自分のデッキに憑いていた精霊達に導かれながらファンタジー世界を旅していく。
ふと目を覚ます⋯⋯見たことの無い天井だ⋯⋯辺りを見回すが清潔ではあるものの、
何となく年季を感じる。
起き抜けに突如として
カンカンカン!!
と鐘の音と怒号や悲鳴が聞こえてくる、
緊急事態が起こったのだろう。
あまり現状を確認出来てないが取り敢えず情報収集する前にここから逃げ出す方が良いかもしれない。
服装も黒のジーンズに黒シャツと赤の上着と靴も靴下もしっかり履いている。
急いでドアを開けて外に出る、
取り敢えず適当に歩いて外を目指す。
どうやら大きめの教会の一室に寝かされていたらしい、
あまり迷う事なく外に出れた。
「キミ!急いで逃げなさい!」
教会の正面広い庭に出たとたん声をかけられたが、
正門の向こう側には大きく醜く肥え太とり3メーター以上は有りそうな羽を生やし、
岩の用に固そうな肌を持ち、
手には大きな斧を持った化け物が空を飛んでこちらに向かって来ていた。
「キミ!アッチの裏門から逃げれるから!」
「シスターさんはどうするんです?!」
「私は皆の逃げられる時間を稼ぐ!」
そう言ったシスターさんの腕には「デュエル!!」の声と共にアニメ遊戯王で見たことの有るようなデュエルディスクが展開され、
あの化け物に向かって駆け出して行った。
俺はシスターの忠告通りに逃げる為に裏門に向かって駆け出そうとしたところに⋯⋯クリクリ~という鳴き声と共に俺の目の前にマジクリボーが現れた。
クリクリ~
今後絶対に必要なモノが有るから手に入れる為に、
付いてきて欲しいらしい、
何となくだが言いたい事が伝わってくる不思議な感覚だ。
「急いで案内してくれ!」
マジクリボーには初めて会った気がしない、
精霊って元の世界にも本当に居たのかもしれないなと考えながらマジクリボーの案内に従い走る。
そうしてたどり着いたのは俺が今日目覚めた部屋、
マジクリボーは俺が普段身に付けている少し大きめのウエストポーチを杖で指し示している。
俺はそれを何時も通りに左側の腰にポーチがくる用に身に付け、
マジクリボーがクリクリ~と鳴き声を上げながら更に先をせかす。
今度は仕事部屋のような書斎のような場所だ。
クリクリ~
マジクリボーが指し示しているのはデュエルディスクとDゲイザー?
成る程、
確かに今後確実に必要に成る。
先程のシスターの対応や精霊マジクリボーの出現、
俺のポーチの中にはカードデッキが納められている、
ここから導き出されるのは⋯⋯この世界は恐らくデュエルで色々解決する世界!
しかし不安が一つ、
俺はいわゆるファンデッカーなのだ、
そう強く無いしプレイスキルもからっきしである。
走りながらデュエルディスクを腕に近づけると、
ガシャン!
と音と共に腕に自然に装備される。
Dゲイザーも形からして左側だろうと近づけると、
こちらもセット完了。
走りながら教会正面から出た瞬間
「キャーー!」
と叫び声を上げながら壁に叩きつけられ、
血を流すシスター、
前方を見るとさっきの斧を持ったデーモンがノシノシと歩いて来る。
「それは神父様のデュエルディスク、まさか反応したの?!」
シスターが驚きの声を出すものの辛そうだ。
「デッキをセットしてデュエル!と言えばあなたのカードが反応するわ!ディスクが装備出来るならモンスター達に時間稼ぎをして貰いながら逃げなさい!」
言われるがままにポーチからデッキケースを出して、
メインもエクストラも関係なしにに纏めてセットする。
「デュエル!」
声と共にデュエルディスクが展開、
オートでエクストラとメインに別れてシャッフルされる。
展開されたディスクの一番手前にカードの映像が五枚写し出された。
「マジシャンズロッドを召喚!」
虚空からロッドが出現した⋯⋯えっ?霊体っポイブラマジさんは?
Dゲイザーには相手の恐らくは名前である醜い飛翔するデーモンという表示と、
相手のライフポイント2500/3300に攻撃力2200・守備力800の数字。
「貴方が戦うの?!モンスターを召喚しないと逃げれないわよ!私ももうライフが少ないし召喚出来るモンスターも後少しだけよ」
シスターさんの口ぶりから分かるのは⋯⋯これはいわゆるルールが違うのか?
というかもしや⋯⋯リアルファイト?!
取り敢えずマジシャンズロッドを手に握り飛翔するデーモンの裏に走って回り、
シスターと挟み撃ち出来る形を取る。
「魔導陣をサーチ!そのまま発動!トップはマハード!ミラーソードナイト!ガジェットの順番!」
Dゲイザーにはサーチ先やら効果処理やらの絵や文字が浮き上がり、
声に反応してディスクがオートでカードの表示と展開をしてくれるようだ。
ドロー
Dゲイザーから声が聞こえ自動的にディスクの上にマハードが浮かび上がる。
「マハード効果発動!」
そして黄金の光と粒子によりマハードが召喚される。
「マスター指示を」
「飛翔するデーモンに攻撃!」
俺の指示に反応してマハードは飛翔するデーモンに光の魔術を撃ち込み一撃で消滅させた。
「助かった⋯⋯」
ゆっくりと歩いてシスターに近づく俺の後ろからはマハードも付いて来てくれる。
「助かったわ、ありがとう。教会も門が壊れるだけですんだし」
傷だらけで血を流すシスターは体が辛いはずなのに、
お礼を良いながら⋯⋯そして倒れ込んだ。
「マハード、回復呪文とか使える?」
「この姿なら使えます」
マハードにお願いして回復呪文とシスターを教会に運んで貰い適当な部屋のベッドに寝かせる。
さて⋯⋯この先どうなるのか、
取り敢えずマハードにこの世界を説明して貰って、
シスターにここら辺の情報も聞かないとだな⋯⋯後はデュエルのルールやディスクの使い方か。
不安とワクワクを胸に思いながら、
やることを頭の中で纏めるのであった。
みたいな設定の遊戯王二次が読みたいなー誰か書いて下さい。