【更新一時停止】8人の転生者が大海賊時代を生き抜くお話 作:星野林(旧ゆっくり霊沙)
あれは親が聞いたり見て思った事を言っているのと本人の気が変わったりして変化していたりします。
「で、避妊せずに性行為したと」
「「はい」」
「あのなぁ···」
出航する前のある日というか性行為した次の日に冷静になったマイトとランはムザンのところにこっそり赴いて話をした。
「まぁ今の時期に燃え上がるのはわかる。私もライザとそういう仲になったから。でも避妊はしろ!」
「ごもっともです」
「これから長期間の潜伏生活に入る。赤ん坊を育てながら長期航海できる船の施設は整ってないのだぞ」
「そのとおりです」
「まぁまだ間に合う時に来てくれて良かったよ。ワンピース世界だ。クローン技術があるのだから体外受精及び胎児の生育機械をジェルマが作っている可能性も考えられる。とりあえず子供は20歳くらいになるまで待て」
とムザンによる正論パンチでアフターピルを飲むことになった。
性行為から24時間以内の為、アフターピルでも大丈夫らしい。
あとこのピルはムザンとライザが作ったもので、この世界に避妊具は基本的に無い。
土地や島に対して劣悪な環境も相まって人口の抑制に繋がる避妊具は天竜人以外は持っていない。
なので腸詰めのコンドームくらいならまだ見逃されるが、ムザンとライザが作った薬剤のピルは世界政府に見つかれば監視対象になるくらい危険な代物である。
ムザンも医者の父親に避妊具の話は聞いたが、墮胎そのものが悪という価値観らしく、できたら育てるのが基本らしい。
またムザンの父親曰く、出産で胎児が亡くなる事は比較的多いが、母親が亡くなることはよほど出産の月齢を超過したり、元々体が弱くない限り死亡した事例は見たことが無いらしい。
まぁワンピースで出産関連で亡くなったと言われたエースの母親も出産予定日を1年近く超過していた為に起こった悲劇であり、それ以外は産後の流行り病だとか病気とかなので、出産時に体力が低下するのは間違いないが、出血死みたいなのは限りなく低い世界なのかもしれない。
現にビッグ・マムみたいに沢山子供を産んでも四皇に君臨し続けたし···
てなわけで、一時的な過ちが起こってしまったが、アフターピルで今回子供を作ることは見送られたのでした。
まぁ性行為をする仲になったという話はジパン商会内でも話題になった。
マイトとラン、ムザンとライザの2ペアであり、皆普通に祝福した。
そして話題になるのは子供を作るか作らないかであるが、これは全員が作りたいと話した。
「死が身近の世界だからか、強くなっていってるからか性欲が高まるのはあるな」
「でも子供はいっぱい欲しいなぁ。でも子供は弱点になるってドラゴン(ルフィの父親)も原作で言ってたし」
「子供を作る時期と場所は吟味しないといけないだろうな。船上で育てるならもっと大きな船でないといけないだろうし···」
「船上だろうなぁ」
「陸の方だと守れないだろうし」
と皆が色々言うが、皆子供が欲しいのは一致しているらしい。
「まぁとりあえず20歳までは避妊しろ。それで良いな」
「「「はーい」」」
ムザンが締めて、この議題は終わるのだった。
「ねぇ、マイト! 次も数週間くらいで帰ってくるの?」
ロビンが出航を目前にマイトに聞いてきた。
「···少し遠くに行くことになるから1年近く帰らないと思う」
「え···」
「なに、一生の別れじゃない。商売が上手くいけばまた戻って来るさ。ロビンは考古学を覚えるのが順調に進んでいたんだろ? 次に会う時には考古学者になった姿を見せてくれよ」
「···うん!」
「いい子だ。じゃあまた会おう!」
親達にも抱き合ったり、別れをして私達は本当の航海を始めるのであった。
まず目指すは前回も行ったバリウッド王国。
ここで長期航海に必要な物資を集める。
「ふん! ふん! ふん!」
空いている船室ではトレーニング機材が置かれており、分身達が船を動かしている間は本体達はトレーニングを続けていた。
特に全身に武装色の覇気と念の流を維持した状態で正拳突きを繰り返すトレーニングや修行シーンが明白かつ、様々な性質変化を付与することで術としてのバリエーションが増える螺旋丸を習得しようと躍起になっていたり、鬼滅の刃の柱修行で行っていたことを再現しながらの修行を行っていた。
見聞色の精度を上げるために目隠し組手をしたりもする。
あとは基礎筋力を上げるためにひたすら筋トレである。
ガシャンとダンベルを置いてポージングを取るマイトにフウカがドリンクを差し入れる。
「ハイどうぞ」
「ありがとうフウカ···うん! 美味い」
「陸だと牛乳から乳清を取ってプロテインの代わりにできたけどね···今だとできないから脱水を防ぐためにレモネードになるけど」
「いや、助かる。足りない栄養素は食事で補うよ! 呼吸法が確立したことで栄養素を体内への吸収効率が跳ね上がったからね。今日も美味しい食事を頼むよ!」
「はい!」
「ところでフウカはムザンと仲が良かったと思うが」
「確かにムザンとは栄養学を研究するのに仲が良かったんですけど、恋愛感情的にはハシラマの方が近いかもしれないなって···ライザと3人で木遁でできた作物の調理法を研究した仲ですし」
「そうか···いや、ムザンとライザが深い仲になったのを気にしてないか心配だったんだ」
「それは問題ないですよ! 純粋に二人を祝福してますし!」
「痴情の縺れで仲が崩壊するのが一番怖いからな」
「それはそうですね!」
と言いながらポージングを取る。
「まだまだ原作オールマイトには及ばないな。天を裂くパンチを早く打てるようになりたいものだ」
「あはは、私はとりあえず護身用の銃が欲しいです」
「ライザが銃を作ってくれる話はどうなったんだ?」
「材料不足とバリウッド王国で売られてる銃を見てから決めようって話になって···」
「ブルーアーカイブといえば銃だからな···でもワンピースの銃技術は一部を除いて恐ろしく低いぞ」
「そうなんだよねぇ···まぁライザも材料があれば作れるとも言ってくれてるから、市販でよくなさそうなら作ってくれると思うけど···」
「神秘を込めることで威力が上がるからな。フウカの場合」
一応オハラ時代は銃が手に入らなかったのでクロスボウをライザが作って使ったところ、神秘を込めた為か、木製の矢が10ミリの鉄板を貫通する威力になっていた。
クロスボウでこれなのだから銃となれば更に威力が期待できる。
武装色持ちでもダメージくらいは与えられそうである。
まぁフウカの場合神秘効果による食事に自然治癒能力の向上が一番の能力であるが···
「よっと!」
マイトは懸垂を始めながら
「···強くなろうな」
と呟いた。
「うん」
とフウカも言うのだった。
出航から数日後、遂にあのニュースが飛び込んでくる。
『ゴールド·ロジャー 処刑! 最後の言葉は』
『おれの財宝か? 欲しけりゃくれてやるぜ···探してみろ、この世の全てをそこに置いてきた』
新聞にそう書かれていた。
この言葉が無ければ大海賊時代は始まることは無かった。
しかし、この言葉によってロジャーの残した宝を求めて多くの人々が海に出て海賊となった。
大海賊時代の始まりである。
「遂にこの時が始まったか」
「大きく海が荒れるね」
翌日に到着したバリウッド王国でも船を作るために木材が高騰しており、木遁の術で作った木材が飛ぶように売れて結構いい金になった。
ただこの木材の大半が海賊船の建造に使われると思うと少しやるせない気持ちになる。
荒くれ者達は酒場で仲間を募り、海賊になろうと話を盛んにしている。
マフィアは海に出ようとする者に武器や酒を売りつけて儲けている。
その光景を見ると
「ああ、本当に始まったんだな」
と新しい時代が始まったことをまじまじと感じるのであった。