シトリー眷属の強化プラン
魁人は、この前の『聖剣事変』でソーナ・シトリーと約束を交わしていた。それは、シトリー眷属の強化プランの提案であり、その提案を詳しく説明する為、シトリー眷属達がいる生徒会室に来ていた。
自己紹介を少ししてから、生徒会室の用意された椅子に腰を掛ける。
「早速で悪いですが、話してもらいますーーー私たちの強化プランとやらをーーー」
そう言って、眼鏡をクイッと上げるソーナ。そして、周りにいる眷属も少し、ソワソワしている。
その様子を見て苦笑する魁人は、早速話を進めることにした。
「とりあえず、一人ずつ面談をしたいと思いますーーー別室借りられますか?」
「えぇ、構いません。その前にアジュカ様から伝えられた件についてーーー私と椿姫は詳細は聞いてますが、他の者はーーーまだ、伝えてません」
そう言って、ソーナは手元に魔方陣を発生させる。それは、位相空間に物を収納する術式が刻まれており、その魔方陣からシトリー眷属の分の小型のアタッシュケースが現れる。
そのアタッシュケースと、その中に納められている物のデータを見て、思わず苦笑する魁人。何故なら、自分たちとの共同開発を始めて、まだ、そこまで時間が経ってないのに、自分が想定していた以上の代物となっていたためである。
「・・・流石は、超越者。先代魔王ベルゼブブと同等と言われる程の天才的な頭脳の持ち主と言われるだけあるな・・・こほん、既にソーナ殿は魔王アジュカ・ベルゼブブから話を聞いているようだから話しておこう・・・」
そう言って、自身の左腿に巻き付けたバックルを叩く。その際、スカートがふわりと捲れて匙が思わず赤面していたが、魁人は無視している。
衝撃によってバックルは、発光し、魁人の手に素粒子が集まり、何かの物体が形成され始める。
少ししてからバックルの光が消えると、魁人の手には形状が特撮に出てきそうな銃が形成されていた。
「・・・君たちには、
魁人の手に形成された銃は、『仮面ライダーギーツ』の変身アイテムであるレイザーレイズライザーをモデルに作った新型の『
「アジュカ様から聞いています。
「ーーー抑えきれてはなかったと思うがな。少なくとも、創世の神がいなきゃ、駒王学園が完全に更地になってたと思うぞーーー」
そう言って、亡き師匠とも呼べるコカビエルとの闘いを思い出し、顔が暗くなる魁人。まだ、自身の師匠を手に掛けた事を引きずっていた。
「ーーーすいません。思い出させてしまいーーー」
魁人の表情を見て、謝罪するソーナ。
そんなソーナに対してーーー
「いや、こちらこそ、気を遣わせた。話を戻そうーーー」
そう言って、魁人は気を使わせてしまった事を申し訳無さそうに思いながら、自身の
「ーーーこの
その時の事を思い出し、自身が感じている無力感、それに対する怒りで、思わず顔を強張らせてしまう。周りが思わず黙り込んでしまったため、またしても申し訳無いと思いながら、話を進めることにした。
「簡単に言うと、この
「ーーー神器版のネットクラウドと言うわけですか。そして、その
そう言って、ソーナが取り出したのは、線の模様が黒いカードが複数枚。カードに刻まれた線の色は、それぞれ、赤、青、緑と色々な色となっている。
「ーーー所謂、認証機能を有したカードデバイスだ。あとで、それぞれのデータを登録するから、好きな色のカードを選んでくれーーー」
そう言って、再度バックルを叩くと、ソーナが持っていた黒いカード。他のカードと違い、線の模様の部分が黒くなっている。
「使い方は、こうだ。『仮面ライダーギーツ』の仮面ライダージーン達が、使っていたように
そう言って、
するとーーー
《Kaito,Setーーー》
「ーーーマジで、変身アイテムぽいな。弟が欲しがりそうだなーーー」
そう言って、匙がまじまじと、魁人の
「ーーーレプリカが幾つかあるのでやろうか?一応、機能は幾つか制限は掛けるがーーー」
「良いのか!?だがーーー」
「一応、実験に協力して貰ってるし、全然問題ないぞ。それにレプリカでも喜んてくれたら、物を作っている技術者として、俺は嬉しいーーー」
そう言って、嬉しそうな表情をする魁人。それを見た匙はーーー
「分かった。あと、あんたが作ったもののレプリカでもいいので、少し貰えないか?」
「嗚呼。どうせなら、弟くんも連れてきて良いぞーーー今、住んでいる所にラボも構えてるから壊れた玩具の修理もできるしーーー」
「ありがてぇーーー」
魁人に感謝した。
「話がまた、剃れたなーーーとりあえず、こうして、トリガーを引くーーーするとーーー」
匙との会話を終えたあと、再び、
《SacredーーOn!!》
音声と共に魁人の頭上に魔方陣が形成される。魔方陣から魁人に向けて、黒い光を放出する。
その光を受けてーーー魁人が纏っていた駒王学園の女子制服(冬服)が消え、そして、別の制服が形成される。
形成が終わると、そこにはーーー
「ーーー俺が使う
《KaitoーーーLoding》
「ーーーとりあえず、シトリー眷属の皆には、各々にピッタリな装備を格納しているーーーなお、椿姫さんと匙。今回は、貴方達は、制服だけしか入れていない。何故だが、分かるか?」
「私たちの場合は、元々、
「嗚呼。元々、持っていた力が十全に扱えないのに、新しい力を与えようとすれば、元々あった力が阻害されて、逆に弱体化する可能性がある。グレモリー眷属の兵藤一誠みたいに、変な爆発力を有しているならともかくーーー貴女の
そう言って、椿姫や匙に頭を下げた魁人。決して、二人を蔑ろにしているわけではないと伝えたかったためである。
それが伝わったのか、椿姫はーーー
「分かりました。このあと、よろしくお願いしますーーー」
魁人の謝罪を受け入れた。
だがーーー匙は
「あの統合するって初耳なんですけど、俺、どうなるのでしょうか?」
自分がどんな目に遭うのか滅茶苦茶不安になった。
「ーーーそれじゃ、とりあえずーーー別室を借りて話し合いましょうーーー影分身の術!!」
『NARUTO』の主人公うずまきナルトが得意とする影分身の術でシトリー眷属の人数分ーーー8人に分身し、それぞれにあてがわれた部屋に向った。主人を含めたソーナ達シトリー眷属も共に向かう。
そして、生徒会室に残った魁人の分身ーーーそれとーーー
「さぁ、匙君ーーー今から、君を
『嫌だぁ、助けて、会長〜〜〜』
何をされるか分からない匙は、暴れて逃げようとするが、魁人に簡単に制圧され、そのまま転移術式で冥界にある
その後、文字通りーーー匙は地獄を見て、生徒会室に戻るのだが、戻った直後ーーー
「ーーーインド怖い、インド怖いーーー」
「ーーー魁人さん、匙は何を見てきたのですか?」
「ヴリトラ復活とマハーバーラタの再演?まぁ、割とカオスな感じだったーーー無論、その分ーーー匙は強くなったから安心していいよーーー」
「今回は、匙には同情しますねーーー」
そう言って、自身の可愛い眷属が地獄の生還を文字通り果たしたことを知り苦笑するソーナだった。
後に、シトリー眷属から超越者の一人として、女神ヴリトラの加護を受け、施しの大英雄カルナの弟子となった匙は
匙の強化については、別の機会の時にじっくり明かすつもりです。
次回は、シトリー眷属の内、巡巴柄、花戒桃、草下憐耶の3名の強化のお話です。その次に由良翼紗、仁村留流子、そして、椿姫、ソーナという順番で話を進めていきます。
お楽しみに!
P.S,匙以外で超越者となる人物は次回出てきます。なお、その人物は、この作品以外に私が投稿していた作品でよく出ており、それがヒントになるかもしれません。