Skibidi_Toilet Multiverse〜Alternative〜   作:犬社長

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短いです(ゴメン






14〈Are You Ready?〜準備は良いか?〜〉

 

 

 

 

「ーーーーー発電所奪還には、()とブラックカメラウーマンが参加する。」

 

 

 会議室の中に、ブルースーツカメラマンの朗々とした声が響き渡る。

 

「エネルギータワー奪還にはプランジャーマン、ナイフマン、デッキー(デッキブラシマン)、ブレーダーに行って貰う。…さっき話した通りだね。」

 

続いて、彼は暗い地下道が写されている写真を指さした。

 

「かつて、エネルギータワーへ供給される電力は、地下に造られた専用の通路を通って送られていた。…今は恐らく破壊されている筈だけど、ここの修復も頼みたい。此処には、エンジニアやサイエンティストに行って貰う。」

 

 その言葉に、会議室のあちこちに座っている【エンジニアカメラマン】達が頷きを返す。

 

「ラジャー!」

「了解だぜ、ラッキー。」

「修理なら我々エンジニアにお任せあれ!」

 

「うん。頼むよ。」

 

 彼等に軽く頭を下げてから、ブルースーツカメラマンは室内にいるラージカメラマンや、ラージスピーカーマンの方へ顔を向けた。

 

「ーーーーーで、耐久力の高いラージ系統の皆には、【ギガトンスキビディトイレ陽動部隊】に行って欲しい。………正直、死にに行く様な物だけど………頼めるかな?」

 

その言葉に、顔を見合わせるラージカメラマン達。

 

「当たり前だろ。」

 

 そう一番に口を開いたのは、一緒にアイボを修繕室へ連れて行ってくれた、あのラージスピーカーマンだった。

 

「俺達は元々この為に生きてきた。世界をトイレの手から解放する為に。…この命がその礎となるのなら、幾らでも捧げてやるよ!」

 

 その言葉を聞いた他のラージカメラマン達が、一斉にサムズアップをしてみせた。

 中には拳を掌に打ち付けて、戦意を滾らせている者も居る。

 

ーーーーー少なくとも、誰一人として死を恐れてなど居なかった。

 

「そうか…………ありがとう。」

 

 そんな彼らに向かって、ブルースーツカメラマンは深く頭を下げる。

 

そして顔を上げると、再び真剣な口調で話し始めた。

 

「コレで全部隊の編成は終わった。ーーーーー()()()()()()()。奴等の警戒が薄くなった時間帯を狙う。それまでの間に、皆は準備を進めておいて欲しい。」

 

「了解。」

 

俺の隣でナイフマンが頷く。

 

「ふ…。もう出来ているさ。」

 

 デッキブラシマンが、背中のデッキブラシを指差して、不敵に笑った。

 

俺も、腰から下がる刀を軽く握りしめる。

 すると頼もしい鋼の感触が伝わって来て、少し心が落ち着いた。

 

「よし。それじゃあ、ここで作戦会議は終了とする。ーーーーー総員、解散!!」

『『了解!!!』』

 

 こうして、ブルースーツカメラマンの声で全員が動き始める。

 

 

 

全ては、来たる今晩ーーーーー彼等の運命が決まる刻の為に。

 

 

 

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

 

 

ーーーーー作戦会議が終わったあと、俺はその足で修繕室へと向かっていた。

 作戦会議の間に、充電が完了していたであろう〈アイボ〉と、合流する為だ。

 

 

「おぉ〜い!ドクターさーーん!!アイボの充電終わったかー?!」

 

修繕室のドアを開け、俺は室内へ呼び掛ける。

 

 すると奥からドクターカメラマンと、すっかり元気を取り戻したアイボが出て来た。

 

「ワン!ワン!ワン!!」

「おーー!!アイボ〜〜!元気になったんだなぁ!?良かった!!」

 

 吠えながらこっちへ飛び込んで来るアイボを、両手でしっかり受け止める。

…ゴチンッと、金属同士がぶつかる鈍い音が鳴った。

 

「ありがとな!ドクターさん!アイボを充電してくれて!」

「…私は別に大した事はしてないさ。役目だからな。」

 

小さく首を振るドクター。

 

「いやいやいや。俺の腕もそうだったけど、アイボの面倒もみてくれて、ホント感謝してるんだよ!」

 

俺は親指をドクターに向かって立てた。

感謝の意を込めた、渾身のサムズアップだ。

 

「……そうか。」

 

 ドクターの発言は短かったが、言葉の端に微かな喜色が滲んでいて、俺は和やかな気持ちになった。

やはり、感謝されて悪い気になる人は居ない。

 

「ーーーーーところでドクターさん。俺達、これからエネルギータワー奪還へ向かうんだが、何か俺にも使えそうな装備って無いか?」

 

俺はアイボを抱えたまま、ドクターへ問い掛けた。

 

「装備か?…アンタには『刀』があるだろう??」

 

ドクターは小さく首を傾げる。

 

「いや。それはそうなんだけどさ。ーーーーミュータントと戦ってる時、遠距離攻撃が出来る武器とか持っていれば、もう少し戦えたんじゃないかなって思って。」

 

 話しながら、俺はデスクローミュータントと戦っている時の事を思い出していた。

 奴の背中のロボットアームから放たれるエネルギー弾は、自分にとっては実に脅威だった。

 

 プランジャーマンのように、レーザーを回避して正面から殴り込みに行ければ話は別だが、流石にあんなア◯ロみたいな芸当は俺には出来ない。

 

 ならば、遠距離武器の1つや2つ位は、持っていたほうが良いのではないか…と思ったが故の相談だった。

 

「ふむ……。なら、銃を持っていくと良い。ロケットランチャーも有るが、今は弾数が少なくてな。…銃なら、ある程度予備がある。ーーーーー少し待ってろ。」

 

 そう言って、ドクターは一旦部屋の奥へ戻ると、直ぐ両手に黒光りする銃器を持って出てきた。

 

「ーーーーーハンドガンと、ボルトライフルだ。…ハンドガンは標準的な9mmパラべラム弾を使用し、ボルトライフルは専用のボルト弾を使う。…1つずつ持っていくと良い。」

 

「おー!!ありがとう、ドクター!」

 

礼を言って、俺は2丁の銃を受け取る。

 続いてドクターは、俺に皮から作られたホルスターと、ショルダーベルトを手渡した。

 

「コレがハンドガンのホルスターだ。腰につけろ。…ボルトライフルはショルダーベルトで肩から掛けていくと良い。」

「おう。何から何までありがとな。」

 

 俺は言われた通りにハンドガンをホルスターへ仕舞い、ボルトライフルを肩からぶら下げた。

 これで少し装備重量が増えたが、この程度なら許容範囲内だろう。

 

「ワン!」

 

『カッコ良いよ!』と言っているかのように、アイボが俺を見て吠える。

 

「よし…!これで良いな。」

 

自分の新たな装備を見下ろし、俺は1人で親指を立てた。

 

 

 

ーーーーーこうして、俺はドクターの下で新たな武器を手に入れたのだ。






なんか、いつの間にかブルースーツカメラマンが指揮官みたいになってる……


という事で、今回はアイボ復活と武器入手回でした。
次回、発電所及びエネルギータワーへカチコミます。
期待せず待っててネ()

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