【更新一時停止】8人の転生者が大海賊時代を生き抜くお話   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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グランドライン突入

 ヨシカゲの説得と言う名の脅しが成功し、誰も船を降りないし、修行も今まで以上に必死である。

 

 バビエカからは出航し、リヴァース・マウンテンに突入する海流に乗っている。

 

 操舵室にて船長であるマイトが部屋で舵を握るヨシカゲと幾つもある記録指針や海図とにらめっこしているメアリーが居た。

 

「どうだヨシカゲ、メアリー、リヴァース・マウンテンの海流にしっかり乗れているか?」

 

「問題ない」

 

「だ、大丈夫なハズです!」

 

「頼むぞ。2人の腕にかかっているからな!」

 

 船が上に向かって傾き始める。

 

 メアリーが叫ぶ

 

「リヴァース・マウンテンに入りました! 死の15分が始まります!」

 

 死の15分···リヴァース・マウンテンを抜けるまでの15分間の時間でありここで舵を誤ると一気に船が大破する危険海域であり、この15分間でグランドラインに入る船の半数が脱落する。

 

「さぁ私達の生存戦略の始まりだ!」

 

 マイトは叫ぶのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 2人部屋の船室でエンゼルとハルが筋トレをしていた。

 

「···ヨシカゲさんが言ってた事ハルはどう思う?」

 

「どうとは?」

 

「僕にはもう家族は居ないけど、ハルには居るじゃん···もう家族に会えないけど良いのかってこと」

 

 ガダガタと部屋が揺れだし、傾き始める。

 

 リヴァース・マウンテンに入ったことの現れだ。

 

「···家族にもう会えないのは悲しいよ。でもね、前からグランドラインに突入するって言われてたし、この船で好きな人もできちゃった。銃を撃つ楽しさにも目覚めちゃった···真っ当な人生を送るのはもう無理だよ」

 

 と、さっぱりした顔で答える。

 

 ハルはジパン商会···いや、好きになったムザンさんに一生付いて行くつもりだ。

 

「···平穏な生活に未練はあるけど···どこまで強くなれるかを楽しんでいる僕がいる。未知の技術に興奮している僕がいる···僕達やっぱり似てるわ。類は友を呼ぶって言うけど、僕もハルもやっぱりにてるんだわ」

 

「なになに? エンゼルも好きな人でもできた?」

 

「そ、そんなんじゃないよ!」

 

「え〜本当かな?」

 

 こんな状況でも2人は楽しそうに笑うのだった。

 

 

 

 

 

 

 

「船が傾いたな···アン」

 

「そうねレント」

 

 レントの個室で裸のアンとレントがピロートークをしていた。

 

「なかなか他の男は私を抱いてくれないんだよね。魅力ないかな?」

 

「おいおい初っ端他の人と比べるのかよ」

 

「いや、それがよーレント以外にはこの船の男達に抱かれてないんだぜ」

 

「マジか!」

 

「マジマジ、皆良い男なのに···マイト船長はランと、ムザンはライザ、ハシラマはフウカとヤッてるからかアタシに見向きもしねぇ! ヨシカゲは···色々思い詰めてんなぁと思ってたが、前に話された事をずっと悩んでたんだろうな」

 

「操舵手ってどこの船でもやっぱり参謀ポジションなのか?」

 

「アタシの前の旦那の船だと、確かに参謀ポジションだったわ」

 

 レントはその話を聞いて、確かにヨシカゲじゃなければあの話はできねーなと思った。

 

「はぁ···でも漁師だった俺が、今じゃ世界のお尋ね者か」

 

「良いじゃねぇかスリルがあって! しかし世界の秘密が海に沈むか···そりゃそんな秘密を知ったらオハラは消されるわな」

 

 アンの言葉にレントは質問する。

 

「王族に近い貴族だったんだろ、アンは? それでも知らなかったのか?」

 

「知らね。でも各国の王城が高台に多い理由が合致した。沈みゆく世界なら生き延びるために高台の王城に住むし、多分その伝承は途絶えてるんだろうな。アタシみたいな立場なら普通知ってるハズだし」

 

「···幹部メンバーの絶望は凄かったんだろうな」

 

「そりゃ消されるってわかったらいち早く船を作り脱出するくらいだからな。あー、グランドラインで商売したいって言ってたのは予備プランってヨシカゲは言ってたけど逆だわ。多分最初からこのプランがメインで動いてる動きだわ」

 

「そうなのか?」

 

「じゃなきゃフワフワの実を狙うための罠がおかしくなる。シキってのは凄い海賊だったんだろ? ···まぁ良いわ。スリルが沢山だ。楽しいじゃねぇか!」

 

 アンはニシシと笑い、レントは駄目だこりゃと頭を抱えるのだった。

 

「頭を抱えてもしゃーねぇだろ。強くなるしかねぇんだからさ! 前を向いていこうぜ!」

 

 と、レントを励ますのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 ミラとコノは船室から外を眺めていた。

 

「行く宛ないけど世界から追われるって海賊みたいだねコノ」

 

「ん···確かにそう」

 

「グランドラインで生きていけるかな?」

 

 ミラの問いにコノは

 

「強くなろ。それしかないでしょ···幹部の皆···ヨシカゲは脅したけど、結局私達は見捨てられなかった···それが全て」

 

「うん、そうだよね。強くか···いっぱい鍛えないとね」

 

「そう。鍛えて役に立つ! 頑張る!」

 

「うん! 頑張ろう!」

 

 

 

 

 

 

 

 甲板にいるグダコは影分身して見張りを頑張っていた。

 

「捕まってないと吹き飛ばされるじゃんか! チャクラで固定しなかったらこの傾斜は無理無理! あ! 頂上みえた!」

 

 頂上に到達したクロス号は今度はグランドライン行きの下りの海流に入る。

 

 一気に下った先は双子岬である。

 

 ここを特にイベントも無く通過···いや、ラブーンがレッドラインに頭突きしているのは見れた。

 

 ただそれだけで本当にイベント無く進む。

 

 

 

 

 

 

 

 

 操舵室ではメアリーが管理する海賊から奪った5つの記録指針が一斉に色んな方向を向き始めた。

 

 双子岬からグランドラインの海路は7つのルートに分かれており、そこからシャボンディ諸島に向かって進んでいく。

 

 で、海賊王RTAとか言われているルフィの航路であるが記録指針のルート通り進んでない(寄り道によりルートが宛にできない場所がある)ため、こちらは道中でメルヴィユの永久指針を手に入れる必要がある。

 

 シキよりも早くメルヴィユに到達する必要があるので、脱獄から1年未満と見て良いだろう。

 

 となると原作でログが貯まるのに1年かかるリトルガーデン行きが外れとなる。

 

「マイト船長、どのルートで行きますか?」

 

「大きな町がある所が良い。まだオハラのバスターコール前で情報が出回ってない時にメルヴィユ行きの永久指針を手に入れたい」

 

「となると···秋島のカントリー島はどうでしょう。大きい町が複数ありますので」

 

「メアリー、航海日数は?」

 

「ここから2日になります!」

 

「よし! カントリー島に向かうぞ!!」

 

 と、次に向かう島も決まったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 カントリー島···グランドライン入口付近の島の食糧庫となっている島で、秋島という安定した気候から大量の作物や豊富な漁場となっていた。

 

 そのため物価がべらぼうに安い。

 

 グランドラインの島なのにバリウッドの50分の1の物価である。

 

 変化の術を使い、ジパン商会の名前も出さないで架空の商会名であるマサラ商会(経歴まっさら→マサラ)という名前で交渉をしたのだが、まぁとにかく安い。

 

 基本籠売りで籠の大きさ的には10キロ前後で、1籠野菜が10とか20ベリー、魚でも1籠50ベリーとか安すぎる。

 

 せっかく左右コロニーを畑にしたのに塩漬けの魚や保存加工した野菜の樽でいっぱいである。

 

 そんなに詰め込んでも100万ベリーも掛かってないから驚きである。

 

 転生者以外のメンバーも外で食事を許可しているが、必ず2人以上で行動をするのを厳守させていた。

 

 まだ大丈夫であるがそろそろ時報(オハラバスターコール)である。

 

 気は抜けない。

 

 町なので記録指針屋なる店が普通にあり、普通にメルヴィユの永久指針が売られていた。

 

 しかもメルヴィユがド辺境の田舎なので激安である。

 

 というか記録指針の価値は高いが、永久指針の価値はまだそこまで上がってないようでこの島の物価もあって安い。

 

 店主に買えるだけ永久指針くれと大人買い。

 

 アラバスタ王国、ドラム王国、ジャヤ、ウォーターセブンといった聞き覚えのある島の永久指針が普通に手に入った。

 

 幸先の良いスタートである。

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