【更新一時停止】8人の転生者が大海賊時代を生き抜くお話 作:星野林(旧ゆっくり霊沙)
バリウッド王国ということでアメリカがモデルの国···となるとクソデカいハンバーガーとフライドポテトが今夜の夕食となる。
「ピザとコーラもあるよ」
「胃もたれしそう」
フウカも料理は好きだが、流石に毎日3食作るのは辛い。
こういう島に寄港している時はその島の名物料理を買ってきて食べる方が美味しかったりするので、夕方に人数分買ってきて頂くことにする。
「ワンピース世界て基本的に料理は美味いんだよな国政や治安は終わってるけど」
ヨシカゲがナイフとフォークを使いながらハンバーガーを切り分けて食べる。
「ん? なにか?」
「いや、ハンバーガーの食べ方はこう」
とマイトがハンバーガーを潰して食べれるサイズにしてからかぶりつく。
周りのみんなも潰しはしないが基本かぶりついている。
「口の周りが汚れるではないか」
ヨシカゲを援護するのムザンであるが、彼はまさかの箸でそれをやっている。
「お前箸で切り分けるのか」
「なんだ、箸は便利なのだぞ!」
「ムザンってスープ系以外は基本箸だもんね···ハンバーガーも箸とは思わなかったけど」
食べ方1つでも色々あるなとハシラマは興味深く思う。
ちなみに女性陣は基本かぶりつく派だけど潰しはしない日本のハンバーガースタイルだが、アメリカのビッグサイズのハンバーガーなので食べるのは苦労していそうだ。
こう考えると箸のムザンは論外としてもヨシカゲのナイフとフォークは確かにこのジャンボハンバーガーならありな気がしてくる。
「そう言えばうちの船は真水のろ過器があるから良いけど、他の船だと毎日アルコールを飲むんだっけ?」
食事の関係でグダコがそう言い出した。
アルコールは10%を超えていれば基本腐らない為、命の水として長期航海をする海賊とかは必須である。
海軍でもグランドライン以外支部ではろ過装置の無い旧式船の為に酒を基本飲料水にしている船もあるらしい。
酒は筋肉を分解する効果があるので、飲み過ぎれば力が衰えてしまう。
一定水準以上の強者であればほぼ関係ないと思うが、グランドライン突入前の海賊がグランドラインに突入して覇気を覚えられないのは飲料水に酒を飲みまくっているのも影響あるのかもしれない。(恐らく鍛錬不足だと思うが)
「酒ばかり飲む、鮮度の低い食べ物ばかりを食べる、そりゃビタミン不足で壊血病になりますわ」
この世界でも壊血病の原因がビタミン不足で柑橘類を接種することで防げるというのが新聞で出回っており、壊血病に悩む船は減ったが、それでも長期航海で寄港できない海賊船が壊血病が原因で全滅していたという話はゴロゴロ出てくる。
というか、うちみたいに冷凍室があったり、万が一の為に空いたスペースでもやし栽培をしている(もやしでもある程度は壊血病予防にはなる)、ライザとムザンがビタミン剤の開発に成功して備蓄しているという方が稀である。
まぁこれを回避するために海賊達は縄張りを作り、寄港できる場所を作って、逆に土地に縛られるようになってそこから抜け出せなくなり、そもそも統治に関してはど素人の存在なので統治に失敗し、海軍に潰されるって感じの小粒海賊が出てくるのだろう。(原作の茶ヒゲとかまさにそう)
「本当にトリオン技術が間に合ってよかった···じゃなきゃもっと航海は苦労しただろうからな」
「とりあえず分身を活用すればこの船の運航は問題ないこともわかった。グダコのおかげで悪魔の実も手に入れられたし···次はグダコのレーダーに反応のある島に向かうか」
「「「おー!」」」
翌日、普通に出航し、グダコレーダーに反応のある島に向かう。
海図の情報だと無人島が数島あり、特に何かある島ではなさそうである。
実際3日かけて行ってみたが、海辺に難破船の残骸があるくらいで特に何かあるわけではなさそうである。
グダコ以外の皆は難破船の中を漁るが、グダコは頭のレーダーに従って真っすぐ歩く。
「そりゃ見つからないはずだよね」
そこには野生化した栗みたいな果実がいっぱい実っており、その中でも古そうな木の葉っぱに隠れて悪魔の実が実っていた。
見た目はいがぐりそのもので、色もいがぐりと同じ。
ポケモンのマトマの実を茶色くして薄く模様があると言えばいいか···そりゃ目立たないし、わからない筈である。
しかも他の島から程よく離れているので渡り鳥もなかなか来ない島だろうし、動物も特に生息している感じもない。
「自然系、ツチツチの実の大地操る能力の悪魔の実か」
「これは食べる価値がある悪魔の実だね」
早速悪魔の実を回収し、船に持ち込んだ。
難破船は特にめぼしい物は無く、骨なども無かったことから争った感じでもなく、脱出か救助されたのだろうと推測できたらしい。
「マジで何もなかったわ」
「こっちは自然系のツチツチの実だった。食べれば土人間になれるよ」
とグダコが言う。
続いてマイトが
「一番相性が良さそうなのはハシラマか?」
とハシラマに聞くが
「木遁は土遁と水遁を合わせているから、やろうと思えば大規模な土遁も水遁もできるんだが?」
と言ったので候補が移る。
「じゃあ私たべたい!」
立候補したのはライザだった。
ライザはハシラマが作った植物の種を保管していたし、錬金術の素材として錬金釜が必要で、それに付随して窯も必要としていたので、ツチツチの性能拡張で粘度が作れるようになれば更に便利になるし、植物を育てるのにも向いている。
「ただ木遁分身に食べさせられるか実験して、駄目だったら食べたいって条件じゃだめかな?」
とライザが言う。
まぁ物は試しということで木遁分身をハシラマが作り、悪魔の実を食べさせるが反応が無い。
「んん? これはどう言うことかな?」
「一度木遁分身を消してみるぞ」
木遁分身を消してみてもグダコのレーダーは齧った悪魔の実の反応が消えていないことを確認する。
「道具に悪魔の実を宿らせることができるから物質である木遁分身なら悪魔の実を宿らせて新しい生命体ができるとも思ったんだけどなぁ?」
とライザが唸っていると
「···あ、私わかったかも」
「ムザンわかったの?」
「そもそもこの世界にチャクラ由来の物は無いはずだ。いわば外からの技術だ。木遁の木も形成する分身もチャクラ100%の物質だ。本来ない物質···いや外付けされたMOD要素に基礎のゲームの要素が追いついてない、エラーを吐くのは当然なのではないか?」
「言われてみれば確かに···それはそうだ」
と皆納得する。
「逆に変化の術で物質を変化させて悪魔の実を食べさせた場合悪魔の実が変化前の物質に宿るのではないか?」
とムザンが更に仮説を立てて、クモクモの実で1枚の紙を変化の術で人型にして悪魔の実を食べさせて変化の術を解くと能力を宿した紙が出来上がった。
勿論直ぐに殺して悪魔の実は回収したが、これで悪魔の実を無機物に宿すのは成功した。
「ふ、私の頭脳で1つ進歩させてしまったか」
「まぁ無機物に悪魔の実の能力が宿るって答えを知っている状態での話だけどね」
「おいラン、愉悦に浸っていたのに邪魔をするな」
「でもこれで確かに悪魔の実の性質がわかってきたね」
とフウカが言う。
「そうなると次に試してみたいのは私が能力を得た時に生み出した土を変化の術で人に化けさせる擬似的な土分身をした場合···どうなるんだろうねぇ」
とこれも実験することにした。
ライザが不味い不味いと言いながら悪魔の実を食べる。
ライザが手を握り、力を込めると土がボロボロと出てくる。
「···ムザン、ちょっと色々試すから成分調べてくれない?」
「任せろ」
ライザの手から赤土、黒土、茶色の土、白土と色の違う土が手からこぼれ落ちる。
そしておもむろに手を掴んで脱臼する勢いでライザが自身を引っ張ると、土で繋がっていて、自然系特有の物理攻撃無効が効いている。
「ヨシカゲ、覇気込めて殴ってみて」
「おう」
ドゴンと腹に一撃がはいる。
普通に痛くて転がるライザ。
「知識として知っていても実際武装色が悪魔の実には有効ってのがよくわかった。じゃあ本番だ。土人形に悪魔の実を食べさせたらどうなるか···」
「ライザ、一応変化をかけるのはワシがやる」
ハシラマがそう言い、土の塊を変化させて人型にする。
それで悪魔の実を食べさせてみると···
「···流石に何も起こらないか」
これも特に何か起きることは無かった。
グダコのレーダーでも変化なしである。
だいぶ有益な情報が得られた気がする。
多分念で作った物質とかも悪魔の実は効果を発揮しないのだろう。
そういうのがわかっただけでも上々である。
そして、ムザンが土の成分解析を行った結果、ライザが意識すれば土の栄養素もいじれる事が判明し、農業や植物を育てるには神みたいな能力であることも判明。
あとはどこまで土と判別できるかである。
ただ砂は出せなかったので、恐らく定義は植物が育つ物質が土なのだろう。
ライザ、一夜にして農業の錬金術師(擬似的なハーバー・ボッシュ法 窒素肥料を多く含む土が作れるのでそれを錬金術で火薬に逆算することが可能)でヤバくなるのであった。