宿敵ノアとの邂逅回です。最後の辺りトンデモ展開もあります。
ソーナの眷属に転生した魁人ーーー彼らの前に現れたのは、自身を義兄様と呼ぶ、サタナエルの後継者にして
サタナエル譲りとも呼べる濁った眼差しで魁人に勧誘を持ち掛けてきたノア。それに対して、魁人はーーー
「仲間だと、虫唾が走るーーー何で、お前の仲間にーーー」
「ーーー裏切りや洗脳による悪堕ち、闇堕ちーーー義兄様の好きなジャンルだよ」
「うっ!何故、それをーーー」
魁人は、突然ーーー自身の性癖を告げられたことに動揺する。
悪堕ち、闇堕ちと言う言葉ーーー重度のMである魁人は、甘美な響きであり、ちょっと心が揺らいてしまった。
「ーーー真面目にやってください。貴方は、もう転生悪魔であり、私の眷属なんですからーーー」
「あっ、はいーーーすいません。つい、自身の性癖が晒されたので動揺しましたーーー」
「あとで、
主であるソーナに怒られ、巴柄からはよしよしと頭を撫でられて落ち着かされる魁人ーーー
そんな彼を見てーーー
「やっぱ、君たち邪魔だねーーーソーナ会長といい、巡さんといい、シトリー眷属と
ものすごい殺気を放って、牽制するノアーーー思わず、その殺気で身を震えそうになるソーナと巴柄だがーーー
「ーーーさせねぇよ。お前に、そんなことはーーー」
その倍の殺気を飛ばしながら、魁人はノアの放つ殺気から彼女たちを庇う。
すると、殺気をぶつけられたノアはーーー
「ふふふ、そうそうーーー義兄様は僕の事だけを見てくれれば良いのーーー嗚呼、この殺気だけで、今まで感じていたストレスが消えていくようだよーーー」
「俺も変態の自覚はあるが、ここまで拗らせた変態も居ねえよーーー」
恍惚な笑みを浮かべて、身体を捩らせている。その様子に、殺気を飛ばした魁人、そして、ソーナと巴柄も完全に引いていた。
「ーーー今日は、このまま引こうと思ったけど、やっぱりーーー義兄様と
そう言って、ノアの手元が発光をする。
即座に、魁人は
「ーーー神器顕現、三日月宗近ーーー」
彼女の手に握られていたのは、一振りの太刀ーーー美しい刃紋に
「やはり、お前が日本神話から三日月宗近と骨喰藤四郎を強奪したのかーーー」
「強奪って言い方は、どうかな?元々、使い手の元に戻ったが正しいと思うんだけどーーー」
「やはり、お前はサタナエルが創り出した英雄のーーー」
「そうだよ。サタナエル先生ーーーいや、お義父様が手に入れた歴代足利将軍の中でも優れた人物と、ある伝説の一族の血を、そして、お義父様の血を掛け合わされたのが、僕ーーーノア・
そう言って、当然のように武装色の覇気を三日月宗近に纏わせるノア。どうやら、完全に天下五剣の一振りを従えているようだ。
「足利初代の神力ーーー最近、話題の『逃げ若』に登場する尊氏は勿論のこと、金閣寺で有名な義満、そして、武芸に置いては、『戦国BASARA』で盛られてしまうくらい隔絶した力量を持つ義輝を掛け合わされているーーー元の形を取り戻せ、骨喰藤四郎!!」
すると、突然、短刀の骨喰藤四郎が空中に現れると、禍々しい光を帯びてーーー長い刀身を持つおぞましい装飾が施された薙刀へと変化する。元々は、薙刀又は槍という伝承から力を流し込むと、変化するのだろう。
その状態をーーー
『始原回帰ーーー骨喰!!さぁ、我が敵の骨を砕き、糧とせよ!!!』
左手には三日月宗近、そして、右手に骨喰を装備したノア。その二振りには、当然のように武装色の覇気を纏っておりーーー
「覇王色は、当然持ってるかーーー」
「うん!さぁ、転生悪魔になって全盛期のどれくらいまで力を取り戻したかはしらないけどーーー全て叩き潰してあげる♡」
狂気にも似た狂ったような荒れ狂う覇気を全方位に放つノア。そんなノアに、魁人はーーー戦慄していた。
正直、ここまでとは思わなかったーーー下手すれば、全滅するなーーー
ノアの力量は、全盛期であったとしても勝てない。少なくとも、
どうするかなと思考に耽っているとーーー
魁人先輩ーーーここは僕が行きます
ふと、魁人の頭の中にある少年の声が聞こえた。
その後、ノアの頭上から突然ーーー獅子のような形を取った雷撃が落ち、大爆発した。
生じた爆風は、即座に結界で周りに拡散しないように上に逃がすように展開した魁人は、その
「助かったわーーーギャスパー。それにしても、その格好、誰がどう見ても仮面ライダーダークキバだなーーー」
『設計したのは、あなたでしょうーーー』
そう言って、仮面ライダーダークキバの格好をした少年ギャスパー・ヴラディーが苦笑しながら近寄ってくる。
「ギャスパー君?リアス、これはどういうことですか?」
「それは私が一番、聞きたいわ。魁人さんーーーあなた、うちの子に何を教えたの?」
そう言って、ジド目を向けながらリアスが歩いてくる。それ以外にも朱乃、小猫、木場、イッセー、アーシア、そして、ゼノヴィアといったグレモリー眷属も来ている。
「詳しいことは後でーーー」
『えぇ、ノア先輩。こんな形で会うのは悲しいですが、聞きたいことがあります。どうせ、大したダメージでもないのでしょう?』
そう言って、爆心地に向かって、ギャスパーは声を掛ける。
「ーーーまさか、既に義兄様と邂逅していたとはね。しかも、その様子だと、君の中にいる力と対話を果たしているーーー」
「えぇーーー
すると、ギャスパーもといダークキバが巻いていたベルトーーーそこからコウモリの形をしたモンスターが逆さまの状態なっていたのを解除して、ギャスパーの側に飛んでくる。
『キバットバットⅡ世じゃなく、僕の名は、バロール・ギャスパー・・・僕の力を模した
ダークキバの鎧の管理者であるキバットバットⅡ世ではない声、バロールと名乗った。
魁人とギャスパー、そして、最初から、その事を知っていたノア、バロールの事を知らないイッセー以外は驚愕に包まれた。
魔神バロールーーーケルト神話に登場する魔神であり、魔眼のバロールと言われるほど悍ましい力を持つ魔眼の使い手、孫であった太陽神ルーによって倒されていた筈だったが、まさか断片として、彼の力を模した
「その様子だと僕達が君の幼馴染の神器を手に入れた事を知っているみたいだねーーー」
『やはりーーー答えろ、ヴァレリーは無事なのか!?』
「一応、無事だよ。彼女の才は、私達にとっては稀有だから、大切に扱っているよーーー」
『ヴァレリーを物扱いするなぁ!!』
そう言って、腕をあげるギャスパー。それを合図に黒い魔方陣が展開される。魔方陣の内部の至る所にドラゴンの紋章や、それにまつわる術式が刻まれていることからドラゴン関連の術式であることが分かる。
『来てください、クロウさんーーー』
『承知ーーー』
その魔方陣は転移関連の術式だったらしく、そこからキバの強化アイテム兼相棒の一つであるタツロットを全身黒くしたような小型のドラゴンが現れる。
『貴様、まさか!?』
『詳しい話は後でしようーーードライグ』
そのドラゴンの正体を察したドライグは絶句する。それもそうだろう。このドラゴンは既に滅びた邪龍の一体とされているからだ。
『我が名は
『ーーー僕の名はーーー仮面ライダーバロール。貴方を滅ぼす死の邪眼を持つ闇の王だーーー』
そう言って、タツロットならぬクロウを装着するとーーー
『『ーーー変身ーーー』』
闇の力を纏った黒い光の柱が仮面ライダーバロールを包み込む。
光が収まると、そこにはーーー
『仮面ライダーバロールーーーヴァルプルギスフォーム』
二振りのザンバットソード(黄金の装飾部分が黒くなっている)を装備した目が赤くなったバロールが立っていた。
『さぁ、絶滅タイムだ!!』
本家ダークキバの管理者キバットバットⅡ世の名セリフをノアにぶつけるギャスパー
それを見て、ノアはーーー
「面白い。やってみろよ、パクリ野郎ーーー」
挑発しながら、ノアは自身の武器を構えた。
今から始まるのは、初の
だがーーーここで行われたことは記録に残せない事件が起きるのは誰も知る術がなかった。
ギャスパー魔改造。仮面ライダー化しているだけではないです。その力の一端は次回明らかになります。
お楽しみに!