Skibidi_Toilet Multiverse〜Alternative〜   作:犬社長

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13話です。
主人公に次ぐ、2番目のオリジナルカメラマンが出て来ます。
では、どうぞ〜〜






1章〈連盟都市編‐Ⅱ.都市奪還戦争〉
13〈Recapture〜取り戻せ!〜〉


 

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

 

 

 ブルースーツカメラマンとの対話を終えてから、凡そ1時間後。

 

 

 俺は彼に案内され、アライアンス基地の中に有る【会議室】へ、連れられてきていた。

 

 

 其処には大きな机とホワイトボードが置いてあり、机には何人かのカメラマンやスピーカーマン達が座っている。

 

「座りなよ。ーーーーーコレから〈作戦会議〉を行うんだ。」

 

 空いている席を指差して、俺を促すブルースーツカメラマン。

 

「あぁ。分かった。」

 

 取り敢えず俺は椅子へ腰掛ける。すると、右隣に座っている黒いスピーカーマンが此方へ軽く視線を向けてきた。ーーーーが、直ぐに興味を無くしたかのように顔を元の位置へ戻す。

 

【情報スキャン開始】

 

ーーーーー自動(オート)スキャン機能がここでも発動し、黒いスピーカーマンを解析した。

 

【個体名:ブラックスピーカーマン(ナイフマン

 識別番号:BS-20230923-N

 状態:正常】

 

(……ナイフマン、か。)

 

俺は改めてナイフマンへ視線を向ける。

 

 少し剣呑な雰囲気を纏う彼は、赤いシャツに黒いネクタイを締め、ボタンを外した黒いテーラードジャケットを着こなしていた。

そして、頭部にはヘッドホンを付けている。

 

(強そうな奴だな…。プランジャーマンと同じ、強者の雰囲気を感じる。)

 

 そう思いつつ、俺はナイフマンから視線をずらし、左隣に座るくすんだ青色のコートを着たカメラマンへ、目を向けた。

 

 そのカメラマンは、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()、小さく腕組みをした格好のまま、真っ直ぐ前を見つめている。

 

【情報スキャン開始ーーーーースキャン完了】

 

パッと視界に文字列が現れた。

 

【個体名:ブラックカメラマン(()()()()()()()()

 識別番号:BR-5693327-U

 状態:正常】

 

(……プランジャーマンと同じブラックカメラマンか。てか、背中に背負ってるデッキブラシ、デカくね??アレが彼の武器って事なのか??)

 

 思わず俺は、デッキブラシマンの背中のブラシを見上げてしまった。ーーーーーまるで、長い槍を背負っているかのようだ。

 

「ーーーーよし。コレで全員揃ったな。」

 

「…!」

 

 会議室に響いた声に視線を戻してみれば、机の端に置いてあるホワイトボードの前に、プランジャーマンとブラックカメラウーマン、そしてブルースーツカメラマンが立っていた。

 

「ーーーーー先ず、集まってくれたことに感謝する。」

 

 プランジャーマンが会議室に集う面々を見渡し、そう言葉を紡ぎ始める。会議室のカメラマン達は、それを神妙な面持ちで聞いていた。

 

「今日集まって貰った理由は言うまでも無い。…我々アライアンスの未来を賭けた〈ある計画〉の、本格的な実行の為だ。」

 

 その言葉を聞いて、頷くカメラマンとスピーカーマン達。取り敢えず、俺は黙って話を聞くことにする。

 

「……最初に計画の名前から伝える。ーーーーー計画名は〈()()()()()()()()〉だ。」

 

計画の名が告げられると、会議室にどよめきが走った。

 ナイフマンやデッキブラシマンも、流石に強い反応を示している。

 

そして俺自身もまた、その計画に驚いていた。

 

(新造……。新しく造るって事か…!)

 

 確かに、二大タイタンが洗脳されている状況を打開する為には、新たなタイタンを建造するのが最も効果的なのかもしれない。

 

ーーーーーどよめきの中、プランジャーマンはホワイトボードへ文字を書き込む。

 

「この計画は、()()()()()()()()を俺たちの手で造り上げ、ソレをもって洗脳された二大タイタンの洗脳を解除するのが、最終目標となる。ーーーーー()()、それはあくまでも『最終目標』。…これから行うのは、準備段階だ。」

 

 その言葉と共に、ホワイトボードに【ステップ1】の文字が書き込まれた。その文字の下には、4つの四角が書かれている。

 

「……ステップ1。ーーーーー先ず、()()()()()()()()()()()()()。」

 

 そう言って、プランジャーマンは4つの四角に、それぞれ文字を書き足していく。

 

「皆も知っての通り、この街は今トイレ軍の支配下にある。まずは、其処を打開しなければならないだろう。」

「その通りだな。」

 

ナイフマンが相槌を打った。

 

「ーーーーーこの街を取り戻す為には、街からトイレ共を一掃する必要がある。その為に必要なのが、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()。」

 

ペタリ、と1枚の写真が四角い枠内に貼られた。

 

(あ…!あの写真は…!)

 

その写真を見て、俺は少し驚く。

 

ーーーーー何故ならその写真は、アイボに道案内されていた時に街の中心部に朧気に見えた、あの巨大な鉄塔だったのだ。

 

(なんか異様な雰囲気出してると思ってたけど…やっぱり重要な施設だったんだな…!)

 

納得する俺を他所に、話は進む。

 

「このエネルギータワーは、昔トイレ軍が街に潜入しないようにする為の、【アンチ・トイレバリア】を展開していた。」

「え。そんな凄い機能があったのか!?」

 

俺は思わず素で驚いてしまう。

すると、隣のデッキブラシマンが説明をしてくれた。

 

「昔は有ったのさ。…特殊なフィールドを展開し、トイレ達を弾くように出来ていた。だが、ある日トイレ達の大規模EMP攻撃を受け、機能が一時停止してしまったのだ。」

 

 因みに、EMP(Electro Magnetic Pulse)とは、強力なパルス状の電磁波で、電子機器を損傷・破壊したり、誤作動させたりすることを目的とした攻撃の事だ。

 

「EMP……。そんなハイテクな事してくるのか、あのトイレ達。」

「…向こうにも科学者は居るからな。」

 

苦々しくデッキブラシマンは呟く。

そして、話を再開した。

 

「だが、あくまでも一時停止。すぐに復旧する筈だったのだが……そうはならなかった。ーーーーートイレ達は、僅かな隙を突いて街に入り込み、真っ先にタワーのエネルギー源を潰したのだよ。」

 

「……エネルギー源とは?」

 

「ーーーーー電気だ。」

 

プランジャーマンが、デッキブラシマンの言葉を引き継いだ。

 

「奴らはこの街の郊外にある【発電所】を占領し、街の電気を止めた。結果、エネルギータワーは電力を喪失し、アンチ・トイレバリアは機能を停止した。」

 

…ペタリ、と2枚目の写真が2個目の四角い枠内に貼られる。

 どうやら、上空から発電所らしき建物群を写した写真の様だ。

 

「ココも、俺達の取り戻すべき場所だ。ここを取り戻さなければ、エネルギータワーは機能を取り戻さない。ーーーーつまり、俺達が最初に目標とする場所は、この発電所となる。」

 

 更に3枚目と4枚目の写真が、連続して残りの枠に貼られた。

 

 1枚は、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()】を撮った写真。

もう1枚は、暗い地下道のような物を撮った写真だ。

 

「……だが、この街には恐るべき敵が居る。」

 

 デスクロー・ギガトンスキビディトイレの写真を指差し、プランジャーマンは重々しく口を開いた。

 

「俺達が発電所とエネルギータワーを取り戻そうとすれば、奴らは間違い無く妨害してくるだろう。つまり、妨害させない為に奴等の注意を引く陽動部隊が必要だ。」

 

(アレの注意を引いて戦うのか……)

 

 デスクロー・ギガトンスキビディトイレの恐ろしさは、あの時一目見ただけで良く分かった。

 今の俺では決して勝てないであろう最強格の敵。アレと向かい合うなんて、自殺行為に等しい筈だ。

 

「その役目は俺が引き受けようか?」

 

ナイフマンが手を挙げて発言する。

 しかし、プランジャーマンの隣に立つブルースーツカメラマンが、首を振って却下した。

 

「いや。ナイフマンとプランジャーマンには、エネルギータワー奪還部隊に参加して貰いたいんだ。正直、タワー奪還が一番難しいと思ってるからね。」

 

 そう言って、彼はプランジャーマンに代わってホワイトボードの前に立つ。

 そして、会議室に集まる面々を見渡しながら、真剣な口調で言葉を紡いだ。

 

 

「ーーーーーこのステップ1は、電撃作戦だ。発電所奪還と、エネルギータワー奪還は()()()()()

ーーーーーそして実行する日時は…………()()()。」

 

 






オリジナルカメラマンこと、〈デッキブラシマン〉が登場しました。\パチパチパチ/
名前の通り、デッキブラシを武器にして戦うカメラマンです。

デッキブラシって普通に鈍器として使えそうだよね。

私は小学生時代、デッキブラシで自分の踝の骨を砕きかけた事があります。…メッチャ痛かった。
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