」
「じゃーぁかぁーらぁー!本物だと言うとるじゃろが!ほ・ん・も・の!!なんじゃ!?どーしたらわかってくれるのじゃ!耳を引っ張るか?引っ張るか!?引っ張ったら信じるか?信じるんじゃな!ようし!引っ張れ!」
若干ふるふると震え、涙目の自称キツネ少女。というか幼女。引っ張って取れなければ信じねば、と思う遥。内心申し訳ない気持ちもあるが引っ張ってみる
「それじゃ…引っ張るよ?」
「どんと…来いじゃ!」
ぐっと引っ張る…が取れてない。驚きを隠せない遥。
(本当にこんな事あるのか…夢じゃ…ないよな)
だがその目の前で痛みを隠せないキツネ少女が再び地面に突っ伏していた。
「まっっったく!いくらなんでも強すぎじゃ!本当に引きちぎれるかと思うたぞ!」
「ごめんごめん。まさか本当に本物とは思わなくて…」
笑いながら謝る遥。
「まぁ人間には理解出来んくて当然じゃがな。そうじゃ、まだ名前を聞いとらんかったな。おぬし名はなんと申す?」
「僕?僕の名前は遥。伊十瀬 遥。君は?」
「わらわは九重 るり。るりと呼ぶが良い。」
「るり…か、いい名前だね!」
ニコニコしながら褒める遥に若干照れるるり。
「そ、そんなことより!おぬしは何故わらわの結界を通れたのじゃ?それが不思議でならんくてな。」
「僕に聞かれてもねー。鈴の音を追ってきたらここだっただけだよ。」
その言葉に驚くるり。
「なんと!わらわの鈴の音が聞こえたのか!?…そうかそれでわらわの結界が…」
一人でなにか言っているるり。すると突然るりが立ち上がり、言葉を放った。
「遥!この結界を通れるのはお主だけじゃ!これはなにかの運命じゃ!と、いうわけでたまにここに来てわらわと色々するのじゃ!ここに一人はなにかと暇での、話し相手もおらん。しかし!お主が来たからにはもう安心じゃ!ちなみに拒否権はないのじゃ!わかったか!?遥!」
「し、しょうがないなぁ。たまにでいいの?」
こくこくとるり。
「わかった。暇なときにでも来るよ!」
するとるりは目をキラキラさせ
「やったぁ!…じゃなくて、良い心がけじゃ遥!わらわはいつでもよいからな!必ずくるのじゃぞ?」
「わかってるよ。っともうこんな時間だ!今日はそろそろ帰らないと。また明日来るよ。」
「そうか……待っておるぞ!」
「うん!また明日ね。」
「うむ。また明日。」
手を振り結界の外へ出る遥。その後るりは小さく
「明日が楽しみじゃな…!なにをしようかの…」
と、わくわくしながらつぶやいた。
どうでしたか?初作品なので上手く書けてるかわかりませんが楽しく読んでいただけたら幸いです。
その前に読んでる方はいるのか?
これからどうなるのか?私にもわかりません(笑)
でも…頑張りますっ!
第一幕はこの辺で。さらばなのじゃ!