3年E組の剣豪   作:ファヴキール

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ふと思ったんですけど、 E組ってかっこよかったり可愛い名前の子多いですよね。一方名前のことで悩んでいる子もいるのですが…


二択の時間

翌朝になり登校してくると教室内が何故か生臭い。見てみると教卓にタコがアイスピックで突き刺されていた。きっとカルマの仕業だろう。

 

「おはようカルマ。あのタコ、お前か?」

 

「おはよ〜。うん、昨日のやつだよ。」

 

やっぱりな。皆カルマに話しかけにくそうだから俺は敢えてカルマに話しかける。少ししたらHRが始まるので席に着いていると殺せんせーが入ってきた。

 

「おはようございます。」

 

「「「………」」」

 

「…ん?どうしましたか皆さん?」

 

目をやると教卓には例のタコが。

 

「あ、ごっめーん!殺せんせーと間違えて殺しちゃったぁ。捨てとくから持ってきてよ。」

 

下を出しながらそう言って挑発するカルマ。流石にムカつくだろうなこれは…そして対先生ナイフを隠し持っている。

 

「…わかりました。」

 

「(来いよ殺せんせー。身体を殺すのは今じゃなくても別にいい。まずはじわじわ心から殺してやる…)」

 

次の瞬間殺せんせーはマッハでどこかへ行き、ミサイルと食材らしき物を持ってきた。触手はドリルのように尖り回転している。

 

「「「うわあっ!?」」」

 

「見せてあげましょう、カルマ君。このドリル触手の威力と、自衛隊から奪っておいたミサイルの火力を!」

 

「…!?」

 

流石のカルマも表情からは先程までの余裕が消え、持っているミサイルからは炎が吹き出している。いや危ねぇよ!勿論安全には配慮してるんだろうけどさ。そもそも何で持ってんだよ!

 

「先生は、暗殺者を決して無事では返さない。」

 

「!ぶへっ!熱っ!」

 

カルマの口にいつの間にかたこ焼きが入れられていた。

 

「その顔色では朝食を食べていないでしょう。マッハでたこ焼きを作りました。これを食べれば、健康優良児に近づけますねぇ。はい、あーん。」

 

「…!」

 

「カルマ君。先生はねえ、手入れをするのです、錆びてしまった暗殺者の刃を。今日一日、本気で殺しに来るが良い。その度に先生は君を手入れする。放課後までに、君の心と体をピカピカに磨いてあげよう!」

 

1時間目・数学

 

「とこの様に、どうしてもこの数字が余ってしまう。そんな割り切れないお悩みを持つアナタ!でも大丈夫。ピッタリの方法を用意しました。黒板に書くので、皆で一緒に解いてみましょう!」

 

横に目をやるとカルマが懐に手を入れている。おそらくエアガンを抜いて撃つ気だろう。だが銃はマッハで動いた殺せんせーが持っていた。

 

「…あぁカルマ君。銃を抜いて撃つまでが遅過ぎます。暇だったので、ネイルアートを入れておきました。」

 

「……クッ!」

 

カルマの爪にはたこ焼きのネイルアートが施されていた。

 

4時間目・家庭科

 

この日は確か調理実習だったな。殺せんせーは割烹着を着ているのが何故か似合う。俺も自分の班で作っているが何とかうまくいきそうだ。

 

「不破さんの班はできましたか?」

 

「うーん…どうだろ。なんかさ、味がトゲトゲしてんだよね。」

 

「へぇ、じゃあ作り直したら?一回捨てて。」

 

そういうとカルマは鍋の持ち手をてこの原理で跳ね上げ、熱いスープが殺せんせーの顔にかかるその隙に斬り掛かったはずが…

 

「エプロンを忘れてますよ、カルマ君。」

 

「あっ…///」

 

なんとも可愛いらしいハートの描いてあるフリフリのエプロンを着せられているカルマがいた。なんか可愛いな、ご丁寧に三角巾まで被せられてるし。

 

「スープならご心配なく、全部空中でスポイトで吸っておきました。ついでに砂糖も加えてね。」

 

「あっ!マイルドになってる!」

 

先程までは微妙な評価をしていた不破さんも舌鼓を打った。あの隙に味まで整えるあたり流石マッハ20の先生だ、と俺は感心している。

 

「ケヒヒッ。」

 

「可愛いー」

 

「…くっ!」

 

カルマは茶化されて恥ずかしそうにしているな。普段逆の立場だろうから余計に。そして俺はどうしても気になった事があるので寺坂の班を見に行ってみる。

 

「ンだよ勝田。盗み食いか?」

 

「違えよ。ちょっと気になって。」

 

「あ?」

 

「寺坂が何か料理作ってると、毒々しい紫になってるかセミの抜け殻なんて入れてるんじゃないかと心配になって。」

 

「んだとテメェ!なってねぇし入れてねぇわ!!」

 

「安心しろ勝田。んなモン入れさせねえからよ。」

 

「入れてそうだけど、仮に入れてたらソッコーで捨てるわ。」

 

「テメェらも悪ノリしてんじゃねぇぞ!」

 

「寺坂君の声とキャラ、そして中の人的に絶対セミの抜け殻は入れてるでしょってなったんだけどなー。」

 

「不破さんは何言ってるの…?」

 

「俺の中の人って何なんだよ!」

 

村松と吉田がとても良いノリを返してくれた。寺坂も何だかんだと言いながらキレツッコミしてくれるし、クラスと距離さえ置かなきゃすぐ馴染むと思うのになぁ…

あと不破さんがクラスの皆思ってるかもしれないことを言った。流石はどんだけメタ発言しても許される女、不破優月。

 

5時間目・国語ー

 

今は現代文で赤蛙をやっている。カルマは近づいてきたところをまた仕込みナイフで……

 

と思ったが突き立てることも叶わなかった。殺せんせーはいち早く察知して、櫛とヘアスプレーでカルマの髪を中分にしている。

 

「ーー私がそんなことを考えている間にもーー」

 

「ー赤蛙はまたも失敗して戻ってきた。私はそろそろ退屈し始めていた。私は道路からいくつかの石を拾ってきてーー」

 

あ、これカルマが赤蛙に例えられてるのかな。カルマが赤蛙って色的にも状況的にも凄い似合う。

 

そしてチャイムが鳴って今日の授業も終わったところで放課後、校舎裏に向かう渚についていくと断崖絶壁に生えている木の上で爪を噛んでいるカルマがいた。おいおいまた危ねぇとこに居座ってるな…

 

「…カルマ君、焦らないで皆と一緒に殺っていこうよ。殺せんせーにマークされちゃったら…どんな手を使っても1人じゃ殺せない。普通の先生とは違うんだから。」

 

「先生…ねぇ…………やだね。俺が殺りたいんだ。変なトコで死なれんのが一番ムカつく。」

 

「…………」

 

「本当に先生って生き物が信用ならないんだな。お前ってやつは。」

 

 

「カルマ君。今日は沢山先生に手入れをされましたね。まだまだ殺しに来てもいいんですよ?もっとピカピカに磨いてあげます。」

 

殺せんせーがやってきた。しかも縞々になって舐めてるし。だがカルマは微笑みながらまだ何かを考えているようだ。

 

「………確認したいんだけど、殺せんせーって先生だよね?」

 

「はい。」

 

「先生ってさ、命を賭けて生徒を守ってくれる人?」

 

「勿論。先生ですから。」

 

「そっか、良かった。なら殺せるよ。確実に。」

 

なんとカルマはエアガンを構えたまま崖から真っ逆さまに落ちていったのだ。渚が追おうとするが俺はそれを腕を引いて止める。

 

「待て渚。カルマを助けに行ったって、お前も真っ逆さまだぞ。」

 

「でも!」

 

「心配しなくていいだろ。」

 

俺は殺せんせーに目をやった。

 

 

◇カルマ視点ー

 

さぁどうする!?助けに来れば救出する前に撃たれて死ぬ。見殺しにすれば先生としてのアンタは死ぬ!

 

!!ハハハッ!すっげ!走馬灯っぽいの見えてきた!

 

2年の半ばごろの記憶だった。ある日、俺は本校舎の校舎裏で何人かに絡まれていじめを受けていた3年生の先輩を助けた。

 

「大丈夫先輩?」

 

「あぁ…ありがとう。でも俺はE組だから…」

 

「3のE…あのE組?大変だね。そんなことで因縁つけられて。」

 

その後、呼び出された職員室にてーー

 

「うん?俺が正しいよ?いじめられてた先輩助けて、何が悪いの?」

 

だが俺が先生から言われたのは…この言葉だった。

 

「いいや赤羽。どう見てもお前が悪い!」

 

「えっ…?」

 

「頭おかしいのかお前!3年トップの優等生に、大怪我を負わすとはどういう事だ!?」

 

「えっ…待ってよ先生…」

 

「E組なんぞの肩を持って、未来ある者を傷付けた。彼の受験に影響が出たら、俺の責任になるんだぞ!?」

 

 

 

 

…………味方とか言っといて、そんな事言っちゃうんだ……………

 

 

 

 

 

 

 

 

     

           ヤバい。死ぬ。

 

 

 

 

 

「お前は成績だけは正しかった。だからいつも庇ってやったが…俺の経歴に傷が付くなら、話は別だ。」

 

 

 

 

 

 

 

           俺の中で、先生が死ぬ。

 

 

「俺の方からお前の転級を申し出たよ。おめでとう赤羽。君も3年からE組行きだ。……………………うわあっ!?」

 

俺は我慢の限界が来て、そのまま職員室で暴れ尽くした。ソイツに絶望したら…俺にとって、ソイツは死んだと一緒だ。

この時俺は知った。''人は生きていても死ぬ''ということを。

 

そして俺は今、どちらかの方法で殺せんせーを殺そうとしている!

 

「(殺せんせー!アンタは俺の手で殺してやるよ!さぁ、どっちの死を選ぶ!?)」

 

と思っていたが俺は地面に打ち付けられると思った時、まるで蜘蛛の巣のようになった触手に受け止められた。

 

「カルマ君。自らを使った計算ずくの暗殺、お見事です!音速で助ければ、君の肉体は耐えられない。かと言ってゆっくり動けば撃たれる。そこで先生、ちょっとネバネバしてみました!」

 

「クソっ…何でもありかよこの触手!」

 

「これでは撃てませんねぇ。ヌルフフフフフ!あぁ因みに、見捨てるという選択肢は先生には無い。」

 

「…!」

 

「いつでも信じて飛び降りてください。」

 

ハハ…こりゃダメだ。死なないし殺せない。少なくとも…先生としては。

今日のところは俺の負けか。この先生に…

 

「カルマ君、平然と無茶したねぇ。」

 

「度胸が常人のそれじゃねぇよ…」

 

「別に?今のが考えてた限りじゃ一番殺せると思ったんだけど。」

 

「おやおや?もうネタ切れですかぁ?君も案外チョロいですねぇ。」

 

…………殺意が湧いてくる…けど、さっきまでとは何か違う。俺は親指で自分の首を一文字に引いた。首を掻くように。すると殺せんせーは○になった。

 

「殺すよ、明日にでも。」

 

「(健康的で爽やかな殺意。もう手入れの必要は無さそうですね。)」

 

◇威武樹視点ー

 

「じゃ帰ろうぜ渚君、威武樹。帰りメシ食ってこーよ。」

 

「おっ、いいね!昨夜の礼か?」

 

カルマは何処からか取り出したがま口の財布を上に投げながら歩いていると殺せんせーがそれに反応した。

 

「ちょっ!それ先生の財布!?」

 

「だからぁ、職員室に無防備で置いとくなって。」

 

いやそれ殺せんせーのかよ!

 

「返しなさい!」

 

「いいよぉー」

 

「えっなっ、中身抜かれてますけど!?」

 

投げ渡された財布はもぬけのからだった。

 

「はした金だったから募金しちゃった♪」

 

「にゅやあぁぁぁぁ〜!?!?!?!?この不良慈善者!!」

 

うわぁぁぁエグい…………でもカルマはこの先生のことを認めただろうし、何よりも気に入っただろうな。殺せんせーはまだカルマに何か言ってる。取り敢えずは渚と一緒に宥めようか。





ご覧いただきありがとうございました!

次の話はビッチを先にするか、毒にするか悩んでいます。アニメからにするか原作からにするか…

というか主人公なのに威武樹のメイン回いまだに無いですね。なので書きます。

威武樹の家族紹介

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