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昼休み、俺は磯貝を含めた何名かと共に暗殺の実行をしようと計画した。
「なぁ勝田、これから殺せんせーがかき氷を食べるから見に行ってみないか?」
「いいね、あわよくばその隙をついて暗殺できるかも。」
「そのつもりなんだ。殺せんせーは毎日この時間になるとおやつを食べる、だから油断したところを皆で殺ろうって思ってな。」
メンバーはクラスの中でも暗殺に積極的な磯貝、前原、三村、片岡、岡野、桃花、俺の7名だ。
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「いたいた。」
「今日のおやつは北極の氷でかき氷だとさ。」
「コンビニ感覚で北極行くなよあのタコ。」
本当にそうだな。多分マッハ20からしたら北極も南極も近所みたいなもんだろうけどそんなに軽く行く場所じゃないぞ。
「行くぞ、百億円は山分けだ!」
「殺せんせー!!」
「俺らにもかき氷食わせてよ!!」
「せんせー。」
「俺も俺もー。」
「何味ー?」
「おお…(生徒たちが心を開いてくれている!!あんなにも笑顔で…)」
次の瞬間俺たち全員がナイフを抜いて殺せんせーに襲いかかった、そう、貼り付けたような笑顔で。
「(こんなにも殺気立って!!)」
殺せんせーは涙をハンカチで拭きながら感動している。側から見ると刺し殺しにかかってるのに嬉し泣きなんて絶対ないよな…
俺もナイフを振るい袈裟斬りを放つが誰のナイフも殺せんせーの血を吸うことはなく、一瞬で俺たちはナイフを取られてしまいその代わり…
「でもね、笑顔が少々わざとらしい。油断させるには足りませんねぇ、こんな危ない対先生ナイフは置いといて、花でも愛でて良い笑顔から学んでください。」
ナイフではなく何処からか摘み取ったのか気になるチューリップを握らされていた。
ん?チューリップ?これってどこかで…なんて事を思っていると俺よりも先に片岡が気付いたようだ。
「ん?ていうか殺せんせー!この花クラスの皆で育てた花じゃないですか!」
「にゅやッ!?そ、そーなんですか!?」
「ひどい…殺せんせー…大切に育ててやっと咲いたのに…」
桃花と岡野による(おそらく)渾身の嘘泣き。俺にこの涙が向けられると効果はバツグンだ!になるのだが対象が俺ではないと意外と冷静に見れる。
折角だしちょっと殺せんせーを茶化してみることにしようか。
「ちょっと殺せんせー女子泣かせたんだー、いーけないんだーいけないんだー。」
「ちょっ、昔からよくある女子小学生のノリみたいな事やめてください勝田君!」
「すいませんただいま新しい球根を買って来ますから…」
そう言うとマッハで行って
「買ってきました!!」
マッハで帰ってきた。その後は岡野と片岡に叱られながら球根を丁寧に植えている。
「マッハで植えちゃダメだかんね!」
「承知しました!」
「一個一個いたわって!!」
「はい!」
「もっと愛を込めて!!」
「はい!!」
「先生、肥料とかもちゃんと混ぜたほうがいいと思うよ。」
「そ、そうですね、すぐに買ってきます!」
「ちゃんと丁寧に混ぜてね!」
「はい!」
俺がアドバイスをした隙に、お叱りになっているメンツに桃花もいつのまにか混じっていた。普段怒らない優しい子が怒った時が一番怖いと思う。
「なー…アイツ、地球を滅ぼすって聞いてっけど。」
「おう…その割にはチューリップ植えてるな。」
「しかも女子に説教されながらっていうかたなし振りだぞ。」
前原と磯貝の2人とこんな話をしていると確かに、本当にヤバい生き物?って感じがしてくる。
「チッ…モンスターが良い子ぶりやがって。」
離れて見ていた寺坂達4人はその光景がどうも気に入らないようだ。
「渚、何メモってるの?」
「先生の弱点を書き溜めておこうと思ってさ、暗殺のヒントになるかも知らないから。」
「ふうん…で、その弱点役に立つの?」
「………」
渚が持っていたメモ帳を覗き込むと
殺せんせーの弱点 カッコつけるとボロが出る
と書かれていた。今明らかになったのはこんな情報でも、まだまだ生態に謎の多い殺せんせーだ。
叩けば埃が出てくるかもしれない。
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◇3人称視点
場所は変わり、本校舎理事長室にて烏間惟臣は理事長と防衛省からの連絡の件について話していた。
「防衛省から通達済みと思いますが…明日から私も体育教師でE組の副担任をさせていただきます。奴の監視は勿論ですが…生徒たちには技術面精神面でサポートが必要です。一応教員免許は持っていますのでご安心を。」
「ご自由に、生徒達の学業と安全を第一にね。」
理事長ー浅野学峯は彼と目を合わせることもなくこうだけ告げた。
「物分かりのいい理事長ですねえ。」
「フン、見返りとして国が大金を積んでるしな。だが都合がいいのは確かだ。地球を壊せる怪物がいて、しかもそいつは軍隊でも殺せない上に教師をやっている。こんな秘密を知っているのは我々国と、ここの理事長と、あの校舎のE組生徒だけでいい。」
「やっば、これ以上成績落ちたらE組行きかも。」
「マジか!?あそこ落ちたらほとんど絶望だぞ。学食もない便所も汚い隔離校舎で、俺らからも先生からもクズ扱い。超良い成績出さないと戻ってこれない。まさにエンドのE組!!あそこ落ちるぐらいなら死ぬな俺。」
「だよな…アイツらみたくならないように頑張らなきゃ。」
「(成る程な…極小数の生徒を激しく差別する事で…大半の生徒が緊張感と優越感をもち頑張るわけか。合理的な仕組みだし、我々としてもあの隔離校舎は極秘暗殺にうってつけだが、切り離されたエンド達は…たまったものではないだろうな。)」
そんなことを考えていると烏間の携帯が鳴った。
「はい、烏間です。…はい、完成したのですね。わかりました。部下に取りに行かせますので。」
「何が出来上がったんですか?」
「ある生徒が要望してきた例の武器だ、その生徒は何よりもその武器を扱うことが得意だと言う。」
「武器を使うことが得意とは珍しい子ですね。何か武道でもしていたのでしょうか?」
「その通りだ。彼、勝田威武樹君は刀剣術が得意で先祖は世に名を轟かせる大剣豪勝田新左衛門の末裔だ。」
「その様な伝説級の人物の!ということは武器は刀になるのですね。」
「ああ。鶴田、終わったばかりで何だが施設までその刀を取りに行ってくれ。俺は彼にこの事を伝える為先にE組の校舎へ戻っている。」
「了解しました。すぐに受領して届けます。」
そう言って2人は別れ、烏間は隔離校舎へ歩いて戻った。
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◇威武樹視点ー
花壇を荒らしてしまったお詫びとして殺せんせーはハンディキャップ暗殺を開くことになった。木の枝に縛り付けられた状態で俺たちが下から攻撃するというわけだ。早速ナイフを棒に紐でくくりつけて簡易的な槍を作る。先ほどまではいなかったクラスメイトも集まってきたので、茅野に棒を取ってきて貰っていた。
「あ、烏間さん。こんにちわ!!」
「こんにちは。」
「明日から俺も教師として君らを手伝う。よろしく頼む。」
「そうなんだ!じゃあこれからは烏間先生だ!」
「ところで…奴はどこだ?」
「それがさぁ…殺せんせークラスの花壇荒らしちゃったんだけど、そのお詫びとしてハンディキャップ暗殺大会を開催してるの。」
「そこだ刺せ!!」
「クソッ!こんな状態でヌルヌルかわしやがって!」
「ほらお詫びのサービスですよ?こんな身動き出来ない先生そういませんよ?」
まるで不規則な振り子の様に揺れながら俺たちの攻撃を避けまくる殺せんせー。
「どう渚?」
「うん…完全に舐められてる…」
「くっ…(これは最早暗殺と呼べるのか!?)」
相手を木に吊るして拘束しているとかいう、暗殺どころか殆ど処刑に近い条件なのにそれさえすることが出来ない…どうしたものか、と考えた矢先に渚がメモを見ながらこんなことを言う。
「でも待てよ、殺せんせーの弱点からすると…」
確かそれはカッコつけるとボロが出る、だったな。その矢先に俺は殺せんせーが単調な動きになっている事に気がついた。
エアガンか槍を避けて動く時、それはきっと俺のいる角度だ。殺せんせーだってこの小さな範囲でマッハは出せないと思う。マッハで飛ぶジェット戦闘機が離陸する時はある程度の助走が必要だが今の殺せんせーはその助走ができない。それを考えた上で俺は『今だ!』というタイミングで発砲した。すると…
ビシッ!
「!?」
殺せんせーの触手を1本破壊した。
3発ほど撃った1発のみだったのでその1発は意識外に近かったが、それでも確かに当たった。
そのまま軋んでいた枝が折れ、殺せんせーは地面に落ちた。
「あっ」
「…………………」
「チャンスだ行くぞォォォ!!」
「「「今だ殺れーッ!!」」」
「「「勝田に続けぇぇぇぇ!!」」」
「にゅやーッ!?しッ しまった!!」
銃から槍に持ち替えてすぐに転げ落ちた殺せんせーに斬りかかるがこれでも中々当たらない、やっぱり刀が使いたいな…なんて思っているといつのまにか縄を抜けた殺せんせーは屋根の上に飛び乗っていた。
「あっ!ちっくしょ抜けやがった!」
「ここまでは来れないでしょう!基本性能が違うんですよバーカバーカ!」
小学生かよ!屋根の上でこう言いながら騒ぐ殺せんせーのことをこう思った。
「ぬー…あと少しだったのに…!」
「ハァハァハァ…ふぅ、明日出す宿題を2倍にします。勝田君は4倍にします。」
「「「「小せえ!!!!」」」」
「なんで俺だけそんな多いんだよ!」
「多分威武樹君が触手を一本破壊したからだと思うよ。」
渚曰く器が小さいからだとのこと。しかし4倍って随分と根に持ってるなコイツ!なんて思ったら飛んでいってしまった。
「…(今までどんな特殊部隊にもやつの触手を直接破壊した隊員はいなかった…それが1人の生徒の意識外の攻撃で破壊されただと!?武器での攻撃がヤツの攻撃に有効なのは証明されたが、彼はおそらく初めて…)」
「逃げた…」
「でも今まで一番惜しかったよね。」
「確かに勝田の撃った弾が当たったんだ、この調子なら殺すチャンス必ず来るぜ!!!」
「やーん、殺せたら百億円何に使おー♪」
実際手に入れたら先ず弟の治療費に使いそうな桃花がそんなことを言って楽しんでいるのを見てふと考える。百億円か…多分一生かかっても使い切れないくらいにあるんだろうなぁ。
しかしあの弾、俺が撃ったとはいえ正直言うと当たる気がしなかった。拘束されててああまで華麗に避けられてたらな。俺よりも撃っていた子もいただろうに。
そんなことを思っていると磯貝たちが俺に話しかけてくる。
「勝田、あれどうやって当てたんだよ!?」
「え?いやあれはほとんどまぐれ当たりみたいなもんというかだな…」
「まぐれでも当たったんだし、一気に希望見えてきたよね。」
「クラス全員で毎日撃ってダメなのに、勝田が当てちまうのなんか悔しいよなー」
「ハンデ+偶然だし、お前ら全員が殺すチャンスあると思うぞ。」
「渚、どう?殺せんせーは殺せそう?」
「殺すよ。殺す気がなきゃあの先生とは付き合えない。」
「(生徒達が嬉々として暗殺の事を語っている。側から見ると異常な空間だが…不思議だ。生徒たちの顔が最も活き活きしているのは…標的が担任のこのE組だ。)」
「(そうだ、彼にあの事を言っておこう。)」
「勝田君。」
「あっ、こんにちは烏間さん。」
「ああこんにちは。先日君が言っていた物だが、今日完成したとのことだ。今部下が取りに行っているから直に届く。」
「本当ですか!ありがとうございます!」
「ねぇ威武樹、その言っていた物って?」
「刀だよ。ナイフより刀の方が慣れてるからナイフと同じ素材で作ってもらうようにお願いしたんだ。」
「そうだったんだ!威武樹の特技が暗殺に活かせるなら頼もしいよね!」
「俺らもこの前見せてもらったけどマジで凄かったよな、勝田の剣捌き。」
「この前木の棒で振ってた時のだよねー」
「あれが本物だったら怖いわ…」
「でもさ、勝田。」
「何だ?」
「刀って大きくて目立つし、暗殺に向いてないんじゃないの?」
岡野がこんなことを聞いてくる。確かに長い武器はあまり目立たないのかもしれないが俺にはナイフよりもこれの方が自分の能力をフルに発揮出来る気がするのだ。
「確かにナイフの方が手回しも良いとは思う。だが歴史を紐解けば刀で暗殺された例はいくらでもあるし、俺は不意打ちする方法もこれから調べて鍛錬していく。一発で殺れた方が向こうも良いだろ?」
「確かに。あの斬撃なんて当たれば殺せんせーでも一刀両断されちゃうんじゃない?」
「まぁあのマッハタコは簡単には斬られないだろうけどな。」
こんなことを俺が言うのもなんだが。すると俺は眼鏡をかけた体格の良い男性に声をかけられる。
「やあ。君が勝田君かな?」
「はい。初めましてですが、どうかしましたか?」
「烏間の部下の鶴田です。君から頼まれていた刀が出来上がったから届けに来たんだ。」
「ありがとうございます!えっとこれですね、先ずは…」
俺はお礼を言うと鶴田さんからケース受け取り、中に入っている刀を鞘から抜いた。対先生ナイフと同じ素材なので刀身も鍔も緑色であるが鞘は黒色であり、柄には握りやすいようにか柄巻きのようになっている。
「おお〜、これはこれは…」
思わずこんな声を出してしまうと茅野が聞いてくる。
「勝田って剣が得意なの?」
「ああ、剣術をやってるもんだからな。」
「へー、流石剣豪の子孫だね。」
「やっぱ有名だよな、俺の先祖。てか茅野知ってたんだ。」
「うん、前に渚から聞いたんだ。」
そういや前に一緒に帰った時俺の先祖のこと渚に沢山話したっけなあ。
ケースには太刀以外にもう一本脇差も入っていたのでそれも抜いて見てみると、やはりナイフよりは大きいが軽くて手回しがいい。逆手持ちだとこちらが振りやすそうだ。
「勝田君に限らず、武器や罠等の提案があれば遠慮無く我々に言ってくれ。明日からは体育では暗殺の訓練をし、教官は俺が受け持つのでよろしく頼む。」
次は暗器でも提案してみよう。そしてどうやら明日からの体育は烏間さん、否、烏間先生の受け持ち授業になるようだ。
「「「「はい!よろしくお願いします!!」」」」
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その頃の防衛省にてー
「ーー事情は今話した通りです。地球の危機故秘密の口外は絶対に厳禁。もし漏らせば記憶消去の治療を受けて頂くことに。」
「……怖っえ!!」
「E組の全員に同じ説明をし、他の皆は既に任務に入っています。君も停学が開けたらE組に戻る。よって君にも任務を依頼します!!」
「…ねぇ、このゴムみたいなナイフ本当に効くの?おもちゃみたいだけど。」
「人間には無害ですが、奴への効果は保証します。」
「へーえ…まぁ人間じゃなくても別にいーか。1回さぁ、先生って生き物殺してみたかったんだ。」
赤い髪の少年が不敵に笑いながらナイフを手配書に突き刺していた。
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最近別の作品も投稿しようか考え中で、内容は虹ヶ咲にヒロアカ要素を入れる話なんですがメンバーの個性と名称を考えることに難航しています。
威武樹の家族紹介
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