【更新一時停止】8人の転生者が大海賊時代を生き抜くお話 作:星野林(旧ゆっくり霊沙)
「親父! 浮いている島が近づいてきた!」
「···来たか···息子達よ、歓迎してやれ」
「「「おおぉぉ!!」」」
白ひげは傘下にも声をかけ、総勢3万の兵力をエレメン島に集めていた。
エレメン島はマリンフォードと同じくらいの大きさの島であり、白ひげはその島の中央にデンと座っていた。
空から小さな大地が降ってくる。
土地にはジパン商会の戦闘員と幹部達が乗っており、海面に着水する。
白ひげの隊長達15名を含めた傘下がズラリと並ぶ。
ジパン商会の面々も前に出る。
「やっちまえ!」
「「「おおお!」」」
「突撃!」
「「「おおお!」」」
両陣営開戦となる。
「ど、ドラゴンだ!!」
金色に光るアンジュを筆頭にドラゴン部隊が数の不利をものともせずに海賊達に攻撃を開始する。
これを傘下の船長達が迎撃する。
ドラゴン部隊は火を吹いたり、ライザ特製のモンハンみたいな巨大な武器を振り回したり、トリガーハッピーのハルは機関銃を抱えて銃撃をしたりとやりたい放題。
勿論白ひげ陣営は船の大砲を持ってきて砲撃して撃ち落としたり援護したりする。
「ドラゴン部隊が突っ込んだ!」
「我々も続け!!」
ジパン商会の戦闘員達も攻撃を開始する。
「迎え撃て!」
白ひげ陣営も抵抗し、銃弾が飛び交う大混戦となる。
そして白ひげ海賊団の隊長格も動き始める。
「親父の元に行かせるな!」
ドラゴン達を拳や剣術等で一切先に進ませない。
「アンジュ!」
「はーい!」
まだ控えていたアンジュの口に熱が集まり始める。
そして一気に熱線として放出する。
島にあった山が切断されて地すべりが発生する。
「おいおい、あの金色のドラゴンがやべぇ!」
「もう一発来るぞ!!」
ピカッと黄金竜の口が光る。
前に立ちはだかるは花剣のビスタ。
スパンと熱線を切断し、島の中央に当たらないようにする。
「2度目は無い」
剣を構えながらビスタはそう宣言する。
「流石ビスタ隊長!」
「俺等も続け!」
白ひげ側が勢いづく。
戦局を見ていたジパン商会の幹部達も善戦しているが次々に撃ち落とされていくドラゴン部隊(それでも戦死者はまだ出てない)を眺めながらハシラマが呟く。
「戦局を変えてくる」
人工島からエレメン島に移ると印を結び、巨大な木龍が出現する。
「木遁、木龍の術!」
地面を這うように動き回る木の龍により海岸沿いに居た海賊達は吹き飛ばされる。
龍は海岸沿いを一掃すると隊長達に向かうが、ダイヤモンドジョズが木龍の頭を捕まえてそらにぶん投げると、六番隊隊長のブラメンコと七番隊隊長のラクヨウがそれぞれ武装色を纏ったハンマーと鉄球で、木龍を粉砕する。
「ほお! これを防ぐか!」
「ハシラマ、次は私が行く!」
「そうじゃのぉ! ラン行って来い」
ジンオウガみたいな姿に変わったランはアオオオオンと叫び、辺り一面に放電する。
「なんかやべぇのが来たぞ!!」
「あんた達尻込みしてんじゃないよ!」
とサーベル持った傘下のホワイティベイ船長とマクガイ船長が突進を受け止める。
「やるではないか珍獣よ」
「面白いじゃないの! 剥製にしてやるわ!」
ランの猛攻は2人に完全に捌かれてしまう。
「雷はまだ終わりではない」
ヨシカゲも参戦し、ランの背に乗り電撃をランに送る。
するとランの体が光だし、超帯電状態になる。
「まったく、超帯電状態になるのに時間がかかる弱点をなんとかしろ」
『ごめんて! でも5分のチャージがあればできるようになったんだよ。これでも!』
「ならさっさと倒せ!」
超帯電状態になったランは先程まで互角だったホワイティベイとマクガイを圧倒していく。
ヨシカゲも雷を落としまくって戦局を変化させていく。
グダコはイゾウと激突。
大盾を操るグダコに拳銃で応戦。
ライザは大地を操り、他の隊長格を抑える。
「ハニハニの蜜津波!」
ここでコノの大技、蜜の大津波が発動し、蜂蜜の濁流が襲いかかる。
「なんだこりゃ! ベタベタだ!」
「お、おい! これし、沈む! た、助けてくれ!!」
「窒息する!!」
海賊達は悲鳴をあげるが、ここで白ひげが動く。
「待ってろ息子達よ!」
グラグラの力で海から津波が発生し、蜂蜜が洗い流される。
「助かったぜ親父!」
「親父!!」
するとメアリーが巨大クラーケンになり、戦場に突入する。
「マルコ、あのクラーケンをなんとかしろ」
「わかったよい!」
「出てきたか! 白ひげ!」
「マイト気を付けて!」
「フウカ、ムザン···負傷兵を頼むぞ」
「ああ、わかった。暴れてこい」
マイト出撃。
一直線に白ひげの所に飛んでいき、スマッシュをぶつける
白ひげは飛んできたのに合わせてグラグラの力を込めたパンチを繰り出すが、フワフワの力で相殺する。
「グララララ、フワフワと俺は相変わらず相性が悪いぜ」
「やはり世界最強···強いな」
二撃目はむら雲切を振るう白ひげ、対してマイトは拳で対抗する。
覇気と覇気がぶつかり合い、触れてないのに鍔迫り合いの様な現象が発生する。
余波で周囲の地面や木々が吹き飛び、行き場の失ったエネルギーが空に向かい、雲を吹き飛ばす。
「グララララ!」
「うぉぉぉぉお!!」
そんな凄いぶつかり合いが何度も発生する。
「ゼハハハハ!」
「くぅ!」
一方ティーチとミラが激突していた。
ミラは武装色を纏っているティーチの攻撃を見聞色で避けながら飴を尖らせて攻撃するがほぼ効いていない。
「能力がなってねぇんじゃねぇか女ぁ!」
「あぁ! 白ひげ海賊団って一般兵でもめちゃくちゃ強いじゃない!! 強すぎでしょ!!」
と防戦で精一杯だった。
「うへぇ、戦局が動きまくっていてすごいねぇ~」
ホシノはホシノでショットガンと盾装備で臨戦ホシノみたいになっており、時折拳銃でドラゴンを撃ち落としていた。
「カッチコチだね〜ダメージ与えられても殺せないよ〜」
「おい、ホシノ! 親会社だからって手を抜くんじゃね〜ぞ」
「クリエル隊長、やることはおじさんやってるよ〜」
すると1体のドラゴンがやってくる
「あはは! ホシノじゃない! 元気か?」
「その声···アン?」
「そうさ! アン様だ! ちょっと隣の男いい男じゃない! アタシと踊ってくれないか!」
「ほら、クリエル隊長エスコートしないと」
ホシノが茶化す。
「はあ? 戦場でダンスってか?」
アンは首を振り
「勿論殺し合い」
「だろうな!」
クリエルは携帯ロケットをぶっ放すが、アンには効いてない。
「おいおいめちゃくちゃかてぇじゃねぇか!」
「いい男にはいい武器がよく似合うってね!」
「じゃ、おじさん別の場所を手伝ってくるよ」
「あ、おい逃げるなホシノ!」
タタタとホシノは戦場に消えていった。
2日後、大の字に倒れたマイトと膝をついて肩で息をする白ひげが居た。
「ま、負けたぁ···」
「グララララ、随分と久しぶりだぜ、俺をここまで追い詰めた男は」
海賊やジパン商会の兵たちも殆ど倒れて居るが、死者は両陣営含めても10名ほどで、陣営を問わずムザンが治療したおかげである。
「グララララ、喧嘩を売ってきた割には律儀じゃねぇか」
「最強に挑んでおきたかった。この世界に大きなうねりが来る前に···新たなジョイボーイが動き出している」
マイトの言葉に白ひげは腰を降ろす。
「詳しく聞かせろ」
白ひげに現段階で知り得ている情報と新たなジョイボーイやロジャーの意地を正しく引き継いだ者が運命に導かれて現れた事を話す。
「白ひげ···いやエドワード・ニューゲート。待ってるんだろ。ロジャーの意味を正しく引き継いだ者にワンピースを与えるために」
そうマイトが言うと白ひげは神妙な顔で
「オハラの文献を読んでいたか···」
「あくまで仮説だ。この世界を海に沈めようとする者が動き出している。ロジャーが止まった時間の針を動かした。私達ジパン商会はただ繁栄を願う。繁栄の為には力が居る···今の自分らがどこまで通用するのか試したかったんだ。悪いな白ひげ。お前さんの家族を巻き込んでしまって」
「全くだ。いい迷惑だ。この落とし前はデカいぞ」
「何をすれば良い」
「お前も家族になれ···それで許す」
「アハハハハ! 流石白ひげだ。器がちげー。ただそれはできない。私も家長だ。家が割れる」
「なら奪った家族を納得させる落とし前をして貰うぞ」
「6人だったな。わかった」
マルコが慌てた様子でやって来た。
「親父! どんな交渉したんだよい! アイツら悪魔の実を6個と山のような財宝と食料、傘下の海賊の壊れた船の代わりに新しい船までおいていったよい!」
するとホシノもやって来た。
「親父さん、足りない分は私が稼ぐけど」
「···死んだ奴らも丁重に弔ってもらったんだ。俺等の家族に見合う落とし前はした。違うか?」
「死んでいった奴らも海賊として死ねたんだ。恨みはねえよい」
「今和解の宴会をしているよ〜親父さんも早く来ないと酒がなくなっちゃうよ〜」
和解の宴会をし、白ひげとの戦いは表向きには引き分け、内情はマイトが倒されたので敗北であるが、七武海の武威を上げるために海軍側から過剰に持ち上げられることになる。
和解の宴会では船員達がそれぞれ交友を深めるのであった。