Skibidi_Toilet Multiverse〜Alternative〜 作:犬社長
超絶怒涛にして空前絶後(当社比)の戦いが始まる!
(一万文字超えなので、ゆっくり読んでネ)
ーーーーー蒼穹の下、2体の巨影が対峙する。
かたや、かつてこの街を支配し、アライアンス達を苦しめたデスクロー・ギガトンスキビディトイレの強化体である〈デスクロー・ギガトンスキビディトイレ2.0〉。
かたや、アライアンスの救世主となるべく、彼等の全てを注ぎ込まれて誕生した4体目のタイタンーーーーー〈タイタンテレスコープマン〉。
………この2体が睨み合う空には、空気さえ歪むような緊張感が常に張り詰めていた。
ーーーーーだが、その均衡は不意に崩れる。
「ーーーーー砕け、朽ち果てよ!!」
ドキューーーーンッッッ!!!!
ギガトンスキビディトイレ2.0の叫び声と共に、彼が前方へ突き出した2本のクローから閃光が迸った。
それは、かつて彼がラージカメラマンやラージスピーカーマン達を倒す為に放った紫の光線に似ている。ーーーーーだが、その威力は2.0にアップグレードされた事で、段違いに上がっていた。
「…………!」
迫る紫紺の光線を空中で回避するタイタンテレスコープマン。ーーーーー瞬間、ジェットパックのバーニアが激しい焔を噴き上げ、彼の体を爆発的に加速させる。
ーーーーーゴウッッッッ!!!!
驚異的な加速で大気が叩かれ、ソニックウェーブが周囲に広がった。
そして、その勢いそのままにタイタンテレスコープマンは右拳を突き出す!
ズガァァァァンッッ!!!!
放たれた拳とギガトンスキビディトイレ2.0のクローが空中で激突し、青と紫のスパークが周囲に迸った。
ーーーーーそして、衝撃波と共にギガトンスキビディトイレ2.0のクローが弾き飛ばされる。
「ちぃッ?!」
拳と拳の押し合いに負けたギガトンスキビディトイレ2.0が、バイザーの奥で驚愕に目を見開いた。
だが、それもその筈。タイタンテレスコープマンが放ったのは、唯のパンチでは無い。
……その名は〈
ーーーーー彼の胸に光り輝く、無尽蔵のエネルギー供給機関〈バルジコア〉から生み出される強力なエネルギーを纏った、れっきとした
そして、彼の攻撃はまだ終わらない。ーーーーー距離を取ろうとするギガトンスキビディトイレ2.0目掛け、タイタンテレスコープマンが左手に持った〈
ガキィィィィィンッッ!!!
クローとチャクラムが衝突し、再び火花が激しく散る。
「んぬぅ………!私をぉ…舐めるなぁぁッ!!!」
ギガトンスキビディトイレ2.0が叫び、チャクラムと競り合うクローに力を込めた。…すると、クローの先端に収束したエネルギーがナイフのような形に変化する。
ーーーーー彼は2.0にアップグレードした事により、エネルギーをビームとして撃つだけでなく、エネルギーを成形して武器を作り上げる事が出来るようになったのだ。
「死ねぇぇぇい!!!」
ボッッ!!!と大気を穿ち、エネルギーから生まれたナイフが振るわれる。
それはタイタンテレスコープマンのチャクラムとぶつかり合い、激しいスパークを撒き散らした。
そして、何度も両者は空中で激しく打ち合う。
「しィィッ!!!」
右から迫るクローを避けるタイタンテレスコープマン。
そして、ジェットパックを吹かしてギガトンスキビディトイレへ肉薄。そのまま〈
バチンッッ!とスパークの爆ぜる音がして、タイタンテレスコープマンが弾かれる。
ドキューーーーーーンッッ!!!!!
ーーーーー距離を取るタイタンテレスコープマン目掛け、両方のクローからレーザービームを放つギガトンスキビディトイレ2.0。
…レーザービームは激しいスパークを纏い、極太の光線となってタイタンテレスコープマンへ迫る。
更に、彼の背後のタンクに増設された2門の大砲が火を吹き、そこからも巨大なエネルギー弾が2発放たれた。
「……………!」
迫るレーザービームとエネルギー弾を前に、タイタンテレスコープマンは〈
そして、展開された木星の表面を思わせる外観のバリアと、大気を灼いて迫るレーザービームが激突した。
ズドォォォォン!!ズガァァァァン!!!
瞬間、地上まで余裕で届くほどの衝撃波が周囲に振りまかれ、閃光と共に大爆発が起こる。
まばゆい閃光は、一時的に蒼穹の空を埋め尽くし、戦いを見ていたアライアンス達の視界を奪った。
「ま、眩しぃッ!!」
「目が、目がぁぁぁぁぁ?!」
ーーーーー司令室のカメラマン達が、思わず手を翳して顔を背ける。
「ッ…!」
プランジャーマンは片手で顔を庇いつつも、爆発が起きた空を見上げ続けた。
…爆発で生じた磁気の乱れの影響か、司令室のモニターには激しいノイズが走っていて、彼の無事を確認する手段は目視しか無いのだ。
しかし、タイタンの姿は未だ爆煙に隠れて良く見えない。果たして、タイタンはどうなってーーーーーーーーーー
………ギュオンッッッッ!!!
ーーーーー
「タイタンテレスコープ…!!」
安堵の声を漏らすプランジャーマン。…タイタンテレスコープマンは、ギガトンスキビディトイレの大技を防ぎ切ったのだ。
ーーーーーそして、お返しと言わんばかりに、タイタンテレスコープマンは両肩に備え付けられている砲身から、青色の波動を撃ち出す!
「ーーーーーッッ?!」
放たれた2つの波動弾は、ギガトンスキビディトイレ2.0の目と鼻の先で1つに融合し、透き通るような空色の火球となって彼を呑み込んだ!
「がぁぁぁぁぁぁっ?!?!」
空色の炎に焼かれ、苦しみながら吹き飛ばされるギガトンスキビディトイレ。
「ーーーーーおぉ!〈
オペレーターのカメラマンが、それを見てガッツポーズを決めた。
〈
タイタンの肩と一体化した2つでワンセットの波動砲であり、単発でも十分な威力を持つが、その真価は2発同時に放った時に発揮される。
それこそが、〈
擬似的な核融合反応とでも呼ぶべきその爆発は、呑み込んだ全てを焼却する。
……讃えるべきは、それに呑み込まれても苦しむだけで済んだギガトンスキビディトイレ2.0の方かもしれない。
ーーーーーギュオンッッ!!!
吹き飛ばされていくギガトンスキビディトイレを追い、タイタンテレスコープマンが飛翔する。
ーーーーー空中で体勢を立て直したギガトンスキビディトイレが、クローからのレーザーで迎撃を行うものの、タイタンテレスコープマンは空中で急旋回を繰り返して全て避けてみせた。
「ちッ…!」
右へ左へ飛び回るタイタンテレスコープマンを前に、ギガトンスキビディトイレは歯噛みする。…レーザーは回避され、もし直撃ルートへ持っていったとしても、強力なバリアによって阻まれてしまう。ーーーーー実に
「SKIBIDI SKIBIDI SKIBIDI!!!!」
「SKIBIDI DOP DOP DOP YES YES!!」
ーーーーーと、ココでフライング・ボンバースキビディトイレの生き残り達が、ギガトンスキビディトイレを援護するべく、タイタンテレスコープマンの前に立ち塞がった。
そして、翼に備え付けられているミサイルを次々と発射し、タイタンテレスコープマンを妨害する。
ーーーーーギュォォォォンッッッ!!!
白煙を引き、タイタンテレスコープマンへと迫る幾つもの弾頭。…誘導式のミサイルでもあるソレは、その速度と精度も相まって、そう簡単に回避出来るものではなくなっていた。
それに対し、タイタンテレスコープマンは空中で一気に急上昇。自分を追尾するミサイル群がその動きに釣られて一直線に並んだ瞬間を狙い、
ーーーーービュワンッッッッ!!!
更に彼はレーザーを放ち続ける左腕を無造作に振り、立ち塞がるボンバースキビディトイレ達を纏めて薙ぎ払う。
ピチュン……ズドドドドォォォンッ!!!
レーザーが薙ぎ払った範囲内に、一拍置いてから無数の爆発が生まれ、巻き込まれたボンバースキビディトイレ達が次々と地上へ墜落して行った。
………ボンバースキビディトイレ達を一掃したこの技の名は、〈
「よせ!!貴様らでは相手にならんッ!!」
ギガトンスキビディトイレはそう叫びつつ、上空から〈
投げられた紫の槍は目にも留まらぬ速さで飛翔すると、タイタンテレスコープマンの左脇を掠める。
ーーーーーバチィンッッ!!!
紫の火花が散り、タイタンテレスコープマンの体が衝撃に揺らぐ。その隙を突き、更なるレーザービームの集中砲火がタイタンテレスコープマンを襲った。
「………!」
手からのレーザー放射を止め、回避に専念するタイタンテレスコープマン。……背中のジェットパックが何度も激しく炎を噴き出し、乱射される紫の極光を避けていく。
そして、ある程度避けた所で一気にバーニアを全開にして急加速。そのまま、一気にギガトンスキビディトイレへ急接近する。
「…ッ!?」
急に突っ込んできたタイタンに対して、素早くビームを集中させて対処するギガトンスキビディトイレ。…しかし、右へ左へ蛇行しながら突撃してくるタイタンテレスコープマンを捉えきれず、接近を許してしまう。
「貴様ーーーーー」
ーーーーー紫紺の軌跡を空の彼方へ残し、消えて行くレーザービーム。……その残光を背に、加速したタイタンテレスコープマンが渾身の〈
ーーーーードガァァァァンッッッッ!!!
強烈な衝撃波が辺り一面に吹き荒れる。
しかし、その拳はギガトンスキビディトイレへは届かない。
「バリアが、貴様の専売特許だと思うなよ…!!」
「…!!」
ーーーーーそう。タイタンテレスコープマンの〈
……かなり強固なバリアらしく、〈
「ーーーーー!」
ならば、とタイタンテレスコープマンは〈
「このバリアはアップグレード前より強固となったのだ!!生半可な攻撃など効かんッッ!!!」
紫紺の障壁の奥で、ギガトンスキビディトイレが吼えるように叫ぶ。
それを聞いた司令室のプランジャーマンは、ギガトンスキビディトイレの声に被せるようにして叫んだ。
「ならば、生半可では無い攻撃をしてやれば良いッ!!ーーーーータイタン!〈
ーーーーー次の瞬間、タイタンテレスコープマンの胸にある〈バルジコア〉から、凄まじい灼熱の炎が勢い良く放出された!
「火だとォ?!」
驚くギガトンスキビディトイレを真っ赤な炎が包み込む。…正確には、彼を守るバリアを。
ゴォォォォォォォォッッッッ!!!
あっという間にバリア周囲の温度は忽ち上昇し、業火が空気を大きく歪め始めた。
そして、熱せられた石が割れ始めるが如く、紫色のバリアに赤い罅割れが走り始める。コアから放たれる炎は、既に1000℃近い超高温に達しており、その余波でタイタン自身の体すら赤熱を始めていた。
…これこそがタイタンテレスコープマン第3の必殺技。コアから超高温の炎を放ち、範囲内の全てを焼き尽くす〈
そして、そんなモノをゼロ距離から喰らい続けているバリアはどうなるか。ソレは語るまでも無い。
ビキバキッ………バキィィンッッッ!!!
バリアが軋み、音を立てて砕ける。
そして、バリアを破壊した〈
「AAAAAAAAAAAAAッッッ?!?!」
その灼熱の業火に灼かれ、ギガトンスキビディトイレは苦悶の絶叫を上げる。
ーーーーー悶えるその首根っこを掴み、タイタンテレスコープマンは更に追い打ちの〈
バキッッッッッ!!
重い打撃音と共に、顔面を殴られたギガトンスキビディトイレが仰け反る。だが、首を掴まれているせいで距離を取ることが出来ない。
そして其処に2発目の〈
メキッッッッッ!!
すかさず〈
更に〈
〈
〈
〈
〈
「GAAAAAAAAAAAA!?!?!?」
止め処なく放たれる鉄拳の猛打の前にギガトンスキビディトイレのバイザーは割れ、歯が何本か吹き飛び、口から大量の鮮血が舞い散る。その顔はひしゃげ、鼻の骨は折れたのかあらぬ方向に曲がっていた。
「きッ…貴様ァァァ!!!!」
怒りの咆哮を上げながら、ギガトンスキビディトイレがクローを振り回す。ーーーーー右から迫る紫電を纏った一撃がタイタンテレスコープマンの脇腹を穿ち、彼を引き離した。
更にそこへ左のクローによる追撃!ーーーーーしかし、それは空中で避けられる。ならばと彼は首を伸ばし、タイタンの体を噛み砕かんと口を開く。
だがそれも避けられ、伸び切った首目掛けて〈
ーーーーーしかし、それを読んでいたギガトンスキビディトイレはクローでチャクラムを受け止め、その戦輪をガッシリと掴み取る。
そして、チャクラムごとタイタンを引っ張り寄せて背部に装備している大砲を発射した。
「……!」
咄嗟の判断でチャクラムを手放し、至近距離から放たれた砲撃を避けるタイタンテレスコープマン。
其処へ、チャクラムを奪い取る事に成功したギガトンスキビディトイレが、奪ったチャクラムに紫電を纏わせて斬り掛かってくる。
…バリィッ!!!
ーーーーー迸るスパーク。
チャクラムを白刃取りの要領で受け止めたタイタンだったが、チャクラムに纏わり付いていた紫電が彼の身体に伝い、剥き出しの配線からショートしたような火花が飛び散った。
…今のタイタンテレスコープマンは防御力が低い。故に少しのダメージでも、致命傷になるリスクがある。……それをギガトンスキビディトイレは見抜いていたのだ。
「侮っていたよ…!貴様は強いッ!だが、最後に勝つのは私だ!!私でなければならないッッ!!」
そう叫び、チャクラムとクローを矢継ぎ早に繰り出して行くギガトンスキビディトイレ。タイタンテレスコープマンはそれを避けつつ、〈
ーーーーー幾度となく交差する拳。
激しい閃光と火花が蒼穹の至る所を彩り、終わらない。その身が焼かれようとも、殴り飛ばされようとも、ギガトンスキビディトイレは恐るべきしぶとさで、何度も何度もタイタンの前に立ち塞がる。
「くそッ、タフ過ぎるだろ!デスクロートイレ!いい加減倒れてくれよッ!?何度必殺技を撃ったと思ってんだ!!」
オペレーターのスピーカーマンが憤る様に空へ向かって叫んだ。
〈
「だが、ダメージは着実に蓄積している筈…!奴は不死身でも無敵でもないんだ。倒せない訳が無い!」
プランジャーマンがそう己に言い聞かせるかのように口を開き、両者が殴り合う空を見上げ続けた。
「だが、タイタンテレスコープマンの方にもダメージが蓄積しているぞ…!〈
サイエンティストカメラマンの1人が、憂う様にコンピューターの画面を見つめながら報告を上げる。
「早く終わらせなければ、限界が来るのは此方になる!」
ーーーーーバルジコアは無尽蔵のエネルギーをタイタンへ供給しているが、だからと言って無限にタイタンが稼働できる訳では無い。
供給されるエネルギーの量は常に一定で、短時間に大量のエネルギーを使用した場合、エネルギーの再充填にはある程度の時間が掛かる。
そして、その間タイタンは大きく弱体化ーーーーー場合によっては稼働停止ーーーーーしてしまうだろう。…そうなれば、敗北は必至。
そうならない為にも、この戦いはなるべく早く終わらせる必要が有るのだ。
………そして、
「ぬぅぅん…!!ーーーーーまだだ…!まだだぁぁァァァ!!!」
チャクラムを持つクローを蹴り上げられ、更に追撃の〈
そしてヤケになったかの如く、レーザーを乱射しながらタイタンから距離を取った。そして一呼吸置いてから、今までに無い規模のエネルギーをクローへ集め始める。
収縮する紫の極光。
それは彼の2本のクローの先端に留まり、スパークを撒き散らしながら球状に膨れ上がった。
ーーーーー間違いなく、彼はここ一番の大技を放とうとしている。
それを理解した司令室の面々に緊張が走った。
「目標に高エネルギー反応ッ!!コレは〈
「まずい…!奴は終わらせるつもりだ!!」
慌ただしくなる司令室。
プランジャーマンは空を睨みながら指示を飛ばす。
「受けれないのなら、迎撃するしかあるまい…。ーーーーー相手が大技を出して来るのなら、此方も大技で対抗だ!」
「そうか……
彼の言葉を聞いたサイエンティストカメラマンが、納得する様に頷いた。同時に横から別のカメラマンが口を挟む。
「失礼!今更な話ですが、
「だがやらなければならない!僅かでも可能性に賭けてみよう!!」
「ーーーーーま、そう言うと思ってましたけど!」
そのカメラマンはそう言って、勢い良くコンピューターを操作し始めた。
…それと同時に、タイタンテレスコープマンへ1つのコマンドが送信される。
それこそ、
「…………!」
コマンドを受信したタイタンテレスコープマンが、その体を震わせる。そして、胸の〈バルジコア〉の前へ両手をそっと動かした。
すると、コアの中からエネルギーが外へ流れ出し始め、タイタンの手のひらへと吸い込まれるように消えて行く。…そして、タイタンの手のひらの中心に、ポツリと光り輝く球体が出現した。
「バルジコア、エネルギー強制充填開始!!リミッター解除しますッ!!」
司令室でオペレーター達の慌ただしい声が飛び交い始める。
「第1段階完了!漏電想定内!!電圧調整開始!!」
「エネルギー流出経路再調整!…オーバーフローまであと20!!」
彼らの見守る先で、タイタンの掌に現れた光球は益々大きくなる。…掌から溢れ出しそうな位に。
「リミッターレッドゾーン!維持限界突破!!第2段階へ移行しますッ!」
ーーーーー地鳴りのような音を立てて、掌の光球が燃え上がり始める。同時に、両肩の〈
「波動制御開始ッ!!」
「最終制動限界越えますッ!!」
「頼むぞ…タイタン。保ってくれ…!」
ーーーーータイタンの掌の光球は、注ぎ込まれた波動エネルギーと混じり合い、巨大な火球へと変貌していく。
その内側では絶えず擬似的な核融合反応が生まれ、常に灼熱の炎が表面から噴き上がっていた。
それは、まるで
「なるほどッ!それが貴様の最大の技か!!」
もはや太陽を掌に収めているかの如き姿を見て、同じ様に紫の雷球をクローに宿したギガトンスキビディトイレが叫ぶ。
「だが、私もココで勝たなければならないのだ!この命に代えても貴様を倒し、アライアンス共を滅ぼすッ!それが、私の使命だ!!!!」
ガチャン!!と音を立てて、破滅的なまでのエネルギーを宿したクローがタイタンの方を向いた。溢れ出す紫紺の雷電は既にギガトンスキビディトイレの身体すらも焼いており、文字通りコレが最後の一撃となるだろう。
「……………。」
そして、タイタンテレスコープマンも掌に宿した
そして次の瞬間、ギガトンスキビディトイレが巨大な紫紺の雷球を、
タイタンテレスコープマンが、真紅に輝く灼熱の火球を、
ーーーーー放った!!!!
閃光が空を染め上げる。
轟音が大気を揺さぶる。
解き放たれし
発生した衝撃波は街全体を駆け巡り、余波でアンチトイレバリアが消し飛ぶ。2つの攻撃が衝突した場所の真下ーーーーーつまり、エネルギータワーーーーーーは特に激しい衝撃波に曝され、立っているのも困難な位の揺れに襲われる事となった。
「くっ?!なんつー衝撃だ!!」
「や、やばいんじゃないかコレ!?」
「全員何かに掴まれ!!窓から離れろ!」
慌てて机や椅子にしがみつくカメラマンとスピーカーマン達。
そして空中で激突した2つの攻撃は、相殺される事なく互いに拮抗を始める。
2つの極大エネルギーが競り合う様は、恰も2個の太陽が押し合っているかの如き様相を呈していた。
「攻撃が拮抗しているッ…!!エネルギー量が完全に互角なんだ!!」
サイエンティストカメラマンがモニターへ目を移して息を呑む。ーーーーーモニターは既に滅茶苦茶な文字の羅列を画面へ吐き出していたが、彼はそこから必要な情報だけを読み取って、今の状況を理解していた。
「しかし攻撃に使用されたエネルギーが同じでも、残存エネルギーの総量では相手に分がある!このまま押し合いに転じれば、タイタンが負けるぞ!!」
「じ、じゃあどうすんだよ?!」
「ーーーーー残りのエネルギーを一気に込めて、相手が粘り出す前に決着をつけるしかない!!全てを出し尽くすんだ!!」
「かなり危険ですよ!既に150%の出力でタイタンは稼働しているんです!!これ以上は、タイタンが自壊してしまうかもしれない!!」
オペレーターの1人が、揺れに耐えながら悲鳴を上げるように口を開く。
「それでもやるしかない…!総員、タイタンの出力を200…いや、250%まで引き上げろ!!確実にヤツを倒すんだ!!」
プランジャーマンは、やはり机に両手を付いた姿勢で揺れに耐えながら、司令室の全員へ指示を飛ばした。
「了解ッッッ!!!」
オペレーター達は、激しく揺れる司令室の中でコンピューターにしがみついて耐えながら、コマンドの操作を始める。
ーーーーーそして地上で彼等が動き始めた頃、空でもまた状況が動き出していた。
「威力は互角かぁッ!!ーーーーーならば、あとは我慢比べと言う訳だなぁぁぁ!?」
ギガトンスキビディトイレがそう叫び、中心でタイタンの〈
「………!?」
エネルギーの注入を受けた
「
「今のエネルギー出力は?!」
「190%ですッ!!全計器がレッドゾーン振り切ってます!!」
「そのまま出力を上げ続けろ!!兎に角押せぇぇ!!!」
「ラジャーーーーッッッ!!!」
カメラマン達の中にプランジャーマンも混じり、全員が一体となってタイタンをサポートする。少しでも、少しでもタイタンがその力を振り絞れるようにーーーーーーーーーー
「……!!!!」
ーーーーーそして、その想いにタイタンテレスコープマンも応える。
彼のバルジコアから、ありったけのエネルギーが惜しみなく
「ッッ…!!足掻く気かぁぁッ!?!?」
それを見たギガトンスキビディトイレが怒気を孕んだ声で吼え、クローから注ぐエネルギーの量を一気に爆増させる!
「ーーーーー!!!!」
凄まじい勢いで押し退けられ始める〈
迸る焔と雷。
空すら呑み込まんとする勢いで、火球と雷球が膨れ上がっていく。
そこから発せられる衝撃波は、もはや空を翔ける津波の如く何度も何度も広がり、見渡す限りの空から雲という雲が消え失せていった。
「頑張れ!!タイタンッ!!」
「負けるなーーーーーッ!!」
「押し返せぇぇぇッッ!!!」
司令室にカメラマン達の声が響く。既に出力は目標の250%に達しており、これ以上彼等に出来る事は何も無い。
ーーーーー人事は尽くしたのだ。後は、
「頼む…!!勝ってくれッ!!!」
プランジャーマンは思わず手を組み祈った。祈らざるを得なかった。
……そして、タイタンの勝利を祈るのは彼だけでは無い。
「踏ん張れタイタン!!!」
「ファイトーーーー!!!」
「わっしょい!わっしょい!!」
「ぶっ飛ばすッス!!!」
エネルギータワーの中に居る全てのアライアンスが、食い入るように空を見上げながら、タイタンの勝利を願い、応援の声を上げている。
……もちろん、ブレーダーカメラマンも。
「ーーーーーいっけぇぇぇぇぇ!!!タイターーーーンッッッ!!!」
彼の叫びが、皆の叫びが、破壊渦巻く空に響きーーーーーーーーーーーーー
「オ…オオオオオオオオオオオオオオオオオオッッッッッッッッ!!!!」
「何ィィッッ?!?!」
気圧された様に狼狽えるギガトンスキビディトイレ。
次の瞬間、バルジコアから最後のエネルギーが放射される。
ーーーーーそして、それを注がれた〈
「何だとぉぉぉ?!?!……こ こ ま で き て ぇ ぇ ぇ ッ ッ !!!!」
そして、雷球を消し去った威力250%増しの〈
「おのれぇぇぇぇぇぇぇッッッッ!!!!」
爆発
閃光
轟音
ギガトンスキビディトイレに炸裂した極大の太陽が、空をーーーーー否、世界を閃光で白く染め上げる。
ソレは呑み込まれたギガトンスキビディトイレの断末魔すら消し去って、彼と言う存在をこの世界から塵1つ残さず滅却したのだったーーーーーーーーーーーーー。
ーーーーーと言うことで第一章のラスボス撃破です!!
いやぁ…長かった……1章だけで34話も掛けてしまった…。
次回はこの章の総括をしつつ2章への布石を敷いて、次次回で本格的に2章へ突入します。
2章は名前だけチラ見せした、あの〈スキビディサイバーシティ編〉になる予定です。
では、期待せずに待っててね()