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刀を受け取った翌日。俺たちは今日から烏間先生の受け持ちになる体育の授業に勤しんでいた。
まぁ体育というより暗殺の訓練だ。
「「「「いーち、にーい、さーん、しー、ごー、ろっく、しっち、はっち」」」
「晴れた午後の運動場に響く掛け声、平和ですねぇ。…生徒達の
「八方向からナイフを正しく振れるように!どんな体勢でもバランスを崩さない!」
殺せんせーは何やら烏間先生に言いたそうだな。
「この時間はどっかに行ってろと言っただろう。体育の時間は今日から俺の受け持ちだ。」
「ちょっと寂しいですね。」
「そこの砂場で遊んでろ。」
そう言われると殺せんせーは涙を流しながら砂場に山を作っていた。
「うぅ…酷いですよ烏間先生。私の体育は生徒に評判良かったのに。」
「嘘つけよ殺せんせー、身体能力が違い過ぎんだよ。この前もさぁ…」
ーーーーー
「では反復横跳びをやってみましょう。まず先生が手本を見せます。」
その時先生は分身しているような超スピードであやとりをしていた。
「まずは基本の視覚分身から。慣れてきたらあやとりも混ぜましょう。」
「「「「出来るか!!」」」」
ということがあった。本当に影分身の術なんて使える先生この世に1人だけだと思うけど、普通の中学生には無理だろこんなの。
ーーーーー
「異次元すぎてね〜…」
「体育は人間の先生に教わりたいわ。」
生徒からもそう言われて殺せんせーは流石にショックだったようで再び砂場で山を作っていた。
「…やっとターゲットを追い払えた。授業を続けるぞ。」
「でも烏間先生、こんな訓練やる意味あんすか?しかも当のターゲットがいる前でさ。」
「聞かれていないがあると思うぞ前原。陸上自衛隊の精鋭出身の人から暗殺の基礎について教えて貰えるんだ、それを日々積み重ねていけば確実に可能性は上がるんじゃないか?」
「勝田…」
「勝田君の言う通り、勉強も暗殺同じ事だ。基礎は身につけるほど役に立つ。」
「…」
「例えばそうだな…磯貝君、前原君、そのナイフを俺に当ててみろ。」
「え、いいんすか、2人がかりで?」
「そのナイフなら人体に害はない。擦りでもすれば今日の授業は終わりでいい。」
そう言うと烏間先生はネクタイを緩めて動きやすくした。
「え、えーっと…そんじゃ。」
磯貝が刺突を放つがいとも簡単にかわされた。
「なっ…!」
「くっ!」
前原も続くが簡単にいなされてしまう。2人ともそのまま攻撃に移るが、やはり当たるどころか掠りもしない。
「このように多少の心得があれば、素人2人のナイフくらい俺でも捌ける。」
「「くっそ!」」
同時に攻撃するが避けたと同時に2人は右腕を掴まれて投げられ地面に転んだ。まるで合気道で自らの勢いを返されたように。
「俺に当たらないようではマッハ20の奴に当たる確率の低さがわかるだろう。」
「見ろ!今の一瞬に奴は砂場に大阪城を造った上に着替えて茶までたてている!」
「(((腹立つわぁ〜…)))」
しかも千利休のコスプレまでしているのが余計に腹立つ。
磯貝と前原に手を伸ばし立たせてあげている烏間先生はこう言う。
「クラス全員が俺に当てられる位になれば少なくとも暗殺の成功率は格段に上がる。ナイフや狙撃。暗殺に必要な基礎の数々、体育の時間で俺から教えさせてもらう!」
……かっこいい。幼い感想だが率直にそう思った。子供の頃に見た時もすごいと思ったが、改めて俺はこんなかっこいい大人になりたいと思う。
キーンコーンカーンコーンと、丁度チャイムが鳴った。
「では、今日の授業はここまで。」
「「「「ありがとうございました。」」」」
掠りでもすれば、と言っていたが結局区切りのいい時間だったのだろう。
授業は終わりになったな。
「烏間先生、ちょっと怖いけどカッコいいよね。」
「ねー!ナイフ当てたらよしよししてくれるかな〜?」
「どうだろうね。」
「なっ…!」
桃花、倉橋、速水の3人がこんな話をしていると殺せんせーがハンカチを咥えながらヤキモチを焼いていた。
「烏間先生!ひょっとして私から生徒の人気を奪う気でしょう!?キィーッッ!!」
「ふざけるな。学校が望む場合E組は指定の教科担任を追加出来る。お前の教員契約にはそう言う条件がある。」
烏間先生が振り向きざまにナイフを投げるが殺せんせーは布越しにキャッチ。
「俺の任務は殺し屋たちの現場監督だ。あくまでお前を殺すためのな。」
「奴やお前ではありません。生徒たちが名付けた『殺せんせー』と呼んでください。」
キーンコーンカーンコーン
「6時間目小テストかー。」
「体育で終わって欲しかったね。」
「確か日本史だったよな。」
「ん?」
土手の上に誰かが立っていた。
「よー、渚君。久しぶり。」
「カルマ君!帰ってきたんだ。」
「フフッ。」
赤羽
ーーーそう、表向きは。
実は彼は2年の半ば頃絡まれていたE組の先輩生徒を助ける為に喧嘩をしたところ学年トップの生徒に大怪我を負わせた。その事を今まで味方でいてくれていた担任からも責められてE組行きになったという。なんとも胸糞の悪い話だ。
「おっ、威武樹じゃん!やっぱE組だったんだ。」
「おうカルマ。俺はお前と同じ理由だよ。」
「ハハッ、楽しくなりそう。」
「言っとくけど俺はもうお前とも、誰とも喧嘩はしねぇよ?だからお前もそれはわかってくれ。」
「ふぅん、なんか心境の変化でもあった?」
「まぁちょっと約束をしてるもんでね。」
もう喧嘩はしないって桃花と約束してるからな。破ったらきっと悲しむと思うし、何より桃花にそんな思い絶対にさせたくない。
「(私との約束、守ってくれてるんだ…)」
俺とも軽く話すとカルマは殺せんせーに興味を示した。
「へえー、あれが噂の殺せんせー?本当にタコみたいだ。」
「赤羽業君、ですね?今日から停学明けと聞いていましたが…初日から遅刻はいけませんねぇ。」
殺せんせーは紫色の顔に×を浮かべてこう言った。
「あはは…生活のリズム戻らなくてさ。下の名前で気安く呼んでよ。取り敢えずよろしく、先生。」
そう言ってカルマは右手のポケットから握手するために手を出す。
「こちらこそ、楽しい一年にしていきましょう。」
そう言って2人が握手した瞬間、殺せんせーの触手がグチャっと弾けた。
「!?」
カルマは流れるように左の袖下から仕込みナイフを突き刺そうとするが流石にこれはマッハで避けられた。
「へぇ〜…ホントに早いし、ホントに効くんだ、このナイフ。細かく切って貼っ付けてみたんだけど。けどさぁ先生…こんな単純な手に引っ掛かるとか、しかもそんなとこまで飛びのくなんて、ビビり過ぎじゃね?」
「(初めてだ!殺せんせーに至近距離からダメージを与えた人!)」
「渚、あの距離からって…」
「うん、あの距離からは今まで誰もいなかった!」
「殺せないから殺せんせーって聞いてけど…あっれぇ?先生ひょっとしてチョロい人?」
「……!!」
殺せんせーは怒り心頭といったように赤い顔になって血管を浮かべている。
俺とカルマとの関係が気になったであろう桃花が近づいてきた。
「威武樹、威武樹はカルマ君と知り合いなの?私はクラス一緒じゃ無かったからよく知らないんだけど。」
「あぁ。2年の頃何人かに俺が絡まれてた時助けてくれたんだよ。その時に知り合って礼をして、時には喧嘩して。以来カルマとは悪友みたいなもんかな。」
「そうだったんだ。」
「実はそれでまた少し仲良くなったし。」
「男同士が拳を交えて友情を育む…これぞヤンキー漫画の王道だね!」
「不破さん?」
なんか燃えてる人がいるが話を続けよう。
「見ての通り、カルマは狡猾で挑発的な奴だから喧嘩を何度もしてきてるし、引き出しや搦手においてはこのクラスでトップだろうな。」
「ねぇ渚、カルマ君ってどういう人なの?私も編入してきてまだ日が浅いからさ。」
「威武樹君と同じだよ。1年と2年の時にクラスが一緒だったんだけど、2年の時続け様に暴力沙汰で停学くらって…このE組にはそういう生徒も落とされるんだ。」
「でもこのクラスでは優等生かもしれない、凶器とか騙し討ちなら…多分カルマ君が群を抜いてる。
渚も言っていた通り、カルマは喧嘩の時空き瓶が落ちていたらそれを叩き割って向けるような男である。
◇カルマ視点ー
俺の名前は赤羽業。今日から数ヶ月に及ぶ停学明けでE組に戻った生徒だよ。昨日防衛省の人達からこのナイフを貰って先生を殺す任務を与えられたけど…
大成功だ。小さく切ったナイフを貼り付けて、余ったナイフを仕込めるように加工した甲斐があった。現に握手した時に触手を破壊出来たし、この少し小さいナイフも手回しが良い。
そして俺は何よりも楽しみなんだよねぇ。この先生を殺せることが。
逃げないでよ?殺せんせー。''殺される''ってどういうことか…
教えてやるよ。
ご覧いただきありがとうございます!
明後日あたりにまた投稿します。
毎週2回更新したいと言っておきながら中々更新出来てないですね。
すみません…
威武樹の家族紹介
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欲しい!
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いらない