遅れましたが、明けましておめでとう御座います。
転職活動やら何やらで執筆がままならねぇ……………
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いつもご愛読ありがとうございます!
今回は2次元の中の2次元の彼女が登場します。
修学旅行帰りの夕方、俺と桃花は同じ下校路を歩きながらお互いに思い出話を話し合っていた。女子は大部屋で色々と話していたらしく、その中でビッチ先生の面白い話を聞いたことが特に楽しかったようであり、ビッチ先生が話し始めたところで殺せんせーが紛れ込んできてあの騒ぎに発展したんだという。その中で俺はあの人の実年齢を聞いて衝撃を受けた。
「えっ!?あの人二十歳なのかよ!?」
「私ももっと上だと思ってたよ」
「しっかしマジか…ちょっと反省だな」
「どうしたの?そんな考え込んじゃって」
「いやその…年が10個か一回りくらい上でも可笑しくないよななんて思ってたんだよ」
「………ちょっと失礼じゃない?女性には」
「頼む桃花!この事、女子や本人、果ては男子にも誰にも言わないで!」
「えぇ〜?どうしよっかな〜?」
そう言っていたずらっ子の様な笑みを浮かべて走って逃げていってしまう桃花。殺せんせーのせいか女性の年齢を見れない奴だと思われるのは避けたい奴になってきてる気がする。
「ちょ!?お願いします桃花さん!」
俺は桃花を懐かしい気分になりながら追いかけた。
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また新しい1週間が始まった。昨晩烏間先生から送られてきた一斉送信メール。内容は新たに転校生が来るというものであるがこの時期に
そんなわけで今日は剣の鍛錬をする事もなく普通に起きて普通に登校している。今朝普通に教室に来てる俺見たら桃花、絶対びっくりするだろうな〜…なんて思ってると前方に渚と杉野の姿が見えたので駆け寄り挨拶をする。
「おはよう渚、杉野」
「おはよう威武樹君」
「おうおはよう勝田」
前を歩いていた渚と杉野に声をかける。すると磯貝もやってきて同じようにやって来て昨日の一斉送信メールの話になった。
「おうおはよう!昨日の烏間先生からの一斉送信メール、見たか?」
「見た見た」
「転校生が来るって話だろ?」
「でも、この文面だとどう見ても殺し屋だよな?」
「だな。E組に転校や転勤してくるなんて十中八九そうだろ」
「転校生…ってことは
いや年増て、あの人まだ二十歳なのに年増て。と思ったが俺以外の3人はビッチ先生が二十歳って知らないのか…と思っていると前に現れる坊主頭。
「そこよ!」
こう言って突然生えてくる岡島。
「うわっ!?いきなり出んな!」
「俺も気になってさー…顔写真とかないですか?ってメールしたのよ?そしたらこれが返ってきた」
写っていたのはピンク色の髪をしたいかにも萌系という様な感じの美少女。思えばこのケータイの画面を見ると早速待ち受けになってるじゃないかよ。そんなにタイプだったの?
「おおっ!女子か!」
「…早速待ち受けになってる…」
「普通に可愛いな?」
「いかにも萌えそうな感じ」
「だろ?スッゲー可愛いだろ!?あ〜〜仲良くなれるかな〜〜〜!?」
「浮かれすぎだろ岡島」
何やら喜びの舞のようものを舞う岡島。片岡さんと倉橋が来たが何やら呆れたような顔をして直ぐに通り去ってっちゃったし、まぁいつもの事かとか、仕方ないんだから…みたいに思われてたんだろう。
しかし転校生とは来るのがE組に来てからそんな生徒来る事も考えてなかったし、多少の期待と不安を併せ持つこと間違いなしだな。
そうして教室に入ってきた俺たちが見たのは黒い巨大スマホと言わんばかりの床に固定されている物体。
『おはようございます。今日から転校して来ました、自律思考固定砲台と申します。よろしくお願いします』
マジかよ。まさかの二次元タイプかよ。
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「皆んな知っているとは思うが、転校生を紹介する。ノルウェーから来た自律思考固定砲台さんだ」
『よろしくお願いします』
烏間先生も大変だな…俺がこの人ならツッコミどころが多過ぎるあまり捌き切れなくておかしくなりそうだわ。なんてクラスメイトの思考が分かってしまう。理由は簡単、この場にいる生徒全員が同じ事を思っているからだ。
そしてその様子を見て何やら笑っている担任。
「お前が笑うな、同じイロモノだろうが」
「…言っておくが、『彼女』は思考能力と顔を持ち、れっきとした生徒としてこの学校に登録されている。あの場所からずっとお前に銃口を向けるが、お前は彼女に反撃することはできない。『生徒に危害を加える事は許されない。それがお前の教師としての契約だからな」
「…なるほどねぇ。契約を逆手に取って、なりふり構わず機械を生徒に仕立てたと。いいでしょう、自律思考固定砲台さん。あなたをE組に歓迎します!」
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HRも終わり、そうして1時間目が始まった。しかし固定砲台など言われているが砲身はおろか銃も付いていない。一体どうやって攻撃するのだ?と思った次の瞬間、左右から展開されたのは連装機銃!!
「やっぱり!」
「かっけぇ!!」
収納されていると予想していた渚。男子らしい無邪気な感想を言う杉野。
その勢いのまま発射される凄まじい数のBB弾!!
「「「「うわあっ!?」」」」
「ショットガン4門に機関銃2門。濃密な弾幕ですが、ここの生徒は当たり前のようにやっていますよ?」
当たり前の様に放たれた全てのBB弾を回避し、自律思考固定砲台に注意する殺せんせー。
「それと、授業中の発砲は禁止ですよ」
『気をつけます。続けて攻撃に移ります』
いや話聞いてた?禁止だ言ってる側からまた射撃しだしたよこのマシン。
そうして銃を収納したかと思うと再び展開して射撃に移る。
「…懲りませんねぇ」
そうして再び同じように回避すると思っていたのだが…
「!?」
殺せんせーの指が弾け飛んだ。
どうやら隠し玉が有ったようだ。弾いたBB弾の裏にもう一つ隠しておく事で不意をつき、見えないように1発追加しているという仕掛け。あの短時間でそれを学んでいるとは目を見張るものがあるが、授業中に構わず射撃し続けるのはやめて欲しいな…
『右指先破壊。増設した副砲の効果を確認しました。次の射撃で殺せる確率、0.0001%未満。次の次の射撃で殺せる確率、0.0003%未満。卒業までに殺せる確率、90%以上。よろしくお願いします。殺せんせー。続けて攻撃に移ります』
にこやかに微笑みながら更に進化を続ける転校生。全員が彼女を甘く見ていた。目の前にいるは兵器ー否、紛れもない殺し屋だ!!
『2発の至近弾を確認。見越し予測値計測のため主砲を4門増設し、続けて攻撃に移ります』
「自己進化する固定砲台か…すごいわね」
「彼女が撃っているのはBB弾だが、そのシステムはれっきとした最新の軍事技術だ。主にイージス艦に搭載されているな。確かにこれならいずれは…」
「フン、この教室がそんなに単純な仕事場なら…私はここで先生なんてやってないわ」
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そうして一時間目終了後、床に散らばった大量のBB弾を俺たちが片付ける羽目になったようであり、皆の気分は朝から下がってしまっている。
「…で、これ俺らが片すのか…」
「ったく!」
「お掃除機能とか付いてねーのかよ?固定砲台さんよぉ?」
そう絡むように話しかける村松だが返事は無い。確かに掃除機でも付いてたら便利なのになぁ…なんて事を事を一瞬考えながら箒を掃く。もちろん返事などされるわけも無いのだが、拗ねたような反応をする村松を宥める吉田。
「チッ、シカトかよ」
「やめとけ。機械に絡んでも仕方ねーよ」
そして二時間目、三時間目と、機械仕掛けの転校生のはた迷惑な攻撃は一日中止むことはなかった。
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◇下校路
「桃花、どう思ったよ?今日のアレ」
「まぁせめて授業中はやめて欲しいかな」
「だよな。板書もままならないし、終わったら終わったで片付けは俺らがやらなきゃならんし」
「一回クラスの皆で話し合いたいよね」
「じゃあLINEか…明日の朝か?」
「そうだね。何とかしたいのはクラスの皆んなも同じだろうし、何か案は出ると思うよ」
「じゃあ一旦は今夜あたりクラスのLINEで話し合うか」
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〜3ーEグループLINE〜
俺は鍛錬を早めに切り上げてスマホを見ると通知が結構入っていた。どうやら先に話し合いは始まっているようであるがスクロールしてみると岡島の下衆めな話から始まっている。それで男子達が盛り上がった形跡があるし、本人は本人で今の時間には抜けてるし、残ってるのは数人か?
こういう話は男子だけのグルでするんじゃ無かったのかよ。
威武樹「お待たせいたしやした」
桃花「待ってたよ〜!(๑>◡<๑)」
凛香「勝田が来たね(・ω・)ノ」
メグ「やっとマトモな男子来てくれた…(*゚▽゚)ノ」
威武樹「マトモな男子ってあなた…」
ひなた「今いるのは私達だけ?」
桃花「だね。習い事とか塾に行ってる子もいるっぽい?(u_u)」
威武樹「成る程な」
メグ「既読付けてる人出てきてよ!( #`ω´)」
今時の女子中学生って絵文字よく付けるんだな。
それと既読には12って書いてあるし絶対今以上いるだろ。
杉野「悪い練習で遅れた!」
千葉「すまない。俺も今塾が終わったところなんだ」
渚「男子も増えてきたね」
凛香「渚…いたんだ」
渚「最初の方からいたよ!?」
メグ「さて、本題に入ろうか」
渚「はぐらかされた…」
カエデ「ドンマイ渚」
桃花「あんな量の弾いつか誰かが当たらないか心配になるね」
有希子「ずっと撃ちっぱなしじゃ流石に危ないよね…(>_<)」
威武樹「他の生徒への危害の件はプログラムに無いのかな?」
そうしていつしか相談から雑談へと変わりかけたタイミングで明日早朝に教室で話し合うということになった
ーーーーー
◇翌日、朝
全員がクラスに集まり、この自律思考固定砲台の射撃をどうするかという議題に入った。所謂学級会議である。
「さて皆んな、自律思考固定砲台さんの対処法なんだけど…何か思い浮かぶ人は?」
「叩きゃ直んじゃね?」
「昭和か」
「もう逆向けちゃう?」
「床に固定されてるぞ」
「会話は可能だろ?なら起動した時に「撃つな」って言うのは…」
「あのな勝田。ある程度俺も機械のことに詳しいつもりだけどよ、絶対そうはいかないぜ?あの手のメカは結局プログラムされてる通りにしか動かねー」
吉田からの正に的を得た指摘。
その後もあーでもないこーでもないと各々の意見を言い合う俺たち。すると突然寺坂が机をバン!と叩き大声を上げた。
「テメーらゴチャゴチャうるせぇんだよ!結局はあのポンコツマシンをどーにかしろってんなら…コレだろ?」
ニヤっと笑みを浮かべる寺坂が人差し指でクルクルと回していたのはガムテープ。それを見た誰もが何を考えて何をするのかというのは簡単に理解することが出来た。
ーーーーー
「朝8時半。システムを全面機動。今日の予定、6時間目までに215通りの射撃を実行。引き続き殺せんせーの回避パターンを分析し…!?」
「「「「…………」」」」
昨日のように大量の銃が展開され、射撃が起こることはない。何故ならばガムテープでぐるぐる巻きに拘束されているからだ。
「……殺せんせー、これでは銃を展開出来ません。拘束を解いて下さい」
「…うーん、そう言われましてもねぇ」
『この拘束はあなたの仕業ですか?明らかに私生徒に対する加害であり、それは契約で禁じられているはずですが?』
「違げーよ!俺だよ。どー考えたって邪魔だろうが、常識ぐらい身につけてから殺しに来いよポンコツ」
その問いに対して固定砲台に対しガムテープを投げつけながら答えたのは寺坂だった。態度と口調の悪さはあるが、彼の発言を否定出来る者はこのクラスにはいない。心の奥底では多かれ少なかれ全員が同じ事を思っているからだ。
「ま、わかんないよ。機械に常識は」
「授業終わったら、ちゃんと解いてあげるから…」
近くの席の菅谷と原さんも同じように、今この場で拘束を解こうとはしなかった。矢張り同じように邪魔だったとは誰もが思っている、それでも地母神原さんは放課後には取ってあげるようだが。
「そりゃこうなるわ。昨日みたいのがずっと続いたら授業になんないもん」
「…………」
流石に今日は授業中射撃は無く、通常通りに1日が終わることとなった。
ご覧いただきありがとうございました!
何処かしらのタイミングでしばらく亀更新になりそうです…
威武樹の家族紹介
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