【更新一時停止】8人の転生者が大海賊時代を生き抜くお話   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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フレバンス国民救済

 フレバンス王国···かつては珀鉛の採掘、加工により国民全体が金持ちというとても豊かな国であった。

 

 しかし、珀鉛病がじわじわと広がった事で事態は急変、国民を捨てて早々に脱出した王族により、世界政府の庇護を失い、近隣諸国は珀鉛病を感染症と判断して国境封鎖が行われていた。

 

 そんなフレバンス王国の上空から人が降りてきた。

 

「空から人が!」

 

 人々は中央広場に降りてきたジパン商会の面々を恐る恐るといった様子で遠巻きに眺めた。

 

「七武海のジパン商会だ! この町の代表者と話がしたい!」

 

 そう叫ぶとざわざわとした後に、大きな屋敷から珀鉛病にかかった初老の男性が現れた。

 

「し、七武海! 海賊が何故空から! ここは世界政府加盟国だぞ!」

 

 マイトは冷静に

 

「その肩書はつい先日剥奪されたろ。こちらも新聞を読んでいる」

 

 と、フレバンス王国が世界政府非加盟国になったという新聞を投げ捨てる。

 

 勿論初老の男性も知っているだろうが、そう言わないと七武海は非加盟国相手に略奪行為をしても何も問題がないためである。

 

「まぁ落ち着け、ろくな食事もまともに摂れていないのだろう。食糧の支援をするから町の上層部を集めろ」

 

 と国境封鎖で食料が不足していたフレバンス王国の国民にフワフワの実の力でマゴニアから投下した食料を広場に置いて空から元メルヴィユの民が降りてきて炊き出しを行う。

 

 すると我先にと家から人々が集まってくる。

 

 配給をしながらしのいできたのであろうが、目の前に山程食料があれば飛びついてしまうのが人間である。

 

 とりあえず食料や食事を配り、ある程度皆が食べたあと、町の代表者達を集めて話し合いをする。

 

「まずこちらはこの珀鉛病が伝染病でない事は突き止めている。逃げ出した王族が出鱈目な資料を世界政府に提出して伝染病ということで流布されているがな···周辺諸国が疫病の滅殺とフレバンス王国の遺産目当てに侵攻を企てている···のは知っているようだな」

 

 町の代表者達も暗い顔をしている。

 

 原作だとローの父親として出てきた町一番の病院の経営者である···トラファルガー教授···医療大国ドラム王国の名医達にも引けを取らない名医の彼も代表のメンバーの中におり、いち早く伝染病ではなく鉱毒の一種であると気がつき、真実を話してなお、引くことのない他国に侵略戦争が間近に迫っていると突きつけていた。

 

「私から提案するのは2つだ。フレバンス王国と共に滅ぶか、私達と共に逃げ出し、延命治療を受けるかだ」

 

「延命治療だと! 可能なのか!」

 

 とトラファルガー教授が叫ぶが、前に出たムザンが言う。

 

「可能だ」

 

 ムザンはトラファルガー教授にムザンとライザが作った薬の資料を提出する。

 

「···これは···まだ未完成の薬だが···これなら20年から40年は寿命を伸ばすことができる! 死を先送りにすることができる!」

 

 とトラファルガー教授は力強く叫んだ。

 

 町一番の名医がそう言うと、暗い顔をしていた町の住民達も久しぶりの明るい話題に歓喜する。

 

「問題は珀鉛中毒故に珀鉛をこれ以上体に取り込むことは医者として見過ごすことができない。この薬は根本的な治療薬ではないからな」

 

 とムザンが言う様に、完全に治す薬ではなく、I.Qによる進化の力で珀鉛中毒のキャパを上げるに留まる。

 

 そして珀鉛病の厄介な所は中毒が子供に遺伝するところである。

 

 この薬で延命しても1世代か2世代死を遅らせることしかできない。

 

「それでも、それだけの時間があればフレバンスの頭脳と私達の医学が合わされば特効薬を開発できると思うが···どうだ?」

 

 と、ムザンが言う。

 

「国と共に滅ぶ事は無いだろう。フレバンス王国は珀鉛だけの国か? 国民全てが高い知識を誇る知識人こそ本当の宝だと思うがのぉ?」

 

 ハシラマも煽る。

 

「トラファルガー教授! 治るのですか! この珀鉛病は!」

 

「時間さえあれば必ず治せます。私が約束します」

 

「「「町長!」」」

 

 初老の男性は頷き

 

「移民の条件を詳しく話し合いましょう」

 

 と決断した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 フレバンス王国の町の代表、村の村長達とジパン商会の間で決められた話し合いで、旧フレバンス王国の国民約12万人の移住が決まった。

 

 生死が握られている以上奴隷の様な待遇を覚悟していたが、珀鉛を用いない財産の持ち出しの許可、稼働可能な商会は一度ジパン商会が機材を買い取り、ジパン商会の子会社として再出発、住居と仕事の保証など、ジパン商会としては限界の待遇を提示した。

 

 国境封鎖による物質が皮肉にも珀鉛以外不足していたフレバンス旧国民の緊急移民は戦争開始前に間に合い、重症患者からI.Qをベースにした薬の投薬が始まった。

 

 トラファルガー教授がその薬をベースに改良した薬品を作り、それをムザンが更に良いものを生み出すという競争をしながらも、珀鉛病の病気の一時的な改善薬が人体実験をしながらではあったが半年で完成し、多くの人の命を救う結果に繋がった。

 

 知識人と鉱山労働者等が殆どの旧フレバンス国民は慣れない農作業に戸惑いつつも、適応するとダイアルを使った農具や商品を次々に開発し、ジパン商会の子会社として多くの商会が復活し、マゴニアの文化レベルを押し上げた。

 

「トラファルガー教授、私の娘のタマヨという子です。是非私よりも医療知識の豊富なあなたにこの子へ医療知識を教えてほしい」

 

「ははは、ムザンさん、そんなことはない。君の医療知識のお陰で半年足らずで一時的な改善まで来られた···君に医療知識が足りないなら私はヤブ医者だよ」

 

 とこんな会話をしながらムザンの子供の長女タマヨがトラファルガー一家に預けられ、ローと一緒に学ぶことになったり、旧フレバンス国民の高い教育レベルは他のマゴニア国民に普及していく。

 

 こうしてトラファルガー・ローは海賊ではなく医者の道に進み、マゴニア共和国の若き医者として後々多くの人々を助ける優しいお医者さんとして名を残すのであった···まぁ後々タマヨと恋仲になり、ムザンの義理の息子となったことでタマヨを護れる男になれとムザンの息子達(十二鬼月のメンバー)みたいに滅茶苦茶なトレーニングが課されることになるのだった。

 

 

 

 

 

 

 五老星達が集まり話しをしていた。

 

「旧フレバンス国民を全て移民させたか···面倒な事を」

 

「フレバンスには消えてもらった方が都合が良かったが···仕方がない。まだまだ消えるべき国は山程ある」

 

「厄介なのは新世界だ。ビッグ・マム、カイドウと厄介なのが台頭し始めている。金獅子海賊団残党を七武海に据えて安定化を図ったが···時期を見て消さなければならんな」

 

「ジパン商会はどうする。オハラの生き残りが母体になっているが」

 

「本人達が政府に与する事を望んでいるのだ。持ち前の武力で海賊討伐でも成果を出している。海軍の疲弊をみるに、今動くべきではなかろう」

 

「ロジャーがワンピースを見つけた以上の、停滞していた歴史が動き出してしまった。ジョイボーイの出現も近づいている。必ずヒトヒトの実幻獣種モデルニカを含め、神々の実を手中に収めなければならんな」

 

「自由の太陽神、富の神象、名声の女神、力の化身···4つの神の実の他に宇宙に関する神の実もあるとされているが···」

 

「宇宙に関する神の実は800年間誰にも見つけられていない···もしあるとしたら海底か未知の島だろうな」

 

「早く4つの神の実を集めなければ···」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「海底に反応あり! 悪魔の実···底引き網漁で回収できないかな? めっちゃ海底にあるんだけど」

 

「ライザが潜水服作ったからそれで回収してきてくれよグダコ」

 

「ぴえん」

 

 グダコが海中探索をするようです。

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