天衣無縫の真の力が明らかになります。
神の不在ーーーコカビエルが全世界に発信した隠されし禁断の真実が、この世の理を大きく揺さぶるものだった。
「ーーーそ、そんなーーー主が亡くなられていたーーー」
そう言って持っていたデュランダルを落とし、地面に倒れるゼノヴィア
「私は、何の為にーーー剣を奮って来たんだぁぁぁぁーーー」
自身の信仰が完全に崩れ落ちていく。
ゼノヴィアだけではないーーー
「アーシア!アーシア、しっかりしろ!!!」
「ーーー主よ。私が捧げた祈りは無駄だったのでしょうか?」
最も精神的なダメージを喰らったのはアーシアだった。
自身が敬愛し、悪魔になっても祈りを捧げた尊き方ーーー既に、この世に存在しないことを知り、彼女は何もかもが信じられなくなっていた。
不味いーーーこのままじゃ、天界が管理している
そう確信した魁人はーーー覚悟を決めた。
「
最大の禁忌を再び、犯す覚悟をーーー
突如、世界全体が眩い白き光に照らされる。
まるで、混沌の世を照らす優しい神の慈愛のようにーーー
それに呼応して、魁人も、その白い光に包まれる。
重力で押し潰されていた筈の魁人が何もなかったかのように平然と立つ。
「ーーー主よ、我が醜き身体を捧げることをお許し下さい。Amenーー」
全身が黒の装束で固められた筈の魁人から、先程の白い光が、懺悔に反応し、その装束を溶かすように剥がしていく。
『ーーー
再び、魁人が口を開くがーーー彼の声ではない。まるで、何者かが魁人に宿ったような不思議な声ーーー
それに、呼応するように魁人の格好が厳かな、秩序を重んじるーーーまさに、神の装束とも呼べるような姿となっていく。
例えに挙げるなら『テイルズオブベルセリア』に登場した神衣アルトリウスのような格好を魁人がしている。髪の色は完全にアザゼルから引き継いだ茶髪に金のメッシュではなく、完全に金髪となり、腰まで届くほど長くなっている。
その光景に、誰も彼もが言葉を発さない。あまりにも、壮大すぎて、言葉にならない。
いつの間にか、絶望で伏せていたゼノヴィア、そして、アーシアも、その光景に目を奪われる。
それは、駒王学園に限った話ではない。
全世界で同じような状況となっていた。
突然、その真実を突きつけられて混乱する人々。特に、唯一神を信仰している信徒たちは絶望の淵に叩きつけられた。
だが、突然ーーー神の姿をした魁人が現れ、言葉を失った。それは、あまりにも荘厳で、まさに絶望の淵から我々を救ってくれる神としか思えない姿でーーー
特に天界ではーーー
「嗚呼、主よ。我々を救うために復活なされたのですね!!」
「ミカエル様、あの方は、やはりーーー」
「えぇ、見間違える筈がありませんーーーあの方こそ、それに、異常を起こした筈の
「ミカエル様!!天使たちが、我らの同胞たちがドンドンと誕生してきています!!」
突然の真実を明かされたことで、管理していた
だが、神の姿をした魁人が現れた瞬間、
そのため、人間の間に子を為すしか自身の同胞たちを増やすことができなくなっていた天使が、何も前触れもなく億単位で現れたのだ。
「ーーーアザゼルの息子、麻羽魁人。まさか、主の復活に関わってくるとはーーー世界は、思った以上に狭いようです」
そう言って、天使の長であるミカエルが呟くと、他の四大天使及び配下の天使に号令を掛ける。
「ーーー至急、日本の駒王学園に天の軍勢を送れ!!責任は私が取ります!!主をお守りするのだ!!!」
『『『『『『『『『『『『『『『応っ!!!!!!!!!』』』』』』』』』』』』』』』
ミカエルの号令に呼応し、天使たちも歓喜の声で答えるのだった。
再び、駒王学園に戻る。
神々しい姿となった魁人は、まず、行ったのは
一人一人の心に落ち着くように語りかける。
無論、それはゼノヴィア、アーシアの信徒は勿論のこと、駒王学園にいたもの、自身と相対しているコカビエルや、その配下以外全てに語り掛けた。
そしてーーー
「嗚呼。我が尊き主よーーー私の信仰を認めてくれるのですね!!ならば、このゼノヴィア、デュランダルと共に主の敵対者を斬り伏せる刃となりましょう!!」
再び、デュランダルに力を込めて立ち上がるゼノヴィア。先程、絶望感はなく、寧ろ、じゃじゃ馬のデュランダルのように、その攻撃的なオーラが益々と溢れている。
そしてーーーアーシアは、涙を拭き、魁人がくれたクリエイトカードを手にする。
「主は私のしてきたことを認め、褒めてくれました。そして、私の大好きな人々、リアス姉様や朱乃姉様、小猫ちゃんに、木場くんーーーそして、イッセーさんと共に生きていくことを応援してくれると言って下さいました。ならば、私も大切な人たちを護るために覚悟を示します!!!」
その言葉と共にクリエイトカードが光っていく。
アーシアに渡した制服は「ブルーアーカイブ」に登場するトリニティ学園のシスターフッドの制服。あらゆる邪悪から身を護るために創ったもので、魁人が最初に構想していたのは、伊落マリーが纏う制服だった。
だが、アーシアが覚悟という言葉を使ったことで、それが、さらに進化を果たす。
光が消えると、皆一同ーーーアーシアの格好に驚愕する。
イッセーは思いっきり鼻血を吹き出しながら、こう言った。
「サクラコ様の覚悟礼装じゃねえか!!!」
そうーーーシスターフッドの長である歌住サクラコがキヴォトスの危機に自身の覚悟を示すために纏ったユスティナ聖徒会伝統の装束ーーーそれが、俗に言う覚悟礼装と呼ばれるもので、一誠の反応から分かる通り、シスターが被る頭巾に際どいハイレグ姿の格好で、下手すると下が見えても可笑しくはない程エロい。
アーシアは、そんな反応を諸共せず、コカビエルに向けて、こう告げる。
「古の堕天使コカビエル!!これ以上、私の大切な人たちを傷つけるのは許しません!!!」
その宣言と共にアーシアの頭上になんと、キヴォトス人しか出せない筈のヘイローが現れる。
「マジか、アーシアがキヴォトス人ーーーまさかのサクラコ様化しやがった!!!」
鼻血を出しながら歓喜する一誠。その様子に小猫はーーー
「最低です、イッセー先輩」
ニャビー化している為、炎を纏ったほのおのパンチで思いっきり腹パンした。
一誠は、その一撃で昏倒し、その場に倒れ込んだ。
その様子を見て、リアスは呆れながら魁人から渡された『フェニックスの涙』を一誠に掛けるのだった。
なお、アーシアの覚悟礼装の映像が魔方陣を通じて、全世界のネットに配信されておりーーー
『金髪の美少女が、サクラコ様の格好を!!』
『テロリストに、まさかの覚悟を示されるとは、まさにわっぴー!!!』
『金髪覚悟シスター、全てのオタクの需要がありそうなワードだな!』
『さっき、駒王学園の制服を着ていたな、もしかして、生徒さんか!?』
『急いで、調べるぞーーー野郎共!!!』
大変、盛り上がって荒れていた。
後に、この映像が切っ掛けにアーシアのファンクラブが組織されるのだが、それは別のお話となる。
『久しぶりと言うべきかな、コカビエルーーー』
「嗚呼。我が父よ。一瞬で世界の崩壊を防ぐとは、その力は、まさに
そう言って、魁人の身体を借りてコカビエルに言葉を掛けるナニカーーーコカビエルは正体を察しているようで、その言葉に喜々とした様子で応じる。
『君の目的は既に達成している。それでも止まらないかい?』
「どうせ、その眼で全てを見たのだろう。ならばーーー」
そう言って、姿を光に変換し始める。黄猿のピカピカの身による高速移動の再現だろう。
一瞬で、光となって背後を取り、覇気を纏った蹴りを食らわせようとする。
だがーーー
『遅いーーー私を出し抜くのなら、せめてアザゼルが用意するような策を大量に用意して仕掛けるべきだ』
まるで、吸い込む感覚で、コカビエルの蹴りを見ずに右手で受け止める。
「くっ!覇気すらも纏わせていないのに、何って固さだ!!」
『頭を冷やし給えーーー』
そして、受け止めたコカビエルの足を握ったナニカは、そのままコカビエルを地面に向けて投げ飛ばす。
突然、ミサイルが落下して爆弾したように地面に叩きつけられるコカビエル。その衝撃で、再度駒王学園が巻き込まれ、今度は全壊してしまうとリアス達が身構えるとーーー
突然、ゴーンと、鐘の音が鳴り始めた。
『創世の神よーーー力を借りるーーー』
すると、まるで時間が巻き戻されるような感覚で、半壊した校舎及び校庭が治っていく。
それは、まるでーーー
「ギーツIXじゃねえか!?マジか、空想の神の力を自力で使えるのかよ」
そう、『創世の女神』から創世の力を受け継いだ仮面ライダーギーツIXそのものだった。
今回は、ここまで!!
次回、コカビエル戦に触れたあと、木場VSフリードの戦いも本格的に入っていきます!!
お楽しみに!