【更新一時停止】8人の転生者が大海賊時代を生き抜くお話   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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仮航海 海獣との戦い クモクモの実

「前方海獣の群れ! ···闘牛魚タイプ! 数15!」

 

 見張りをしていたグダコの影分身が声を張り上げる。

 

「ほら、だから言ったじゃん! ハシラマ、フラグだって」

 

「まぁちょうど良い肩慣らしだ」

 

 ハシラマが出ようとするが

 

「私が行く!」

 

 船長であるマイトが前に出る。

 

 マイトは船から飛び降りると、海面を走って海獣に近づく。

 

 マイトは1キロほどの距離を数秒で移動すると

 

 まず拳に力を込める。

 

 武装色の覇気で腕が黒く変色し、その上から念の凝でオーラを両腕に集める。

 

「部分倍加の術!」

 

 忍術で腕を肥大化させ

 

「デトロイト···スマッシュ!」

 

 海獣に渾身のパンチを繰り出す。

 

 先頭に居た海獣の顔面が陥没し、巨大が高速で吹き飛ぶ。

 

 後続の海獣達に集団衝突して一気に8体の海獣が死亡、もしくは気絶した。

 

「原作のオールマイトなら天候を今の一撃で変えていたハズ···腕の大きさもルフィの武装色を纏ったギアサードにも大きく劣る···か」

 

「色々と組み合わせて全盛期オールマイトの50%くらいのスマッシュにはなったか?」

 

 海獣は仲間が倒されて怒り心頭であり、仲間の屍を避けながらマイトに近づいてくる。

 

「影分身の術!」

 

 ボンボンとマイトが3人に増え

 

「「「テキサス···スマッシュ!!」」」

 

 右ストレートを放つ。

 

 風圧で劣化覇国みたいな風になり、吹き飛んだ闘牛達は痙攣しながら海面に浮いていた。

 

「···覇国や覇海であれば、海獣に大穴や破裂していてもおかしくないが、吹き飛ぶだけか···西の海の弱い海獣でこれならばやはり力量不足に他ならない···か」

 

 マイトはもう少し影分身を出して、状態の良い海獣を10体選び、船のまで運んだ。

 

「絞めて解体するか? それとも船にくくりつけて引っ張るか?」

 

 とマイトが甲板に居たフウカ達に聞くと

 

「半々で良いんじゃないですか? 全部は冷凍室に入りませんから」

 

 と真っ当な答えが帰ってきた。

 

 甲板にて1体ずつ皆で解体を始め、マイトはロープで船に海獣を縛り付けた。

 

 クジラ漁船が絞めた大きなクジラを船で引っ張って解体できる場所まで持って行くのに近い。

 

 海獣系統はちゃんと絞められれば船にくくりつけて引っ張っても海水で冷やされて、鮮度が大きく落ちるのを防いでくれる。

 

 なのでクジラの様に運搬することができる。

 

 まぁ海獣に一番近い生物はシャチだろうが。

 

「解体終了したわよ! 冷凍室パンパン」

 

「了解、登るわ」

 

 とマイトが月歩を使い、甲板に上がる。

 

 皆は血で汚れた甲板の掃除をしているので、マイトも合流する。

 

 するとムザンが近づいてきて

 

「どうだった? 本気の戦闘をしてみて」

 

 と聞かれたのでマイトは

 

「グランドラインレベルまで到達していないと感じたな。チートの超パワー含めて色々と組み合わせても原作オールマイトの半分以下の出力しかまだ出ない」

 

「まぁ焦るなよ。全集中の呼吸常中と常時波紋呼吸法を混ぜ合わせた呼吸法をやってるからな。呼吸をすることで鍛錬にもなっている。あとは経験値と鍛錬だ」

 

「おう!」

 

 とムザンの言葉に頷く。

 

「マイト、買い取り金額にもよるけど、1000万ベリーくらいにはなりそうだよ」

 

 と会計のランがマイトに伝えに来る。

 

「西の海の海獣でこの値段か···」

 

「まぁ海獣の買取金額は強さじゃなくて重さだからね。グランドラインとかだとめちゃくちゃ強くて大きい海王類でも重さ当たりの値段の相場は同じくらいって新聞に書いてあるし」

 

 新聞社は原作で言及されていないだけで多数の出版社があり、経済新聞や海賊の情報を中心に扱う新聞、各地の気象情報の新聞なんかもある。

 

 ただ気象情報の新聞は予報ではなく起こった事を書かれているので、このエリアは豪雨や嵐が多いから注意しなきゃいけないとか、この季節は嵐が多いから見合わせた方が良いなみたいな使い方をする新聞である。

 

 他は各国の国政や裏社会の情報なんかの新聞も飛んでくることがある。

 

 ただ新聞のカモメ達も決まったエリアを飛んで、近くの船に降りている感じなので、現代みたいな定期購読みたいなのはできないが。

 

 今回ランは私物で持ち込んだ経済新聞から相場を推測したらしい。

 

「海獣の肉や革は高いけど安いんだよね」

 

「高いけど安い?」

 

「命をかけるには安いってこと。ただ安全に狩れるんなら普通の魚よりは高いけど···他の交易商人の船には冷凍室なんて高価な部屋は普通無いからねぇ。まぁ海獣は儲かるけど、海獣も生き物だからそれをメインの収入源にするのは厳しいんじゃないかな? 見聞色で広範囲を探知できるようになれば話は別だけどさ」

 

 と語る。

 

 ランに言わせれば他の食材や酒を売った方が利率は低いが確かな商売であると言えるらしい。

 

 もしくはライザのアトリエを本格化させて、錬金術で色々な物を作るかという話になる。

 

 今のライザのアトリエはハシラマが木遁で作った植物の品種改良部屋になってしまっているが···。

 

「金はあって困ることはないからな。今後の事を考えると逃走資金として必要だし」

 

「まぁもし逮捕状が出ても、補給時には、変化の術で変装もできるしね」

 

 とランが言うように姿を変化できるというのは海軍からの追手を撒くのにも使える術である。

 

 改めてNARUTOの忍術はチート揃いである。

 

 

 

 

 

「無事に到着!」

 

 バリウッド王国の港に無事に到着した私達はオハラから来た交易船であることと積荷の売買をしたいことを役人に伝え、軽く船に乗り込んでもらい、検品をしてもらった後に商品売却を許された。

 

「役人様、少ないですけど」

 

「うむ、いい心がけである」

 

 会計を任せられているランが色々融通して貰うのに袖の下を通す(賄賂を渡す)のは普通である。

 

 揉めるよりは少なくても賄賂を渡してスムーズに進んだほうが良い。

 

 ましてやバリウッド王国はマフィアやギャングの巣窟である。

 

 役人の気分次第で裏で繋がっていたマフィアと結託して船の積荷を盗むなんてのが普通に起こる国である。

 

 役人も検品して金になりそうな品(貴金属や芸術品)が無いのを見ると興味を失って直ぐに書類を滞在許可証を発行してくれた。

 

 直ぐに町の肉ギルドに海獣の肉の買い取りを依頼し、解体済み5体と未解体5体の海獣を引き渡した。

 

 肉屋にこっそり聞いたが、正直綺麗に解体ができるのならば解体済みの方がありがたいらしい。

 

 手間がかからないから···で、未解体は未解体で革を革屋に売れるので手間はかかるがそっちでも別に良いとのこと。

 

 最悪は汚く解体されることで、肉質が悪くなるからやめてほしいらしい。

 

 私達の解体は綺麗と言われ、これなら肉屋でも働けるレベルだと言われた。

 

「とりあえず肉だけでも1100万ベリーで、革屋に聞いたら、革は合計200万ベリーで買い取りだ。ギルドから金は出すから後で取りに来てくれ」

 

 と言われた。

 

 元値がタダだし、予想していた相場よりも高い値段だ。

 

 喜んで売却する。

 

 ランはホクホク顔で船に戻りる。

 

 ランが肉ギルドや革ギルドに売却をしていた頃、他のメンバーも積んでいた商品を売却し、頼まれていた品を購入する。

 

「薬品の相場が予想よりも高かった」

 

「紙の方は相場通り」

 

「食料品全体も値段が高かったな。なんでもギャング達の抗争が激化していて、陸路での物流が寸断されているらしい」

 

 と上からムザン、ライザ、ヨシカゲが聞いてきた情報をランに説明する。

 

 ランは算盤を叩きながら

 

「うーん、海獣が居なかったら往復して皆の給料引いたら50万ベリーくらいしか残らないね···黒字だけどコスパが悪いねやっぱり」

 

「そんなものか」

 

「いや、相場予測に失敗したからだと思うよ。本来なら200万ベリーは残る予定だったから」

 

 今回は海獣の売却があったのでそれよりも稼げたので良し。

 

 続いてグダコが近くの悪魔の実についての偵察から帰ってきた。

 

 この場に居ないのは水夫の下見に行ったマイトとハシラマであり、その他のメンバーは揃っていた。

 

「どうだった?」

 

 ランがグダコに聞く。

 

「一番近いのがクモクモの実のモデルアシナガグモだった」

 

「田舎の家に出るデカい蜘蛛じゃん」

 

「スパイ◯ーマンみたいな事ができるってこと?」

 

「そうじゃない? 強くなればドフラミンゴみたいなこともできるようになるかも?」

 

 フウカ、ラン、ライザの順に言う。

 

「強いか弱いかで言えば強い部類の悪魔の実ではないか?」

 

 ムザンの言葉の後にグダコが付け足す。

 

「ということで奪ってきちゃいました」

 

「「「なにしてんの!?」」」

 

 ごとっとアタッシュケースが置かれ、中から悪魔の実が出てくる。

 

「いやね、マフィアっぽい人が持ってたから、変化の術で老婆に化けてアタッシュケース持ちの人とぶつかって、アタッシュケースと自分が持っていた手持ちカバンを瞬時にまた変化の術で見た目を変化させて、普通に拾って持ってきちゃった。路地裏で変化を解除して、アタッシュケースをリュックサックに変化させて船に持ち込んだから誰にもバレてないと思うよ」

 

「あのさぁ···」

 

「いいじゃん、マフィアなんだし、どうせライザの実験に使えば良いじゃん。ねーライザ」

 

「危ないことはしないほうが良いよ」

 

「エヘヘ」

 

 勿論マフィア達は悪魔の実が無くなって大慌て、これがきっかけで大きな抗争が起こるが、その頃にはジパン商会は島を離れていたのだった。

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