友人が熱中症で吐きました。
私は元気です。
※ちょっとだけ性転換要素あります。今回
夏の終わりと秋の始まりの間残暑が厳しい今だからこそ、一層のこと、病気や熱中症には気をつけたい所である。その時、その場合、何か病気を発症した時飲む薬というのも自分で選んで、ちゃんとした医者の元に行きたい。
信頼できない場合はセカンドオピニオンや自分に合った医療方法などを見極めたいところだ。
何でこんな話してるかって?
それは今、アグネスタキオンとかいうわけわからんウマ娘が作った『ウマ娘になれる薬』とかいう劇物を何故か、カフェとポッケに強引に飲まされそうだからである。
いつものようにトレーニング後機材のチェックをしていると、いきなりカフェとタキオンの実験室まで攫われて、回答に答えられなかったらウマ娘になってお着替えショーをするなんて言われた。
わけがからないし笑えない。
男としてジャンプ読者としてそんなあやかしがトライアングルする展開は避けたい。
というか二人とも顔が怖い。まるで養豚場の豚を見る目のように見てくる。一体全体僕が何をしたというんだ。
「まじでやめてくださいポッケ様僕が何したっていうんですか許してください。」
早口で彼女らに弁明する。
もうそろそろ僕が僕ではなくなる。というかウマ娘になる薬だなんて飲みたくない。どんな副作用があるかだなんて知ったこっちゃない。
僕が死の淵に立たされているのを尻目に、呑気に砂糖たっぷりの紅茶を飲むアグネスタキオンとかいう存在がふざけたウマ娘が言う。
「いやはや、いつもだとその立場にいるのは私なのだが、側から見るとこんなに滑稽なのかい……?」
「製作者が何傍観者気取ってんだ!?お前が始めた物語だろ!!?この状況を止めてくれよ!?」
僕が大声で彼女に助けを求める。だが、こいつは助けないとは思う。こいつに騙されて薬を飲んだことは山ほどあるが、いつも体が光ったり、身体機能が暴走したりと、困り果てている僕を尻目にデータが、云々とか呟きながら無視をするのだ。
血も涙もない。こいつはマッドサイエンティストだ。ボンドルドだ。
「どうせ1〜3時間で治る薬じゃないか。カフェのトレーナー、静子トレーナーで試した時はそれぐらいだったよ。安心したまえ」
「なに人の上司に勝手に変な薬飲ませてんだ!?!?この野郎!!!!」
そのせいで僕が今女体化しそうになっているから、本当にクソ野郎としか言いようがない。
静子さんは女性だからいいものの僕が飲まされたら何が起こるかわからない。というかこんなギャグ一つの為に、作者の都合で1ヶ月連載が止まっていたこの小説に、性転換がつくのはとんだお笑いものである。非常に避けたい。
カフェが準備してる中、ポッケが僕を占めて無理矢理体を固定してくる。普通の女の子だったら『胸が当たってーきゃーえっちー』みたいなのがあるが、ポッケの場合はもうプロレス技を決められすぎて、慣れてどちらかというと恐怖の方が強い。
「オメェ……もしかしなくても大体解答がわかるが…ダンツの件つってわかるか??この鈍感野郎でもわかったならオレは離してもいいぜ?自覚あるならな?ダンツ結構顔にでてっし、バレてるならオレは許してもいいと思うんだ」
奥歯を噛み締めたぎこちない恐ろしい笑顔で睨みつけてくるポッケ。怖い。頭がチワワだとしたら、今日はオオカミだ。それほど恐ろしい。
ダンツ……?僕は今日も問題なく彼女の練習のサポートをしたが……今後も器具を使える様に点検などをしただけだけど。それ以外に特に変わった点などはなかったはずだが?
まぁ何故か、目を逸らされる機会が多かった気がするが、何故だろう……嫌われたのかな?あとで何か埋め合わせの時間を作った方が、良いだろうか。
「いや特に思いつきませんが、ポッケ様カフェ様許してください……」
というか、そろそろ首絞めがキツくなってきた。こうやって話すだけでも僕は結構ギリギリだ。だけども僕は彼女らより、力の弱い人間だから抵抗することができない。人間の弱さを憎んだ。
いやだからと言って、全然これっぽっちも、ウマ娘になりたくはない。決して。許してくれ。
「だとよカフェ。こいつ飲ませていいぜ」
何故かいきなり男としての、死刑宣告をされた。最近ジャンプラで完結したあの作品に僕はなってしまうらしい。
「何で!?回答しないと死ぬ系の質問だったの!?今の!?」
僕は三つ編みで女っぽいとは言え、というか定期的に女と間違われると言え、これはただのヘアースタイルであって、ウマ娘になりたいとかそういう風な奴ではない。
だがしかし、カフェは無言でその薬を持って近づいてくる。顔はわらっているが、目が笑っていない。というか僕は彼氏になってからこの表情しかさせてないかもしれない。
「葉月さん」
「は、は、はい……なんですか……」
絞められながら薬を持ったカフェが近づく、正直包丁を持たれた方が幾分かマシな様に感じる。
「恋愛で大事なのは…中身だと思うんですよ。色んな意味で」
あ、終わった。と僕は思った。
どうせ起こるなら、あやかしな方ではなくトラブルでダークネスな方が良かったなと、死ぬ間際に僕は思った。
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「もうお嫁に行けない……」
「あはは……それは残念だったとしか……」
僕は寮のロビーに備え付けられた、スタッフの休憩室で、愚痴を聞いてもらっていた。
あの後しっかりと、お着替えショーを楽しまれた。カフェの衣装とかポッケの衣装とか普通に着せられた。ポッケは爆笑していて、カフェは無言で着せ替えてきて、タキオンは興奮してレポートをとっていた。
それ以外は概ね問題なく(僕にとっては問題しかないのだが)進んだが、幸いなことに、顔が女性的な僕は体つきが少し女性らしくなって、胸が少し大きくなって、尻尾と耳が着いた程度で見た目にそこまで変化はなかった。
いやそれはそれで男性との誇りが失われそうで、死にたくなったのだが。
カフェが「これはこれで…」と呟いていたのは聞こえなかったことにする。後でタキオンと交渉していたのも、見えなかったことにする。
ところで、何故僕が男子厳禁のウマ娘の寮にいるかというと、僕はナベさん家へ家賃を払う代わりに、フジさんの寮の仕事を手伝っているからだ。
昼は静子さんの手伝いをしている為、ナベさんのトレーナーの仕事は手伝えない。
その為代わりに、定期的に丁度人手が足りない時、寮の清掃や雑用、食堂の手伝いなどをこなす事で、家賃の免除をしてもらっている。
しかしまぁ思ったより、ウマ娘達に会うことはない。こうやってロビーに行く事はあるが、それも基本休憩室にいる為、基本ウマ娘達には会うことはない。
そんな奇跡のような組み合わせで、僕にとって女子寮に入れるという、男子にとっては、恵みでしかない奇跡に巡り会えているのだ。
「……葉月はこっちの生活には慣れた?」
コーヒーを飲みながら一息起き、質問をしてくるフジさん。どういう意図があるのかわからない。だがあちらとしても自分たちと常識や、考え方などが違う為心配しているのであろう。その優しさが胸に染みる。
「どう……でしょうね。もちろん、皆んなとガヤガヤするのは楽しいです。しかし元の世界に未練がないと、言われたら…最後の挨拶ぐらいしときたかったとしか」
言葉に詰まる僕。
孤児院での生活は悪くはなかった。友達は少なかったが、家族としてそれなりに信頼できる人や、尊敬できる人がいた。
その人達と今後一生会えないと思うと、虚しさや、苦しさが一気に押し寄せてくる。今まで無理をして、道家を言って誤魔化していた物が一気に込み上げてくる。
だが、それを出してしまうと、溢れてきそうで、自分の蓋が壊れてしまいそうで、みんなの前ではそれを隠してる。秘密にしている。
「ポッケと似てるね葉月は」
不意にフジさんが、不思議な事を言う。
ポッケと僕が?おいおいそんなに舐められてもらったら困る。
「ポッケは……こんなに弱くないですよ。あいつには信念ってもんがある。だから…僕みたいなジャンプバカではないです。」
あいつは、僕の様な他人に頼りっきりの奴ではない。こんなに惨めで、気取ってないと生きていけない奴とは違う。
あいつには信念ってもんがちゃんと合って、それに従って、キラキラとした宝石の様な自分を持っている。
「普段あんなに喧嘩してるのに、ちゃんとポッケのこと評価してるんだね」
ニヤけながらフジさんが僕に言う。からかってる様だ。まずい、僕も弱みを見せてしまった。柄もなく、本音をぶちまけてしまった。
「……絶対ポッケには言わないでくださね!!あいつ調子乗って僕の事1週間……いや2週間はからかってきますから!」
フジさんはニヤついた笑顔を優しそうな顔に戻し、一息ついて僕に向けてアドバイスを投げる。
「やっぱりポッケと葉月はそっくりだ。ポッケも弱い部分を隠して、それが溜まりに溜まって、それが問題として出ないとそれを見せないからね。君と似ている。」
そして、僕に向けてまるで母親の様に、長年の上司の様に、優しく頭を撫でながら言う。
「私やその他の大人の前では、『主人公』じゃなくて、『一人の子供』として甘えても、カッコ悪い事じゃないよ」
思わずうっと泣きそうになった。
この人は、ずるい。そんな言い方をされたら、つい甘えたくなるじゃないか。惨めな自分、みんなには見せれない主人公じゃない子供な自分をつい見せてしまう。
僕は彼女に撫でられながら、机にうつ伏せ、静かに涙を流した。
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フジさんに慰められてもらった後。強めの音を立ててノックが休憩室に響く。
非常に勢いがあり何度も打ち付けるその様は、よほどの緊急事態である事が察せられる。
そしてドアを開けると、勢いよく片目が茶髪で隠れた紫色のウマ娘____________確かライスシャワーだったか?が突撃してきた。
「ウララちゃんが……!!ウララちゃんがどこかへ消えたの!!!」
ライスシャワーを冷静に慰めるフジさん。ハルウララが_______友達が、消えた。
あってはならない事態だ。人によっては驚きでライスちゃんの様にパニックを起こすかもしれない。
しかし僕らは冷静にフジさんと共にライスちゃんを慰めて、話を詳しく聞く。
「あのね……っライスがね……今日ねっご飯の後に一緒に本をね……読みたくてね……ウララちゃんと約束してたの……っでもね……部屋に行ったらっ……忘れ物したって言ってね……学園にね……いっちゃったの……っ」
「………その理由で外出許可証はもらっていないね。美浦寮のライスが来るとはヒシアマから聞いてるけど」
慰めながら現状を冷静に分析するフジさん。さすが、こう言う事には慣れているな。
確かに、非常に気になる。外出許可証を貰えば、一応は、正式な手続きを踏んだ上で、合法的に外に出られると言うのに。
ましてやその理由なら、あまり問い詰めもされないはずだ。
「ずっとねっ……お部屋で待っててもねっ……来なくてキングさんもね……すごく心配して……っ余計にね…嫌な予感がするのっ……」
一気に話がきな臭くなってきた。
一人の少女が無断で学園に戻る…?僕だったら学校など死んでも自分からは行かないのに。
もしかしたら学園に戻るなど大義名分で、ただただ無断外出をしたいだけかもしれないが、僕はどうも違和感を感じる。
「…………一応学園に連絡してみるよ」
そう言ってフジさんが電話をかける。僕は泣いている彼女を元気づける為にライスに声を掛ける。
「……その本ってのはどの本を読むつもりだったんだい?」
お見合いの様な、ギチギチな質問を投げかける。まぁ友人が少ない僕のアイスブレイクにしては、なかなかいいお題なのではないだろうか。
悪いな、僕はコミュニケーションが苦手なため、この程度の話題しか出せない。
「えっ………………………!男の人なの…!?」
彼女は僕の方を見て、目を大きくさせる。彼女は僕の体から髪の毛までを観察し、もう一度僕の顔を見て、目をパチパチさせる。
おい、今日で何度、僕の男性としての心が傷つけられればいいんだ。今まで黙ってたとはいえ、ここまで驚かれたのは流石に初めてだった。
「うぐっ………!?いや大丈夫。全然ダメージなんて負ってないよ……いや大丈夫。こんなのシャンクスが近海の主にやられた程度のダメージしかないから」
「ごめんなさい……体も丸みがあって……その……お胸がね…膨らんでる様に見えてね……ライスの見間違いだったかも……」
そんなわけ………と思いながらも、少し違和感があるので、胸をさわる。うん。確かに膨らみがあり、異様にしっとりとしていて、柔らかな、多少ではあるが膨らみがそこにはあった。
スマホのカメラを確認すると確かに体つきも、いつもよりは丸みがある気がする。
「しっかり副作用残ってんじゃねえかおい……」
まだ女性的な顔立ちで、髪を伸ばしている僕が、あの地獄のような薬を飲んだからマシだが、普通の男性が飲んだら、社会的に死ぬ。抹殺されてしまう。斬首に遭ってしまう。
僕はこれの胸の膨らみと体つきが、今日中に治ることを祈りながら、そのまま椅子に座り直しその場に項垂れる。
「学園には一応来ているらしいって事務員の人が……って何があったの?」
うなだれている僕と心配してオロオロとするライスを見て、フジさんは苦笑した。そりゃ今さっきと立場が逆転しているんだ、それはそうなる。
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「じゃあ任せたよ。葉月。ダンツ。ライスもヒシアマからの許可は私から取っておくから無事、ウララを見つけてくるんだよ?」
「「「はい!!」」」
学園内にいるとわかった為そこまで無理に心配する必要もないが、ライスはどうしても気になるらしく、学園に行く事の許可を求めてきた。しかし、こんな夜中に一人で出歩かせるわけにも行かない。だからと言って男の僕に任せるのはどうかと思うぜ…?フジさんさ。
僕は襲わないとはいえ、交渉の元、ダンツを付き添いにする形で丸く収まった。
と言うか普通逆だ。僕が二人で行こうとするのを、フジさんが止めるのはわかるが、なんで僕が二人で行くのは怖いと言っているんだ。
自分で言ってて訳がわからなくなってきた。
「ついでにポッケに合うかもね、あの子も忘れ物したって取りに行ったから」
こっちは真剣だって言うのに何呑気なことしてんだアイツ。あったらセクハラしようかな。
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三人で暗い夜道を歩きながら、トレセン学園に向かっている。ライスは震えながらもどこか自分を律するため恐怖と戦っているのだろうか、どこか後ろから見る背中に勇気を感じられた。
「なんでカフェちゃんじゃなくて私を誘ったんですか?」
ダンツが痛いところ、触れてほしくないところを投げかけてくる。
ダンツから顔をそらし、僕は苦い顔をしながら答える。
「………今日は顔を見たくないんだ、トラウマと言うか、もっと先にある根源的恐怖を植え付けられた。許しちゃいけない。本当に」
あの辱めを受けてそうそうと許すほどまだ僕は大人ではなかった。ナルトでもいってたはずだよ。『そんなんになるなら俺は大人になんかなりたくない』と。物理的にウマ娘にされたたんだ。許していいはずなどない。
「カフェちゃんと喧嘩したんですか!?えー珍…しくはないか。でもいつもはすぐ仲直りするのに……」
確かに僕はあまり怒らないから、カフェを一方的に怒らせてばかりだが、今回ばかりは恐怖と怒りがある。
僕はよくポッケとその仲間達に一晩で忘れるアホと言われるが、今回ばかりは一晩で忘れるなどできない。
二晩ぐらいは覚えてるはずだ。多分。おそらく。きっと。もしかしたら。
「これなら私にもチャンスがあるかも…」
ダンツが何か呟くが、本当に全くもって聞き取れなかった。というか最近、ダンツが一人でに何かをぼそっと呟く機会が、多くなった。何か文句か悪口ではないと思いたい。願いたい。
「と、ところで葉月さん!えっとーその!ほら!お肌とか綺麗になりましたね!」
ダンツがあたふたしながら話を切り替えようとする。多分ダンツは、好意的な意見を言ったと思う。しかしそれはまたしても僕にとっての絶望を与える。
今日何回、女性らしいと言われないとならないのだろうか。涙が出そうになる。
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夜道を掻き分け、トレセン学園に着く。
改めて見ても立派な建物だが、夜中にもなると昼間には決して感じることのできない。なんとも言えない不気味さが不条理な化け物でも出そうな恐ろしさが、そこにはあった。
事務員の人に事情を説明し、中に入れてもらう。しかし、事務員さんももう退勤時間だからフジさんに鍵を渡された。帰りは寮長______フジさんに鍵を渡して欲しいと。
事務室から中に入り、スマホのライトをつけながら電気がついていない廊下を渡る。
僕は化け物ばかり相手をしてきているが、怖いものは怖い。その雰囲気を二人も感じ取っているのか、二人は唾を飲む様な真剣な表情をしている。
「ライス、ダンツ、大丈夫さ、多分君たちからするとお化けなんかより結城梨斗の方が____________」
ズパン!!!と後ろから殴られる。
あれ。おかしいな怪異か?幽霊か?今日はジャンプ読者______カフェはいないはずだからこのネタ、伝わらないはずなのだが。
本気で殴られたのか意識が一瞬遠のきそうだった。とても痛い
「普通にセクハラだよそれ!!!」
ダンツが大声をあげてツッコミをあげる。あれ?もしかしてダークネスな方読んじゃった?おかしいな、ダンツは前漫画のネタを言ってもわからなかったはずなのだが。
「なんでわかるのダンツ?あ、やばい血が出てきた。」
ウマ娘に本気で殴られたんだ。それは血ぐらい出る。当たり前だ。だからか知らなないが、最近貧血気味だ。よくポッケに本気で殴られてる。
「いやポッケちゃんに葉月さんが好きな漫画聞いたら『オレに良くダークネスなら〜とかあやかしには夢が〜って事いってからその辺じゃねぇか』って言うから読んでみたら……」
身に覚えしかない。確かにポッケに殴られないセクハラをする為にダークネスな奴を例えに出す事が多いが、そのしっぺ返しをここで喰らうと思ってなかった。
みんなも女子にセクハラする際は気をつけよう。
ダンツはよそを向いて拗ねてしまった。いやポッケなら、すぐいつものテンポに戻ってくれるんだが、ダンツにはあまりセクハラしないから程度がわからない。困った。
「だ、大丈夫?葉月さん」
無垢なライスに心配される。悲しいかな、多分真相を知ったら君も間違いなく、いや必然的に、ダンツの味方をするだろうが、側から見たらいきなり殴られた僕だ。それは心配もする。
「いや、大丈夫さライス、だけど、肝に銘じておくといい最も恐ろしいのは過去の自分の言動____________
その時。真っ暗闇の廊下で僕らとは違う光が奥から見える。すごく眩しくて瞳を開けられないが、誰か僕らとは別の人物がいる事を察する。どんだけ今日忘れ物してる人いるんだ。
「あれー?アヤベさん!私達とは別のグループがいるみたいですね!私達と同じで肝試しかな?」
「そんなわけないでしょ…私達ぐらいよ肝試しは」
元気はつらつな声で僕らの事情を推察しありもしない考察をする人それを冷静に否定する人がいる。目を瞑っている為姿は見えない。
______________________________だが、その声を聞いた瞬間、聞いてしまった時。
脳内に溢れんばかりの鈍痛が響く。
焼き切れそうなほどの頭痛は、まるで熱した槍を頭に突き刺したかの様だ。
ひどく動悸がする。脳内が破裂しそうなほど情報が頭に入ってくる。
苦しい。視界がおかしくなってきてその場に立つのが厳しくなってきた。
ダンツとライスの二人は僕が倒れそうになって動転しながら、けれども冷静に僕を支えようとする。
それでも一歩僕の方が早く動いてしまったため、僕はそのままのスピードが抑えきれずに目の前のウマ娘二人に衝突してしまう。
「いったた……もう!そんなに急がなくてもカワイイカレンは逃げないよ!!……ってわぁ」
覆い被さる様な、まるで押し倒してる様な佇まいになった。幸い一人______天真爛漫な声をしているチラリと見た淡いベージュのウマ娘は突き飛ばされて、もう一人のウマ娘にぶつかる。
「葉月………?その顔…葉月よね?」
「アヤベ姉さん……?」
__________________僕の記憶から消えたはずの家族______アドマイヤベガがそこにはいた。
伏線出すだけ出すハンターハンター状態で完結しそうです。
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