そして、まさかの人物が乱入しますーーー
「僕の名はーーージークフリート。ジークと呼んでくれーーー」
闇オークション会場で囚われていたノアを救い出した後に現れたのは、フリードもといヒルトを彷彿とさせる白い髪に背中や腰に合計六本の剣を携えた男、ジークフリートが現れた。
「
「酷い言いようだなーーーそこにいる斬り姫ことゼノヴィアも悪魔へと身を窶したというのにーーー」
「ゼノヴィアは教会の上層部の捨て駒にされて、裸同然で追放されたが故に、頼る者がリアス先輩しか居なかった。自分勝手に裏切ったお前と一緒にするなーーー」
そう言って、魁人は周りを警戒する。ジークと共に学生服を着た若い人間の男女達が魁人達を取り囲む形かつ、多種多様の武器をそれぞれが構えた状態で姿を現したからである。
「ーーー確か、英雄派だったか?」
「えぇ。僕のような英雄の血を受け継いだ者を筆頭に
そう言って、ジークは背中に背負ったグラムを抜く。
魔帝剣グラムーーー北欧の大英雄シグルドが
ちなみに、カリバーンもとい聖王剣コールドブラントと同様に、王を選定する剣の側面を持つことから魔帝剣と言われている。
「ーーー打倒ね。それで、その後はどうする気だ?異形から、世界を救った英雄として、世界の人々に自ら告げるのか?」
「それも良いでしょうーーー我々が異形に支配されていた世界を解放し、その後、人々を導く者としてーーー」
ジークはグラムの切っ先を向けながら、魁人の質問に嬉々として答えようとするーーー
だがーーー
「くだらん」
魁人は、ジークの答えを一喝し、否定する。
その一言に、ジークはーーー
「くだらんとは?」
そう言って、不機嫌な顔で魁人を睨み付け、その真意を問う。
「護るべき人々を拉致して洗脳した上に、勝手に構成員にして、テロ活動に巻き込み、要らなくなったら記憶を消して、奴隷として異形や悪人相手に売り付けるーーーそれの何処が英雄だ?少なくとも、俺が知る英雄たちは、お前等みたいな
「ーーー黙れ。貴様が、僕たちに説教できる立場だとでも!?」
「確かに、俺もてめえらと同類で人に説教できるほど真っ当な生き方はしてねえよ。だがなーーー少なくとも、自分たちの行為を正当化する恥ずかしい真似はしたことはねぇなーーー」
そう言って、魁人は自身の纏う
「ーーー
黒いロングコートに、自身の愛刀たる
「ーーーそれが、かの有名な妖刀伝説で有名な村正の一振りですか。ちょうどいい、教会所属時に使っていた
そう言いかけたジークに魁人はーーー
「しゃべってる暇があるなら身体を動かせよーーー」
一瞬で肉薄し、その首に
少し反応が遅れたジークはグラムで
「腐っても伝説の魔剣か。躱してもオーラで削ってくるかーーー覇気を纏ってなければ、俺の肌が焼けてたなーーー」
躱した直後に、グラムを評価した魁人。実はグラムから放たれていた一刀に込められた破壊力を有したオーラは上手く反らして躱していた筈の魁人の身体を掠めていた。
だが、オーラが届く前に当たりそうな部分を予測し、武装色の覇気を纏わせたことで、そのオーラを弾いていた。
そのため、魁人の肌を傷つけるには至っていない。
だが、逆に
「くっ!捌いたはずなのに、斬られただと!?これが覇気の影響で黒刀と化した村正の力と使い手の技量か!?」
「確かに、グラムの斬撃に対応する為に俺自身に覇気を纏わせてはいたが、特に村正に覇気を纏わせてないぜーーーなお、村正は覇気関係なく、刀身は元々、込められた呪いの影響で黒い。それ故に、覇気の影響で黒刀になったなんて勘違いが多くてな」
「ーーーここに在りし剣士の墓標たる
魁人の周りに様々な形状の黒い影のような刀剣が現れる。
「かつて、この村正に敗れた剣士たちが使っていた刀剣、その全てが、村正に文字通り喰われて一部となったーーー
魁人が
所謂、エミヤの投影に近い技で、一振り、一振りが並の聖剣魔剣を凌駕する斬れ味を持つ。
またーーー
「くっ、動けない。何だ、このーーー」
「いやぁ!!」
呪刀は人や物以外にも影といった不定形なものすらも貫くことが可能でーーー影を貫かれれば、そのものの動きを固定することもできる。所謂、『NARUTO』の奈良シカマルが使う影縫いの術に近いこともできる。
影を呪剣に貫かれた英雄派の構成員たちは、動きを封じ込められて、その隙をーーー
「ゼノヴィア、今回は気絶に留めておいてね。流石に、洗脳されている者もいる可能性がいるからーーー」
「分かっている。殺さぬように刀身以外で殴って気絶させる!!」
「それでも、ただじゃ済まないねーーー」
剣士組が、各々の得物で、倒していく。なお、洗脳されている者がいる可能性もあるので、殺すわけにはいかずーーー各々は峰打ちで気絶させている。
なお、ゼノヴィアの場合は峰打ちでも撲殺しかねないことから柄や鍔で殴って気絶させているが、膨大な聖なるオーラを持つデュランダルの為、威力が高すぎてーーー明らかにやり過ぎで死に掛ける者もいた。
だが、その者に対しては
「ーーーゼノヴィア、せめてデュランダルじゃなく肉弾戦で気絶させろ。動けない人間相手にデュランダルはやり過ぎだ」
呪刀を飛ばして、英雄派の構成員達の動きを足止めしたり、急所をわざと外して死なない程度に倒して気絶させていた魁人は、ゼノヴィアに苦言を入れる。
「すまない。肉弾戦もできなくは無いが、ストラーダ猊下と違って、相手を一撃で仕留めることができないくてーーー」
「仕留めんでいいわ。あの方は例外だろ。骨折でもいいから、動きを無力化させる形で制圧しろ!」
「難しいが、善処しようーーー」
そう言って、ゼノヴィアはデュランダルによる殴打から肉弾戦にシフトする。一撃で気絶させることはできないが、それでも、先程よりかはやり過ぎずに無力化さていく。
「なら、魔術なら!」
「死ねぇ!!」
そう言って、
魁人以外の剣士組は遠距離攻撃の手段が乏しいと判断したの通常だと正しい。
だがーーーここにいるのは、若手の眷属の中でも有望株と称されている剣士達だ。
特にグレモリー眷属はーーー
「剣の射出は僕でもできるよーーーゼノヴィア、軽くデュランダルを振って、魔法を弾くんだ。できないなんて言わせないよ!」
「分かっている!巴柄、君は!?」
そう言って、祐斗は魁人と同じく魔剣や聖剣を大量に生成し、構成員達に向けて射出し、魔法と相殺させて無力化させたり、相手に直撃させて気絶させていく。
ゼノヴィアは祐斗が弾けなかった魔法をデュランダルのオーラによって弾くーーー要は盾役として祐斗を援護していた。
ゼノヴィアは、攻撃を弾きながら、巴柄がどう対処するのか声を掛ける。
「安心して、兄様がくれた
そう言って、微笑む巴柄。
自身の愛刀にして魁人の最高傑作
「
巴柄の魔力に反応してーーー
この
今回は変化した形態は、遠距離攻撃に特化した弓の形態ーーー
まず、一つは、この弓の形態は、魔力を矢として飛ばすもので、魔力が尽きない限りは無尽蔵に撃つことができることーーー
そして、もう一つがーーー
「クリエイトカードセット!!いけぇ、
創造した制服や武器をデータ化させて収納したカード、クリエイトカード。それを弓に装填してーーー放つ矢に、そのアイテムの力を付与させる事ができる。
今回、使用した力はーーー
矢が直撃した瞬間、爆発する。爆発後、煙が収まるとーーー
「な、何よ。この格好!?」
「どうして、動けないの!?」
矢を受けた英雄派の女性の構成員達は悲鳴に近い声を上げながら自身の格好に驚いていた。
それもそうだろうーーー何せ、いつの間にか自身が着ていた筈の制服から白地に藍色の線が入ったスーツのような格好に何故か頭に茸の被り物させられていた。しかも、何故か正座させられた状態で両手の拳がくっつく形で動けない。
「まぁ、私達も憐耶と兄様から喰らった時は同じような形だったよ。まぁ、貴女達は、今文字通りーーー茸になったの。私が力を解除しない限りは元に戻らないし、無理矢理動こうとすればーーー」
そう言いかけた時だった。動けなくなった者たちを無理矢理、動かそうと、矢を受けていない者が近づき、茸になった者達に手を掛けて引っ張って動かそうとする。
するとーーー
「な、何だ。この粉みたいな煙は!?」
茸になった者達から特殊な煙が立ち始める。厳密には、これは煙でなくーーー
「胞子だよ。ちなみに、吸うとーーー」
煙を吸った者達が爆発し、茸になった者達と同じ格好となった。
「茸になるから気をつけてね?それにしても、何でに◯んごあ◯ぼの衣装から、こんな危険な発想が出てくるの?憐耶から業が深いと言われてもおかしくないよ、兄様!?」
そう言って、自身の友であり、同時に魁人の伴侶になることが決定し、
「業が深いのは認めるよーーーさてと、これでほぼ戦力が無力化できたが、どうする?投降してくれれば、命は取らないことは約束できるぞーーー」
「黙れ、役に立たない奴らがーーーまさか、アレを使うことになるとはーーークク、レオ、お前の読みがここまで鋭いとはな!?」
「レオ!?まさか、彼もここにいるの!?」
レオという言葉を聞いてノアが驚愕する。
「ーーー知り合いか?だが、お前の慌てようを見るとーーー」
「レオ、彼も私と同じノアの一人で掛け合わされた偉人は、かの天才ーーーレオナルド・ダ・ヴィンチ。そして、
「よりによって、上位かつ危険視されているものかよ。どこまで創れる?」
「レオはね・・・お父様によって、兄様のあらゆる所を叩き込まれている。ポケモンは勿論のこと、兄様の大好きなデュエル・マスターズのクリーチャー、仮面ライダーやスーパー戦隊に出てくる怪人すらもいけた筈だよ」
「クソ、考えられる中でも最悪のパターンだ」
「うん。特にレオが得意なのは相手が苦手とするアンチモンスターを創ることに特化している・・・ただ、まだ
そう言って、ジークを睨むノア。先程、衰弱していたのとうって変わり、今にも襲いかからんと立ち上がろうとする。
「ジーク、答えて!!レオ・・・私の弟もここに来ているの?」
「今回は、別件で居ませんよ。おそらく、あの方の下では?」
「クっ、お父様か・・・」
「サタナエルーーーろくでもねえことになってるのは確か」
「ーーーさて、驚いているところ悪いですが、もっと大変になると思いますよ?」
そう言って、ジークが指を弾くとーーー先程よりも多い魔法陣が展開される。種類は全て転移系の物であることから何が召喚されることだけは確かであった。
「全員、警戒!?」
魔法陣から黒い装束の格好をした戦闘員を彷彿される者達が何十体も現れる。
それに、黒いロングコートに魁人と同じように黒刀を持ち、恐るべき角を生やし、長い髪を流した青年ーーーー
「ーーーてめぇら、いい加減にしろ」
それらを見た魁人は今まで以上に怒りがこみ上げてきた。
巴柄も、信じられないという形で、口を覆うように手を翳す。
「ーーー刀也兄様?」
「確か、巴柄のーーー」
「だけど、既に亡くなられてーーーまさか!?」
「よりにもよって、
そう言って、ノアはロングコートの青年について語る。
「巡刀也ーーーサタナエルが起こした事件の折に、
「兄様ーーー」
ロングコートの青年、巡刀也ーーーかつてサタナエルの謀略によって命を落とした筈の青年が親友である魁人と、実の妹である巴柄の前に敵として立ち塞がったのだった。
魁人の友であり、巴柄の兄、巡刀也ーーー再び、サタナエル達の手によって、敵として蘇らされる。
次回は、刀也との悲しい戦いーーーお楽しみに
P.S.戦闘員達の正体も次回明らかになります!
ちなみに、この作品でも既に登場したとある仮面ライダーの戦闘員です!!