【更新一時停止】8人の転生者が大海賊時代を生き抜くお話 作:星野林(旧ゆっくり霊沙)
ジェスパ諸島に到着した一行は入江に船を停泊させて、雨季が過ぎるのを待っていた。
その間も勿論修行であり、無人島に移動して、能力全開の戦闘訓練を続けた。
「ツチツチの土石流!」
ライザが土を操って土石流を生み出すと
「なんの! 木遁·樹界壁!」
とハシラマが木遁で何重もの木の壁を生み出す。
「キラークイーン!」
ヨシカゲのスタンド、キラークイーンが自動追尾でフウカを攻撃し、フウカはトリオン銃で応戦する。
「デトロイト·スマッシュ!」
「武装色硬化!」
マイトの一撃をグダコが受け止める。
「110、111、112···」
ムザンは岩を背負って腕立て伏せをし、ランが新人2人の面倒を見る。
新人2人は島で行われる超人バトルを見て顔を真っ青にしていた。
「これほどの力があれば確かにグランドラインが安全と言い切れますね」
「···うん」
「いや、まだ足りないんだよ」
「え!? まだ足りないんですか!?」
「もっと強い人がゴロゴロ居るからね、グランドラインは。だから私達はもっと強くならないといけないの。ミラとコノも頑張ろうね!」
「は、はい!」
「···はい」
ランはヨシカゲに怒られてから失点を取り返そうと2人をいかに効率的に育てるかを常に考えていた。
ランは避妊なしのセックス(後々避妊はしたが)と失言で2回やらかしている。
これ以上は仲間から失望されるレベルなので気を引き締めていつも以上に行動に気をつけていた。
今の自分はチートで頭の良くなっている馬鹿であると再認識している。
「ミラとコノには今日は剣の取り扱いをやってもらうよ」
「剣ですか」
「うん、覇気や呼吸は武器に纏わせることで更に力を発揮するからね。例えば」
私は近くの木の棒を拾って覇気を纏わせた。
「···よし、じゃあこの棒を折ってみようか」
と棒を持った状態で2人に突き出した。
まず2人は棒を触り、力を入れるが、全く折れる気配がない。
「これ本当に木の棒ですか!? 鉄の棒みたいに感じますが」
「これが覇気を纏ったということだよ。これは後々できれば良いから、まずは剣の振り方とか基礎鍛錬、走り込みの時間だよ!」
「「はい!」」
少女達は走る。
強くなるために、拾ってくれた皆の為に···
「うへぇ全身バキバキ」
「きちぃ」
「はい、バニラ味のプロテイン」
「「やったー!」」
マイト含め、毎日皆クタクタになるまで鍛錬を行い、その状態で各自の仕事も行う。
こうなると全員が仕事を手伝ってくれる部下が欲しくなる。
ミラは会計の適性が高いのでランと一緒に仕事をしているが、コノは雑用全般を今は任せられている。
今まで役職過多であったグダコがコノの加入によって一息つくことができてホッとしていた。
雨の日は船内で筋トレをしたり、息抜きとして持ち込んだ将棋やオセロ、チェス、トランプで遊んだりもする。
人数が増えたので甘味を巡って人狼ゲームをしたり、マイトが作ったTRPGで遊んだりもする。
ミラとコノも鍛錬で疲れているが、甘味を求めて色々な遊びに真剣に取り組む。
なかなか勝てないが、勝った時の喜びは凄く、大はしゃぎすることもある。
あとは雨が弱かったり、降ってない日を見計らって村に行き、食料や消耗品の買い出しも行う。
ジェスパ諸島では慢性的な燃料不足らしく、ライザが作った石炭がよく売れた。
ライザはジェスパ諸島で採掘できる鉄鉱石を買い取り、錬金術で鉄を抽出し、船に足りていなかった鉄製品を次々に作り出していった。
余った鉄は筋トレのバールやダンベルに加工して保管したり、売却用のサーベルに加工したりしていた。
「うーん、普通の剣とかサーベルは作れるんだけど、やっぱり特殊金属を使わないと質の良い武器は作れないかも?」
ライザはサーベルを作ってみたものの、品質が市販レベルであると納得していなかった。
ライザ自身最初は原作ライザみたいに錬金杖を振り回して戦いたい気持ちはあったが、現実問題は大太刀や大剣を振り回した方が自身にあっている事がわかり、しっくりくる大剣作りをちまちま行っていた。
せっかくツチツチの能力と錬金術で石炭の大量錬成が可能になったので、鋼鉄を使った錬金釜のグレードアップをしたり、船の補強に使ったりして技術を蓄積しながら研究を続けていた。
特にフウカと包丁を研究している時が一番為になった。
フウカは様々な料理を作るので、その分料理に適した包丁が必要になる。
中華包丁である程度なんとかなるとはいえ、小さい包丁でジャガイモの皮を剥きたいとか、パン包丁で切った方が形が崩れにくいとか色々ある。
ムザンから医療用のメスの製造も大剣作成の糧になったりもした。
「今の錬金術の技量的には中盤くらいの域かな? もっともっと頑張らないと!」
ライザは悪魔の実の研究もしながら、さらなる錬金術の探求を続けるのだった。
ある日、商船と商品のやり取りをしていると、やたらと安い古書があった。
「この古書やたらと安いな」
「ああ、これか、俺達も騙された口でな、約400年前にグランドラインを航海した冒険家の書物として歴史価値が高いと思って買ったんだが、北の海では嘘つきノーランドっていう童話にもなってる嘘つきの話だったんだよ。買ったはいいものの、売れなくてな。兄ちゃん達買わないか?」
「うーん、1冊1000ベリーでどうだ?」
「まぁ妥当だな。全部で30冊だ。一応言っておくがこれはノーランド自身が書いた物ではなくその船員が書いた書物らしい。400年も前だ。航海に使える情報もほぼ無いがな」
と、どうやら北の海からモンブラン・ノーランドの航海日誌を纏めた物が流れてきた。
原作を知っているので、彼は嘘つきではなく正直者で、400年前とはいえグランドラインでの航海情報は役に立つと思い購入した。
読んでみると400年も前の文字だ。
現代とは言い回しが違ったり、文章として成り立っていない部分や誤字と思われる箇所を修正し、紙に書き写していった。
読めば読むほどモンブラン・ノーランドが先進的であったことがよくわかる。
「···!?」
どうやらモンブラン・ノーランドはワノ国近くにも行っていたらしいが、ワノ国の海流に阻まれて入国ができなかったとなっており、400年前から鎖国していたことが確定したり、国の名前は変わっても同様の島がある。(ドレスローザや万国のホールケーキアイランドが位置情報と一致する)
その中に三つ目族との会合という原作では描かれていなかった話が出てきた。
三つ目族の人々は石版(ポーネグリフ)をこの当時は代々守っており、赤色という記述は無かったのでロードポーネグリフではなく、古代兵器についての記述の可能性が高い。
「モンブラン・ノーランドは世界の秘密の一端に触れたから消されたのではないか?」
という疑問が出てくる。
マイトは書物を纏めると鍵付きの金庫に書物と一緒に保管することとなる。