3年E組の剣豪   作:ファヴキール

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お疲れ様です!UAが8000を突破していました。
実は始めた時からの目標が10,000超えだったのであと少し!
いつも読んでいただきありがとうございます!

今回はカルマがタコを買うおまけ絵を見て、ふと思いついてしまったお話しです。


話す時間

 

その日の夕方になって俺は街に買い出しに来ている。何故?と聞かれるとうちの家は交代で買い物に行っており、そして今日の買い物当番が俺だからである。そして魚屋の近くを通りがかると見覚えのある赤髪が見える。

 

そう、カルマだ。

 

「そこの色艶のいいやつで。」

 

「あいよ!兄ちゃんお目が高いね!」

 

そして買って帰るところのカルマに声をかける。

 

「オッス、カルマ。」

 

「よ、威武樹。」

 

道の真ん中で立ち話もなんなので一応人気のないところに移動する。

 

「そのタコよ。また美味そうな良いタコだな。」

 

「威武樹が腹減ってるなら食べる?」

 

「いやいいよ…それ今夜どうやって食べるんだ?タコブツとかか?」

 

俺も料理したりするのでカルマがこのタコをどうやって食べるのかは非常に興味深い。

 

「ん?食べないよ。暗殺のエサ。」

 

「暗殺?殺せんせーのだよな?」

 

「そ、明日これを教卓に突き刺しといて殺せんせーを挑発するんだ。」

 

「その為にわざわざ買ったのかよ…」

 

「俺は手間は惜しまないよ。それが嫌がらせの極意だからね。」

 

「まるで職人の流儀だな。あと一応は食べ物を粗末にするなよ…」

 

「終わったら欲しいならあげるよ。」

 

「…まぁ考えとく。それよりカルマも買い出し?親に何か買ってこいとか言われてるのか?」

 

「俺の家って親が家に居ないことの方がが多くてさ。だから気にしなくていいよ〜」

 

「そうか…ならうちで飯食って行く?」

 

「おっ、ならお言葉に甘えてお邪魔しよっかな〜」

 

「決まりだな、じゃあこの足で来てくれよ。タコも預かってやる。」

 

そうして買い物が終わって俺はカルマを家に連れてきた。

 

「へぇ〜ここが威武樹ん家かー」

 

因みにカルマ以外では俺の家に来るのは桃花は勿論のこと渚や倉橋、杉野が遊びに来た事がある。

 

「今日は友達連れて帰ってくるって言ってあるから。」

 

「なんかもっとゴリゴリの日本家屋だと思ってた。」

 

「まぁ確かに昔はそうだったんだけど一回建て直してるんだよ。」

 

「でも結構な豪邸だよね。」

 

「へへっ、ありがと。」

 

そんな話を少ししてから俺たちは家に入る。

 

「ただいまー」

 

「お邪魔しまーす。」

 

「おかえりー。ってあら!」

 

「初めまして。威武樹君の同級生の赤羽業です。」

 

そう言って軽くお辞儀をしたカルマはこういう挨拶が出来る辺り、良い家の子供なんだろうなと実感する。

 

「初めまして。威武樹の母の達美です。いやぁ〜男前だね〜」

 

「ふふっ、よく言われます。ありがとうございます。」

 

「よく言われてんのかよ…まぁ確かにそうなんだけどさ。」

 

前原なんかが言ってるなら腹が立ちそうなのにカルマだと逆にあんまり腹立たないな、なんでだろう…

 

「まぁ上がってよ。取り敢えず俺の部屋に。」

 

「はーい。」

 

そう言って俺はカルマを自室に案内した。

 

「まぁ適当に座っといてよ。」

 

「やっぱ木刀とか色々置いてあるね〜。おっ、あの掛けてある刀って本物?」

 

「いやあれは確か模造刀。お茶持ってくるから、本でも読みながらゆっくりしといて。」

 

「ありがと。そういやこの男の子と女の子が写ってる写真は?」

 

そう言うと俺の机に置いてある写真立てを手に取った。その写真には昔の俺と桃花が笑顔で映り込んでいる。

 

「ああ、それは俺と桃花。幼稚園くらいの時の写真かな?それ。」

 

「ふ〜ん、この2人は昔の威武樹と矢田さんなんだ…ねぇ、矢田さんとどういう関係なの?」

 

カルマはニヤニヤしながら俺に聞いてくるが、なんだか表情が殺せんせーに似てるし何やらツノと尻尾のような物が見えるのは幻覚…だろうか…?

 

「俺らは幼馴染なんだよ。」

 

「幼馴染…ねぇ…」

 

またニヤついてる。悪魔みたいな顔でニヤけながら。

 

「てっきりお姉ちゃんか妹かと思ったよ。威武樹ってお姉ちゃんいるって話してなかったっけ?」

 

「まぁな。カルマは兄弟とかいんの?」

 

「いないよ。俺一人っ子だから。」

 

カルマは一人っ子だったのか。言われてみるとなんかそんな感じがする。E組でいうとあとは渚や倉橋もって言ってたけど、他にも何人かいそうだな。

 

「ちょっと羨ましいな。俺のとこは姉ちゃんが色々と優秀だからさ…」

 

「よく比べられてたりした感じ?」

 

「多少な。あ!そうだったお茶だった待ってて!」

 

「うん、急がなくていいよ〜」

 

そう言って俺はすぐに部屋を出た。そしてお盆にお茶とお茶菓子を2人分乗せて持っていくと…

 

カルマが何やら俺の部屋を探っていた。本棚やら机の引き出しの中やらまるで宝探しでもしているようだ。

 

「……………カルマ?」

 

「おっ、おかえり〜」

 

「…………………何やってんの?」

 

「部屋漁りだよ、なんか面白そうなもの絶対ありそうだなって思って。おっ、これは何かな〜?」

 

 

 

 

最悪だ。俺はこの時程友達を家に連れ込んで後悔したことはない。しかもカルマは何か本のようなものを持っていることに気づく。

 

 

 

ん?待ってくれその看護師さんの絵の本は…

 

 

「おいそれは!!」

 

「ふ〜ん、『大人も子供もダメにする看護師南野さん』ねぇ〜♪」

 

俺の秘蔵の本である。表紙には優しそうな黒髪ポニーテールの看護師のお姉さんのイラストが描いてあるのだ。因みに巨乳。

 

 

「やめろカルマ!それを今すぐこちらに渡せ!」

 

「えー、もうクラスのグルに送っちゃった♪」

 

「は!?お前なんて事を…」

 

すぐにクラスのグループを確認するが本当に送ってやがった。

 

………まぁ男子のグループだったのは幸いだが。

 

3年E組男子ー

 

カルマ:威武樹の部屋から発掘したよ〜

 

写真【大人も子供もダメにする看護師南野さん】

 

木村:うわw

 

三村:マジかよ(笑)

 

杉野:勝田ってこういう趣味だったんだなw

 

岡島:勝田はナースフェチだったのか!?

 

磯貝:……まぁ、勝田も男だもんな。

 

竹林:よし、今度勝田をナースのコンカフェに連れて行こう。

 

前原:しかもコレってよくSNSでバズってる優しいお姉さんのイラストのやつだよなw

 

岡島:あの巨乳おっぱいの甘々お姉さんな!

 

渚:威武樹君、もしかして思ってたよりも甘えん坊さんなのかな。

 

前原:それはちょっと分からないけどな。

 

菅谷:一つ言えることは、勝田の趣味がわかったことだなw

 

岡島:ナース 巨乳 お姉さん ポニーテール この辺だなw

 

磯貝:勝田…ドンマイ。

 

 

 

 

 

 

…………シテ………殺シテ…………………………

 

 

 

 

 

 

俺は今うずくまっている。寺坂達3人を除くクラスの男子に''フェチ''を知られることになってしまったからな!

 

 

 

 

「アハハハッ!威武樹ホント面白いわー」

 

「笑い事じゃねぇよ!」

 

「いいじゃん、遅かれ早かれいつかはバレてるって。」

 

「お前なぁ!!」

 

そんな風に騒いでいると誰かがドアを開けた。

 

「ちょっとうるさいって!威武樹、何騒いでんの!?静かに…」

 

「おっ、姉ちゃん。いやこの同級生のカルマがさ…」

 

その瞬間俺は肩を掴まれて姉の方に引き寄せられる。そして2人でこそこそと話し始めることになった。

 

「ちょっと威武樹!何、あの超イケメン君!?」

 

「同じクラスの友達だよ。なんなら話して見れば?」

 

そう言うと2人は向き合って挨拶をした。

 

「初めまして。同級生の赤羽業です。」

 

「初めまして!威武樹の姉の勝田紫乃です!カルマ君、良い顔してるねぇ〜。」

 

「ありがとうございます。さっきお母さんからも言われました。」

 

2人は自己紹介を終えて楽しそうに話していた。

 

「あ、お風呂沸いてんだけど良かったらカルマ君入ってく?」

 

「じゃ入りま〜す。」

 

風呂場に行く途中、着物姿の祖父と鉢合わせた。

 

「おお威武樹!帰っていたのか。横の彼は誰だ?」

 

「あっ、爺ちゃん。紹介するけどこいつはカルマ。同じクラスの友達な!」

 

「初めまして。」

 

「おぉよろしく頼むぞ!君はカルマ…と言ったか、利口そうな良い目をしておる。腕も相当立つようだな。」

 

「ふふっ。お爺ちゃんも立ち振る舞いや歩き方といい、スッゲー強そうですよ?」

 

お互いに本質を見抜く、''そういう目''の持ち主同士の会話だ。長年剣術の師範代を務めている祖父の洞察力にはいつも驚かされる。そりゃそうか、だってこの人の弟子には俺どころか、烏間先生やあの理事長がいるんだから。

 

「一番風呂失礼しま〜す。」

 

「あぁ、ゆっくり浸かってくると良い。」

 

そう言ってカルマが一番風呂に入ることになった。お客さんだからもてなさないとな。

 

しばらくするとカルマが風呂から上がってきたので婆ちゃんにもカルマを紹介しておく。

 

 

その後で祖父、祖母、母、姉、俺、カルマと4人で夕食を食べている時だった。因みに父は海外出張中で家に居ない。

 

「どうしたのカルマ君?」

 

「なんか…新鮮だなって。ウチは職業柄か親が自由人で家にいることがあんまりないから。」

 

「そうなんだ…遠慮しないでね!」

 

帰ることになったので見送っていく。

 

「ご馳走様でした。」

 

「またいつでも来てね!」

 

「折角だしそこの道まで送っていくわ。」

 

そして三叉路に入ったところで俺は言い出したかったことを言う。

 

「…………なぁカルマ。」

 

「ん?」

 

「お前に言いたいことがある。」

 

「お前が教師というものに対してどう思ってるかは大体見当がつく。けどな、あのクラスは俺をはじめ勉強についていけなかった奴らが払い落とされたところなんだよ。中には必死で抜け出そうと努力している奴もいる思う。だからそんな奴の為に、せめて真面目に授業を受けてるやつの邪魔はするな。」

 

「ふぅん。何、言いたかったのは文句?」

 

「俺の為じゃない、誰かの為のな。頼む。お前は極めて頭が良いんだ。勿論それくらい分かるだろ?」

 

「……………俺は明日、威武樹がどう言おうが殺せんせーを殺しにかかるから。まぁ少しは頭を下げたんだ。初手は授業中じゃなくてHR前からにするよ。」

 

「感謝するぞ。」

 

「でも殺せんせーが許可すれば別に良いよね?」

 

「許可されたならそれは別に良いと思う。ほらタコ。」

 

「ありがと。それじゃね〜」

 

そう言って俺はカルマを見送った。頭を下げて頼んだんだ、きっと分かってくれただろう。

 

 

ただ、明日どんな暗殺を仕掛けるかは非常に興味深いな。





ご覧いただきありがとうございました!

威武樹「何が活躍だよ!大恥かいたじゃねぇかよ!」

作者「カルマ説得したじゃん。」

ここで威武樹の趣味が明らかになりましたね。
勿論ですが本の元ネタはダメにする看護師さんです。


そして威武樹の女性の好み要素

(優しい)お姉さん 包容力がある ポニーテール 巨乳





…………ご察しいただけましたか?

威武樹の家族紹介

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