制服創造の厨二系堕天王子   作:戦魔王ゼロ

32 / 61
前回の続きです。ここから物語が加速していきます。


英雄達との邂逅〜事情説明回2〜

 

自身の密偵である段蔵と呼ばれる少女から密書を受け取り確認した魁人は、ヴァン、カヨコ、翔太郎、フィリップーーーそして、段蔵と共に、とある場所に転移した。

 

「ここは、何処だ?あと、その嬢ちゃんは?」

 

そう言って、ヴァンが段蔵に視線を送ったあと、魁人に視線を向ける。視線を送られた段蔵は、魁人に視線を送ったあと、黙って頷いた事を確認し、口を開く。

 

「お初にお目にかかかりますーーー私の名は加藤段蔵ーーー魁人様、お館様に使える忍びでございまするーーー以後お見知り置きをーーー」

 

そう言って、丁寧に挨拶をする段蔵。その所作の丁寧さに思わず、ヴァン達も言葉を失いかけるが、失礼であるため、その挨拶に対してーーー

 

「おそらく話を聞いていると思うが、ヴァン、ヴァン・アークライドだ。普段は裏解決屋(スプリガン)として、色々な依頼を請け負っているーーーその身のこなし、そしてーーー人では無いな?」

 

「便利屋68課長ーーー鬼方カヨコだよ。段蔵さん、失礼だけど、貴女は、もしかして、ロボットなのかな?」

 

「本当に失礼だなーーー風都で探偵をしている左翔太郎だ。そして、隣にいるのが、俺の相棒のーーー」

 

「フィリップだ。興味深いーーー翔太郎は気づかなかったようだけど、君は、ヴァンの世界の模倣擬態(シュミラクラ)、僕たちの世界にもあったヒューマギアのように人の手で造られた所謂ガイノイドと呼ばれるものだねーーー」

 

「フィリップ!?お前もーーー」

 

「いえ、翔太郎殿ーーー段蔵は、紛れもなく絡繰、皆様の言う人型ロボットや自動人形に属し、戦闘は勿論のこと、潜入や工作、密偵等を戦闘絡繰にございまする」

 

そう言って、肩を露出させる段蔵ーーー関節部分から何かの機械が接合されているーーーそれ以外にもよく耳を澄ますと駆動する音らしい機械音が聞こえていた。

 

「段蔵は、妖術師である果心居士様と初代風魔忍軍頭領の風魔小太郎様が共同開発した絡繰で、歴史に記されたものーーー全部ではありませんが、段蔵が関わっていますーーー」

 

「まじかよ!それは、そうとーーーいつの間に着替えたんだよーーー魁人?」

 

段蔵の正体に驚愕した翔太郎の視線の先には、先程ーーー六護式仏蘭西の女子制服を着ていたと筈の魁人が別の制服を纏っていた。

 

黒いロングコートにグラサンを掛けた姿の魁人ーーーまるで、厨二病が想像しそうなある意味痛くて、カッコいい格好をしている。

 

「おそらく、君の神器(セイクリッド・ギア)ーーー 制服創造(ユニフォーム・クリエティブデザイナー)によるものだと思うが、僕たちが転移している間にも行使できるのかい?」

 

そう言って、フィリップが興味深そうに観察しながら、魁人に質問する。

 

「それが貴方の警戒態勢又は戦闘態勢に入るための格好かな?それと、そのお嬢さんといい、今から向かう場所はーーー貴方が、それほど警戒するほど、危険が伴う場所なのかな?」

 

カヨコは黙り込む魁人に不信感を露わにしながら、問い掛ける。

 

その問いに対して魁人はーーー

 

「この制服名は黒葬套(ブラックアウト・アサルトスーツ)と言って、元々愛用していた黒套(ブラックアウト・コンバットスーツ)を聖剣事変後のデータと先程の提供されたデータを元に改良したーーー俺の新たな戦闘服。そして、それを着用したのは、場合によっては戦闘が起きるかもしれないからだーーー」

 

ようやく、口を開き始める。魁人の言葉に全員納得を覚え、それぞれが自身の武器をいつでも取り出せるように準備をするーーー

 

「ーーー今回は、会ってもらいたい人達との時間が取れた為、着いてきてもらった。だが、その人達に接触する者が潜入したらしく、その者たちが攻撃を仕掛けた時に対抗できるように、何も言わずに換装(クロスチェンジ)したーーーすまない」

 

そう言って、謝罪しながらーーー腰の専用ホルスターに入っている人器の創界銃(セイクリッド・レイズライザー)をいつでも使えるように、片手をホルスターに添えながら歩き始める。

 

「理由は分かったが、俺たちが会う人達は、そいつらに何故狙われている?それよりも、ここは何処だ?おそらく、何処かの地下であることは確かなんだがーーー」

 

そう言って、撃剣(スタンキャリバー)を取り出して、いつでも使えるように構えた状態で歩きながら魁人に質問する。

 

「ここは、今度、全神話及び各国の首脳陣達が立ち合う中で、行われる講和会談の会場ーーー駒王学園の地下に新たに作られた特設の会議場だーーーそこで、3人の各組織の代表がおり、今回の件についての聴取とーーー」

 

そう言い掛けた時、何かが射出された音が聞こえた。

 

「この音!?まさか、避けろ!!!」

 

「翔太郎!!」

 

「嗚呼、フィリップ!!」

 

「「変身!!!」」

 

《CYCLONE!!》《JOKER!!》

 

魁人の表情から緊急事態を察した翔太郎とフィリップはーーーそのまま仮面ライダーWに変身する。変身時に生じた強風に思わず、ヴァン、カヨコ、そしてーーー魁人が吹き飛ばされそうになるが、なんとか耐えて立っていた。

 

なお、Wを知っている人ならば、そのままフィリップの身体が地面に倒れるだけで、危険なのは変わりないのでは無いかと思う人がいるだろうーーー

 

だがーーー

 

『まさか、そのまま、僕の身体もエクストリームを使った時みたいに翔太郎と一つに慣れるとはねーーー興味深い』

 

『その分析についは後にしようぜ!何か、飛んでくる!!』

 

「嗚呼、これは!?」

 

「ミサイルかな?地下空間で飛ばすって、正気?」

 

そう言って、カヨコは自分たちの所に飛んでくる謎の飛翔体について、思わずーーー苛立つ。もし、破壊しても爆破の余波で、この空間が崩れ、そのまま生き埋めになってしまう。

 

だがーーー魁人は、そのまま飛翔体の元に肉迫する。

 

「似たようなものだが、厳密には違うーーーこれは矢だ(・・・・・)!!」

 

そう言って、武装色の覇気を纏った手刀で、その飛翔体を真っ二つに割る。2つに割られて勢いを殺された飛翔体は、そのまま自身の重量で落下し地面に激突する。激突の地点は、その重量により大きな水たまりみたいなクレーターを形成していた。

 

「本当に矢なの?大きな鉄柱にしか見えないだけどーーー」

 

「嗚呼。しかもこのニオイからして、まだ数10キロだっけ?ゼムリア以外の距離の表し方は、まだ慣れねぇが、こんな重量のある鉄柱のような矢を減速様子もなく放てる上に、ほぼ正確に狙ってきたーーー」

 

「嗚呼ーーー今のは、あの人にとっては挨拶兼、こちらの位置を正確に測る為の一の矢ーーー本命は、次だ!!」

 

そう言って、魁人はホルスターから人器の創界銃(セイクリッド・レイズライザー)を取り出す。

 

「ーーー時間が惜しいから、そのまま、あの人がいるであろう門の前に転移するーーーいつでも、戦闘に入れるように準備してくれ」

 

引き金を引くと、銃口から白い弾が放たれ、それが拡散し、魔法陣を展開される。

 

人が潜ることを想定したサイズの魔法陣ーーーここを潜ると、矢を射た射手の前に転移できる。その魔法陣が展開されたのを確認したあと、各々が視線で合図を合わせるーーー

 

そしてーーー

 

「突入!!」

 

「『『「「「おう!!」」」』』」

 

そのまま魔法陣を潜り抜けた。

 

 

魔法陣を潜り抜けたら、そこには白い装甲の武者というよりかはロボットのような巨軀の異形が正座をして待ち構えていた。

 

『来たかーーー』

 

どうやら、転移してくる事を読んだ異形は立ち上がり、戦闘態勢に入る。

 

「やっぱりかーーーお久しぶりです、為朝さんーーー」

 

『うむ。よく来てくれた、魁人、段蔵ーーーそれと異邦の方々よ。当機は鎮西八郎為朝ーーー源為朝と呼ばれていた戦闘絡繰だ。俗に言うロボットと呼ばれるものだーーー』

 

そう言って、眼の光を何度も点滅させて、話しかける為朝と名乗る異形ーーー

 

「ちなみに、為朝さんも本人だ。この日本に流れ着いた高高度の技術を源氏に属している技術者、職人の手で開発されて、最期の時まで稼働し続けた対異形戦闘絡繰ーーーあの人が飛ばす矢は文字通りミサイルだと思え!!」

 

 

『然りーーー当機、これより試練の為に貴殿ら等戦う。当機に膝をつかせたら、貴殿の勝ちーーー当機に勝てないようでは、この先の戦いには、無事に生き残れると思うな!!』

 

とても大きな巨軀とは思えないほど、滑らかつ、自身の腕を弓に変形されて矢を番え、放つ。先ほどよりも威力が低いがーーーそれでも直撃すれば、即死するであろう高速で放たれた一矢

 

この一矢を合図に戦闘が始まった。

 

その頃ーーー

 

「ようやく、戦闘が始まったか。相手は源氏武者の中でも豪傑かつ、現代最高峰の防衛艦ーーーイージス艦すらも落とす平安時代最強の弓の使い手だーーーそれに転生したばかりの君と、異世界から来た者が勝てるかどうかーーー」

 

そう言って、映し出された戦闘の様子を見て、観測用の小型魔方陣幾つか展開し分析するのは、魁人達が面会する予定だった魔王アジュカ・ベルゼブブ

 

「はぁ、魁人ーーー異世界人達の戦闘を間近で見れるとか羨ましすぎるだろ!!」

 

子どものように駄々をこねるのは、魁人の父であり堕天使を束ねる神の子を見張る者(グリゴリ)の総督アザゼル

 

それ以外にも何人かおり、その映像を黙って観測する。

 

「ーーーこのような茶番劇、見てて何が面白い?とりあえず、契約を果たしてくれたあんたの義理として残っているが、あまり時間を掛けるなら俺たちは出るぞ」

 

そう言って、黒い戦闘用のレーザージャケットを着た気性が荒そうな男性が側にいた壮年の男性に話しかける。その男性以外にも、同じレーザージャケットを着た男女が、その男性の側に立っていた。

 

「ーーーまぁ、待てーーー大道克己。かつて、己を破った者達の戦いだーーー興味はないのかね?」

 

「無いな。それに、あの時の戦いは、たまたま風が吹いただけだ。俺は負けていないーーー」

 

「そうかーーーだが、この場に彼らが居なければ説明が全てできない。私の面を立てると思って待ってくれ」

 

「ーーーふん、5分だ。5分まで終わらなければ、俺たちは帰るーーー」

 

そう言って、再度黙り込む男性ーーー大道克己。かつて風都を恐怖の渦に叩き込んだテロリスト集団『NEVER』ーーー特殊な処置で蘇った強化兵士の精鋭4名を引き連れて、全てをひっくり返そうと動いた仮面ライダーエターナルの変身者ーーー彼が言ったように偶々、風が吹いていなければWも負けていたと言われるほどに強く、また部下である4人も心酔するほどカリスマ性が高いが、『NEVER』特有の死に関する精神性と、ある事件で増した残虐性は、W、そしてアクセルを含めた風都を護る仮面ライダーを苦しめた。

 

滅びた筈の彼らが、何故生きているのか?その答えを知っているのは、彼に語り掛けた壮年の男性のみーーー

 

「あのエターナルが素直に話を聞くとはなぁーーー流石は、時を支配する魔王様(・・・・・・・)と言ったところか?」

 

その壮年の男性を興味深そうにアザゼルは見るーーー

 

「とりあえず、魁人があんたに世話になった事は親として礼を言う。だが、組織の長としてあんたに聞きたいことがあるーーー」

 

「何かな、アザゼル総督?」

 

「最近抜けたとは言え、禍の団(カオス・ブリゲード)に所属していた『NEVER』達と通じて何を企んでいやがる!」

 

「それは俺も気になっている所だ。現日本国首相ーーー」

 

アジュカは、その壮年の男性を見据えて問うーーー

 

「常磐総悟殿?いや、こう言うべきか、オーマジオウ殿?」

 

「ーーー知れたこと、この世界を護るためだーーー魔王アジュカ・ベルゼブブーーー」

 

そう言って、壮年の男性ーーー常磐総悟が全身から覇気を放出するような形で、彼の問いに答えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




Fateから段蔵と為朝参戦!!

そして、仮面ライダーから大道克己と、彼が率いる『NEVER』も参戦、そして、この世界の日本首相が常磐ソウゴもとい常磐総悟ことオーマジオウも参戦!!

さぁ、強さのインフレが加速していく中で、今後どのような形で進んでいくか、こうご期待!!

次回は、為朝戦です。お楽しみに!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。