お疲れ様です!今回のお話しについては威武樹はあまり目立たないです。寧ろ若干空気です。
「俺って主人公だよな!?」
「サブタイ名見たろ?カルマの時間なんだからカルマが主役なんだよ。」
「語り部パート以外台詞もあんまりないぞ!?」
「杉野の時だってほぼ空気だったろ。次回あたり活躍させてやるから我慢して。」
「ハハッ、まぁ今回はサブタイからして俺が主役じゃないとね〜」
体育の授業から着替えて6時間目。俺たちは小テストに取り組んでいた。
………殺せんせーが触手をブニョンブニョン鳴らしながら黒板に打ち付けてるのが気になる。
………ブニョンブニョンブニョンブニョンずっと鳴らしている。
「何やってんだ?殺せんせー。」
「さぁ…壁パンじゃない?」
「さっきカルマにおちょくられてムカついてるのか。」
「触手が柔らかいから壁にダメージいってないな。」
パンチがヤワい、というより拳がヤワいんだろうな。
勿論だが拳で抵抗出来なさそう。と思っていたら一番前の席にいる岡野がキレた。
「あーもう!ブニョンブニョンうるさいよ殺せんせー!!小テスト中なんだから静かにしてよ!!」
「こ、これは失礼!!」
1番前の席故によく聞こえるのであろう。我慢の限界が来た岡野に叱られた殺せんせーは壁パン?をやめた。
「よォカルマァ、あのバケモン怒らせても知らねーぞー。」
「またお家にこもってた方が良いんじゃなーい?」
カルマと席の近い寺坂や村松達がまるでカルマをおちょくるように話す。
「殺されかけたら怒るのは当たり前じゃん、寺坂。しくじってチビっちゃった誰かの時と違ってさぁ。」
「なっ…チビってねぇよ!テメェ喧嘩売ってんのか!」
「でも寺坂ベソかいてなかったっけ?」
「「ブフッ!」」
2人にも思い浮かぶ節があったのか、村松と吉田が吹き出した。
「うるせぇ!ンなもんかいてねぇぞ勝田!!」
「コラそこ!テスト中に大きな音立てない!」
「(自分の触手に言ってくれ。)」
「(いやアンタの触手もうるせぇよ。)」
「ごめんごめん殺せんせー、俺もう終わったからさあ。このジェラート食って静かにしてるわ。」
カルマはそういうと一体どこから出したのか気になるジェラートを舐めていた。
「ダメですよ授業中にそんなもの。全く何処で買ってきて………」
「!!そっ、それは先生が昨日イタリア行って買ってきたやつ!!」
「「「「「「((((((お前のかよ!))))))」」」」」」
「あ、ごめーん。教員室の冷蔵庫で冷やしてあったからさぁ。甘くて美味しいよ?」
「ごめんじゃ済みません!!溶けないように苦労して寒い成層圏を飛んできたのに!!」
成層圏って…オゾン層より上なんだっけ?レックウザもこんな早いタコ見たらびっくりしてそう。
そしてカルマは怒った殺せんせーを意に介さず食べ続けているし。
「ふーん。で、どうするの?俺を殴る?」
「殴りません!残りを先生が舐めるだけです!!そう、ペロペロと犬のように…!」
「!!(対先生BB弾!)」
殺せんせーは怒りこう言いながらカルマの方に歩いて行く。というか教師が生徒の舐めてた残り舐めようとするなよ…と近づいた瞬間足の触手が弾けた。
そう。BB弾が撒菱のように撒かれていた為である。その隙をついてカルマはエアガンを撃つが避けられた。
「アッハー、まーた引っ掛かった。何度でもこういう手使うよ?授業の邪魔とか関係無いし。それが嫌なら…俺でも俺の親でも殺せばいい。でもその瞬間からもう誰もあんたを先生とは見てくれない。ただの人殺しのモンスターさ。アンタという先生は…俺に『殺された』ことになる。」
そう言いながらカルマはジェラートを殺せんせーに押し付ける、まるでねじ込むかのように。そう言って殺せんせーに解き終わった小テストを投げ渡した。
「はいテスト。多分全問正解。じゃあね''先生''〜!明日もまた遊ぼうね!」
カルマは無邪気な笑顔を浮かべ、そう言って教室から出て行った。本当に帰るんだ…
この男ーカルマは頭の回転が早く、そして器用だ。キチンと越えてはいけない、越えられないような線引きをした上で挑発し、初めて扱うものでもまるでおもちゃのように使いこなす。今だってそうだ。殺せんせーが先生であるために越えられない一線を見抜いた上で今の行動をとっている。そしてそれらを誰かとぶつかる為に使う。
俺とも何度かこうやって衝突した。なんともタチの悪い男である。
そんなわけで6時間目も終わり放課後になった。家が近所ゆえに通学路が一緒だから桃花と同じ下校路を歩きながら2人で話している。
「…カルマのやつ本当に明日からも授業中とかに暗殺仕掛けて邪魔してくんのかな。」
「うーん、どうなんだろう?私はクラスも違ったし、まだカルマ君の事とかよく知らないしなぁ。」
「流石に授業中はやめて欲しいよな。アイツや寺坂は兎も角、他は真面目に授業受けてる奴が大半だ。普通に考えて迷惑だろ。」
「…威武樹って変なところ真面目だよね。」
「変なところって?」
「そういうところ。」
桃花さん?どういうことですか???
◇渚視点
「じゃあな渚!」
「うん、また明日〜」
放課後の下校時、僕は駅に来たところで一緒に帰ってきた三村君と杉野と別れ、改札に行こうとしたそんな時に突然声が聞こえた。目をやるといたのは田中君と高田君。僕やカルマ君が前にいたD組の同級生だ。
「…おい、渚だぜ。」
「なんかすっかりE組に馴染んでんだけど。」
「だっせぇ。ありゃもう俺らのクラスに戻って来ねーな。」
「しかもあのイカれザムライ、勝田に続き停学明けの赤羽までE組復帰らしいぞ。」
「うっわ最悪。あの2人いるとかマジ死んでもE組落ちたくねーわ。」
そんなことを聞いていると突然ガシャッ!という音が聞こえて振り向くと柱に瓶を叩きつけて割ったカルマ君が現れた。
「えー、死んでも嫌なんだ。」
「じゃ、今死ぬ?」
「あっ、赤羽!」
「うわぁぁ!」
割れた瓶を向け、狂気を浮かべた笑顔のカルマ君に2人は完全にビビって尻尾を巻いたように逃げた。
「アハハッ、殺るわけないじゃん。ずっといいオモチャがあるのにまた停学とかなる暇ないし。でさぁ渚君、聞きたいことあるんだけど殺せんせーのこと詳しいって?」
「う、うん。まあちょっと。」
「あの先生さぁ、タコとか言ったら怒るかな?」
「うーん…むしろ逆かな。自画像タコだし。この前なんか校庭の砂場に穴掘って…『タコつぼ。』なんて一発ギャグやってたし。先生にとってちょっとしたトレードマークらしいよ。」
「…ふーん。…そうだ、くだらねーこと考えた。」
何か悪巧みをしている時のカルマ君はすごくわかりやすい。
「…カルマ君、次は何企んでんの?」
「俺さぁ…嬉しいんだ。ただのモンスターならどうしようかと思ってたけど、案外ちゃんとした先生で。ちゃんとした先生を殺せるなんてさ。
前の先生は…
自分で勝手に死んじゃったから。」
「……?」
『自分で勝手に』…?僕はカルマ君が言っている事がイマイチよくわからない。確かに1年からクラスも担任も一緒だったけど、彼が停学を食らった頃にはいつの間にか疎遠になって、停学を言い渡されたその時に何があったのかは僕も知らなかったから。
ご覧いただきありがとうございます!カルマの回は全体的にちょっと長めなので二部に分けます。
ふと思ったことなんですが、ヒロインを誰かに決める時ってやっぱりそのキャラが自分の推しだからですよね?
威武樹の家族紹介
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