【更新一時停止】8人の転生者が大海賊時代を生き抜くお話 作:星野林(旧ゆっくり霊沙)
「とりあえず今できることを纏めてみた」
ワンピース···武装色の覇気(初歩)
NARUTO···忍術(下忍レベル)
HUNTER×HUNTER···念(四大行+堅)
鬼滅の刃···全集中の呼吸
ジョジョ···波紋呼吸法
トリオン技術···初歩
こんな感じである。
まぁ成長補正があるグダコとか頭スパコンのランとか、ハシラマみたいにそれぞれへの適性が高い奴はもう少し上のレベルになっているけど。
「今懸賞金だとどれくらいだ?」
「懸賞金は5000万ベリーくらいで、海軍だと尉官か佐官くらいじゃない?」
「そう思うと強いのか?」
「まぁまぁじゃない?」
「あとは見聞色の覇気ができるようになりたいね。覇気って連動するらしいから片方だけ上げても何処かで頭打ちになるらしいし」
「平和に生きたくても力をつけなければいけないジレンマよ···」
今皆で試しているのはトリオンの物質化である。
体内エネルギーであるトリオンを物質化することができれば、動力源にすることができる。
船の動力となれば、スクリューを回すことができる。
いや、木遁で木材燃やして燃料にすることもできるが凄まじく効率が悪い。
海軍の装輪船の動力は謎(恐らく石炭だと思われる)だし、ルフィの船では動力がコーラになっていたりするので結構謎のエネルギーが一般的な感じもする。
というか麦わらの一味のサウザンドサニー号は空島のダイヤルありきの船なので、本気で現代と同等の船を作ろうとすれば空島からダイヤルを輸入する必要がある。
まぁ西の海にも空島はあるが、行き方が無い。
いや、多分どこかにあるんだろうが、原作の様にノックアップストリームで上がるか、ハイウエストの頂というか苦行の道のルート、ウェザリアというナミが修行した特殊ルートみたいなのがある島もあるだろう。
まぁあるとすれば新世界だろうが···。
なので船を強化し、鮮度の良い食材を保存するためにトリオン技術は航海の上で重要となってくる。
ランとライザが頭を捻りながら色々試しているが、なかなか上手く行ってないのが現状である。
船の方は2号、3号と試作船が出来上がり、色々構造を弄っている。
フウカは食料保存の方法を考えたり、ムザンは船上での生活で不足する栄養をどうするか考える。
他のメンバーは戦闘技術や航海術を学んでいる。
バスターコールまで残り6年。
時間は刻々と迫っている。
「マイトお兄ちゃん!」
「どうしたロビン」
「あのねあのね!」
ロビンがハナハナの実を食べてしまい、皆から悪魔の子と呼ばれるようになった。
親や兄弟達も距離を取る中、転生者達はロビンを可愛がった。
原作のようにロビンは考古学者になるために全知の木の中にある考古学研究所に入り浸るようになったが、たまに遊びに転生者の秘密基地に来るようになった。
ロビンからしたら様々な未知が多くある。
自身のように手足ではないが植物を生やすハシラマ、錬金術で未知の物質を生み出すライザ、怪我をした時に治療してくれるムザン、フウカの料理やオールマイトのお話、ヨシカゲとランの勉強、一緒に遊んでくれるグダコの事が大好きであり、考古学者達と同じ様に差別しないで一緒に居てくれる彼らが大好きであった。
「ねぇ、マイト···将来皆島を出るって本当···」
「あぁ、皆で交易商人になるって決めたから、それに向けて頑張っているんだ」
「···」
「ロビンは考古学者になりたいんだろ? クローバー博士(考古学の権威)と一緒に居るのも苦じゃないんだろ?」
「うん。楽しい」
「なに、俺達も別に一生帰ってこないわけじゃない。交易の拠点はここになるだろうし、半年に1度は帰ってくるよ。それにまだまだ先の話だしな」
「うん!」
「はぁ···」
「お疲れ様です」
「フウカか」
マイトは秘密基地の椅子に座りながら先程のやり取りを思い出す。
フウカがお茶とパンケーキを出してくれた。
「ありがとう」
「いえ、ロビンは仲間にしてあげたいですが、彼女が居ないとワンピースという物語は終わらない。替えの効かない子ですからね···ねぇ、やっぱり親や兄弟を助けてはいけませんか? バスターコール前に助けることができれば···」
「いきなり始まるバスターコールを前にか? 家業があるんだぞ。それを俺達の言葉で捨てられると思うか? 下手すれば気の病を疑われて出航できなくなるぞ」
「···うう···」
「本物のオールマイトであれば、八木俊典であればこんなことは言わないが、俺達は偽物だ。生き残るためには今は逃げるしかないんだ。最強状態のニカルフィと互角に戦える将来の大将が赤犬と青雉がいる状態で逃げられるか?」
「···」
「成長力にチートがあったとしてもガキだ。全ての技術が未熟···力を付けるしか無いんだよ。それができないから親や兄弟を見捨てるって結論が出たろ」
「···うん、ごめん」
「美味しかった。また作ってほしい」
「いつでも作るよ」
俺は皿を洗いながら今後の事を考えるのだった。
原作開始23年前、私達が14歳の時にロジャーがグランドラインを制覇し、海賊王が誕生したと連日ニュースになっていた。
私達の方もようやく見聞色の覇気ができるようになり、全員が空中歩行術の月歩を覚えることができた。
月歩は水中の高速移動にも使える技術であるが、チャクラを使って水上歩行したほうが早いので水中ではあまり使うことは無かった。
で、この頃遂にトリオンの物質化をする技術を確立し、トリオンで動く家電を作ることに成功した。
照明器具や冷暖房のエアコン、冷蔵庫、そしてスクリューを動かす動力としてエネルギーを手に入れることができた。
特に一番の成果は海水の高速濾過装置の開発である。
ポンプで組み上げてライザが作った膜を通すことで濾過をし、洗濯や風呂、飲水に使うことができる。
これにより長期航海が可能になった。
冷蔵庫というより冷凍室を作り、食料の長期保存も可能となった。
ただ多くのトリオンが必要となるので、朝一に皆のトリオンを限界まで集める→物質化→機械にしていくという方法をとる。
うちにはマザートリガーがないのでね。(国1つ分のトリオンを生成するトリガー、ただし生贄が必要)
「トリオン物質は通常の物理攻撃は効かないけど、覇気による攻撃では壊れたから、一部悪魔の実の攻撃も防御を貫通する可能性が高いね!」
「それにコストが高いですから私達の人数で貿易可能な中型船を作った場合、船全体をトリオン物質でコーティングすることはできないので、動力室、飲水の生成室、冷凍室、調理場、風呂、洗濯室くらいしかトリオン供給できないと思う」
「まぁトリオンモンスターでもない限りそんなもんだろうな。皆のトリオンの平均が8だろ? 8人で64、ワールドトリガーの遠征艇の運用人数と合計トリオン数もそれくらいだったろうし」
「後々トリオン器官を摘出していけばトリオンの擬似的な生成機もできると思うから」
「海賊を倒して引っこ抜けば良いからな。ムザンできる?」
「当たり前だ」
そんな話をしながらハシラマが船の設計を開始する。
この時代ではオーソドックスなナウ船(キャラック船)で全長45メートルの中型貿易船を設計する。
ワンピース世界の奇抜な船が多数ある中だとオーソドックスな船である。
船の構造的に3層になっており、最下層が貨物室と動力室、真ん中の階層が工作室やライザの錬金室、冷凍室、食堂、風呂や洗濯室等の水場、上部が甲板と船室、航海室になる。
基本帆走で三角マストと四角マストの組み合わせての配置になっており、悪天候や無風状態だとトリオン動力によるスクリュー推進を行う仕組みだ。
最大人員は50名、貨物積載量は120トン···ワイン樽だと530樽分積載することができる。
ちなみにワンピース世界だとこれはだいぶ小さい部類の船である。
設計したら建造するのみである。
島の裏には秘密のドックがあり、建造を始めるのであった。