その前にコカビエルと聖書の神と化した魁人との戦い、そしてーーーとある人物達が裏である戦いをします。
「ハァハァ、あんな姿をするなんて、アーシア・・・やっぱり、君は堕とし甲斐があるなぁ!!!」
駒王町の中にあるビルの中で金髪の少年が発情しながら、映像を見ていた。
彼の名はディオドラ・アスタロト・・・かつて、アーシアが魔女と呼ばれる事件の関係者で、教会の近くで負傷した所をアーシアが発見。彼女の神器ーーー
だが、悪魔であるディオドラを治した所を他の信徒に見つかり、魔女と貶められてアーシアは追放された。
そうーーー自作自演の怪我を負ったディオドラの
このディオドラ・アスタロトには、反吐が出る趣味がある。
ディオドラは教会に仕える聖女と謳われるようなシスターが好きで、今まであらゆる非道な手段を取って、聖女を魔女に落とした後に自身の元に迎い入れて、堕としてきた。
現にディオドラの眷属が一人を除いて、全員、元教会のシスター達で、居場所を失わせた後、優しい顔で近づき、その純潔を奪ってきた。
本来ならアーシアも自身の手に堕ちる筈だったが、内通した下級堕天使の暴走で、自身と同じ上級悪魔で、兄が魔王のリアス・グレモリーの眷属に転生した。
自身の計画が狂ったことにブチギレるディオドラ。慰めに眷属の元シスター達を乱暴的に抱き潰すも、その怒りは収まらない。
だからこそ、彼女を自身の手にするために、コカビエルもとい、そのスポンサーと裏で繋がり、駒王町に潜伏した。コカビエルの放送後、襲撃を掛ける予定だったが、その映像で覚悟礼装を纏ったアーシアを見て、興奮して悶えていた。
「覚悟を見せた君の前で仲間を皆殺しにしたら、どんな表情をするかなーーー嗚呼、きっと、今まで以上の快楽が味わえそうだ!!」
控えめに言って、この男はクズだった。
「さぁ、あの紅髪の女や目障りな赤トカゲから、愛しのアーシアを救ってみせる!!!」
そう意気込んだディオドラは眷属の者達に命じて、転移しようとしたーーーその時だった。
「・・・これが俺の弟と思うと涙が出てくるよーーー」
一人の男の声が聞こえた。その男の声は、ディオドラは知っていた。知っていたからこそ、何故、ここにいたのか分からない。
快楽で気分が高揚していたディオドラは、突然の恐怖に身を震わせて、声の聞こえた方向に視線を送る。
「あ、あ、あにうえ!?」
「ーーーもう、貴様の兄ではない。テロリストに通じた裏切り者、既に父と母に報告し、貴様の継承権及び、廃嫡が決定した。ディオドラーーー魔王の一人として、貴様を処断する」
兄上とディオドラに呼ばれた男の名はアジュカ・ベルゼブブーーー現魔王ベルゼブブであり、
「ーーーどうせ、あの場所に転移しても再誕した聖書の神に消されるのが、オチだ。だから、選べーーー情報を吐いて自害するか、俺が導いた計算によって無惨に死ぬかをーーー」
「ーーー誰が、死ぬかーーー僕はまだアーシアを!?」
それが、ディオドラの最後の一言となった。
「うわぁ、これは凄い悲惨な光景ーーー」
しばらくすると、ディオドラがいた部屋に
部屋の中に血溜まりができており、その上に無言のアジュカと、ディオドラの元眷属とも呼べる少女達が恐怖で身を震わせている。
怒りによる無言なのか、分からないため、それが不気味で、アジュカの魔王としての恐怖を醸し出している。
「ーーー実の弟さんなのに容赦ないですね、魔王さん?」
そんなアジュカに、声を掛ける少女。毒気が抜けるような底抜けの態度に、彼は、その問い掛けに対してーーー
「サーゼクスと違って、私は家族という血の繋がりを大切にはしていない。無論、父と母には感謝しているし、分家の者にも優秀な子は居る・・・」
少し、息を吐いて落ち着きながら返答した。その返答に対して、少女はーーー
「だからこそ、害になる者は、今のうちに始末するとーーー流石は魔王を、あの方から受け継いだだけはありますねーーー」
「世間話をしに来た訳ではあるまいーーー例の件についてだね?」
アジュカの返答に勝手に納得していた。その少女に少し苛立ちながらも、アジュカは、ここに来た理由を尋ねる。
彼女が来た理由に心当たりはあるのか、その件で来たのかとーーー
「えぇ。今、映像に映っているボスーーー彼が極秘裏に進めている計画に、一枚噛んで欲しいですよ」
アジュカの質問に肯定した少女は、マドカや伽羅が持っていた
「例の
「今は、
「私が管理している『ゲーム』、それと天界で管理している
そう言って、観測用の魔方陣を展開しながら
しばらく黙り込み、そしてーーー
「俺としては面白いので、協力したいのだが、他の魔王たちにも意見を聞かないとなーーーちなみに、この人工神器のデータ取りは自身の所だけでする訳では無いだろう。悪魔側は誰に使わせる気だい?」
「ボス曰く元普通の人間が多いシトリー眷属で使わせてデータを取りたいとーーー」
そう言って、アジュカから
それを見ながら、なるほどと納得したアジュカは、少女に告げる。
「ーーー条件という訳では無いが、彼女たちを保護してくれ。魔王直々に、主を処断した場合は眷属も主と同様に罰しなければならない。だが、この場にいる彼女たちは被害者だーーー
ディオドラの元眷属の保護を求めた。魔王が直々に主を罰する又は処刑する場合は、主を諌められなかった責任として眷属達も同じ刑に処するという厳格な法律が存在する。
魔王という悪魔の頂点が降す裁きは、例え、どんな立場や境遇があっても絶対に行わなければならない。
例え、強制的に転生させられ、奴隷のように扱われた立場であってもーーーだが、魔王達の内心は違う。
「分かりました。七年前の件同様に、受け入れますよ。
そう言って、少女は部屋の隅に固まって身を震わせているディオドラの元眷属ーーー元教会のシスター達に、微笑みながら自己紹介することにした。
「
微笑みかける黒那ーーー彼女もまた魁人の伴侶であり、マドカと同様に、元アビスチームの一員であり、
そしてーーー
「とりあえず、私について来てください。それとーーー恥ずかしいと思いますが、姿を隠すために覚悟決めてください!!
そう言って、魁人みたいな言い方で、力をシスター達に放つ。
彼女の神器の名は『
「とりあえず、ボスに報告ッスねーーーでは、失礼します」
「嗚呼。彼女たちをよろしく頼むーーー」
アジュカに挨拶をしたあと、黒那達は、その部屋から出ていった。
一人残されたアジュカは、思わず頭を抱えた。
何故ならーーー
「幾ら、姿を誤魔化す為とは言え、彼女たちにも覚悟礼装を着せる必要はあったのか?」
本来なら、由緒正しい格好だとしても受け入れるのが大変であるユスティナ聖徒会の制服ーーーだが、着せられたシスター達は、恥ずかしがらず、そのまま受け入れた。
これは黒那が持つ魁人にない力ーーー精神の掌握だった。彼女が創った衣服には着せた相手の精神を掌握し、意のままに操る力があり、無論、自身よりも格上には効かないが、よほど精神が狂ってなければ、完全に支配し
ユスティナ聖徒会もといミメシスとなったディオドラの元眷属のシスター達は、黒那と共に新たな主ーーー魁人の元に向かう。
黒那が駒王学園に向かっている頃ーーー
『創世の神よーーー力を借りるーーー』
鐘の音がなった後、時間が巻き戻されるような感覚で、半壊した校舎及び校庭が治っていった。
それは、まるでーーー
「ギーツIXじゃねえか!?マジか、空想の神の力を自力で使えるのかよ」
『創世の女神』から創世の力を受け継いだ仮面ライダーギーツIXが使った創世の力による世界の修復だった。
「まさか、仮面ライダーの力を再現するなんて、とんでもない方ですわねーーー」
聖書の神と化した魁人を見て、驚きが抜けない朱乃。自身にとっては兄のように慕っていた幼馴染みの魁人の変貌ぶりに、ただ圧倒されていた。
他の者達も同様で、このままコカビエルを倒してしまうのではないかと考えていた。
だが、魁人をよく知る者達は、少し顔を強張らせていた。
何故ならーーー
「あのまま力を震えば、聖書の神の力に押しつぶされて、魁人は死にます」
「何とか、コカビエルの気が反れれば良いのだけどーーー」
顔から冷や汗を掻いていた。
この制服には、弱点が存在する。
それは、時間制限ーーー長くても、10分までしか維持できない。
いな、それ以上使う事もできるが、それをしてしまえば、魁人が聖書の神の膨大な力に耐えきれず、魂が消滅する可能性がある。
そしてーーー魂を失った身体に再誕した聖書の神の力が宿った状態となる。
それは、魁人を完全に人柱として捧げるもので、それもあるからこそ使いたくなかった。
それに、時間内に脱いだとしても、強大過ぎる力故に、その残滓が身体にダメージを与えるため、使用後はほとんどの確率で戦闘不能となり、倒れることが多かった。
それも聖書の神は理解しているのであろう。
『これ以上は、魁人ーーーこの
そう言って、目を閉じて瞑目する聖書の神。
そしてーーー
『あとは、魁人ーーーアザゼルの息子と、我が新しく生み出した代行者達に任せる。
その後、莫大な光が聖書の神を包むーーーそこを基点に駒王学園は勿論、地球全土が、その光に飲み込まれた。
やがて、光が消えると、そこにはーーー
その男の格好は豪華絢爛とも呼べるタキシードを着ているが、それ以上に男からあふれるオーラが星のように輝きーーーまるで、スターの中のスターが現れたかのような錯覚に陥る。
「貴様、何者ーーーいや、
その男から感じられる力に思わず、声を上げるコカビエル。先程の聖書の神に匹敵する力を内包している。
『嗚呼ーーー』
驚くコカビエルの姿を見て、笑みを浮かべて指を弾く男ーーー
その男を見て、誰か分かった一誠。思わず、大きな声を出さずには居られなかった。
何故ならーーー
「えっ、何でーーースター・オブ・ザ・スターズ・オブ・ザ・スターズーーー浮世英寿がいるの!?」
『聖書の神が言っていた代行者の一柱、
そう言って、有名なセリフを一誠達に向けて言い放つエース。駒王学園は勿論のこと、全世界が驚愕していた。
その頃ーーー
『はぁ、はぁ〜〜ここまで喰らいつくとはやりますねーーー木場祐斗』
「君に言われたくないーーーフリード・セルゼン。彼らの、同志たちの思いで至った禁手で、ようやく追いつけるレベルーーー」
木場祐斗、フリード・セルゼンは互いに放つ剣撃の余波でボロボロになっている。
方は、聖剣の力を鎧に纏い、覇気を纏ったエクスカリバーのフリード、そして、同じく覇気を纏い、聖なる力と魔の力が混在し混ざり合った聖魔剣を持つ木場祐斗。
聖魔剣ーーー同志たちの思いを知り、その光を受け入れたことで、至った木場祐斗の新たな力ーーー
魔聖剣ーーー魔剣で構成された鎧に聖剣達の力を融合し、強化されたオーラと覇気を聖剣エクスカリバーに集約させたフリードが極めし、剣の極致ーーー
「さぁ、行くぞーーーフリード・セルゼン!!」
「来い、木場祐斗!!!」
二人の剣士がぶつかり合う。その衝突は、まるで
今回は、ここまでーーー次回は、木場が禁手に至った経緯、そして、二人の剣士の決着まで書く予定です。
まさかのエース様の登場。残りの代行者達も登場しますので、乞うご期待!!一応、ヒントとして、残りの代行者四柱は、全員同じ作品の登場人物で、全員女性です!!あと、特撮ではなくアニメ化されたゲーム作品です。
誰なのか楽しみにしてください。
あと、流れとしては、木場とフリードの戦い、魁人とコカビエルの流れとなります。最後までお付き合いください!!
次回も、お楽しみに!!!