【更新一時停止】8人の転生者が大海賊時代を生き抜くお話   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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バビエカ 海賊狩り

 エンゼルの日記

 

 ジパン商会の船に乗って、最初は船内の設備も良いし、ボーナスで宝石をくれるし、金払いも良い最高の職場だと思ったのですが···現在海賊相手に殺し合いを連日行っています。

 

 先輩船員の皆さん···初期メンバーの皆さんがまぁ強い。

 

 毎回20人から50人規模の弱小から中堅···1000万ベリーにも満たない海賊ばかりですが倒しまくっています。

 

 船長は捕まえて懸賞金用に斬首、船からは新世界に向かうために蓄えた武器や貴金属、金を奪い、生きて捕らえた船員はライザさんが錬金術の材料に使うと敵船の上に魔法陣みたいなのを書いて、魔法陣が光ると魂が抜けたかのように船員は死んでしまい、その跡には真っ赤に光る石が落ちています。

 

 ライザさん曰く賢者の石と呼ばれる物らしいです。

 

 これを使えば新しい生命体を作れる···らしいです。

 

 あの人マジもんの錬金術師なので神の神秘である人体錬成を普通にできそうなのが怖いところです。

 

 というか初期メンバーの皆さんの戦闘能力が異常です。

 

 船長は一撃の拳で船を真っ二つにすることもありますし、ハシラマさんは木を生やして攻撃します。

 

 ムザンさん、ランさん、グダコさんも殴る蹴るで戦って十分に強いのですが、しっかりとした武器が欲しいと愚痴ってました。

 

 ライザさんは土で生き埋めにしたり首だけ地面から出して身動きできないような戦い方を好みます。

 

 一番良く分からないのがヨシカゲさんでなんか爆発します。

 

 触れてもないのに遠距離の敵を爆発させるのです。

 

 日記を書いていてわけがわからなくなってきました。

 

 で、他の皆はどうかと言うと、僕達より年下のミラとコノも弾丸や普通のサーベルは効かないらしく、サーベル片手に敵船から敵が乗り込んできたら突っ込んで倒していきます。

 

 子供なのに男の大人相手に負けないのが凄いです。

 

 僕達は船室の窓から鉄砲で援護射撃をするようになりましたよ。

 

 ハルはトリガーハッピーになってしまい、銃をカスタムするのに夢中で、僕が時計職人だったため、細かい作業ができるだろと銃のパーツを作らされます。

 

 まぁパーツと言っても弾丸に溝を掘る作業で、グダコさんはミニエー弾と呼んでいます。

 

 弾丸の先端をどんぐりみたいな形にして、尻の部分に溝を掘ることで火薬が放たれる時に溝にガスが食い込んで回りながら飛んでいくらしいです。

 

 まぁ殺傷能力が高くなって真っ直ぐ弾丸が飛びやすくなって、有効射程がべらぼうに長くなる弾丸らしいです。

 

 銃に棒ヤスリで溝を掘る必要があるので加工は凄いめんどくさいのですが···(新人4人分掘らされたよちくしょう)

 

 まぁこれが当たる当たる。

 

 暇な時に火薬無限なのと海賊から奪った武器を溶かして弾丸にしているので弾は腐る程ある為、射撃練習は事欠きません。

 

 ハルは銃を撃つのが楽しすぎて難聴になるくらいやってしまい、ムザンさんに怒られて、聴力回復の為に全集中の呼吸を更に鍛えること見聞色の覇気ってのを強制的に覚えさせられていましたね···覚えると五感が良くなるらしいのですが···

 

 なので最近彼女は普段ヘッドホン型の補聴器を付けています。

 

 気に入っているようでいいですが、まだ16歳の未婚の女性がトリガーハッピーってのヤバいでしょ···

 

 まぁトリガーハッピーですが、キルスコアも新人4人の中だとダントツで既に25人射殺してます。

 

 立派なガンナーになってます。

 

 他の皆さんはというと、レントさんは銃は苦手らしいですが、サーベルで小さい子が切り込みをしているのに自分は後方で射撃しているのが気に入らないらしく、覇気習得の為に頑張ってます。

 

 アルビオさんは海賊から奪った書物を熱心に解読しています。

 

 流石大学を出ている人物で学習意欲の塊です。

 

 ちなみに僕はムザンさんに気に入られ、毎日人体解剖や死体の臓器の縫合術をやらされてます。

 

 そして医療教材に使った遺体は錬金術で何やら何かに変換しているらしいですが···詳しくは聞かないことにしてます。

 

 もうかれこれ海賊船を10隻倒したり拿捕しているのでジパン商会がバビエカでは超武闘派商会として名高くなっています。

 

 たぶん僕の故郷の島にも噂くらいはいきそうなのでお嫁さんになれるか心配···というかこの血なまぐさい生活を知ってしまったのでたぶんもう無理です。

 

 ハルはもう割り切って永久就職に切り替えてましたし···

 

 僕も船内の人と付き合うことを真剣に考えた方が良いかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うーす、キール大佐。今日も大漁だったぞ」

 

 マイトは数日航海しては海賊をとっちめて海賊船を拿捕し売り払ったり、海賊の頭を首だけにして懸賞金を貰い、火薬や海賊から奪った宝を売り払って金を稼いでいた。

 

 その為バビエカの海軍本部管轄の支部である基地の支部長であるキール大佐とは顔なじみになっていた。

 

「500万ベリーのアトラス海賊団船長と950万ベリーのワップル海賊団の船長か···よくもまあそんなにポンポンと倒せるな」

 

「こっちは見た目普通のキャラック船だからな。海賊が勘違いしてよってくるんだよ。まぁ通りそうなルートに網を張ってるがな」

 

「それでももう10の懸賞金付き海賊を倒したのは凄まじいな。どうだ今からでも海軍に入らないか?」

 

「そしたら火薬の供給量が足りなくなるが良いのかよ」

 

「む、それは困るな···」

 

「なに、こっちとしては火薬を卸すついでに雑魚狩りしているだけだ。やべーのは海軍にお願いするからよ」

 

「はは、それは任せてくれたまえ! 市民の安全を守るのが海軍の役目だからな!」

 

 と話しながら懸賞金を受け取る。

 

 海軍もまだカームベルトを通れる船の生産が始まったばっかりでグランドラインの本部所属の軍艦から更新されているため、どうしても危険度の低い東西南北の海は海軍本部直轄といえども後回しにされてしまう。

 

 海軍でも各地に武器弾薬の製造工場を持っているが、原料は商人から買っているのが現状であり、原料が無ければ工場も動かない。

 

 ジパン商会は特に需要が大きい火薬の供給として比較的安く大量に卸しているのでバビエカでは優良商会に認定され、税金の免除等を受けていた。

 

「じゃあまた来る」

 

「ああ、またよろしく」

 

 現地海軍との関係は良好であった。

 

 別にオハラ壊滅までは仲良くやるつもりである。

 

 

 

 

 

 

「はーい精孔を開くから覇気を体内に留めてね」

 

 新規加入組の4人も海賊狩りで金はたんまり貰えるが、流れ弾で死にたくないので、弾丸で死なない技術を習得しようと躍起になっていた。

 

 まぁ皆普通の人の才能しかないのでコノみたいに1発クリアは無く、精孔開いて数分するとぶっ倒れるを繰り返していた。

 

 命の危険はあるが、体内のエネルギーを全て放出して、すっからかんでエネルギー切れの感覚を覚えると体が生命の危機状態と判断して覇気に目覚めやすくなる。

 

 これに波紋と全集中を合わせた呼吸法を行うことで生命力を強制的に強めて死ににくくしていたのも精孔を開いての強制覇気習得を可能にしていた。

 

 え? ミラとコノ? 

 

 あれは偶々成功しただけだから。(コノは才能でミラは幸運で生き延びた。普通だったら衰弱死する)

 

 海賊を襲う日以外はほぼぶっ倒れている4人だが、どんどん逞しくなっていった。

 

 元々ある程度体ができていたレントはともかく、インテリモヤシだったアルビオ、戦闘のせの字も知らなかったエンゼルとハルは半年間の私掠船じみた戦闘活動で立派な海の戦士へと成長を遂げていた。

 

 で、覇気···特に武装色の方を覚えると食事量が増えることも判明。

 

 呼吸法により効率的に肉体を常に活性化させてそれに耐えうる肉体を作っているのと、皮膚や筋肉を鉄の様に硬くする武装色はエネルギーをとにかく使う。

 

 それを補うために皆バクバク食事をするのでこのまま船員を増やせば50名のキャラック船なのに20名で1ヶ月以上の長期航海が不可能になるとフウカが悲鳴をあげた。

 

 そこでトリオン体になると栄養の体への吸収力が上がり、食事の必要量が減ることを思い出したライザは新人の条件にトリオン体になれるトリオン量が1以上を基本条件に、技能持ちや希望者を幹部育成コースとして呼吸法からの覇気習得、場合によっては悪魔の実もという感じにするのはどうかと初期メンバーの会合で提案した。

 

「それは後々でグランドラインである程度基盤ができてからだ。今は全員を幹部候補として育成する方が良いだろうから、前の島を出発して半年も経つ。前の島で人材斡旋もしてくれるだろうからその人材を見てから決めよう」

 

 ということになった。

 

 一応半年の契約期間もある。

 

 アルビオもエンゼルもハルも永久就職を希望しているが、契約は契約。

 

 家族と話し合いもした方が良いからとバビエカの前の島に戻ることが決まった。

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