Skibidi_Toilet Multiverse〜Alternative〜 作:犬社長
タグにも書きましたが、カメラマンは(と言うかアライアンス達全員は)喋ります。
原作は基本無言だけどね…
ーーーーーーー何処までも青い空が見えた。
「………………知らない青天井だ。」
黒いスーツに付いた土埃を払いながら、俺は起き上がる。…どうやら、地面に大の字に寝そべっていたらしい。
「先ずは状況把握……。ここは何処だ…?」
腰から下がる【刀】の重みを感じつつ、俺は周りを見渡す。
周囲は荒廃した街の中のようだ。
ーーーー倒壊したビル群が辺りを埋め尽くし、横倒しになった電柱がビビだらけのアスファルトの上に転がっている。
崩れた建物からは青々と茂った草木が姿を見せており、人の手を離れて久しいのだと、否応なく感じさせてくれた。
そして至るところに、
「…なんというか……随分と荒れ果てた場所に出てきたもんだな…。」
周囲を見渡しつつ、俺は独りポツリと呟いた。
「…コレがカメラマンとトイレの戦いの結果……って事なのか?」
その声に答えるものは誰も居ない。視界に映り込むのは、ひび割れて苔生したトイレの残骸と、錆び付いてボロボロになったカメラマンの亡骸のみだった。
…………ピピッ
「ん???」
次の瞬間、俺のレンズ越しの視界に光る文字が電子音と共に映り込む。
同時に、視界に映っていたカメラマンの壊れた頭に光るサークルが出現し、その側に幾つかの文字列が集中して表示された。
『個体名:ノーマルカメラマン
識別番号:BP114514-Y
状態:全損(修復不可)』
「……コレは…スキャンか?」
俺は驚きつつも、辺りを見渡してみた。
すると、視界に映り込むカメラの残骸達が次々とスキャンされていく。
個体名:ノーマルカメラマン
識別番号:AF225866‐V
状態:全損(修復不可)
個体名:ノーマルカメラマン
識別番号:Jk5600930‐O
状態:全損(修復不可)
個体名:ノーマルスピーカーマン
識別番号:GR5520804‐A
状態:全損(修復不可)
「スピーカーマン…なんて奴も居るのか…。だが、全員『全損』で修復不可……。死んでるって事か?」
ーーーー映し出される情報を読み取りながら、俺は荒れ果てた街を歩く。至る所にカメラの残骸は転がっていて、此処で行われた戦いの壮絶さを、ありありと俺に想い起こさせてくる。
………そうやって歩き回っていた時だった。
「ーーーーSKIBIDI SKIBIDI SKIBIDI。」
「…ん?この歌ーーーー!」
崩れ落ちた建物の中から、記憶の中で聞いた『あの歌』が聞こえて来たと思った瞬間、目の前の瓦礫が内側から外に向かって勢い良く吹き飛んだ。
「な!?」
そして目の前に、トイレの便座から首が生えた珍妙なクリーチャーが姿を現す。
しかも、1体では無い。…最初に現れたトイレの後ろから、更に新たなトイレ達が姿を現してきたのだ。
「ーーーーまさか…コイツらが、スキビディトイレか?!」
そう俺が言葉を漏らした瞬間、スキャン能力が自動で発動し、目の前に現れたトイレ達を一斉にスキャンする。
【個体名:ノーマルトイレ
状態:通常】
【個体名:デュアルクロースキビディトイレ
状態:通常】
ーーーースキャンの結果は『ノーマルトイレ』が4体。『デュアルクロー』と呼ばれた、便器の両サイドから鋭い金属製の爪のような物が伸びたトイレが1体の、計5体の様だ。
「ーーーーデュアルクロー?…変わり種って奴か。」
目の前に立ちふさがるトイレ達相手に、俺は腰の日本刀を引き抜く。
陽光を反射して銀色に光り輝くソレを構え、俺はトイレ達を睨みつけた。
「……コレが俺の敵。ーーーー倒すべき敵か…!」
俺のその呟きを合図にしたかの様に、視界の片隅に橙色の文字列が踊る。
『ーーーーメインシステム:戦闘モード起動』
ーーーーーーーーそして、戦いが始まった。
今回は短かった…。
でも、コレぐらいがテンポあって良いかな??(分からん)
…どうせ後々長くなるし。
次回は戦闘回ッスね。