【更新一時停止】8人の転生者が大海賊時代を生き抜くお話   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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海軍との交渉

 センゴク大将率いる軍艦3隻は旧ジンバドルの本拠地ブルーブラッド島(青銅の採掘場のある島)に向かった。

 

 そこで目にしたのは空飛ぶ島であった。

 

「···シキの策略か!」

 

 センゴクはフワフワの実の力でシキが空飛ぶ島を操っていると思い、臨戦態勢に入る。

 

 するとベンチの上に置かれた電伝虫が鳴っている事に気がつく。

 

「私が出る」

 

 センゴクは警戒しながら電伝虫の受話器を取る。

 

 ガチャ

 

「海軍大将センゴクだ。シキ、いるのだろう」

 

『センゴクさんか、話のわかる人が来てくれたか···失礼、オリガルヒ武装会社の社長オールです。今部下と共に手土産を添えて向かいます』

 

 すると空から人が降りてきた。

 

 マイト達転生者が降りる。

 

 海兵達が銃口を向けるが、センゴクが手で銃口を降ろすように指示する。

 

「外で話すのもあれです。室内で話しましょう」

 

 とマイトがハシラマに指示を出すと、ハシラマが木遁で家を数秒で建築し、どうぞと中に案内する。

 

 広い家でも無いので、転生者達とセンゴクと幹部数名が中に入る。

 

 中に入り、椅子に座った転生者と海軍側はテーブルを挟んで対峙する。

 

「まず探している金獅子はこちらです」

 

 とホルマリン漬けにされているシキの首の入ったカプセルを海軍に提示する。

 

「···死んでいたのか」

 

「ええ、我々が倒しました。能力は私が継承しています」

 

 センゴクは敵とはいえロジャー時代の猛者がまた1人消えた事に思うことがあるようだったが、考えを切り替える。

 

「空中に浮かぶ島は何処から持ってきた」

 

 センゴクの質問にマイトが答える

 

「腹の探り合いはやめませんか、我々は七武海になり、政府の庇護を受けたい。政府側は金獅子を倒せる戦力を手に入れる···この要求さえ通れば全て話すことができるのですよ」

 

「新たに七武海を選定するには既存の七武海2名以上と海軍元帥を含めた会議を開き、過半数を得た場合にのみ新たに七武海への加入を許している。···私が推薦することは約束する」

 

「···我々はジパン商会の創設メンバーです」

 

「ジパン···オハラの生き残りか!」

 

「覚えていたようで何より」

 

 その場に居た海軍側がざわめき出す。

 

 オハラは消された存在である。

 

 ジパン商会の足取りも数年無かったことで完全に失念していた。

 

「私達はオハラがなんの罪があるのかよく知りません。(知ってはいるが、それは話さない)しかし、独自の情報網で海軍が私達に懸賞金を懸けようとしていることを知り、グランドラインに突入しました。商号を変え、船を変え、力をつけて···七武海に成れば世界政府の庇護の下に入れます···いかがでしょう」

 

 センゴクは少し考える。

 

(そもそもジパン商会はオハラの生き残りである点以外は政府側に対して今回のジンバドルとG-14支部の一件以外は特に問題は起こしていない。それよりも金獅子の能力を継承した事と、配下が支部長を殺せるくらい実力があることの方が問題だ)

 

(敵対すれば空から大地が降ってくることも覚悟しないといけない。場合によっては、フワフワの力で世界政府本拠地のマリージョア襲撃くらいオハラの恨みとしてやりかねん)

 

「知名度が少し足りん、オリガルヒ武装会社よりもまだ名前の通っているジパン商会で七武海に推薦しよう。七武海となれば海賊からの私掠が認められるが···」

 

「分前は勿論支払います。ただ上にある島は広く、農地に適するのですが、鉱物資源が全く無いので、各地で買付をしたいのと、【世界政府非加盟国からの移民受け入れ】はしてもよろしいですかね」

 

「マゴニア共和国だったか、上にある島のことだろう? 問題ない。ジンバドルの件もG-14反乱加担も全て私の権限で水に流す」

 

 センゴクは海賊ではない旧ジパン商会の面々を世界政府の被害者として見ており、恩情があっても良いと考え、七武海の他に海軍公認の商会登録もしようと言う話になった。

 

 海軍公認の商会登録だけならば大将の権限で行え、かつ懸賞金の即時停止処置が適用される。

 

 本来は海賊に協力した商会へ海軍に協力する代わりに減刑する制度であるが、これをセンゴクの機転で拡大解釈を行った。

 

 代わりに仮占領しているブルーブラッド島は海軍が接収する条件を付けられたが、海軍側はマゴニア共和国をアマゾン・リリーと同列の国(世界政府非加盟国ではあるが、世界政府加盟国の一段下の待遇)として認められた。

 

 七武海加盟となった場合は伝書バットを送るとも言われ、ビブルカードを作らされた。

 

「この後はどうするのだ?」

 

 とセンゴクが聞くと

 

「世界をこの浮遊島マゴニアで旅をしながら恵まれない国の民を救う。七武海になるのなら一種の軍隊だ。幹部だけ強くてほかが弱いだとジンバドルみたいになる。七武海がコロコロ変わるのも海軍としては問題だろ?」

 

 とマイトが答える。

 

「後々は新世界で勢力を強める白ひげの抑止力としてマゴニアを新世界に持っていこうと思う。防波堤になる存在を世界政府は消さないだろう」

 

 と追加で言う。

 

 まぁ実際には、悪魔の実の回収作業とダイアルを使った産業改革をしたいと思っている。

 

 あとはオペオペの実が手に入れられればムザンが食して珀鉛病がで始めているフレバンス王国の民を救うように動ければ幸いである。

 

 フレバンス王国は高い文化的教養がある国で、珀鉛病さえなんとかでき、かつマゴニアに移民できればマゴニアに足りていない知識階層と労働者を確保することができる。

 

 オペオペがなくてもI.Qの継続接種で対症療法くらいはできそうではあるが···(ダフトグリーンをなんとかできたので珀鉛病も治療は可能であるとムザンは考えている)

 

 センゴクは商会長であるマイトを七武海にするように進めるとも言われ、今回の会談は終わるのだった。

 

 

 

 

 マゴニアに戻ったマイト達はブルーブラッドから来て治療を受けた住民に対してマゴニア共和国の国民へ編入する手続きを行った。

 

 ただ、マゴニアの行政能力はゴミカス(知識階層がほぼ居ない)なので、部落議会の延長でしかない。

 

 とりあえず奴隷達もコミュニティがそれぞれあるようで、コミュニティ毎に住まわせることにした。

 

 ダイアル養殖に従事する者、畑や家畜を管理する者、食品加工をする者等に振り分け、結局は待遇と金が出るようになっただけで労働をしなければならないのには変わらないが···

 

 不安と期待が入り混じりながら元ブルーブラッドの奴隷達はマゴニアで生活を始めるのだった。

 




次回、マゴニアでの生活
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