【更新一時停止】8人の転生者が大海賊時代を生き抜くお話   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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ロードマップと生存戦略

 サウロ元中将指名手配の情報がはいってきたことにより、転生者の間で緊急会議が開かれた。

 

 まず船長のマイトがハシラマに船の状態を聞く

 

「マイト大丈夫だ、グランドライン突入しても問題ない。そして計画通り補強したことでリヴァース・マウンテンの突入も問題ない」

 

 グランドラインで商売と皆に言っていたので勘違いが起こっているが、西の海からレッドラインに沿ってグランドラインに突入した場合その場所は新世界である。

 

 とてもじゃないが今の実力で新世界での逃亡生活は無理である。

 

 なので最初の予定通り危険を承知でリヴァース・マウンテンに突入することに転生者の間ではなっていた。

 

 なので一見カームベルトを通るための改造であるが、メインは浮力上昇によりリヴァース・マウンテン通過後の落下で船を浮かべるための改造である。

 

 マイトが

 

「さて、問題は他の船員をどう一蓮托生にするかだ」

 

 とみんなに聞く。

 

 ミラ、コノ、エンゼルの3名は帰る家が無いので付いてくるだろう。

 

 アンも性格的に問題なし、怪しいのはハル、メアリー、レントである。

 

「それは私に任せてくれないか」

 

 とヨシカゲに案があるらしい。

 

「グランドライン突入後はオハラで話した通り、修行を続けながらメルヴィユを目指すでいいな」

 

 とマイトが転生者の皆に確認を取る。

 

 メルヴィユ···映画でシキとルフィが激突した島であり、十数年間シキが潜伏を続けた島でもある。

 

 大きな賭けであるが、過酷な監獄生活と近い将来起こるインペルダウンからの脱獄で両足切断で大幅な弱体化をしている。

 

 そしてシキの悪魔の実はフワフワの実···物を浮かせる悪魔の実である。

 

 ツチツチで土地を作り、フワフワで浮かせる···浮遊する人工島の完成である。

 

 その後は空島に向かいダイヤルを大量に購入し、悪魔の実の回収を行い原作に備えるというロードマップを考えていた。

 

「今のメンバーは幹部候補だ。全員なるべく減らしたくない」

 

 とマイトがヨシカゲに言う。

 

「わかってる。あとシキ討伐は原作知識を逆算した大博打だ。でも何処かで博打を打たないといけないのもわかるだろ?」

 

 とヨシカゲの問いに皆頷く。

 

「よし、明日皆の説得をして、食料等を揃えたら出航。もうそこまで時間は無いだろうからな」

 

「「「おう」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 翌日、倉庫の中にテーブルと椅子代わりの樽を置き、転生者以外のメンバー7名を呼んだ。

 

 ちなみに既に皆ランの念による縛りは発動済みである。

 

「さて、では皆には新しい契約をしてもらおうと思ってな」

 

 と書類を配る。

 

 そこには永続契約書と書かれており、船を降りる時は死ぬ時であると、物騒な事が書かれていた。

 

「おいおい、ヨシカゲさん、なんだよこれ。あんまりに物騒じゃねーか」

 

「···」

 

 レントが茶化すがヨシカゲは表情を動かさない。

 

「状況が変わった。まず船を今船を降りた場合の話をしようか···CP9と言う組織を知っているか? ···メアリーは知っているよな」

 

「な、なんで1商会のヨシカゲさんがサイファーポールの9番目を知っているんですか!?」

 

「メアリー、無知の私達にもわかるように教えて欲しいんだぜ」

 

 とアンがメアリーに聞く。

 

 エンゼルとハル、レントも頷いている。

 

「サイファーポールのナンバー9、世界諜報機関として世界に8箇所拠点があり、支部番号でCP1からCP8と呼ばれています。ナンバー外の9···存在しないことになっているサイファーポールで世界の裏の諜報機関です」

 

「まぁここまでなら物知りで済む。これ以上はこの契約書を書いてから話す」

 

 とヨシカゲが言う。

 

 ミラとコノは何も考えずに書類にサインをし、メアリーは数秒考えた後に顔を真っ青にしてサインをした。

 

 メアリーの様子が尋常でない為サインをしていないメンバーがメアリーに説明を求めるが

 

「話したら消される。存在を」

 

 と言ったので残ったメンバーも察した。

 

 つまり船を今降りたらCP9に殺されるという話である。

 

 CP9の名前を知っているだけでは消されないのだが、ヨシカゲは誤解をさせることで書類にサインをさせた。

 

「サインをしたな。まず今から話すことを喋った場合私の能力で喋る前に君達を消す。この様にな」

 

 と後ろに置かれていた樽がいきなり破裂し、中身の水が飛び散る。

 

「私は悪魔の実の能力者ではないが相手を爆発させることのできる能力を持っている。恐らく戦闘時に私の周りでいきなり敵が爆ぜたのを見た者は多いだろ」

 

「その能力は制約をすることで距離を無限にすることができる。その制約が名前を書かせることだ」

 

 パチンと指を弾くと今書かれた書類が爆発して燃えてしまった。

 

「これで今から話すことを喋った場合体の内側から爆発を繰り返して絶命するまで爆発を繰り返すだろう」

 

 勿論それは嘘で、ランの念でバラした場合心臓にナイフが突き刺さることになっている。

 

「オハラがバスターコールの対象になった。オハラの関係者も同様だ。オハラが世界の秘密を知ってしまったから世界政府は消しに動いた」

 

「な!? バスターコール!?」

 

「バスターコールってなんだメアリー」

 

 レントがメアリーに聞く。

 

「バスターコール···海軍の作戦の名前で、最低中将5人、軍艦10隻っていう国家戦争クラスの戦力で対象に対して無差別攻撃をする」

 

 皆顔が青くなる。

 

 アンですら顔色が悪い。

 

「世界政府が隠している事実···世界が近い将来海に沈む事だ。それこそ私達が生きている間に起こり得る事実だ」

 

「「「···!?」」」

 

「ワンピースが見つかったことにより停滞していた世界の時間が動き出した。なぜ天竜人がレッドラインという地理的に高すぎる不便な場所に住んでいると思う? その事実を知っているからだ。ジパン商会のメンバーもオハラ出身でね···知ってしまったんだよな。何も無ければこのまま商人として生きるつもりだったが」

 

「バスターコールの情報とCP9が動いたと知ってって···ことですか」

 

「ああ、情報屋によるとオハラ関係者は皆殺し···その中にうちの商会も入っている。もう世界政府からロックオンされてるってこった。まぁ私達はこの様に」

 

 変化の術でヨシカゲの顔や性別が変わる。

 

「逃げることはできるんだが、ルールを守る仲間を捨てて逃げるほど人として終わってねぇ···大博打になるが政府から恩赦を引き出す事を目的に動く」

 

「お、恩赦なんてあるのか」

 

 レントが震えた声で聞く。

 

 ヨシカゲは続け聞く。

 

「メアリー、世界政府公認の海賊が居るよな」

 

「七武海!?」

 

「なぜうちの幹部メンバーが実力にこだわっていたか···それでわかるな」

 

 皆全てが繋がった気がした。

 

 嘘と真実を織り交ぜ、思考を誘導し、彼らを縛り付けた。

 

 そして明確な希望を見せることで心を掴んだ。

 

「七武海になるためには明確な功績と空席があること···そして武力だ。幹部メンバーはロードマップをずっと前から予備プランとして計算して動いていた。最悪を見据えてな!」

 

「アハハハハ!」

 

 アンが笑い出した。

 

「最高じゃねぇか! なら海に沈みゆく世界で生存の手立てもあるんだろうな!」

 

 アンの言葉にヨシカゲはこう答える。

 

「フワフワの実を手に入れる。策はもう始まってる」

 

 それにメアリーが反応する。

 

「ま、待ってください! フワフワの実の能力者のシキはインペルダウンに収容済みです! あそこは長い歴史で脱獄者が出てない大監獄ですよ!」

 

「いや、既に脱獄してる。後々新聞に書かれるだろう」

 

「な!?」

 

「メアリー、こっちの生存戦略を舐めるなよ。お前が知らない情報網があるんだよ···さて、お前ら···もう一蓮托生だ。隠し事は無し、裏切れば死ぬ呪いだ。勿論幹部メンバーも以後は生存戦略全開でいくからな。一旦将来の為に金の事を考えるのは辞めろ。いいな!」

 

 ヨシカゲは続けて言う。

 

「最初の予定通りリヴァース・マウンテン経由でグランドラインに突入する。これから出航まで船内で過ごしてもらう···いいな!」

 

 命令であるが、世界の秘密を知った以上、生きるためにジパン商会に賭けるしか選択肢はなかった。

 

 

 

 

 

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