「バサラ!頼む、ISの操縦訓練をつけてくれないか?」
放課後一人で歌を歌うバサラの前に一夏が土下座をせんばかりの勢いで頭を下げる。
「なんだよいきなり。ISだったらあいつらに教えてもらえば良いだろ。」
歌を中断させられて不機嫌な顔を浮かべながらも仕方ないとばかりに返答する。
「違うんだ、戦闘じゃなくて操縦を教えて欲しいんだ。」
「ったく、一夏ISを操縦する時戦いの道具として使おうと考えてるんじゃねぇか?」
「そりゃ、そう言う物だし上手く使おうとは思いながら動かしてるけど…。」
「わかっちゃいないな。こいつはただの道具なんかじゃねぇ、使おうとするな!お前のハートをこいつに叩きつけろ!何のためにISに乗るか思い出しな。」
そう言うや否やバサラはギターを担ぎ去って行く。
(どうしてISに乗るか……どうして勝ちたいか…)
バサラの言葉に思案する一夏の元に箒が駆け寄ってくる
「おい、一夏!そろそろ特訓の時間だぞ早く行くぞ!…ん、どうした一夏?」
一夏と箒はセシリアが待つ訓練所に向かう。その途中じっと一夏の事を見て箒は話し掛ける。
「それで一夏、何に悩んでいるんだ?」
「えっ!?な、悩んでるって何がだよ。」
一夏は焦りながらも笑顔で返答した。
「はぁ、わからないとでも思ったか…。わ、私はいつもお、お前の事を「お二人とも!遅いですわよ!!時間は有限ですのよ!!」見ていたからな…///」
そんな箒の言葉を遮る様に走りながらセシリアは二人に駆け寄った。
「全く、箒さん抜け駆けはしてませんわよね?」
「…ふん。そんな事より一夏、お前の悩みを教えてくれないか?それとも、幼馴染みの私にも言えないのか?」
肝心な所を邪魔された箒は頬を膨らましながら上目遣いで一夏に迫る。
「!……実は…」
観念した様子で一夏は少し前のやり取りを話した。
「まぁ!、バサラさんに操縦の訓練を?確かにバサラさんの操縦技術は目を見張るものがあると言っても良いほどの腕ですけど……」
バサラの腕を認めているが為にハッキリと否定できないセシリアは少しいじける。
「だろ?模擬戦の時俺もセシリアもバサラにはまともにダメージを与える事が出来なかったしあの動きを真似できれば確実に雪片を当てられる。」
一夏は両手を赤くなるほど握りしめ言う。
「成る程、一夏は代表戦で2組の代表を叩きのめしたいだけだと言うのだな?」
「なっ…!違うに決まってるだろ!鈴とこのままは嫌だし仲直りしたいからってだけで!」
「ならば、バサラの真似などせずにお前の動きISに合わせた動きで相手をすれば良い、それに久々にあった幼馴染みが他人のモノマネなんて寂しいじゃないか。」
箒は一夏と再会した時の事を思い出しながら言う。
「そうですわ、一夏さんは一夏さん、バサラさんはバサラさんですもの。貴方の攻撃は私のハートにしっかり伝わりましてよ。」
「そうか、そうだよな!よし、早速特訓しようぜ!」
そう言うが早く一夏はいつも通りの晴れやかな笑顔で訓練所に入って行く。
代表戦当日
空が青く澄み渡り、何をするにも絶好な天気の日のアリーナの中の真ん中様々な目線を向ける人が居る目線の先に一夏は鈴と対峙していた。
「あら?一夏ちゃんと来たのね、でも良いのかしら?この代表戦、テレビで全国中継されるみたいよ、コテンパンにやられて恥を書く前に降参したらどう?」
「ばーか、こんな中で降参する方が恥書くっての。それに俺は負けるつもりは無いからな。」
その言葉が終わると同時に試合開始の合図が鳴る。
先手必勝とばかりに一夏は鈴に向かって突っ込むその瞬間体全体を鈍器で殴られた様な振動を感じる。
「っぐぅ、なんだ一体?」
「はぁぁぁぁぁぁ!!」
一夏の一瞬の混乱に合わせて鈴は青龍刀で斬りかかる。
それを雪片でいなしつつ鈴の背後に回り反撃を仕掛けようとする。
「貰ったぁぁぁ!」
雪片を上段に構えた時、鈴の体がくるりと前転し正面を向けると同時に見えない鈍器が一夏を襲う。
「くそっ、またあの攻撃か、ひとまず距離をとって見極めないと。」
「ふふふっ、どう一夏私のISは?」
「ああ、めちゃくちゃ強いさ、それでも勝つのは俺さ。」
「私だって負けないわ!どんどん行くわよ!」
鈴は嬉しそうに離れた一夏を青龍刀で追撃を掛ける。
(ひとまず、あの衝撃の正体と範囲を見極めないとな!)
鈴の周囲を飛びフェイントをかけ攻撃を誘発させる。
(上下左右何処に逃げても攻撃が来る…けど、鈴は正面に捉えようとしてくる、癖なのか罠なのかはわからない…けど【イグニッション・ブースト(瞬時加速)】なら…一か八かの勝負だ!)
鈴のIS甲龍の見えない攻撃と青龍刀の連携に苦戦しつつも反撃に出ようとしたその時天から一筋の光が一夏と鈴の間を走り、爆音が響いた。
to be continued...
次回
一夏「一体あれはなんだ?」
バサラ「あいつが何だろうが関係ねぇ!」
一夏「あんな奴に歌は通じるのか?」
バサラ「響かせてやるぜ俺のハートを!」
バサラ「次回、ゴーレム。俺の歌が暴れるぜ!」