Skibidi_Toilet Multiverse〜Alternative〜   作:犬社長

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エネルギータワー50階のナイフマン視点です。





22〈BATTLE②〜ナイフマンVSキャプテンフック・スキビディミュータント〜〉

 

 

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

 

 

ガキィンッッ!!!

 

 

 

火花と共に、2つの影が幾度となく交差する。

 

 

……ナイフマンと、キャプテンフック・スキビディミュータントが戦っているのだ。

 

 

「ーーーーーSKIBIDI dop dop dop yes!!!」

「ち……良く動き回る奴だ…!」

 

 舌打ちをして、ナイフマンが少し後ろに下がる。其処へ、キャプテンフック・ミュータントが踏み込んだ攻撃を加えて来た。

 

 

…カキィンッ!!

 

 

刃が閃き、空中でナイフとフックが衝突する。

 

SKIBIDI SKIBIDI SKIBIDI(俺に追い付いてみろ、ナイフマン)ッッ!!!」

 

 ナイフマンを煽りながら、キャプテンフックミュータントは彼へ猛攻を叩き込んでいく。

 

バサッと彼の着ている海賊風のコートがはためき、右手と一体化したフックがナイフマンの命を刈り取ろうと、何度も迫る。

 

 一方のナイフマンも、それに対処しつつ互角の斬り合いを演じていた。

 

 

ーーーーーカキンッッ!!ーーーーーキィンッ!!

 

 

 重く鋭いフックとナイフマンの武器であるナイフが激突し、幾度となく火花が舞う。

 

 更にキャプテンフックミュータントはフックだけで無く、左手に大きな舶刀(カトラス)を装備していた。そして、ソレをフック攻撃の合間に絡ませながらナイフマンを追い詰めていく。

 

 繰り出される攻撃は変幻自在であり、ミュータント自身の素早さと相まって非常に対処し辛い連撃となっていた。

 

 既にナイフマンの体には幾つかの小さな傷が刻まれ、コートも少し切り裂かれている部分もある。

 

(……フックとカトラスの二刀流は厄介だな…)

 

 突き出されるフックを避け、上から振り下ろされたカトラスをナイフで弾きながら、ナイフマンは冷静に勝機を探っていた。

 

 因みに、既にナイフマンも両手にナイフを持つ二刀流スタイルになっている。しかし、中々相手の素早い動きに攻撃が当てられない。

 

(ならばーーーーー)

 

タンッ!と床を蹴って距離を取るナイフマン。

そして、右手のナイフをミュータント目掛けて素早く投げた。

 

…この一連の動作に掛かった時間は僅か0.5秒。

 

 並のトイレなら、反応することすら出来ずにナイフに刺し貫かれている筈だがーーーーー。

 

SKIBIDI(遅ぇよ)。」

 

 クンッとミュータントが半歩分身体の位置をずらす。それだけで、投げられたナイフは容易く避けられた。

 

(……だろうな。)

 

 だが、ナイフマンに驚きは無い。この結果は予想していた事なのだ。

 

故に彼は素早く次の行動に移る。

 

(これならどうだ?)

 

ーーーーーもう片方の手に持っていたナイフを構え、最小限の動作で投擲。

 

 更に投擲と同時に頭のスピーカーから音の衝撃波を放ち、その音波でナイフを爆発的に加速させた。

 

「ーーーーー!!!」

 

 加速したナイフを見て、さっきとは違う大きい身振りでその場から飛び退く、キャプテンフックミュータント。

 

 しかし、加速したナイフを完全には避けきれず、彼の頬を煌めく刃が掠っていった。

 

ーーーーーピッ…!と血が飛び、キャプテンフックミュータントは苛立たしげに顔を顰める。

 

SKIBIDI(この野郎)……!」

 

 吐き捨てるように呟いたミュータントは、カトラスを振り上げるとナイフマンへ斬り掛かった。

 

SKIBIDI yes yes(確かに今のは速かったな)!!!ーーーーーDop(だが)SKIBIDI SKIBIDI yes yes(武器を無くしてしまってるぜ)!?!?」

 

振り下ろされるカトラス。

 

 確かに、両手に持っていたナイフを投擲攻撃に使ってしまったナイフマンに、もう武器は残されていない。

 

「ーーーーーそう思うか?」

 

 

バシッ!とカトラスを握る手が受け止められた。

 

 

「…ッ?!」

「……だとするなら、俺も舐められたモノだな。」

 

 カトラスを左手で受け止めたナイフマンは、右手でミュータントのカトラスを握る手に手刀を食らわせ、カトラスを取り落とさせる。

 

 そしてミュータントが拾い上げるより先に、ナイフマンがカトラスを奪い取った。

 

「さぁ、使わせて貰うぞ。お前のカトラス。」

SKIBI(てめッ)……SKIBIDI(返せよ)ッ!!!!」

 

 武器を1つ奪われたミュータントが、怒声と共にフックを突き出した。

 しかしソレはカトラスで弾かれ、逆にカウンターの一撃を食らってしまう。

 

「使える物は何でも使わせてもらう。返して欲しくば、精々頑張って取り返してみるんだな。」

 

 斬られて後退ったミュータントに対し、ナイフマンは挑発するように言葉を掛けた。そして、お互いは再び激しい斬り合いを始める。

 

「SKIBIDI!!」

「疾ッ!!!」

 

突き出されるフックを避け、カトラスで薙ぎ払う。

 

 しかしソレを読んでいたミュータントは、一歩後ろに下がって斬撃を回避し、素早い足払いを決めて来た。

 

ーーーーーだが、ソレも読んでいたナイフマンは跳び上がって足払いを回避する。そして跳び上がった体制のまま、蹴りをミュータントへ放った。

 

「yes yes!!」

 

 繰り出される蹴りを左腕で防ぐミュータント。その腕を蹴ってナイフマンは距離を取る。

 

「SKIBIDIッ!!!」

 

 次の瞬間、ダンッッ!と床を蹴って、ミュータントがナイフマンへ肉薄した。そして、フックを彼の肩に引っ掛けようとして来る。

 

(甘い!)

 

ソレを払い除けるナイフマン。

 

 更に頭部のスピーカーから音波を放ち、ミュータントを弾き飛ばす。

 

ーーーーーブゥゥゥゥン…ッ!!!

 

「?!?!」

 

 音波攻撃に当てられたミュータントは姿勢を崩し、蹌踉めいた。その隙を逃さず、ナイフマンはカトラスでミュータントの胴体を斬り付ける。

 

Dop(ぐは)ッッ…!!」

 

 火花が激しく飛び散り、キャプテンフックミュータントは血を吐きながら片膝をついた。

其処へ追撃を叩き込まんとナイフマンが迫る。

 

「…SKIBIDISKIBIDI(図に乗るなよ)!!!!」

 

 しかし、此処でミュータントが突如として自分のコートを脱ぎ、それをナイフマンへ投げつけて来た。

 

「なにッ!?」

 

コートがナイフマンに覆い被さり、彼の視界を遮る。

 その次の瞬間、ミュータントはナイフマン目掛けて鋭い回し蹴りを放った。

 

ーーーーーバキィッッ!!!

 

「がふッ…!!」

 

 蹴り飛ばされたナイフマンの体から火花が散り、彼は床に叩き付けられる。

 

 更に蹴りの衝撃で、彼の手からカトラスが弾かれた様に落ちた。

 

Yes yes(返して貰うぞ)ッ!!」

 

 クルクルと回転しながら落ちるカトラスへ手を伸ばすミュータント。

 

…その指先が再びカトラスを握り締めるーーーーーその刹那、倒れ込んだナイフマンが、その姿勢のまま音波攻撃を放ち、カトラスをすんでの所で弾き飛ばした。

 

Dop(なにィ)…?!」

 

 弾き飛ばされたカトラスは両者から離れた所へ落下し、床を滑って止まる。

 

「易易と返しはしないさ。」

 

 投げ付けられたコートを払い除けたナイフマンが、カトラスに気を取られたミュータントへ走り寄った。

 

SKIBIDI(ふざけるなよ)…!!」

 

 カトラスを諦め、徒手空拳で迎え撃つキャプテンフックミュータント。

 

 空を切って放たれる右ストレートを、ナイフマンは顔を傾けて回避。そのまま懐に潜り込み、右手でボディーブローを叩き込む。

 

「ッ?!」

「ーーーーふんッ!!!」

 

 ミュータントが怯んだ所に下顎へのアッパーカット、からの肘鉄、更に顔面へ裏拳と3コンボを決め、最後に思いっきり振り被った左ストレートを鳩尾へと叩き込んだ。

 

S()SKIBI(てめぇ)……!!!」

 

口から血を流し、蹌踉めいて後退るミュータント。

 

 其処へナイフマンは後ろ回し蹴りを繰り出し、ミュータントを顔面を思いっきり蹴り抜いて吹き飛ばした。

 

ーーーーーボキィッ!と何かが砕ける音がして、ミュータントが宙を舞う。

 

「…少しずつ慣れてきたな。お前の速さに。」

 

 ポキポキと拳を鳴らしながら、ナイフマンは倒れ込むミュータントへ近付いた。

 

「……SKIBIDI SKIBIDI(慣れてきただと)?」

 

「あぁ。…試してみるか??」

 

 指を曲げ、挑発するようなジェスチャーを取るナイフマン。

 対するミュータントは、怒りの余り奥歯を鳴らしながら両手を強く握りしめーーーーー

 

 

「ーーーーーSKIBIDI(降参だ)。」

 

 

ふと、手を上げてそんなセリフを吐き捨てた。

 

「……は?」

 

 突然の降参宣言に、拍子抜けした様な声を漏らすナイフマン。

 

 キャプテンフックミュータントは、手を挙げたまま彼から目を逸らして話し始める。

 

SKIBIDI SKIBIDI yes yes(もう俺の体力は限界に近い)。……SKIBIDI Dop dop SKIBIDI(これ以上戦っても結果は見えてる)。」

 

そう言って、彼は顎で部屋の奥を指し示した。

 

「ーーーーーSKIBIDI(あの奥が階段だ)。……SKIBIDI SKIBIDI yes yes(俺は大人しくこの街から出ていく)YES yes(約束する)。」

「はぁ…………。」

 

 ナイフマンは大きな溜め息を1つ吐く。彼にとって、これほど馬鹿らしい会話は無かった。

 

「お前を此処で見逃すメリットが驚く程無いんだが??」

「…SKIBIDI(お願いだ)!」

 

 苛ついた様な彼の言葉を聞いたミュータントは、両手を組んで懇願するように跪いた。

 

SKIBIDI dop dop yes yes(お前たちの邪魔は金輪際しない)!!!SKIBIDI(頼む)SKIBIDI yes yes(見逃してくれ)!」

「馬鹿らしい…。」

 

そう呟いたナイフマンは、彼にクルリと背を向ける。

 

「興が削がれた。そこまで言うなら、とっとと去れ。ーーーーーその言葉通り、二度と俺達の前に現れるな。」

 

 そう言って、ナイフマンはキャプテンフックミュータントへの興味を失った様に歩き始めた。

 

 その後ろ姿をキャプテンフックミュータントは黙って見つめーーーーー…………

 

 

SKIBIDI(引っかかったな)ッッッ!!!!」

 

 

 ズドンッッ!と床を蹴り飛ばし、ミュータントはとんでもない速度でナイフマンへ襲い掛かる。

 

………そう。全ては彼を騙して倒す為の、唯の演技だったのだ。

 

 

YES(死ねぇぇ)ッッ!!!!」

 

 

怒りの籠もった声と共に振り降ろされるフック。

 

ソレはナイフマンの無防備な背中に迫りーーーーーーーーーー

 

 

ーーーーーその瞬間、ナイフマンは勢い良く振り返って、固く握りしめた拳をミュータントの顔面めがけて振り抜いた。

 

 

 

「見え透いてんだよ!!!そんな猿芝居ッ!!!!!」

 

 

ーーーーーメキィッッッッ!!!

 

 

 思いっきり顔面にストレートを貰ったキャプテンフックミュータントは、勢い良く回転しながら軽く10メートルは吹き飛んで行く。

 

………そして、弾丸の如き速度で壁に激突して動きを止めた。

 

 動かなくなったキャプテンフックミュータントを見つめ、ナイフマンは溜息を吐く。

 

 

「……次はもう少しマシな演技をするんだな。ま、もう次なんて無いが。」

 

 

 そう言い遺し、彼は今度こそミュータントへ背を向けると、確りとした足取りで階段を登っていくのだったーーーーーーーーーー

 

 

 

 









次回は55階のプランジャーマン視点をお送りいたします。

暫しお待ちを……
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