ヴァルキューレ警察学校にて、シャーレの先生こと火野映司が
「はい、先生ーーー頼まれてた資料をまとめておいたよ!」
「ありがとう、カイナ!!君のお蔭で溜まっていた書類がだいぶ減ったよ!!これでユウカに怒られなくてすむ!!!」
「ユウカさんに怒られるって、どれだけ書類を溜めてたのさーーー」
シャーレのオフィスで書類仕事をする映司を魁奈は手伝っていた。
結局、あのあと映司に身柄を引き取られた魁奈とヒルトは、そのままシャーレ預かりとして、連邦生徒会及び彼女達が所属している
「まさか、アリスみたいな子が増えると思わなかったよーーー」
「アリスと言うと、ミレニアムの天童アリスさんだね?確かに、私も兄さんから造られた
そう言って、自慢の長い黒髪を翻しながら先生を誘惑するかのように、魁奈は自身のプロポーションを見せつける。その姿が、まるで幼い子が新しい衣服を自慢しているようで微笑ましく思う映司は、引き取りの際に行われた魁人との話を思い出していた。
だからこそ、魁人は彼女を元々、想定していた兵器としてでは無く、自身の家族ーーー妹として接することに決めた。
『火野映司先生ーーー改めて、彼女は私が創ったものではあるが、私達にとっては可愛い家族ーーー妹です。だからこそ、彼女の力を狙う者達が多い
そう言って、映像越しではあるが、映像に頭を下げる魁人。その様子を見て、映司はーーー
「分かりました。彼女達を護衛としてではなく、キヴォトスに暮らす娘達と同じ学生として、接します。彼女達が、皆と同様に夢に向けて、仲間達と共に仲良く学生生活、青春を送れるようにサポートします」
『ありがとうーーー火野映司先生』
「そういえば、一応、君も学生だったね?もし、困ったことがあったら相談してね?僕は学生達の味方ーーー先生なのだから」
『懐が深いなーーー流石は、
「関係ないよ。手が届くなら差し伸べて助ける。それは、この地に来ても変わってない。例え、世界を超えようとも学生なら困っている時は僕が必ず助けるーーー無論、頼れる子や先生方達と共にね!」
そう言って、サムズアップしながら魁人に微笑みかける映司。それを見て、魁人は安心した表情となりーーー
『改めて、妹達をよろしくお願いしますーーー映司先生』
頭を下げたのだった。
少し前の会話を思い出していた映司は、魁奈のサポートも甲斐あって、溜まっていた書類仕事を、ほぼ終わらせる事ができた。
デスクワークで疲弊した身体をストレッチで伸ばしながらリフレッシュする映司は、魁奈にーーー
「ふぅーーーとりあえず、これで書類仕事は一段落かな?そう言えば、この後、君もミレニアムに用があるだよね?この後、僕もユウカに呼ばれているから一緒に行こうか?」
彼女も自分同様にミレニアムに用事があることを思い出し、一緒に行くことを提案する。
「良いんですか?行く準備しますので、先生も準備終わったら、シャーレのヘリポートで待っててください!!」
そう言って、執務室を嬉しそうにスキップしながら退出する魁奈。その様子に映司は少し疑問を浮かべる。
「アロナ?、プラナ?彼女って、アヤネやモエみたいにヘリの操縦ができるのかな?」
『あっ、先生知らないですか?一応、魁人さんが魁奈さんに関する情報を纏めた機密情報を送ってきてもらった筈ですがーーー』
『肯定です、アロナ先輩ーーーけど、参考書並の資料やマニュアルだった為、先生は読んでいる時に疲労で寝ちゃった筈です』
『そうでした!でしたら、この事は秘密にした方が良いですね!たぶん、見たらビックリするし、凄く喜ぶと思うので!!』
「何々、アロナ達は知ってるのかい?気になるな、プラナ!教えてくれない?」
『ごめんなさいーーーアロナ先輩同様、この事を教えずに見たほうがビックリ度も大きいですし、大はしゃぎすると思いますーーーつまり、サプライズですーーー』
そう言って、『シッテムの箱』の中にあるAI、アロナとプラナ達は頑なに魁奈について話さなかった。少々、二人の発言が気になるが、どうやら悪いことでは無さそうだったので、それ以上は聞かず、彼女達のアドバイスに従い、ミレニアムに行く準備をした後、魁奈がいるシャーレのヘリポートに向かった。
「先生!?こっちだよ!!!」
そう言って、魁奈は手を振りながら、ヘリポートの真ん中で待っていたが、それ以外には何も無かった。ただ、気になると言えばーーー
「魁奈?君が着ていた
「着てるよ!私たちが着ている制服は全部が魁人兄さんが
「秘密?それは何だい?」
「この制服は『リコリス・リコイル』っていう作品に登場するリコリスと呼ばれる少女のエージェント達が着る制服をモデルにしていて、街の中に居ても違和感のない学生服みたいな制服なんだ!!」
「そうかーーー所謂、迷彩服の役割があるのか。このキヴォトスみたいな学園都市だと違和感なく溶け込めるーーーだけど、初めてあった時はーーー」
「そう。あの時は、組織色である黒だったのもそうだし、色々とキヴォトスでは知らないこともあったから目立っちゃってーーーその反省も踏まえて、制服の色を変えてみたよ!」
そう言って、
「まさか、制服の色を変える機能があるのかい?」
「そうだよーーー魁人兄さんが、
そう言って、くるりと身を翻す。どうやら、そうとう力を入れた姿らしく、それをアピールする魁奈は微笑ましかった。
「可愛いねーーーけど、新しい制服を披露するならヘリポートじゃなくてもーーー」
そう言いかけた映司の唇に自身の指を触れさせて静かにさせた魁奈は、空いている方の手に持っている
「来て!!ファントム!!!」
銃口から黒い光弾が放たれると、そのままサントクゥムタワーの上部を越えて、そのまま消えると、突然、上空で大きな魔方陣が展開される。
その魔方陣から現れたのはーーー
「あ、あれは、まさか!?」
「ーーーそうだよ、兄さんが
ゲシュペンスト・タイプHーーーハーケンことファントムも呼ばれている黒い大型のロボットが魔方陣を通って、そのままシャーレのヘリポートに落ちてきた。
魁人が好きなスパロボの一つ、ゲシュペンスト、それを再現した
「
「か、かっこいい!!ロボットとしての名は?」
「私は単純に、
「の、乗りたい!!」
「うん!これに乗っていこ!!みんな、ビックリすると思うよーーーただ、操縦は私がするね。操縦が訓練してないと難しいし、最悪、墜落からの大爆発もあり得るからーーー」
「分かった、そこは魁奈に任せるよ!」
そう言って、映司はワクワクしながらゲシュペンストに乗り込んだのだった。
今回は、ここまでーーー次回と、その次の回(フリード回)をやったら、本編に戻ってきます。
次回ーーー叫べ、究極!ゲシュペンスト・キック!!!
お楽しみに!