Skibidi_Toilet Multiverse〜Alternative〜 作:犬社長
あけおめ
お待たせしました。まさか10月の投稿が2024年最後の投稿となるとは…。
本日から、またゆっくり投稿を再開しますので宜しくお願い致します。U^ェ^Uノ
……返り血の付いた刀身を綺麗なハンカチで拭う。
そしてそれを腰に差した黒塗りの鞘に納めれば、キンッと小気味いい音を立てて刃が鞘に嵌まった。
「……ふぅ。ーーーーー基地制圧はこんなもんか?」
「あぁ。…良くやってくれた。もう基地内の敵は一掃されただろう。」
俺の言葉に、隣に立つプランジャーマンが答える。
「ふーん……思ったよりあっけなかったな。もっとエネルギータワー攻略時みたいに、うじゃうじゃ居るのかと。」
そう言いながら、俺は山積みとなったトイレ達の屍の側に立ち、
部屋の中では、既に仲間達がトイレの残骸を撤去し始めている。
ーーーーーー旧アライアンス基地制圧作戦は、成功裏に終わったのだ。
「重傷者はゼロ。負傷者もみんな軽傷……完璧じゃないか。」
「敵の数も少なかったからな。キミも含め、部隊の皆が優秀だったお陰でも有る。」
「…
俺の言葉に、彼は軽く笑って肩をすくめた。
そこへ、今回の作戦にも参加していたサプレッサーカメラマンが近付いてくる。
「あ、プランジャーさん!物資の確保は大体終わったッス!あとはヘリに積み込んでタワーへ送るだけッスね!!」
「あぁ、ありがとうサプレッサー。俺達もここから一旦撤収しよう。まだ次が控えているからな。」
「うッス!
「…頼んだぞ。」
プランジャーマンはそう言うと、足早に基地の外を目指して歩き始めた。その後に俺も続く。
ーーーーー基地の外には、既に輸送用カメラヘリがスタンバイしており、仲間達が忙しなくヘリの中へ物資の入ったコンテナを積み込んでいた。
「積荷で満タンになったらタワーへ帰投し、弾薬や追加の人員を乗せて戻って来る様にパイロットには言ってある。ーーーーーまだ物資が残っている基地は有るからな。」
一機のヘリが飛び立っていくのを見ながら、プランジャーマンが俺に今後の作戦を語る。
「このまま、俺達はタワーに帰らずに全ての基地を回るつもりだ。…本拠地周辺にある基地の数は、コレ含めて5カ所。…全てを開放して物資を集めれば、新タイタン建造の為の資材が集まる筈だ。」
「ほー………なるほどね。」
俺は、作戦開始前に彼から貰った地図を広げながら頷いた。地図に書き込まれた赤マルの数は、確かに5つ。……この全てを休む事なく一気に制圧して回るのだ。
「だいぶと強行軍だな?」
「これぐらいしなければ、トイレ軍に後れを取る可能性がある。……この3週間、奴らは何もして来なかった。だが、これからもそうだと言う確証は無い。此処は急ぐ必要があるんだ。」
「ん、了解。ーーーーー付き合うぜ。」
そう言って俺がサムズアップしてみせると、プランジャーマンも軽く笑って親指を立て返した。
今思えば、彼ともこの3週間の間で中々親しくなったものだ。特にここ最近はブルースーツカメラマンの姿が見当たらないので、必然的に他のアライアンスと話す機会も増えている。
「……そういえば、ブルースーツカメラマンは何処に行ってんだろな…。」
ポツリと俺は独り言ちる。……別に誰かに問い掛けた訳では無かったのだが、プランジャーマンはその呟きを拾ったようだ。
「あぁ、ラッキーか。彼は有志と共に別の作戦行動中だ。」
振り返って俺に答えてくれるプランジャーマン。一方の俺は首を傾げた。
「別の??…タイタン新造計画とは、また別のか??」
「あぁ。ーーーーー向こうも大事な作戦だ。〈
彼の言葉から飛び出たのは知らない単語。…俺は頭を振る。
「知らないな。……何だそれ?トイレ共の拠点か何かか?」
プランジャーマンは小さく頷いた。
「あぁ。この街から遠く離れた場所にある
小さく彼は何か呟いた後、俺に説明を始めてくれた。
「スキビディサイバーシティは、とある1人のサイエンティストトイレによって作られた街だ。……高度な技術によって
「へぇ……。そんな街が…。」
俺は感心して相槌を打った。ーーーートイレが作った街……少し、いや、かなり気になる。
「流石に本拠地では無いがな。だが、トイレ軍にとって重要な街になっている事は確かだ。ーーーーーで、本題はここからだ。」
彼は人差し指をスッと立てた。そして、俺の隣を歩くアイボをチラリと見て、話し始める。
「ーーーーーその街には、
「!!」
俺は思わずアイボと見つめ合った。…心なしか、アイボも驚いている気がする。
「サポートAI…!俺のアイボと同じ…?」
「〈アイボ〉では無い。また別のモノだ。」
プランジャーマンはそう言って、説明を始めた。
「ーーーーー『彼女』の名は〈戦術級汎用電脳仮想体−
「…バーチャル、AI……てか、
何処となく聞き覚えのある名前に、俺は首を捻り呟く。…頭の中を、超有名なフィンランド民謡を歌いながら、ネギを振り回す某ボーカロイドが横切っていった。
「え、それって…ネギ振り回してたりする?」
「何を言ってるんだアンタ????」
………残念ながら、俺の例えはプランジャーマンには伝わらなかったようだ。
だが、もしも
(ーーーーーえ、ガチのミクと会えるって事??めっちゃ気になるんだけどッ…?!)
なんか、俄然やる気が出てきた。こんなサルベージ作戦なんてさっさと終わらせて、俺もブルースーツカメラマンの方に行きたい…!
プランジャーマンの意図しない所で、俺の闘志に火が付いた。
「よっしゃあ!!じゃあ、さっさと片付けるか!行こうぜプランジャーマン!他の基地へ案内してくれ!!」
「お、おぉ…急に元気になったな…。どうした??」
「あのミクに会えるかもしれないって思ったら、なんかやる気出てきた!!俺も行くぞ!サイバーシティ!!」
「……いや、アイドルじゃないんだがな。」
「バウバウ……。」
肩を竦めてみせるプランジャーマン。
アイボも若干呆れたように頭を振っているが、俺は気にしない事にした。
「あれれ〜?どーしたのブレーダー??なんか、えらく元気じゃ〜ん♪」
勇み足で輸送機へと歩く道すがら、横からシザースカメラウーマン(シーちゃん)が、ひょっこりと顔を出してくる。
「お、シーちゃん!俺、このサルベージ作戦さっさと終わらせて、スキビディサイバーシティ行こうと思って!」
説明すると、彼女は
「ん〜〜??ーーーーーなんか面白そーじゃん!?私も行きた〜い!」
「おお!じゃ、一緒に行くか!?行っていいだろ!多分!!」
「やった〜〜〜♪」
一瞬で同行(そもそも、俺が行く事になるのかすら未定だが。)が決まり、彼女は両腕を上げて喜ぶ。
そして、その後ろでプランジャーマンがため息を吐いた。
「………俺、一言も『行って欲しい』とは言ってないんだがなぁ……。ノリと勢いで勝手に決めちまって……まったく。」
そう言ってから、彼は軽く笑いながら呟いた。
「まぁ、良いか。…ラッキー達も面白い連中は歓迎だろう。」
サイバーシティ潜入組の面子を思い浮かべながら、プランジャーマンは愉快そうに笑みを浮かべる。
……なんだかんだ、彼自身もノリと勢いで生きているのだ。
ちな、スキビディサイバーシティは2章の舞台となります。まだ1章が終わってないのに、2章の舞台をチラ見せするとか言うムーブ(作者はせっかち)
……うん…取り敢えず、まずは1章を終わらせよっか(汗)