Skibidi_Toilet Multiverse〜Alternative〜   作:犬社長

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今まで毎日連続投稿してきましたが、この話でストックで切れたのでココからは通常投稿となります。

…大体、週一投稿ぐらいにはなるかなぁ…




35〈Gear Knight〜機士〜〉

 

 

 

 

 アライアンスの本拠地へ襲撃して来た〈デスクロー・ギガトンスキビディトイレ2.0〉は、アライアンス達が作り上げた4番目のタイタンーーーーー〈タイタンテレスコープマン〉によって倒された。

 

 

 コレは間違いなく、10年前のアライアンス敗北以降における最大の戦果である。

 

 『今のアライアンスは、タイタンクラスの敵でさえ倒すことが出来る。』…それを証明する事が出来た今回の戦いは、必ずや今後の糧となるだろう。

 

……とは言え、戦闘を行ったタイタンテレスコープマンは、必ずしも五体満足とは言えなかった。

 

 限界を超えて運用をした事による、内部機構の破損。物理的な外傷や、強い負荷による損傷など、この戦いで負ったダメージは正直言って大きい。

 

 その為、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()の製造も並行して行いつつ、傷付いたタイタンは修理へと回される事となった。

 

 

そして、タイタンの修理開始から3日後。

 

 

 

 

ーーーーー()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

〈視点:ブレーダーカメラマン〉

 

 

 

「ブル────ッ!!!!」

 

 

 ブルースーツカメラマンが再起動した(目覚めた)事を知らされた『俺』は、彼の機体が安置されていた〈修繕室〉へ逸早く飛んでいった。

 同じ様にブルースーツカメラマン復活の一報を受けたプランジャーマンや、シーちゃん(シザースカメラウーマン)にサプレッサーカメラマンも一緒である。

 

「…ブレーダー!それに皆…!ーーーーーかなり心配かけたみたいだね…!申し訳無いよ。」

 

 修繕室へやって来た顔ぶれを見るなり、ブルースーツカメラマンは申し訳無さそうな態度で頭を下げた。

 

「そりゃあ心配するよ〜☆でも、ラッキーが無事起きてくれて良かったね♪一安心ってヤツぅ?」

 

 シーちゃんが嬉しそうにピースサインを送る。その隣で、サプレッサーカメラマンも号泣(!?)していた。

 

「うおおおおお!!良かったッス!ブルーさんッ!!ーーーーー実はブルーさんが寝てる間に、すッッごい大変な事が有ってーーーーーいやでも本当に良かったッスぅぅぅぅ!!!」

 

 そう叫ぶ彼のカメラレンズからは、涙が滝のように流れ出している。……涙腺とか無いはずだけど、その涙どっから出てるんだ。

 

「いや、これ冷却水と潤滑油(グリス)ッス……一度栓が緩むと止まらなくって………。」

「ただの液漏れじゃねぇか!!今此処にドクター居るし、直して貰え!?」

 

俺のツッコミがサプレッサーマンへ炸裂する。

 それを横で見ていたブルースーツカメラマンが、微かに笑った。

 

「はは……。ココは何時もと同じようで何よりだよ。」

「ま、実際に大変な事が起きたのは間違いないがな。」

 

 プランジャーマンが肩を竦めながらそう言う。それを聞いたブルースーツカメラマンは、少し真剣な雰囲気で俺達の方を見た。

 

「うん。それについて少し教えて欲しい。……僕が寝ている間、コッチでいったい何があったんだい??」

「うッス!では、俺の方から説明するッス!」

 

 涙(では無いが)を拭き取りながら、サプレッサーカメラマンが彼の質問に答え始める。ーーーーーギガトンスキビディトイレ2.0襲撃から、その撃破までの一部始終をーーーー。

 

 

 

〜5分後〜

 

 

 

「ーーーーーってな訳で、今に至るッス。」

 

「………そうか。それは確かに大変だったね…。」

 

 彼から一通りの説明を聞き終えたブルースーツカメラマンは、深々と頷いた。

 

「だけど、タイタンテレスコープマンが完成してくれたのは本当に良かった。……これから先の戦いには、アレが必ず必要だからね。」

「うッス。それはそうッスね。」

 

頷くサプレッサーマン。

 その隣からプランジャーマンが、ブルースーツカメラマンへ話し掛ける。

 

「まぁ、此方の状況はこんな所だ。ーーーーーで、こっからが本題だが……。ブルー、サイバーシティで一体何があった??」

 

 その問いに、部屋の中の空気が一気に緊張感のあるモノへ変わった。

 

「……………。」

 

暗い雰囲気で俯くブルースーツカメラマン。

 

「それについては、私から提案がある。」

「…ドクター?」

 

 そこに、隣からDr.カメラマンが1台のタブレットを持ってやって来る。…そのタブレット画面には、ノイズ混じりの映像が映し出されていた。

 

「これは……なんの映像だ?」

「ーーーーー彼があの街で記録した映像だ。…私が修理の際に、このタブレットにダウンロードしておいた。話を聞くより、コレを見たほうが早いだろう。」

 

手渡されたタブレットを受け取るプランジャーマン。

 

「…流石ドクター。やる事が早い。」

 

 そう言って彼は画面を叩き、映像を再生する。そして、俺達が見やすいように、近くの机の上に置いた。

 

「音声データは入れられなかったが、何が起きたかを理解するのには十分な筈だ。」

 

 机を囲む俺達の近くに腰を下ろしながら、ドクターが1つ補足を入れる。

 

「うん。それで十分だよ。…じゃ、コレを見ながら当時の解説をしていこうか。エネルギータワーで何が起きて、僕以外の仲間達が全滅するに至ったのかを。」

「おう。……辛いだろうが頼む。」

 

 そして俺達全員が見守る中、映像が再生され始めたーーーーー。

 

 

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

 

〈記録映像〉

 

視点(POV):ブルースーツカメラマン

 

 

 

 

映像は、何処かの建物の中らしき場所から始まった。

 

 灰色の金属板を思わせる建材で構成された廊下が、視界の先までずっと続いている。そして、ブルースーツカメラマンはゆっくりと一歩一歩周りを確かめながら、慎重に歩いていた。

 

ーーーーーそしてある程度歩いた所で、片眼鏡(モノクル)を掛けたカメラマンが、ブルースーツカメラマンの隣に映り込んだ。何か言葉を交わしているのか、2人の歩みが止まる。

 そして、彼の視界が後ろに動き、廊下の端の方に固まって行動しているカメラマン達を捉えた。

 

 ブルースーツカメラマンの手が手招きするように動き、遠くのカメラマン達が忍び足で移動を開始する。

 

……どうも、ブルースーツカメラマン達は何処かへ潜入しているらしい。

 

 


 

 

「…コレ、何処の施設に潜入してるんだ…?」

 

 映像は途中だが、俺は振り返ってブルースーツカメラマンへ尋ねてみた。

 

「サイバーシティの中心とも呼べる場所だ。…ブレーダーはもうサポートAI〈MIKU(ミク)〉について聞いたかい?」

「あぁ。」

 

 俺は頷く。〈ミク〉についての話は、資源サルベージ作戦の際にプランジャーマンから聞いている。

 

「なら話が早い。…この時の僕達の見立てでは、『彼女』を構成するデータがこの建物の何処かに封印されてる可能性が高かったのさ。だから、データを封じている端末を探してハッキングを仕掛け、彼女を解放しようと思ったんだ。」

「なるほど…囚われのミクか………。」

 

 まるでヒロインだな、と心の中で呟きつつ、俺は映像へと目線を戻した。

 

 


 

 

ーーーーー他のカメラマン達が合流した所で、ブルースーツカメラマンは全員を伴って長い廊下を歩き始めた。

 

 何度か曲がり角を曲がり、閉ざされたゲートらしき場所を横目に通り過ぎ、彼等は足早に進み続ける。

 

 

………やがて、目の前に大きな扉が見えて来た。鉄製であろうその扉には、大きなトイレマークが描かれている。

 

ーーーーーその扉の前で止まるブルースーツカメラマン。…そして片眼鏡(モノクル)のカメラマンが、手に持っているタブレットとドアの前の電子錠らしき物を、ケーブルで繋ぐ。

 およそ十秒ほど経った所で、電子錠からパチッと小さく火花が散り、巨大なドアがゆっくりと開き始めた。

 

 その先にはかなり広めの空間があり、煌々とした電気が点いている。

 

そして、其処へ彼等が足を踏み入れた刹那、

 

 

ーーーーー待ち構えていたかのように、真っ黒なコートで全身を隠した影が1つ現れた。

 

 

 


 

 

「誰だ?てか、どっから出て来た…??」

「わぁ〜?誰だろ〜☆」

「…………。」

「トイレでもミュータントでも無いッスね…。」

「映像越しでも分かるこの感じ……。まさか、コイツが…?」

 

 


 

 

 鑑賞する俺達が口々に疑問を呟く中、画面の向こうで片眼鏡(モノクル)のカメラマンが、驚いた様に拳銃を構える。

 ブルースーツカメラマンも、肩から下げていたボルトライフルを構えて、その人影に照準を合わせた。

 

 2人以外のカメラマン達も、各々武器を構えて人影へ向ける。

 

 醸す気配は『一触即発』。……優に10人程のアライアンスから銃口を突き付けられている訳だが、その人影の動きに動揺は見受けられない。

 

 ただ此方を見つめ、立っているだけだ。……だが、如何せん()()()()()()()

 

 それは、全身をコートで隠しているのは勿論、顔すらも目深に被ったフードで隠しているせいだろう。

 

 立ち姿に隙は無く、ジッと見ていると輪郭がボヤけてすら見えて来る。…まさに闇から湧き出してきたかのようなーーーーーーーー

 

 

 

ーーーーー発砲。

 

 

音は聞こえないが、画面の中で誰かがトリガーを引いた。

 

 同時に火花が1つ散り、床に2つの金属片が落ちる。……落ちたのは弾丸。しかも、真っ二つに斬られたモノだ。

 

 そして、フードの人影はいつの間にか1本の剣を手に持っていた。ーーーーー時計の長針を思わせる意匠のソレが、冷たい威圧感と共にブルースーツカメラマン達へ向けられる。

 

…………何が起こったかは分かる。あの剣で、奴は弾丸を斬ったのだ。

 

 


 

 

「お前も銃弾を剣で斬れるタイプか…。」

 

 タワー奪還戦で戦ったデスクロー・ミュータントを思い出しながら、少しげんなりと俺は呟く。…そんな簡単に弾を斬らないで欲しい。ファンタジーかよ。

 

「なーほーね♪じゃあ、銃捨てて殴り合うしか無いね〜♪♪」

「…なんで嬉しそうなの??」

 

 


 

 

 何故か嬉しそうなシーちゃんを他所に、映像の中で戦いが始まる。ーーーーー先程の射撃を皮切りに、複数のカメラマン達が一斉に射撃を始めたのだ。

 

散らばる空薬莢。

立ち込める硝煙。

 

しかし、ソレは意味を成さなかった。

 

ーーーーー何故なら、人影は其処に居なかったのだから。

 

「ーーーーー???いつ消えーーーーー」

 

 俺が疑問を呈すより速く、映像の中でカメラマン達の首が飛ぶ。見れば、そこには先程消えた人影が居た。

 

「何だ、あの動きはーーーーー」

 

プランジャーマンも一連の流れが理解できない様子。

 

 そして人影は、何度も消えたり現れたりを繰り返しながら、次々とカメラマンを倒して行く。

 

ーーーーー誰も反撃は出来なかった。奴は現れると同時に消えるのだ。まったく説明のつかない高速移動。…まるで、時が加速しているかのようなーーーーー

 

「速い…速すぎるーーーーー。一体何が……」

 

 

 

ーーーーーその時、映像の中でフードの人影の頭を隠していたフードが取れた。

 

 誰かが撃った弾が掠めたか、自然と取れたか、理由は分からないし重要でも無い。重要なのは、今まで分からなかった素顔が遂に見れるようになったと言う事でーーーーーーーー

 

「……?!」

「おやぁ…♪」

「ーーーーーコイツ…!」

 

露わになった()()を見た俺達に衝撃が走る。

 

 

()()()()()()()()()()()……だと…??」

 

 

唖然となって呟く俺。

 

 アライアンスを翻弄する謎の敵の正体は、少々古めかしいデザインをした時計型の頭部を持つ同族(アライアンス)だった。

 

 

「そうだ。」

 

 ブルースーツカメラマンが映像を睨みながら、俺達に補足する。

 

 

「アレの正式名称は〈7人の機士〉No.03・試作型(プロト)()()()()()()()()。」

 

 

 

「────僕達の中で唯一人、時を操る能力を持つ者だ。」

 

 

 

 






〈7人の機士〉最初の1人、〈試作型(プロト)()()()()()()()()〉が遂に登場!!まぁ、今は敵に回ってますケド…。
ウーマンなのはわざとです。マンにすると〈7人の機士〉チームが男しか居なくなる……まぁ、もう1人ウーマン居るけどさ…

ちな〈クロックマン〉及び〈クロックウーマン〉は、スキビディトイレの2次創作者【DOM Studio】さんが創り上げたキャラクターです。個人的に好きなんで、ココにも来てもらいました。(設定は当SSオリジナルの物となっていますが。)

時間操作系キャラが敵に回ってるのコワイ…コワイネ…
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