【更新一時停止】8人の転生者が大海賊時代を生き抜くお話 作:星野林(旧ゆっくり霊沙)
シキを倒した事でフワフワの実の能力と義足代わりに使われていた大業物の名刀桜十と木枯しを手に入れることができた。
マイトは直ぐに皆に指示を出す。
「シキの首は七武海の交渉として使えるかもしれないから防腐処理してホルマリンに着けておいてくれ、刀の配分とかは後、レントはアンの出産に立ち会ってこい」
シキが死んだ事でシキの乗っていた船が空から落ちてきて、海に浮かんでいるので、残りのメンバーは船に乗り込んで色々漁る。すると、Dr.インディゴの研究室が船内にあり、落下の衝撃で道具は壊れていたが、研究資料は参考になりそうだ。他にも新世界の海図と記録指針が保管されていたので大きな収穫となった。
他のメンバーが船の探索中に、ライザは緊急ロールアウトしたホムンクルス達を集めて不具合が無いの確認作業していた。また、ランも先ほどの戦闘で壊れた物が無いかの確認作業をしていた。
あと戦闘を覗いてた島民達がゾロゾロと現れて、色々質問攻めをされた。
戦闘中に破水するとか言うぶっ飛んた出産となったアンは母子共に健康そのものであった。
生まれたのは元気な男の子で、ムザンはなるべく産後も戦闘を控えるようアンに忠告するが聞く耳持たない。
男の子の名前はハウエルと名付けられてすくすくと成長していくことになる。(世代的には超新星とドンピシャ)
その晩にアンとレント以外のジパン商会メンバーはメルヴィユの村で宴会をしながら今後の話をした。
というのもマイトがフワフワの力を使いこなせるようになればこの島から去る。
で、若者20名以上がジパン商会に参加したいと表明しており、もし全員を抱えた場合村が1世代丸ごと居なくなるのと同じである。
なのでマイトは島民全員を商会員として抱えたいという話をした。
ライザが作る予定の島の広さは東京都23区と同じ大きさであり、それだけの広さならばメルヴィユの島民全員を移民させても十分土地が余っている。
というかツチツチが日数かければ無限に陸地を増やせるのが強すぎる。
そりゃ原作では出ないわけだ。
···レッドラインを作ったのがツチツチの実の能力者の可能性も捨てきれないけど···
島民の老人達はムザンの薬を飲んでから調子が良いらしく、これに賛成、この島よりも豊かな生活がおくれるならと中年連中も移民を希望した。
島に来て約9ヶ月ちょっとで島民にジパン商会が豊かさと文明の利器を伝えたのが効いていた。
これだけ聞くと元の時代のフランスが原住民に文明を教える歴史の教科書の風刺画を思い出しそうである。
マイト達の目的はワンピースではなく、最終章に起こるとされる頂上戦争をも超える世界を巻き込む大戦争を生き延びて、子孫繁栄したうえで、床の上で死ぬ事と言う【繁栄】のために、いくつかの博打を打ちながら生存圏を広げ、世界政府が無視することのできない勢力を築く必要があると考えていた。
その為には人が必要である。
七武海になって恩赦を受けて勢力を拡大しつつ、四皇相手に上手く立ち回る必要がある。
ルフィが【自由】を掲げる様に、転生者達が掲げる指針は【繁栄】である。
転生者達は次の一手の為に動き始める。
マイトがフワフワの力をコントロールしている間に皆各々動いていた。
まずハシラマが島の設計をする。
ハシラマ的にはお椀の様な人工島の土が落ちない基礎を作り、作物が育てやすい栄養素の豊富な土を生み出し、木遁で様々な木を生やし、島の中央に生活用水を賄う人工湖を作る予定であった。
で、人工島なので鉱石類が全く産出しない。それが大きな欠点なので、メルヴィユをそのまま浮かべる案もあったが、そうなると固有生物まで持ってくることになる。
固有生物はムザンが好意的だったり、家畜として有用な生き物以外は害獣であると言われ、住民が増えた時に害獣被害やダフトグリーン被害が発生するのを考えたらメルヴィユを浮かせるより人工島を浮かせるほうが後々有利であると結論付けられたので人工島計画を進めている。
今ハシラマは木遁で貯水タンクを幾つも作り、海水をろ過して人工島の湖用の水を溜めていた。
まぁ島を移動できるようになれば雨に沿って移動できれば湖に水が溜まるのだが···
ライザとマイト、島民の一部は島を巡って有用な鉱石採掘をツチツチの実の力使い採掘して塊にし、フワフワで風船みたいに浮かせて、島民達が浮かした鉱石の塊を引っ張って運ぶという奇妙な採掘、運搬をしていた。
ただこれも途中からムザンが人為的に進化させて作った尾獣もどき(元々温厚かつ人に好意的な動物をI.Qで更に進化させただけなので尾獣みたいに暴れることはない。···というか家畜である)を懐かれたグダコが操る事で島の鉱石集めはフワフワの実の修行も兼ねて順調に進んだ。
桜十と木枯しだが桜十はアンが、木枯しはエンゼルが使うことになった。
転生者達はライザの錬金術が更にレベルアップすればもっと凄い武器ができたり、そもそも能力者になる気満々な人が多かったので、切り込み隊長みたいになっているアンと比較的前で戦うことの多いエンゼルが使う方が良いだろうということで消去法で2人の武器に決まった。
ホムンクルス達は適性の有無関係無しにエンゼルと一緒に採掘されてきた鉱石をひたすらインゴットにする作業をやらされていた。
「おじさん疲れたよ〜」
「私ももうヤダ! 金属を延々と溶かすの嫌い!」
「仕方ないじゃない。人工島では金属は貴重よ」
「それにオリジナル達は皆指名手配を受けているし、少しの取り引きならまだしも大規模な取り引きをすれば記録に残るわ。そこから世界政府に探知される可能性もあるの」
「うぅ~でもおじさん疲れたよ〜」
ホシノとミカは疲れたと言い、リオとヒナはそんな2人に理由を話して奮い立たせる。
「産まれたばかりのホムンクルスにさせる作業じゃないよ〜」
「そうそう☆」
「「···」」
とは言うが、フウカの知識をベースに作られているので全く知識の無い島民(安全管理も何も無い)にやらせるわけにもいかず、だったら普通の人間の数十倍頑丈かつ、力持ちで、最低限の安全に関する知識を持っているホムンクルス達にやってもらった方が良いと言うジパン商会幹部の判断である。
文句は言うが、しっかり仕事をこなすホムンクルス達であった。
Nヶ月経ち、転生者達も19歳になり、ワノ国でおでんが処刑された頃、ようやく準備が整った。
まず木遁で巨大なお椀型の基礎を海に浮かべ、ライザが地層を形成していく。
土地ができたら再びハシラマが木遁で一部に森を作り、フワフワの力で人員や荷物、家等を移設していく。
メルヴィユの住民の家は嵐で簡単に吹き飛んでしまうのでハシラマが木遁で家を作り直したり、ホムンクルス達が泣き言を言いながらインゴットに加工した金属を倉庫に種類ごとに運び込み···3日間かけて移動をしてあとは浮かせるだけになった。
で、この島の名前をどうするかとなって転生者達は揉めていた。
ラピ◯タ派、実質コロニーみたいな物だし後々島の数も増えるだろうからガンダムのコロニー群からサイド1にするべきと主張する者、超時空要塞マクロス派、銀河英雄伝説の人工星からイゼルローン派、ドラえもんの空飛ぶ理想郷からパラダピア派、キヴォトス派、幻想郷派と殴り合いの大喧嘩になった。
住民投票により一番まともという理由でグダコが提案したマゴニア(フランスにて伝説とされた空島)が島の名前となり、表向きはマサラ会社(ジパン商会)が島の統治権を保有していることになり、マゴニア共和国がここに誕生した。
「いざゆかん空へ!」
ゴゴゴと島が浮かび始め、空へと飛び始めるのだった。