【更新一時停止】8人の転生者が大海賊時代を生き抜くお話   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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漁師レント加入

「これは···イヌイヌの実のモデルアフリカンゴールデンウルフっぽいね」

 

 グダコが持ってきた悪魔の実を見てそう言った。

 

「狼か···これもストックで良いんじゃないか?」

 

 ヨシカゲの言葉にこの場に居ないミラとコノ以外が同意する。

 

 動物系も覚醒すれば強いのだが、幻獣種でないと終盤のインフレについていけない。

 

 中盤での強敵だったロブ・ルッチが良い例である。

 

 まぁミラは凡人なので悪魔の実ブーストが無いと一定以上の強さを得られないと思うのでいつか悪魔の実を食べさせたいと思うが···

 

 とりあえず目的の物も回収したので船の簡易修理をした後に航海に戻るのだった。

 

 

 

 

 

 

 ミラとコノは戦闘の様子をこっそり覗いていたらしく、興奮しながら皆のことを褒めていた。

 

「分身してバンバン倒すし! 船が真っ二つに折れて!」

 

「エグい! スゴイ! カッコいい!」

 

 コノは語彙力を喪失するくらい大興奮で、多分今日は眠れないだろう。

 

 とりあえずまずは血で汚れた服の交換や返り血で汚れた体を洗いたいからと風呂やシャワーを交代で浴びていく。

 

 そのまま船は風に乗って進んでいき、翌日の昼頃に目的のバビエカの手前の島に到着した。

 

 手前の島からバビエカまで1週間の航海となるため食料等の買付は必須である。

 

 とりあえずまずは海軍基地に懸賞金の交換に向かう。

 

「懸賞金800万のチキンエッグと確認できた。兄ちゃん達いい身体しているな。海軍に入らないか?」

 

「いや、これでも交易船を持つ商会なんでね」

 

 と海兵にマイトが答える。

 

 海兵は気が変わったらぜひ海軍に入隊してくれと言われて、懸賞金の入った袋を渡してきた。

 

 中には札束が入っている。

 

「確かに確認しました。ありがとうございます」

 

「いや、こちらとしても助かるからな。海賊は無理の無い範囲で倒してくれると嬉しい。ろくでもない奴ばかりだからな」

 

 と海兵は仕事の愚痴を言ってくる。

 

 大変そうだなぁと思いながらも海軍基地からマイトとムザンは出るのだった。

 

 

 

 

 

 

 船に戻るとホクホク顔のライザとランが居た。

 

 話を聞くと火薬がめちゃくちゃ高く売れたらしい。

 

「火薬は私の能力と錬金術を駆使すれば元手はタダ! それをハシラマの木遁で作ってもらった木箱に厳重に保管すればあら不思議、1箱5万ベリーに早変わり」

 

「厳重に管理する必要がありますので大量に保管はできませんが500箱作ってましたので2500万ベリーにもなりましたよ! ボロい商売ですわ!」

 

 とライザとランが自慢気に語る。

 

 他にもジェスパ諸島で安く買った鉄鉱石から抽出した鉄から作った鋼のインゴットも高く売れ、差額の利益として400万ベリーになっていた。

 

 他の商品も合わせるとプラス250万ベリーで、今回の交易で3150万ベリーを稼いだことになる。

 

 この3000万ベリーであるが、ヒューマンショップで人間が60人買える値段である。

 

 物価が高いバリウッド王国だとそこまでの額ではないが、辺境の物価の安い島であれば今の船員10名が5年は暮らせる額である。

 

 1回の交易で逃走には十分な金を手に入れた事になる。

 

 まぁこれで満足する気は全く無いが。

 

「水夫雇う?」

 

 金が増えたので水夫を雇うかどうかの話になる。

 

 というか航海士が欲しい···

 

 一応西の海くらいなら大丈夫であるが、グランドラインに突入したら本職が居ないと詰む。

 

「医療知識がある者もできれば欲しい。私が倒れた時に治療できる者が居ないと詰むぞ」

 

 船医もできればもう数人確保したいところである。

 

 人数が増えれば料理の補助をしてくれる人も欲しいし、見張員や雑用係も欲しいと色々要望が出てくる。

 

 とりあえず欲しい人員をリストにして、人材斡旋をしている商会にマイトとランが向かう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 人材斡旋商会、世界政府が加盟国の国民は奴隷にしてはいけない(例外あり)という決まりがあるが、世界政府非加盟国の国民は奴隷にしても良いと言うことになっていたり、元海賊や政治犯等も奴隷に落とされる。

 

 そういう人物を買い取って斡旋する実質奴隷商人の側面と普通に人材派遣業務を兼ね備えているのが人材斡旋商会である。

 

 基本的に海賊への売買は海軍基地のある島ではやってない為、この島では商人向けという話になる。

 

 この島の人材斡旋商会は綺麗で、係の人が1人1人対応してくれる感じっぽい。

 

 初老の男性が私達の対応をしてくれるらしい。

 

「ふむ···船員は現在10名で、船の規模的に30名(本当は50名)を運用できるスペースあり、実際にこの島でも取引の履歴がありますし、バリウッド王国で商会登録がありますね。斡旋する資格の方は大丈夫です。将来的にグランドラインで商売をしたいこともわかりました」

 

 あれだハロー◯ークに凄い似ているとお世話になったことのあるマイトはそう思う。

 

「この島にはどれくらい滞在する予定で?」

 

「とりあえず1週間ほど、そしたらバビエカを仮拠点にしようかと」

 

「でしたら明後日までに条件に合う人物を集めますのでそれで1回面接をしてみて、良ければそのまま引き取り、半年後にもう一度この島に来ていただいて条件に合致する人材を集めておくというのはどうでしょうか?」

 

「じゃあそれでお願いします」

 

 まぁ急に押し掛けて条件に合う人物が沢山いるとは思ってない。

 

 というかルフィ式に仲間を集めていく方が珍しいのである。

 

 まぁ大抵は伝手や酒場で集めたりするのがベターである。

 

 レストランに乗り込んでコックを店長の前でヘッドハンティングするルフィが異常なのである。

 

 というわけで人材斡旋商会に登録も済ませたので次は酒場やティーハウスに行ってみることにする。

 

 一度船に戻り、男女に分かれ、男は酒場やコーヒーハウス、女性陣はティーハウスに移動する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 酒場、ワンピースのマキノが営むフーシャ村の酒場みたいなのが至る所にあり、酒がメインなら酒場、コーヒーがメインならコーヒーハウスと呼ばれていた。

 

 酒場は荒くれ者、コーヒーハウスは【比較的】知的層が集まるというランク分けもされており、コーヒーハウスの方が料金が割高の感じがある。

 

 見た目がガッシリしているマイトと酒に強いハシラマは酒場に、見た目サラリーマンのヨシカゲとスーツが似合うムザンはコーヒーハウスにて人材収集を始める。

 

 カランと酒場の扉を開けるといかにも荒くれ者達といった感じの人達が酒を飲んでいた。

 

 見聞色で覇気に目覚めてそうな人物を探すがこの中にはいなさそうである。

 

 とりあえずテーブルに座る。

 

「いらっしゃいませ! 注文は?」

 

 とウエイトレスの女性に聞かれたのでエールビールを2つジョッキで頼む。

 

「はーい!」

 

 ととりあえずエールで乾杯をして周りの様子を探っていると

 

「よう兄ちゃん達何か探してるのか?」

 

 とスキンヘッドの強面の兄ちゃんが話しかけてきた。

 

「俺の名前はマサキだ」

 

「私はマイト、こっちはハシラマだ」

 

「マイトはジパン商会の商会長で中型船の船長をしていてな、仲間を集めているんだが」

 

「人材斡旋の商会にも顔を出したが、酒場でも集めようと思ってな」

 

「なるほどな」

 

 とマサキは考える感じをしているのでハシラマはウエイトレスにマサキにエールを大ジョッキで追加で頼んだ。

 

「おいおい大で良いのかよ」

 

「なんか食べるか? 口が寂しいだろ?」

 

「悪いねぇ!」

 

 マサキは追加で魚の塩焼きも人数分注文する。

 

「どんな人材が欲しい?」

 

「船乗りだと嬉しい。特に航海士だと尚更な」

 

「航海士かぁ···だいぶ難しいな。この街だと海軍が強制徴用が入って、元航海士とかはほぼ根こそぎ徴兵されたぞ」

 

「マジか···」

 

「ただ船乗りならグランドラインで2年航海をしたパットン爺さんが居るが」

 

「どれくらいの年齢だ?」

 

「今年で68だな」

 

「流石に年を取りすぎだろ。だったら素質ある若いの雇うわ」

 

「なら見習いで良いなら···おーいレント!」

 

 とマサキが呼ぶとレントという私達と同じくらいの男がやってきた。

 

「なんだよマサキの兄貴」

 

「こいつはレントと言って普段は漁師の下っ端として働いているが、10歳から遠洋で船乗りをしていてな、金が貯まったから自分の船を持ったがこの前の嵐でその船が沈没して再び下っ端に逆戻りした不運な男だ」

 

「あ、売り込みか? 俺はレント、漁師をしているから力仕事や帆の操作、簡単な料理を作ることはできるぜ。年は今年で15だ」

 

「レントか、何か夢はあるか?」

 

「夢ってんじゃないが、海賊王が余計な事を言ったから海は大荒れになるだろうから、海賊に負けねぇ力を持ちたい。そしてゆくゆくは大きな船で海獣を倒して売るくらいぶっ飛んだ漁をしてみてえな」

 

「レント、うちの船に乗るか? 海獣くらいなら俺達倒せるぞ」

 

「マジか!」

 

「マジマジ、ワシは船大工をしているハシラマ、こっちが船長のマイト。1週間後にバビエカに向けて出航するから、もし気になったら港のクロス号に声をかけてくれ。仲間に声はかけておくから」

 

「いや、海獣くらいって言うなら力自慢のゴンドさんと腕相撲をしてみてくんないか! それで判断したい」

 

「ゴンド?」

 

「メガウオ漁師で力自慢じゃないと力負けして釣り竿ごと海に引っ張られる猛魚を1人で釣る猛者だ。海獣を倒せるならゴンドさんを力で倒してみてくれよ!」

 

 ということでマサキがゴンドを呼んで突発的な腕相撲が始まった。

 

 聞く所によるとこの街ではゴンドは腕相撲で負け無しらしい。

 

 マイトがゴンドの手を掴む。

 

 周りには野次馬が来て賭けをし始めている。

 

「行くぜ、レディーファイト」

 

 グッとゴンドが力を込めるがマイトの腕は全く動かない。

 

 数秒動かない事でゴンドも力量の差はわかったと思うが、勝負は勝負、マイトは力を込めるとゴンドの腕がジワジワと倒れていき、バタンとゴンドの腕がテーブルに着く。

 

「勝者マイト!」

 

 マサキが叫ぶと歓声が上がる。

 

「ゴンドさん付き合わせて悪かったな」

 

「いや、マイトだったか、兄ちゃんめちゃくちゃ強いな。まるで大木を押しているような感覚だったぜ」

 

 と健闘を称え合い、酒場のあちこちで触発されて腕相撲大会が開かれた。

 

「レント、どうだ私達は漁師···というか魚に詳しい者が居てくれると嬉しいが」

 

「ぜひあんたらの船に乗せてくれ!」

 

 給料の交渉をした後にレントはジパン商会に参加することになったのだった。

 

 

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