魁人とレギオンの最初の戦いの最後のPartとなります!!
「さぁ、第二ラウンドといこうか!!」
『そのままKOーーーいや、この世からの完全KOさせてやる!!』
そう言い合った魁人、レギオンの二人は自身の拳に武装色の覇気を纏い、お互いの拳に殴りつけた。
その瞬間、空間全体に影響を及ぼしてしまうくらい強大な覇気が衝突した。
魁人が発動し、纏った姿の名はーーー
魁人が生まれながら持っていた忌むべきものーーー数多の屍を喰らい成長し続ける呪われし黒き布ーーー
これは、普段使用する戦闘用の衣服ーーー
つまり、取り込んだ死者の力を自身の力もとい戦闘装束に変えて戦うのが、本来の魁人の戦闘スタイルであり、忌むべき戦い方として、7年前に起きたサタナエルとの戦いの後に封印してきた。
だが、サタナエルもといレギオンの言葉で、その封印を、自身に掛けてきた枷を外し、使用した。
『
「ーーーお前が、死の衣を使う際の通常形態か。舐められたものだーーー」
「数多の同胞を喰らった姿だなーーー前に対峙した時は俺を倒すには至っていなかったが大丈夫か?」
『黙れ!!』
言葉を交わしながら、高速の肉弾戦を繰り広げる魁人とレギオン。覇気も纏った応酬のため、周囲に、その余波が広がっていた。
死のオーラも含んでいるのか、衝撃に巻き込まれた者ーーー主にレオナルドが創造した魔物達は、そのまま倒れて、息絶えていた。
『まるで、サーゼクスが滅びの力を完全に解放した姿を彷彿とさせるなーーー』
『嗚呼、そうだなーーーかつて父上に言われた悪魔にカテゴライズしているか分からないという評価、まさか、私達よりも若い彼に使うことになるとは思わなかった』
小型魔方陣を幾つか展開し、魁人とレギオンの激突を冷静に分析するサタンブルーことアジュカ・ベルゼブブ。それに対し、サタンレッドことサーゼクスは、余波に巻き込まれないように自身の消滅の魔力をドームのように変化させて、彼らの攻撃の余波を魔力で相殺し、防いでいた。レッド、ブルー以外の他のサタンレンジャーもとい四大魔王とグレイフィアも各自で、魔力障壁を展開して、彼らの攻撃の余波を反らして直撃するのを防いでいた。
『ソーナちゃんの眷属だからあんまり言いたくないけど、彼、このままにして良いの?』
『少なくとも下級悪魔にして逸脱していると思うよ。正直、さっさと昇進させた方が良いと思うけどーーー』
『私も同意です。サーゼクス、彼の力は他の若手と違って、私たちすらも殺せてしまうほど強大ですーーーソーナさんには悪いですが、早く独立してもらって動いてもらった方が悪魔勢としては有益ですーーー』
『嗚呼。この戦いの後ーーー直ぐ様、各所に進言しよう。それに、既に、彼は一昨日行われた中級悪魔の昇格試験を突破している。異例にはなるが、この戦闘に基づき、そのまま上級悪魔の昇格を認めるように私たちも力を尽くそう』
そう言って、サーゼクスはレギオンと互角に戦う魁人を頼もしく思いつつも、その力が自分達、特に大切な妹であるリアスや、その友であり魁人の主であるソーナ達に向かないように自身の魔王としての力(権力も含めて)をフルで振るうことを心の中で誓った。
『覇気をここまで使うかーーー肉弾戦だけじゃ拉致が開かねえかーーー』
互いに、覇気を纏いながら高速の肉弾戦を繰り広げる魁人とレギオンだが、お互いに武装色の覇気以外にも見聞色の覇気を高いレベルで使用しながら必殺の一撃を躱していくため、決定打にならずに攻めあぐねていた。
「別の力を使ってもいいぞーーーまだまだ、お前の力を堪能したいからな」
『うるせぇと言いたいが、丁度いいーーー新しく発現した力を試させて貰うぜーーー
そう言って、元々、自身の首についている首輪のスイッチを操作する。
突如、魁人の足下から様々な機械言語が書かれている魔法陣みたいな紋章が幾つか展開される。
『ーーー我は
紋章が幾つか展開されると、そのまま濁った泥みたいな黒い液体が流れ出す。かつて、神がバベルの民を滅ぼした洪水のようにーーー
『
突然、溢れ出てた液体が凝固し始めると、そのまま物体を形成していく。なお、形成された全ての物体が武器の形をしており、形成が終わると、まるで成長した蝶が蛹から出るように、表面がボロボロと剥がれていき、新品同然の綺麗な武器が草木みたいに生い茂っている形で、大量に突き刺さっていた。
『黒き死の衣を纏い、禁忌を解放し、我は神に叛逆するーーー
その声と共に神の裁きとも言える強大な黒の雷霆が魁人を襲う。
だが、それを待っていたかのように魁人は受け入れ、その雷霆を自身の
『ーーー
レギオンに挑発しながら近くにあった武器を取る。弓の形をしているが、弦の一部が刃になっているらしく、軽く振っただけでも周りにあった魔物の死骸をバラバラに切り裂いていた。
それを見てレギオンは嬉しくなって笑い始めた。
「ああ、見事だ。まさか、あの『
『嗚呼。この力は無から俺が考案し、設計した
そう言って、弦を引いて放つとーーーそのまま幾つもの光の矢が放たれ、レギオン、それと革新派の面々へと飛んでいく。
無論、牽制で飛ばしているため、回避されるがーーー
『ーーー俺以外の思考で計算された一撃は、流石のあんたでも読めないだろーーー』
レギオンが回避するであろう場所に既に別の刀剣型の
切り裂くまではいかなかったが、内臓すらも障害を起こしかねないほどの重い一撃を貰い、思わず口から血を吐き出してしまうレギオンは、思わず苦虫を噛み潰したような険しい表情もするが、直ぐ様笑みを浮かべーーー
「なるほど、衛星ゼア又は衛星アークの高速演算機能、それに、かつて軌跡世界に存在したゼムリア大陸の地脈を利用した巨大な情報媒体エリシュオンの技術も反映されているのかーーー」
魁人が使用している禁断の技術を正確に見抜く。
「サーゼクスーーー彼は、既に俺達と同じ、いやーーー俺達すらも超える超越者だ。彼の使っていた技術、
いつの間にかサタンレンジャーの変身を解除していたアジュカは同じく変身を解除していたサーゼクスに魁人が超越者であることを改めて断言する。
「確か、
「嗚呼。片方は自身の本来の神器である服飾創造の禁手化で、もう片方はサタナエルが魁人君に与えたというーーー
アジュカは魁人が隠していた力を目の当たりにして、恐れると共に好奇心が止まらなくなった。
「もし私が魔王の座を退く時は彼を指名したいな」
「君がそこまで高くするとはーーー確かに私も気になるが、どちらかというとイッセー君やサイラオーグに期待しているからなーーー」
「ぶぅーーーアジュカちゃん!!カイト君は、ソーナちゃんの眷属よ!!つまり、私にとっては家族のようなものーーーなら、私の座を彼に挙げたいから横取りしないで!!」
「カイトさん、今後が大変でしょうね」
「ZZz・・・どうでもいいけど、働き過ぎで倒れないようにねーーー」
変身を解除した魔王達が、各々の感性で、魁人に反応を示す中、グレイフィアだけは魁人の今後を思わず自分の身内のように心配してしまうのだった。
『まだやるか?』
「ふふ、もっと戯れてみたいが思った以上にダメージがキツイね。それに君も何だかった言って、倒れそうじゃないかな?」
『誰のせいで倒れ掛けていると思ってんだよ。流石に、これ以上は疲労でキツイんだよ!!』
そう言って、今にも眠気で眼が赤くなっていく魁人。それを見たレギオンは、最後にーーー
「次は会談の時に会おう。勿論、私は招かれざる客ではなく招待された形で来るつもりだ」
「その様子だと何処かの大国と繋がっていると言っているものだぞーーー何処だ!?」
「ふふーーー当日、楽しみにしているといい。あと、クロナやノアにもよろしく伝えてくれーーー」
その瞬間ーーー眩い光が魁人の視界を、そして、四大魔王達の視界を防ぐ形で、放たれる。
そして、光が消えるとレギオンを含めて、革新派の面々が居なくなっていた。
「ふぅーーーもう限界ーーー」
その瞬間、魁人は疲労で限界を迎えて、そのまま倒れた。
しばらく魁人が眠り、目を覚ますとーーー
「ここは俺の部屋かーーーどれくらい眠ってた?」
自身の部屋で寝ており、そこにはマドカが魁人の身支度の準備をしていた。魁人が目を覚ました事に気が付くと、マドカは魁人の質問に答えーーー
「丸一日です。ですが、今回の襲撃もあって授業参観が1日延期となりました。それと、このあとに各世界方から来られる次元転移装置の起動が始まる予定です」
「悪いなーーー心配かけた」
「本当ですよ、馬鹿ーーーあと、授業参観が終わったら皆で魁人をお仕置きしますので、覚悟してください」
そう言って、魁人の着替えを用意するマドカ。その様子を見て、魁人はーーー
「今夜は眠れそうにないなーー」
頭を掻きながら、今夜行われるお仕置きに内心興奮するのだった。
そして、自身の部屋である独房から出てーーーそのまま次元転移装置がある駒王学園の地下研究室に向かうのだった。
3月の後半から4月に掛けて仕事が忙しかったことと、同時に体調を崩してしまった為、だいぶ投稿が遅れました。
次の投稿は、今回よりかは早くなると思いますのでお楽しみに!
次回、各世界から様々なVIPが登場します!
お楽しみに!