制服創造の厨二系堕天王子   作:戦魔王ゼロ

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明けましておめでとう御座います。年末年始の用事や仕事関係で、投稿が遅れました。

今回はフリードもといヒルト回です。今回のお話のあと、魁人達の世界軸に話を戻して話を進めていく予定です。


会談に向けて〜それぞれの動き5〜

 

グラニュートがキヴォトスに現れて、生徒をヒトプレスして拉致していたが判明し、人質として使われて、動きを封じられた魁奈

 

彼女もグラニュートの手でヒトプレスされかけた時に、ヒルトの助太刀によって、事なきを得た。

 

「朝から居なかったけど、何処に行っていたの?それに、今の剣技ーーー嵐刃(ストームエッジ)だけじゃ説明がつかないくらい速く見えなかったよ?」

 

「ーーーヴァルキューレ警察学校に行ってた。そこの武道場で、剣聖、剣豪クラスの人達に揉まれてた」

 

ヒトプレスをするために腹の口から舌を伸ばして、魁奈を捕らえようとした、ハウンド・グラニュート。その舌を、そして、人質にされているヒトプレスされた生徒が握られていた腕だけを斬り刻み、生徒達を無傷で救出したヒルト。確かにヒルトは、魁人の魔改造手術及び技術提供、コカビエルの師事によって上級悪魔クラスなら簡単に滅ぼすことができる。剣技においても現役最強の魔剣使いの悪魔祓い(エクソシスト)ーーー魔帝(カオスエッジ)のジークや、知り合いの中ならデュランダル使いのゼノヴィア、聖魔剣の祐斗と互角以上に渡り合える。

 

だが、スサノオ、佐々木小次郎や宮本伊織、新選組、悪魔側で挙げるなら沖田総司、教会なら『天界の暴力装置』と呼ばれた先代のデュランダル使い、ヴァスコ・ストラーダ猊下といった剣の化け物達には、まだまだ遠く及ばなかった筈だったーーー

 

だが、今ーーー自身を救い出してくれた剣技は、今挙げた達人を彷彿とさせる程、インパクトが強く、なおかつ目に追えないくらい速かった。

 

「ーーー揉まれたって何でそんな事になったの?」

 

「ーーーそれが君の兄からの指令(オーダー)だからだよ」

 

そう言って、ヒルトは空を仰ぎ見てーーー魁人から降された任務を思い返していた。

 

それはヒルトもといフリードがキヴォトスに行く前日ーーー

 

「ーーーいきなり、密談なんて穏やかじゃねぇなーーー」

 

「まぁ、お前だけに伝えたい話だ。今後のことも含めて、お前には重要な立ち位置(ポジション)にいてもらいたいからなーーー」

 

 

神の子を見張る者(グリゴリ)の本部ーーーその、今は使われてない研究施設の中にて、魁人とフリードはいた。

 

「ここって、廃棄された施設なんだろ?何で、ここで話を?」

 

「廃棄されたとはいえ、設備自体は生きてるからなーーー聞かれたくない話をするのにも、うってつけなのさーーーそれと、ここは俺は勿論のこと、ノアから処置を受けたお前にも関係がある施設でもある」

 

そう言って、魁人は施設を稼働させる為にコンソールを操作する。

 

するとーーー

 

施設の中にあるモニターが全てつき始め、色々なデータを表示する。

 

「ーーーこの施設の名前は、深淵を覗く観測場(アビスファクトリー)、サタナエルが責任者として、俺やマドカ達を含めたアビスチームの神器の研究・装備開発、そしてーーー実験や訓練という名の殺し合いをしていた忌むべき場所。俺の罪の証の一つでもあるーーー」

 

「アビスチーム、あんた達も含めて、頭のネジが外れまくった人でなしが集まったチームで、7年前の事件であんたや刃狗(スラッシュ・ドッグ)、そして、白龍皇や氷姫も関わった事件で壊滅したとーーーまぁ、俺も先生の付き添いとして、小さいガキの時に関わっていたから覚えているぜ」

 

「お前が聖剣事変で使ったガラティーンの元々の使い手だった教会の聖剣使いかーーー」

 

そう言って、苦笑しながら魁人はコンソールを再度操作して、フリードの前に、あるデータが載ったモニターのような魔方陣を展開する。

 

「これって・・・・まじかよ!」

 

「マジだーーーキヴォトスに様々な世界と繋がった形跡がある事が、ミレニアムで発足された調査チームの調査報告で判明した。今回の転移騒動もキヴォトスにある古代文明の超技術(オーバーテクノロジー)を利用されたことも要因として関わっている。今回の件で特に多かったデータが、元々いた世界では既に死んでいた筈の者が気がつけばキヴォトスにいた」

 

「例の会談で居たと言うーーー」

 

「あぁ、それ以外にも居るらしく、例えばアビドス砂漠には、『刀語』の登場人物ーーー宇練銀閣が因幡城ごといたらしい」

 

「まじかよーーー確か、鑢七花によって死んだんじゃーーー」

 

「気がつけば、原作の最後では七花に折られた筈の斬刀・鈍を所持していたらしい。なお、本人も死んだ筈なのではと凄く混乱していたと報告書に書かれているな」

 

「滅茶苦茶なことになってるなーーーキヴォトス」

 

フリードはキヴォトスの事情を知り、困惑した。

 

 

「今から見せるのは、お前が初だ。何せ、俺ですらも困惑する事態でねーーー」

 

ある程度のキヴォトスの事情を話した魁人は、続いて、コンソールを操作する。

 

「これって、牢屋か?」

 

「嗚呼。元々は、この施設で実験を行う際に素体達が逃げないように収容する牢屋。現在は、俺が捕らえた者達の一部を収容し、尋問ーーー場合によっては拷問も辞さないという絶対に表立ってはいけない場所だ」

 

「闇が深えなーーー今から、そこに行くのか?」

 

「嗚呼、お前に会ってほしい人物がいる。少なくとも俺たち以外で、彼女と面識があるのはお前だけだからなーーー」

 

「???・・・俺も面識が?」

 

「会えば分かるさーーー行くぞ」

 

そう言いながら、コンソールを操作した魁人。そのまま魁人とフリードは、転移の光に包まれて消えていった。

 

「ーーーまんま、何処かの収容施設だな。まさか、あそこからしか行けないのか?」

 

「あの施設によって形成された特殊な位相世界に作ってるからなーーーそれ以外で行き来できるのは、俺専用の人器の創界銃(セイクリッド・レイズライザー)だけだ」

 

収容施設の内部に転移した魁人とフリードは、そのまま目的の牢屋に向かって歩みを進める。

 

「ーーー今から会いに行く奴は、上の人に報告はしたのか、例えばあんたの親父さん(アザゼル)とかには?」

 

「まだしてない。即座にしてもいいか判断に困る者達だからな。だからこそ、今回の尋問で情報をまとめたら、改めて報告するつもりさーーー」

 

そう言って、まっすぐと目的の牢屋に向けて、ひたすら歩みを進める魁人。

 

そんな中ーーーフリードは、ここの施設に囚われている筈の収容者達について疑問を持った。

 

「なぁ、あんたが捕らえた者達は、黒葬機関(ブラックパニッシャーズ)で管理しないのか?」

 

「無論、俺が捕らえた者のほとんどは黒葬機関(ブラックパニッシャーズ)で管理している。ここに置いているのは、黒葬機関(ブラックパニッシャーズ)ですらも許容できない者、もしくは色々な意味で扱いに困る捕虜のような者達を捕らえ収容しているーーー」

 

「捕虜は分かるが、許容できないものは?」

 

「改心不可と断定した神器を含めた異能に関わる犯罪者だ。そう言う奴らは、ここに閉じ込めーーーそうだな、例えば、あそこの牢屋」

 

そう言って、視線に入った牢屋に近づき、その鍵を開ける。ちなみに、牢屋の鍵はカードキーで管理しているらしく、魁人のカードを読み込み機で読み取ると牢屋のドアが開いた。魁人が中に入るとフリードも、ついて行く形で、そのまま牢屋の中に入る。

 

牢屋の中に入るとーーー

 

そこには、特殊なゴーグルを装着し、四肢や首に枷を付けられて牢屋に繋がれてる奴隷のようなボロきれを纏った女性たちが苦悶の表情を浮かべて立っているという異様な光景が広がっていた。

 

「何のプレイだよ」

 

思わず、その異様な光景を見て、ドン引きするフリード。そのフリードを差し置いて、魁人は奴隷の格好した女性たちの説明をする。

 

「ちなみに、ここのほとんどは元男性だ。そして、こいつらがやったのは、神器や異能を使っての強姦ーーーそして、こいつらが、付けているゴーグルは一種のVRゴーグルでな。自身が犯した罪と同じように、こいつらに体験させる形で、ここに捕らえてからずっと行っている。なお枷には、見ている映像の衝撃をダイレクトに伝える特殊な術式が組み込まれているーーー」

 

「コイツラに同情する余地は無いっすけど、あんたも大概、酷いっすよ。正直、吐き気がしますーーー」

 

「だろうな。だからこそ、俺は嫌がってもサタナエルの弟子なんだろうなーーー悪だと分かっていても、必要であれば、この選択を取ってしまう。だからこそ、フリード・・・お前に命ずるのは、ただ一つーーー」

 

「ーーー」

 

「俺がお前の許容できない巨悪に堕ちたら、俺の頸を刎ねろーーーつまり、お前には、俺を倒せるだけの力をキヴォトスの地で身に着けろーーーそれがお前に降す最初で最後の命令だ」

 

「ーーー重い、重すぎますよ。けど、俺も同じような事をしてきた身だ。だからこそ、その命令に従いますよ。だから、頼みっすーーー俺が手を降す未来にならないように、闇堕ちなんて馬鹿な事にならないでください」

 

「そのつもりだ。黒葬機関のメンバー(かのじょたち)を置いて、死ぬ訳には行かないからなーーー」

 

そう言って、魁人はフリードとの約束を自身の胸の中にしまっておくのだった。

 

 

「まぁ、お前の兄さんとの約束みたいなもんさねーーー俺は必ず強くならないと行けない理由ができた。その為の修行をドギーさんや縁壱さん、リィンさんといった達人たちにつけてもらってた」

 

「いいな。あとで、私も行く!私も剣を使うから教わりたい」

 

「とりあえず、この場を何とかしてからなーーー」

 

そう言って、魁人の密談を思い返していたフリードもといヒルトは、戯れてくる魁奈をなだめながら、今回の事件の後始末に掛かるのだった。

 

 

 

場所は変わりーーー深淵を覗く観測所(アビスファクトリー)、収容施設内牢屋

 

 

「ーーーやっぱり、グラニュートが現れたんだね。たぶん、同じノアの中ならレオがやりそうかな?」

 

「お前が齎した情報にある表向きは『英雄派』に属している魔獣創造(アナイアナレーション・メーカー)を宿している少年かーーー」

 

「そうだよ、兄様。切り捨てられた僕と違い、彼は新たなノア、いや、お父様の教育を徹底的に受けているから、平然と行いそう」

 

「耳が痛い話だ。ちなみに、元オーフィスことフィスは兵藤家の養女として無事に迎えられたよ。兵藤夫妻が懐の深い良い人たちで良かった」

 

「そっか。祭り上げていた僕が言えた義理じゃないけど、幸せそうで良かった」

 

「だからこそ、お前も罪人ではあるが、ここから出してやる。お前は、もうサタナエルの娘のノアじゃないーーー俺の嫁の一人であり、俺の眷属ーーー『女王(クイーン)』麻羽ノアとして共に黒葬機関(ブラックパニッシャーズ)のメンバーとして罪を償えーーー」

 

「告白にしては、色々と言いたい事はあるけど、良いよーーー兄様、いや、旦那様ーーー」

 

その後、囚人服を着たノアと同じく囚人服を着ている魁人に抱き合うのだった。

 

 




皆様、たぶん突っ込みたいところはあると思いますが、何故ノアが魁人に囚われているのか、それと、何故、オーフィスが兵藤家の養女となっているのかーーー詳しい話については次回明かす予定です。

それまで楽しみにしていてください。

ちなみに、今回、ノアと魁人が着ている囚人服は『囚人諸君、反撃の時間だ』の主人公ライアンとヒロインのルナーラが着ている囚人服です。

長くなりましたが、今年もよろしくお願いします!!
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