制服創造の厨二系堕天王子   作:戦魔王ゼロ

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お待たせしました!!!

遂に、魁人達が各有力者と秘密の会談に挑みます。なお、予告していた通り、キヴォトスの先生も登場しますので、お楽しみに!

なお、この回でも『界の軌跡』のネタバレが出ますので、未プレイでネタバレが嫌な方は、プレイしてから読むことを推奨します!!


有力者との邂逅〜明かされる真実〜

 

そこは、薄暗い研究施設だった。その施設に備えられている培養ポットらしき装置ーーーその中に俺はいた。

 

『ーーー魁人、嗚呼ーーー我が愛弟子よーーー』

 

俺がいた装置の前で歓喜していたのは、かつて、自分が師匠と仰いだ男ーーー

 

『無事にーーーバベルの英知を継承ーーー』

 

所々、ノイズとなっている為か全てが聞き取れる訳ではない。

 

だがーーーこれだけは分かる。 

 

『お前と対と為るノアの完成も近いーーー私の理想が、また一つ前進するーーー』

 

その男の眼には、狂気とも言える悍ましい何かを感じ取れた。

 

『新たな神と成りし、黒鉄の愚者(バベル)ーーー白銀の救世主(ノア)ーーー神無き世界で何を齎すか、楽しみだーーー』

 

その言葉を聞いた後、俺は意識を失った。

 

 

「ーーーまた、あの夢かーーー」

 

恐怖の王(テラー)を創ったけじめとしてWのフィリップからどぎつい一発を貰い、しばらく意識を失っていた魁人は、不機嫌そうな表情をしながら眼を覚ました。

 

「ーーー大丈夫?また、何かうなされたような形で苦しんでいたけどーーー」

 

そう言って、心配そうに話しかけるアルーーーその側にーーー

 

「良かった。まさか、そのまま受け入れるとは思わなかったから、本気で心配したよーーー」

 

そう言って、手を差し伸べたのは、件の一発を入れたフィリップだった。

 

既に変身は解除したようで、こちらの状態を心配そうに伺う。

 

「悪魔と言っても生身の状態で、君を思いっきり殴ったんだ。あの力の再現したと聞いて、頭にきたとは言えーーー流石にやり過ぎた。すまないーーー」

 

「いや、当然の結果だ。フィリップがキレてしまうことを仕出かしたんだ。どんなことでも受け止めるつもりだったよ」

 

そう言って、彼の手を取って起き上がる。起き上がった後、軽く制服についたホコリ等の汚れを払った後ーーー

 

換装(クロスチェンジ)ーーー黒葬の獄帝(ブラックアウト・ヘルカイザー)ーーー」

 

先ほどの戦闘の影響でボロボロになった制服から、別の制服へと換装(クロスチェンジ)する。

 

黒い軍服のような制服で、マントのような黒い外套も羽織っている。なお、この制服の右側の腰には刀が二刀差した状態で取り付けられている。

 

「まるで、軍服みたいな制服だな?」

 

「当然だ。この制服は、俺が黒葬機関(ブラックパニッシャーズ)旅団長(トップ)として動く時に着用しているものだからなーーーこの制服の名は、黒葬の獄帝(ブラックアウト・ヘルカイザー)ーーー禁手化(バランス・ブレイカー)を使わないで創れる制服の中で最も最凶の力を持つーーー」

 

そう言って、ヴァンの問いに答えた後、黒葬の獄帝(ブラックアウト・ヘルカイザー)の着崩れしてないか確認しーーー

 

「では、改めて向かうとしようーーー各トップ達が待つ会議場へ!」

 

魁人を先頭に一同は開かれた入口に足を踏み入れ、会議場に入場するのだった。

 

会議場に入ると、そこに居たのはーーー

 

「ーーー親父。これは、どう言うことだよ?」

 

「嗚呼。何で、お前がーーー」

 

「ふん。最後まで居る気は無かったがなーーー」

 

かつて、Wが死力を尽くして戦った宿敵ーーー仮面ライダーエターナルこと大道克己が『NEVER』の面々と共に会議場にある椅子に座りふんぞり返っていた。

 

「てめぇーーー」

 

大道克己の態度に思わず、翔太郎も激昂しそうになる。

 

だがーーー

 

「詳しい説明をさせてもらおう。それまでは、落ち着いてもらおうーーー左翔太郎、いや、仮面ライダーWの片割れよーーー」

 

会議場の中で一番注目が集まる議長席に座る壮年の男性が、落ち着くように促す。

 

首相(ボス)は事情を知っていると言うことですかーーー」

 

魁人が壮年の男性ーーー現日本国首相、常磐総悟に問う。

 

「嗚呼。その前に自己紹介をーーー私の名は常磐総悟。この日本国で首相を務めている者だ。異世界からの客人達よーーーこの国の首相として、君たちの安全を保障することを約束しよう」

 

総悟は翔太郎、フィリップ、ヴァン、アル、カヨコに自己紹介をしながら、彼らの身の安全を保証することを約束した。

 

そして、自身の右隣にいる魁人の父でアザゼルに視線を送る。

 

「俺の名はアザゼル。堕天使達を束ねる総督で、そこにいる馬鹿息子の父親だーーー今回の件では各々方に迷惑を掛けた。父として、そして、堕天使の長として謝罪する。それと、君たちが安全に元の世界に戻れるように、技術協力を惜しまないつもりだ」

 

そう言って、アザゼルは異世界の面々に頭を下げる。

 

一方、アザゼルを見て、異世界の面々たちはーーー

 

「ーーー何と言うかーーー」

 

「嗚呼。凄く血の繋がりを感じるなーーー」

 

「聖書や書物に登場するような大物であるが、ここまで親しみやすいのはーーー」

 

「やっぱり、魁人さんの父親だからかな?社長?」

 

「あの格好ーーー凄くアウトローね!!この人の格好、凄く参考になるわ!!」

 

ヴァンと翔太郎は、魁人の父親としての繋がりをアザゼルから強く感じ、フィリップは興味深そうにアザゼルと魁人を見比べていた。

 

カヨコも納得しながら、アルに視線を向けると、アザゼルに対してキラキラと眩い視線を送り、アルは興奮していた。

 

どうやら、アザゼルの総督としての格好がアウトローとして、彼女にハマったらしい。

 

そんな彼女の視線に気付いたアザゼルはニヒルな笑みを浮かべてリアクションを返す。

 

その時ーーーバシッと大きな音がなった。

 

「痛え!てめぇ、実の親に向かってハリセンは無いだろ!!」

 

「うるせぇ!!変なリアクションとって無いで、次の人に番を回せ、クソ親父!!!」

 

何故か手に持っていた巨大なハリセンで魁人に盛大に突っ込まれたアザゼルは、そのまま口喧嘩に入ろうとする。

 

その時ーーー会議場を震わす程の怒気が起きた。

 

発生源はーーー

 

「貴殿らーーー親子喧嘩は外でやりたまえーーー」

 

常磐総悟からとてつもない程の怒気を孕んだ重圧(プレッシャー)が麻羽親子に向けられた。

 

それを感じた二人はーーー

 

「はい、すいませんーーー」

 

「分かった。後でやるーーー」

 

そのまま萎縮して、黙り込んでしまった。

 

周りもとてつもない怒気に黙り込む。アルに至っては恐怖で白目を剥いていた。

 

その後、怒気が消えるとーーー今度は総悟の左隣の悪魔の男性、魔王アジュカ・ベルゼブブが口を開く。

 

「俺の名はアジュカ・ベルゼブブ。四大魔王の一角ーーー主に技術方面に特化している。本来ならば、ここには外交役のセラフォルー・レヴィアタンが来る筈なのだが、異世界転移ということもあり、その調査の意味でも、今回はここに呼ばれることになった。ちなみに、そこにいる魁人君は、人器(セイクリッド・デバイス)に関する共同開発者として親しくさせてもらっている。あと、どうやら、無事に転生できたようだねーーー君の宿敵である少女と共にーーー」

 

そう言って、転生悪魔となった魁人に語りかける。また、ノアに対して使った事も含めて言及してきたことから、どうやら何故貴重な悪魔の駒(イーヴィル・ピース)を敵に対して使ったのか、説明を求めてきた。

 

「えぇ、無事にーーーノアに使ったのは、詳しくは書面で送りますが、まぁ、何故かほっとけないという感情が出てきてーーー」

 

ノアを転生させた事に対しての説明が上手くできない魁人。何故か、あの時ーーーノアに対してーーー自分でも上手く説明できない感情が働いていた為である。

 

その様子を見て、アジュカは少し考えたあとーーー

 

「分かった。とりあえず、その件は俺の方で事故という形で処理をしておく。ちなみに、特例ゆえに、もう新しい代わりとなる駒は支給できないが構わないかね?」

 

「えぇ。構いませんーーー私としてはレーティングゲーム自体、ソーナ会長の眷属として出る以外は考えていないのでーーー」

 

そう言って、魁人はアジュカに対して頷いた。

 

 

そしてーーーそこから、この世界について、改めて説明をした後ーーー

 

 

「そう言えば、今回は天界勢は来てないですね」

 

「嗚呼。今話題の代行者の神達も含め、一番混乱が大きかったのは天界だ。世界一の信徒を有しているが故に、それを抑える為、人員が割けないとの事だ。なお、ミカエルから委任状を預かっている」

 

そう言って、アザゼルは天使長ミカエルから託された委任状を魁人達に見せた。

 

「今回する話は、天界勢達も同意を示すという事で話を進めさせて貰う。あと、日本神話からも委任状を預かっている。日本神話の主神であるアマテラスを含めた三貴神及び八百万の神々も承知の上だ」

 

「凄い規模が大きく成りそうな話ですね」

 

「嗚呼。それとーーーさっそく朗報だ。君たちが跳ばされた時の術式を解析したら、各世界に繋がる門を形成できる術式ができてねーーーさっそく、通信用の特殊機器を送らせてもらった結果、左翔太郎君、フィリップ君、そして、陸八魔アル君、鬼方カヨコ君ーーー君たちの世界との交信に成功した」

 

「まじか!」

 

「凄まじいですねーーーただ、ヴァンの世界・・・ゼムリアは?」

 

「嗚呼。その様子だとーーー」

 

「ーーー実は、交信はできた。交信相手はカルバート共和国現大統領ロイ・グラムハート氏・・・確かアニエス嬢の・・・」

 

「嗚呼。アニエスの実の父だーーー連絡ついたのかーーー」

 

「どうやら、ゼムリア大陸で大規模な異変が起きていてね。安全の確認が取れるまではーーーしばらく、この世界にいて欲しいとの事だーーーそして、行方不明となっていたのは君たちだけでは無さそうでーーー」

 

「まじか。俺たち以外にも跳ばされた奴らがいるのか?」

 

「嗚呼ーーー行方不明とされていたのは、リィン・シュバルツァーを含めた共和国にいたトールズ組の面々、帝国ピクニック隊及びケビン・グラハム神父、そしてーーールネ・キンケイド容疑者(・・・)だ」

 

「!? やっぱりーーーアレはーーー」

 

「もしかしてーーー深く聴かなかったがーーー」

 

「この話については、再度関係者達の間で話し合う事としようーーー」

 

そう言って、総悟は手元にあるコンソールを動かす。

 

 

するとーーー会議場の上の部分に魔方陣が2つ展開される。

 

「もしかして、映像用の?」

 

「嗚呼。今回、交信ができた所は一つは、左翔太郎君達が住む並行世界の日本ーーー異常事態ということもあり、そのまま政府の方に送ることができた」

 

「それって、俺たちが住む日本のお偉いさん方に俺たちの素性がバレるんじゃぁーーー」

 

「安心した給えーーー君たちが、それと照井竜警視が仮面ライダーであることは向こうの政府は既に知っていた」

 

「まじかよ!じゃーーー」

 

「平和維持活動という形で黙認されていたようだ。なお、あの世界はガイアメモリで変身する仮面ライダーだけではなくーーー」

 

「ーーー思い出した。僕たちは風都を護るために活動していたが、他の町でも仮面ライダー達が戦っていたのーーー」

 

「そう言えば、ジョーカーの時に戦ってた時に、同じ黒の仮面ライダーと戦った記憶があるなーーー」

 

そう言って、翔太郎はかつて仮面ライダーBLACK及びBLACKRXと戦った事を思い出していた。

 

「ちなみに、あちらの日本の首相の息子は仮面ライダーだそうだ。確か名は氷室幻徳ーーー仮面ライダーローグだったか?」

 

「まさかのビルドの世界も混ざってるの?」

 

「それ以外にも仮面ライダードライブやエグゼイドと言った平成ライダーは勿論のこと、ゼロワン〜ガッチャードと言った令和ライダー達も確認されている。無論、若き頃の私や、代行者の一柱である浮世英寿君もだ」

 

「ヤバすぎる。ほぼ仮面ライダーの世界じゃん。ちなみに、現在、この世界でやっている仮面ライダーガブは?」

 

「確認されていないそうだ。なお、テレビである人が突如行方不明になる事件は多発していないことから、もしかしたら別の世界かもしれんーーー」

 

「それこそ、胸糞案件ですね。ちなみに、この世界では?」

 

「私が許すと思うか?」

 

「ですよねーーー唯でさえ、積極的にはぐれ悪魔たちや不法な手段で入国した異形を殲滅するための退魔機関を設立して対処しているくらいですからーーー」

 

「最もこの国も一枚岩ではないーーー他国と繋がっていたり、貴殿らの一部の上層部と繋がって、私の出す方針をことごとく妨害する者もいるくらいだからな」

 

「それを出されちゃ、俺たちは何も言えないんだがーーー」

 

「嗚呼。特に古き悪魔達ならやりかねない。耳が痛い話だーーー」

 

突然、全方位に放った総悟による言葉の流れ弾を喰らい、タジタジとなるアザゼルとアジュカ。魁人もコカビエルの件がある為、反論できなかった。

 

 

「話が逸れたな。あと、もう一つはアル君、カヨコ君達・・・便利屋68がいたキヴォトスーーーそこの先生と呼ばれる方との交信だ」

 

 

そう言って、見上げるとーーー映像が完全に映し出された。

 

 

 

『お初にお目に掛かるーーー日本国首相、氷室泰山だ。左翔太郎君、フィリップ・・・いや、園咲来人君。無事で何よりだーーー』

 

『初めてましてーーー僕はキヴォトスのシャーレという所で先生をしていますーーーアル、カヨコ。無事で良かったーーー』

 

映し出されたのは仮面ライダーローグこと氷室幻徳の父である、あちらの日本国首相、氷室泰山。そして、キヴォトスの連邦生徒会の生徒会長が失踪する前に立ち上げた連邦捜査部S.C.H.A.L.Eことシャーレの先生と呼ばれる眼鏡を掛けた青年だった。

 

 

「先生!!ムツキもハルカも無事よ!!!」

 

『良かった。また、僕はーーー』

 

「先生、すぐ涙を流すんだからーーー」

 

そう言いながらも感涙の涙を流す先生につられて涙目となるアルとカヨコ達ーーー

 

だが、翔太郎とフィリップはある違和感を感じていた。

 

「嗚呼ーーーシャーレの先生だったか?何か分からないが、俺たち会ったことは無いか?」

 

「翔太郎、君もかーーーどうも君を見ていると思い出す」

 

そう言って、シャーレの先生に、その違和感を問う。

 

それを見た先生は、少し微笑んだ後ーーー彼らの問いに答える。

 

『流石だね、W 。少しだけの邂逅だったのに、僕の事を覚えているなんてーーー』

 

「えっ!まさかの知り合い!?流石に、頭が追いつかなくなってきたんだが!!?」

 

魁人も、この3人が知り合いだった事に驚愕する。それもそうだろうーーー『仮面ライダー』の世界と『ブルーアーカイブ』の世界、今回みたいな事件が起きない限り交わることは無い筈ーーー

 

『おそらく僕の名前を聞けばピンと来ますよ。せっかくだから、アル?ーーー僕の紹介を皆さんにしてくれないかな?』

 

「任せて!!彼はシャーレの先生と同時に我が社の経営顧問ーーーそして、元ーーー何だったかしら?」

 

そう言ったアルに、魁人とアザゼル、ヴァン、翔太郎がズッコける。カヨコは溜息を継ぎながらーーー

 

「元仮面ライダー・・・オーズ」

 

「えっ!?嘘、本物なのーーー」

 

「おい、そこまで驚くのか?」

 

「だってーーーあなたは既にーーー」

 

『その様子だと僕の最期の時も映画化されたみたいだね。改めて、自己紹介します。僕の名は火野映司ーーーかつて、仮面ライダーオーズとして、相棒(アンク)と共に戦い、そして、彼に見送られて散った。だが、気がつけば電車に乗っていた所を、彼女ーーーおそらく連邦生徒会長である水色の髪の少女からシャーレを任された生徒たちの『先生』だよーーー』

 

そう言って、『先生』もとい欲望の王(オーズ)だった青年は、微笑みながら魁人達に、今までの経緯を話すのだった。

 

 

 




キヴォトスの先生、まさかの復活後の火野映司さん(転生)だった件について・・・

あと『界の軌跡』の最終局面のヴァン達が呼び出されていた件、キーポイントとなるのがキンケイドとアニエス、そして、話には出ていませんでしたが、あの博士も関わっています。


また、Wもとい『仮面ライダー』の世界でも、またある計画が進んだ世界なのですが、詳しくは次回以降に明かしていきます。

なお、冒頭部に登場したバベルとノアのキーワード。これが、この作品の世界で重要となる要素ですので、注目して読んでいただければ幸いです。

とりあえず、次回以降の投稿が未定ですが、なるべく早く投稿できるように頑張りますので、楽しみに待っててください。

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