【更新一時停止】8人の転生者が大海賊時代を生き抜くお話 作:星野林(旧ゆっくり霊沙)
雨季をやり過ごしたジパン商会は次の島に向けての航海を始める。
次の島までは4日間ほどで到着予定であり、その中でムザンとヨシカゲが医務室の整理をしながら、ルフィの航海日数の話をしていた。
「ルフィって恐ろしいことに1ヶ月くらいで東の海からグランドラインに突入しているんだよな。アニメオリジナルの話を除くと」
「は? そんなにあいつ等早い航海してるの?」
「ルフィ出航からシャボンディ諸島まで3ヶ月ちょっと、映画の話を入れても半年以内には到着してるんだよなぁ」
「そりゃ修行編入れないと駄目だな」
「ルフィみたいに強敵と戦ってないのもあるが···俺達の成長スピードってやっぱり遅いのか?」
「ヨシカゲ、そんなことはないと思うぞ。ルフィの強さは寿命を削った力の強さだ。凄まじく無理をしている。こっちは地に足をつけて成長していると考えよう」
「そ、そうか···」
「一番恐ろしいのは修行をサボれば直ぐに衰える点だ。アーロンとかまさにそうだからな」
「なんで太陽の海賊団の元3番手が東の海で散るんだよ···ルフィが強いのはあるけどさぁ···」
ワンピースの理不尽な点を考えだしたらキリが無い。
「しっかし今日はやけに海が静かだな」
「無風状態だからな。波もほぼ無いし···これが終わったら釣りでもしてくるか」
「お、良いな。マイトとハシラマも誘おう」
と医務室の整理を終えて甲板に出るとマイトが海パン1丁で体操をしていた。
「お! ムザンとヨシカゲ、医務室の整理は終わったのか」
「ああ、マイト海パンってことは銛突きか?」
「ああ、船の近くに魚群の反応を感じてな」
見聞色だったり、念の円の修行をしていると魚の反応は否が応でも感じてしまう。
マイトはその修行をしているうちに魚群の反応を感じたらしい。
「ハシラマは?」
「ライザとトリオンの研究していたぞ。太陽灯と同じ物を作りたいと意気込んでいたハズだが」
「···ああ、そう言えば船の中で植物を作りたいとか言っていたな」
「この船だと広さ的に厳しいだろうがな。新鮮な野菜が常に食べられるのは良いな」
とそんな話をし終えると甲板にコノが現れた。
「おや? コノじゃないか。どうした?」
「日向ぼっこしようと思って···」
「せっかくだから釣りをしないか? やり方教えるぞ」
「良いんですか?」
「もちろん」
とマイトはそのまま海にダイブして銛突きを始め、他の3人は釣具を出してきて、甲板で釣りを始めた。
「···凄い、船長海面を走ってる」
マイトが魚群のいる場所まで海面を走るのを見てコノは驚いていた。
「コノもそのうちできるようになるよ」
「そのうち空を歩けるようにするからな」
「···想像できないけど頑張る」
ムザンとヨシカゲはコノに釣りを教えながら釣りを楽しむのであった。
「スマッシュ!」
海中で放たれた銛がマグロみたいな魚に突き刺さる。
ザバンと絶命した魚を抱えて海面に出て、魚を持ち上げながら船に運ぶ。
「よっこいしょ」
「ずいぶんとデカい魚だな。バターマグロか?」
「多分そうだ」
釣りをしていたムザンに声をかけられたのでそう答える。
「こいつ美味いのか?」
「さあ? フウカに聞いてみろよ」
「うい」
ということでフウカに聞いてみると、大トロの部分がバターの様に油分が多いマグロで中トロや赤身は普通に食べられるらしい。
「このマグロの一番の特徴は油分がアボカドに近いのが特徴で、ポキ丼にすると凄く美味しいんですよ! 鮭があれば完璧なんですけど」
「ちょっくら探してくる!」
と私は再び海に向かい魚を探し、1時間近くして金鮭と言う金色に光る鮭を獲らえたのだった。
「一応寄生虫が怖いので今日釣ったのは冷凍して寄生虫を殺してからにしますがね。明後日に美味しい漬け丼を出しますから楽しみにしておいてくださいね!」
結局その日はムザン達が釣った魚を塩焼きしたのが夕食になるのだった。
ポキ丼もどきを堪能した翌日の朝に目的の島に到着した。
まぁ補給をしたら直ぐに出発する島でルフィ達みたいに行く先々でトラブルがあるわけではない。
強いて言うなら七武海のメンバーが交代したと言う新聞がもたらされていた。
現在の七武海は原作メンバーは居らず、アマゾン・リリーの九蛇海賊団が次代に交代したとして先代九蛇海賊団船長の名前にシャクヤクの名前があったくらいだろうか。
「まぁ四皇も居ない時代だし···海の均衡云々も無いだろうからねぇ」
と新聞を読んでいたグダコはそう評した。
事実今の海は王者なき大混戦状態である。
ロジャーは処刑、大船団を率いていたシキは獄中。
ロジャーのライバルである白ひげ海賊団が頭1つ抜け出しているくらいで、どこもかしこも海賊が湧き出ては潰し合いを繰り返していた。
オハラから今まで海賊に出会ってないのが奇跡みたいな感じである。
その他は付属していた指名手配の紙が大量に更新されており、いかに大量の海賊が出てきているかわかる。
「西の海でも1億ベリーが遂に出てきたのね」
グランドライン突入前で1億ベリーとか何をやらかしたんだよと思うが、国家転覆未遂と海軍の船を既に5隻沈めているらしい。
そう考えると地方の海でロビンが7900万ベリーの懸賞金がかけられたのがいかに異質かがよくわかる。
「ん!」
グダコの悪魔の実レーダーに反応があった。
海図と悪魔の実の位置を確認すると海上のど真ん中なので、船の上にあるか、海面を浮いているかのどちらかだろう。
直ぐにマイトに報告をすると翌日出航をするのだった。
「船長! キャベラル船が見えました! 帆にマーク無し。交易船の様です!」
「よし、俺達チキンエッグ海賊団の恐ろしさを思い知らせてやれ! こちらも交易船のフリして近づいて襲うぞ!」
「へい!」
海賊でも海賊旗を掲げて一般人は襲わない海賊も居れば、海賊旗を掲げずに、交易船に擬態している海賊も中にはいる。
その方が安全に効率的に稼げるからだ。
ただ露見した場合こういう海賊は実力よりも高めの懸賞金が付けられて優先的に海軍の標的になる場合が殆どである。
もしくは商人達も連携をとって逆に海賊をハメ殺しにすることもある。
「船長! 旗信号です。こちらの商品を聞かれています」
「貴金属って送れ、こっちは食料を求めてるとしろ! 野郎ども! 船が近づいたら一気に乗り込むぞ」
「「「おう!」」」
「マイト、ありゃ海賊だぞ。商船が海上で貴金属を掲げる馬鹿は居ねぇ」
「擬態か。ランとコノは隠れてなさい。私達が殺る。総員戦闘準備! 海賊から逆に宝をぶんどるぞ!」
「「「おう!」」」
影分身をして準備万端である。
船と船が近づいて、梯子がかけられると商人に擬態していた海賊達が甲板の私達に鉄砲を発砲して梯子から一気にこちらの船に乗り込んでこようとする。
「効かぬわ!」
念の堅か武装色の覇気、ライザに至っては能力者なので普通の鉄砲とわかった時点でノーガード。
鉄砲による攻撃は全く効かずに、梯子で乗り込もうとした海賊達はフウカのサブマシンガンで蜂の巣にされて海に落ちていく。
「キラークイーン!」
ヨシカゲがキラークイーンを動かして梯子を次々に爆破して連絡路を遮断する。
マイト、ハシラマ、ラン、ライザ、ムザンの本体と影分身達が次々に海賊船に飛び移り、制圧を開始する。
動けないようにマストを最初にへし折ってから次々に船員を指銃とか武装色や念のこもったパンチで倒していく。
ハシラマは木遁で海賊船の甲板から木を生やして船員を木に生き埋めにして窒息死させるえげつない技をやったり、ライザも体から出した土を固めて生き埋めにしていた。
5分もすると海賊船の生命反応は無くなり、皆殺しにしたことになる。
海面では血の匂いにつられてサメがバチャバチャと海賊だった死骸を貪っていた。
「チキンエッグ海賊団、船長のチキンエッグには800万ベリーの懸賞金がかけられていますね」
手配書と腹にスイカ大の大穴が空いて死んでいる鶏のトサカみたいなキャプテン帽を被った男をランが見比べてそう判断する。
「悪魔の実見っけたよ。こいつら悪魔の実ってわからなくて他の食料と一緒に置かれていたよ」
と船室を漁っていたグダコも帰ってきた。
「金とか貴金属は回収したよ。というかそれ以外は使えそうなの無いわ。折れたサーベルとか品質の悪い銃とかはあるけどライザいる?」
「だったら死骸の方が使い道がありそう。あー、幾らか生きて捕らえれば良かったかもしれない···賢者の石の材料だし」
という始末。
ただ今回はとりあえず品物だけ奪ってからマイトが拳を甲板に叩きつけて海賊船をぶっ壊した。
「怪我はないか?」
ムザンの言葉に特に無いと皆が返答し、初の海賊との戦闘は終わるのだった。