Skibidi_Toilet Multiverse〜Alternative〜   作:犬社長

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お久しぶり過ぎてビビる(ほぼ1年ぶりの更新)

エタったと思ったでしょ!ソレはそのとおりなんだけどさぁ!(?)
でも一応なんとか帰ってきたよ!ハイ

さて、前回やっと主人公達が本格的に戦い始めた所ですが、ちょっと一旦タイタンテレスコープマンVS洗脳タイタンカメラマンの描写へ移らせていただきます。

今はタイタン戦書くほうがモチベある()



44〈Gigantomachy〜巨人、相打つ〜〉

 

 

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

 

 

 

 

 時は少し巻き戻り、〈電脳城塞(デジタルキャッスル)〉突入より30分程前。

 

 

 

 

 ────サイバーシティの中心で、2柱の巨人が向かい合っていた。

 

 

 

 

 方や、アライアンスの復活と進撃の象徴たる〈タイタンテレスコープマン〉。

 

 方や、嘗ての同胞にして敵の手に堕ちた〈タイタンカメラマン・(トイレット)カスタム〉。

 

 

 敵味方入り交じる激しい戦火の中で、両者の立つ場所だけが異様な雰囲気に包まれていた。

 

 

 そして両者の激突は互いの武装による真正面からの殴り合いで幕を開ける。

 

 

『UAAAAAAAA!!!』

 

 

 いびつな咆哮を上げながら駆け出すタイタンカメラマン。

 

 その右手に握られたメカニカルハンマー後部に取り付けられたブースターが火を吹き、ビル一棟など粉微塵に出来る威力の一撃となってタイタンテレスコープマンへ迫る。

 

 

『───オオオオッ!!』

 

 

 一方のタイタンテレスコープマンは、〈海王星ノ剛鉄球(ネプチューン・フレイル)〉をグルグルと振り回して迎撃した。

 

 

 胸部の〈バルジ・コア〉から供給されるエネルギーを纏った〈海王星ノ剛鉄球(ネプチューン・フレイル)〉は、回転させればさせるほど威力が上がるギミックを持っている。

 

 十分に回転させた〈海王星ノ剛鉄球(ネプチューン・フレイル)〉は弾道ミサイルに匹敵する威力を誇り、当たればタイタンカメラといえど無事では済まない。

 

 

 縮まる両者の距離。

 

 

 そして大気を切り裂きながらお互いの武器が振るわれ───

 

 

 

衝突(ズガン)ッッッ!!!

 

 

 

 エネルギーを纏った〈海王星ノ剛鉄球(ネプチューン・フレイル)〉と、ブースターで加速した〈メカニカルハンマー〉が正面から衝突し、爆発の如き衝撃波が空気中を駆け巡った。

 

ビキッ…と響く鈍い音。

 

 〈海王星ノ剛鉄球(ネプチューン・フレイル)〉の鉄球部分にヒビが入り、明後日の方向へと軌道が逸れていく。

 一方の〈メカニカルハンマー〉にも決して小さくない罅割れが入り、スパークが激しく散った。

 

 

 ───両者の最初の接触は、互いの武装が早々に破損するという結果に終わる。

 

 だが、タイタンテレスコープマンの強みはその豊富な武装だ。

 

 彼はヒビの入ったフレイルを引き戻し、代わりに左手の〈土星ノ戦輪(サターン・チャクラム)〉を投擲する。

 

 空を切って迫るチャクラムの刃。

 

 しかしタイタンカメラはそれをサイドステップで回避し、左腕に装備した巨大パイルバンカーでタイタンテレスコープマンへ反撃を行う。

 

 ───放たれた巨大な鉄杭を飛び退って避けるタイタンテレスコープマン。

 

 空振りに終わる両者の攻撃。

 

 ───だが、タイタンテレスコープマンが投擲した〈土星ノ戦輪(サターン・チャクラム)〉は、空中でブーメランの様に旋回して彼の手元へ戻ってくる。

 

 そしてその軌道上にはタイタンカメラマンの姿。

 

『──?!』

 

 背後から迫るチャクラムを察知したタイタンカメラは、素早く上体を沈めてチャクラムを躱した。

 

 タイタンテレスコープマンが戻ってきた〈土星ノ戦輪(サターン・チャクラム)〉をキャッチし、そのまま壊れかけの〈海王星ノ剛鉄球(ネプチューン・フレイル)〉を振り回す。

 

 ヒビが入っているとはいえ、質量兵器としての威力は未だ健在。

 

 タイタンカメラはパイルバンカーを盾代わりにして鉄球を受けたが、その衝撃で大きく仰け反った。

 

 更にすかさず両肩の〈水星砲(マーキュリーキャノン)〉と〈金星砲(ヴィーナスキャノン)〉を発射し、タイタンカメラへ追撃を加える。

 

 閃光と共にドドンッ!と爆発の重低音が木霊し、タイタンカメラの体が業火に包まれた。

 

『───ッッ!!』

 

 衝撃で更に吹き飛ぶタイタンカメラ。

 トイレ軍達によって取り付けられた白い装甲がヒビ割れ、スパークが飛び散る。

 

 

『……GAA…。』

 

 

 傷ついた体を見て、怒るような唸り声を漏らすタイタンカメラマン。

 そこには嘗ての理性など微塵も感じ取れない。ただあるのは、敵意と殺意。

 

 闇を宿したカメラアイが瞬き、胸のコアが強い光を帯び始める。

 そしてその光は更に増幅し、熱く燃えたぎる炎となってコアから溢れ出した。

 

 

『OAAAAAAAAA!!!!』

 

 

 コアに業火を宿したタイタンカメラは怒号を轟かせ、轟音と共に業火を熱線へと変えて撃ち出す。

 

 周囲の建物が融解し、空気すら赤く熱せられて見えるレベルの超高熱。

 

 迫りくる圧倒的熱線を前に、タイタンテレスコープマンは〈火星ノ業火(マーズフレイム)〉で迎え撃つ構えを取った。

 

 〈バルジコア〉から放たれた1000℃を超える灼熱の焔が眩く広がり、空中でタイタンカメラの熱線と衝突する。

 

 

 その瞬間、2つの業火の激突により街全体が凄まじい閃光に包まれた。

 

 

 熱を伴った衝撃波が辺り一帯を駆け巡り、熱によって建物が融けながら吹き飛ばされる。

 熱線が交差する場所は地獄もかくやという業炎に包まれ、大地そのものが融けてマグマへと変わっていた。

 

 

 ───そして、両者は互いに熱線を放ち続けながらゆっくりと近付いていく。

 

 

 互いが近づくほどに熱量は高まり、ぶつかり合う炎は激しさを増していった。

 

 

 互いの体を灼く業火。

 

 

 ──それでも一歩、また一歩と、両者は近づいていく。

 

 

 熱は最高潮に達し、暴力的な陽炎で二人の周囲が歪む。足がマグマと化した地面を踏み締め、そして遂に二人は互いに手を伸ばせば届く距離まで近付いた。

 

 

 ───放たれ続けていた熱線が同時に止まる。

 

 

 同タイミングで訪れたエネルギー切れ。

 

 だが、二人ともこれで全てを出し切った訳では無い。

 

 

「……オオオ…ッ!」

 

『AAAAAA…!』

 

 

 両者は示し合わせたかのように腕を振り上げ、タイタンテレスコープマンは〈土星ノ戦輪(サターン・チャクラム)〉を、タイタンカメラマンは左腕のパイルバンカーを、全く同じタイミングで叩き付けた。

 

 

「───ッ!!」

『GAA…ッ!』

 

 

 残像すら置き去りにする速度で放たれたパイルバンカーの一撃が、タイタンテレスコープマンの脇腹を貫き、大きな傷跡を刻み込む。

 そしてタイタンテレスコープマンもまた〈土星ノ戦輪《サターン・チャクラム》〉〉でタイタンカメラの肩を深々と斬りつけた。

 

 

 お互いの体から血のような火花が激しく飛び散り、2体の巨人は同時に片膝を付く。

 

 

 ───先に起き上がったのはタイタンカメラ。

 

 

 起き上がった勢いのままメカニカルハンマーでタイタンテレスコープマンを殴り飛ばし、建物を巻き込みながら倒れ込んだタイタンテレスコープマン目掛け、さらなる追撃をかける。

 

 

「…ッ!!」

 

 

 右腕に取り付けられた【補助兵装(サブウェポン)】の〈ヘリオスフィア・シールド〉を掲げ、タイタンカメラによるハンマーの追撃をガードするタイタンテレスコープマン。

 

 巨大な鉄槌がヤケを起こしたように激しく叩きつけられ、ヘリオスフィアシールドと干渉して激しい火花が散った。

 

 

 ガンッ!──ガンッ!!──ガンッ!!!

 

 

 

 土煙が舞い上がり、衝撃音が立てて続けに木霊する。

 

 狂気染みたハンマーの連打がシールドに深い罅を走らせ、あまりの衝撃にタイタンテレスコープマンの体が地面へめり込んでいく。

 

 

『……オオオォッ!!』

 

 

 だが、やられっぱなしでは終わらない。

 

 腹の底から絞り出すような咆哮と共に、タイタンテレスコープマンが勢いよく立ち上がった。

 

『──ウオオオオッッ!!!』

 

 ヘリオスフィアシールドでハンマーを受け止め、押し返し、〈海王星ノ剛鉄球(ネプチューン・フレイル)〉で殴り返す。

 更にそのまま〈土星ノ戦輪(サターン・チャクラム)〉で斬りつけ、間髪入れずに〈海王星ノ剛鉄球(ネプチューン・フレイル)〉をもう一発喰らわせた。

 

『GAA…ッ?!』

 

 火花と共に白い装甲がベキベキと剥がれ落ち、吹っ飛ばされたタイタンカメラが大地へ倒れ込む。

 

 …後からトイレ軍に付けられた白い装甲が剥がれ、元の姿へと戻って行く様は、それを見ていたアライアンス達に希望を抱かせていた。

 

 

「───勝て…!勝ってくれタイタン…!!」

 

 

 空で、地上で、トイレ軍と戦いながらも、アライアンス達はタイタンテレスコープマンの勝利を祈る。

 

 

 一方、〈電脳城塞(デジタルキャッスル)〉の最上階から戦いを見つめる〈ジーニアス・サイエンティストスキビディトイレ〉にとって、この展開は望ましくない。

 

 

「おいおい……!この程度じゃねぇんだぞ…!天ッッッ才の俺様がカスタムしたタイタンカメラマンはぁ…!!」

 

 アームクローの先端を苛立たしげに噛みながら、ジーニアススキビディトイレは叫ぶ。

 

「何をやってるタイタンカメラぁ…!──殺せぇ!」

 

 ───その瞬間、タイタンカメラマンの目に再び狂気的な光が宿った。

 

『AAAAAAAAA!!!』

 

 狂ったような咆哮を上げ、タイタンカメラが背中のブースターを起動させる。

 

 ───刹那、彼の体が残像すら残る程の速度で一気に加速し、タイタンテレスコープマンの至近距離まで迫った。

 

 

「───ッ!!」

 

 

 振り抜かれる鋼鉄の杭。

 

 致命を狙う一撃をすんでの所で回避するが、そこはまだタイタンカメラの間合い。

 

『AAAAAA…ッ!!』

「!?」

 

 がっしりとタイタンテレスコープマンの腰に腕が回され、同時に再びタイタンカメラのブースターが炎を噴き出した。

 

 ───そして上昇。

 ───2人の巨人は空へ。

 

 しかしタイタンテレスコープマンの体は拘束され、タイタンカメラから離れることは出来ない。

 

 そして確実に避けようのない超至近距離から、タイタンテレスコープマンをパイルバンカーが再び襲った。

 

 

「ッッッ!!!」

 

 

 蒼穹に金属を引き裂くような音が鳴り響く。

 

 〈バルジ・コア〉を狙って放たれた鉄杭を、タイタンテレスコープマンは咄嗟に左腕で受け止めた。

 

 放たれた鉄杭が左腕を貫通し、胸のコアに突き刺さる。

 

 しかし、左腕がクッションとなった事で威力が減衰し、コアの破壊は免れた。……が、何れにせよダメージは大きい。

 

 パイルバンカーで貫かれた左腕はスパークを撒き散らしながらダラリと垂れ、もはや動かす事が出来なくなっていた。

 

 このままではやられる。──そう判断したタイタンテレスコープマンは、素早く〈火星ノ業火(マーズ・フレイム)〉を放つ。

 

 密着状態で放てば自分も業火に焼かれてしまうが、それよりも相手を引き剥がす方が大事だ。

 

 流石にゼロ距離から1000℃の炎を叩き込まれれば、彼も離れざるを得ない。

 

『GAAッッ…!』

 

 そして目論見通り、タイタンカメラはタイタンテレスコープマンから引き離されていく。

 

 少し距離が生まれた所で業火を止め、タイタンテレスコープマンも背中のブースターを起動させる。

 

 

 ───天空で睨み合う両者。

 

 

 先に動いたのはタイタンカメラマンだった。

 

 左腕と一体化して展開されているパイルバンカーを一度解除し、そのまま左手の指先から金色のエネルギー弾を5発撃ち出す。

 

 ──それは空を蛇行しながら飛翔し、タイタンテレスコープマンへと向かって行った。

 

 

 迫りくる5発の光弾を、タイタンテレスコープマンは左腕から〈天王星ノ滅星光(ウラヌス・レーザー)〉を放って撃ち落とす。

 

 更に両肩の巨砲から波動弾を発射。──2つの波動弾は彗星のような尾を引きながらタイタンカメラへと向かうが、素早く避けられてしまう。

 

 そして攻撃を避けたタイタンカメラマンは、指先からマシンガンの如く光弾を乱射。

 

 無数の光弾が空に線を描きながらタイタンテレスコープマンへ迫り、彼の身体から無数の火花が散った。

 

「ッッ…!!」

 

 コートに穴が空き、漆黒のボディが傷付いていく。

 

 それでもタイタンテレスコープマンは体勢を立て直し、タイタンカメラの攻撃を避けながら〈天王星ノ滅星光(ウラヌス・レーザー)〉で反撃した。

 

 空を裂くレーザーの軌跡。

 

 互いに攻撃を避け合いながら、レーザーと光弾の応酬が続く。

 

 ……しかし機動力はタイタンカメラの方が上かつ、片腕が使えないタイタンテレスコープマンは、攻撃の手数で差をつけられていた。

 

 タイタンテレスコープマンのレーザーは避けられ、逆にタイタンカメラの攻撃は着実にタイタンテレスコープマンの体力を削っていく。

 

 

「───これ以上やらせるかッ…!タイタンを援護するぞ!」

「「──了解ッ!!」」

 

 

 見かねたカメラマンたちが〈強襲型カメラヘリ〉で援護に入った。

 

 

 ………しかしそれは余りにも無謀な行い。

 

 

 如何に彼らが勇敢で優秀なヘリパイロットだろうと、タイタンの前では雑兵に過ぎないのだ。

 

「…せめて一発でもッ!」

「隙を作るんだ!!!」

 

 タイタンカメラマンへ降り注ぐ銃弾の雨。

 

 それを意に介さず、タイタンカメラは無造作に指先から弾丸をばら撒いた。

 

 

 ───青空を翔ぶ弾丸の光跡が、カメラヘリを次々と貫く。

 

 

 風穴を空けられたカメラヘリの機体が次々と爆ぜ、飛び散った破片が炎の尾を引きながら地上へ落下して行った。

 

 

「───ッ!!」

 

 

 無惨にも壊滅したカメラヘリ達の残骸を見つめ、タイタンテレスコープマンの体が怒るように震える。

 

 ──すると胸のコアに光が宿り、彼の周りで熱が渦を巻き始めた。

 

『………?』

 

 タイタンテレスコープマンの変化を感じ取ったタイタンカメラが、警戒した動きで身構える。

 

 そして構えを取るタイタンカメラマンの前で、タイタンテレスコープマンのコアに宿った光が、極小の太陽と化した。

 

 溢れ出す灼熱のエネルギーと、対流する大気の揺らめき。───今まさに生み出されようとしているソレは、かつて〈デスクロー・ギガトンスキビディトイレ2.0〉を屠ったタイタンテレスコープマンの必殺技───〈永劫ノ陽焔(エターナル・サン)〉であった。

 

 まだ小さいが、それでもなお存在感を放つ仮初の太陽。

 

 

 

 ───ソレを遠くの〈電脳城塞(デジタルキャッスル)〉最上階から眺める〈ジーニアス・スキビディトイレ〉の顔に、初めて焦ったような表情が微かに浮かんだ。

 

 

「……おいおい……ありゃ人工太陽か??………天ッッッ才のこの俺様を差し置いて、あんな物を作りやがるとは癪な奴らめ…!」

 

 彼のアームクローがホログラムディスプレイの上を滑るように動き、何かのデータを入力して行く。

 

「これは新たな変数だ…!──だが、あれが最後の足掻きと見た!!そして見るに、あの技には溜めがいるらしいなぁ!?───来ると分かっているデカい攻撃を、どうして棒立ちで待つ必要があるッ?!」

 

 タンッ…!と彼のアームクローがホログラムを弾き、彼の顔に笑みが浮かんだ。

 

「目には目を、歯には歯を、()()()()()()()()。────やれ、タイタン。……〈アブソリュート・ペネ()()()イト・バンカー〉起動…!」

 

 その自信に満ちた声に、遠くのタイタンカメラマンが応える。

 

 

 そして始まったのは、パイルバンカーの展開だった。

 

 光弾を発射する為に一旦解除されていた左腕のパイルバンカーが再び展開され、そして今度はパイルバンカー全体が青い光を帯び始める。

 

 そしてみるみる内にその光は増光し、左腕は最早パイルバンカーでは無く、光り輝く大剣の様になっていった。

 

 更にその切っ先がタイタンテレスコープマンへ向けられるや否や、突然タイタンテレスコープマンの体がグンッとタイタンカメラマンの方へと引き寄せられ始める。

 

「……!?」

 

 どうやらタイタンカメラの左腕には、超強力な磁石が埋め込まれているようだ。

 ──タイタンテレスコープマンはブースターを勢い良く噴射して逃れようとしたが、引力が強過ぎてその場に留まるだけで精一杯だった。

 

 

「……〈必殺技〉ってモノは、確実に当ててこそだよ…タイタンテレスコープマン。この〈磁力兵装〉から、その出力程度のブースターで逃れるのは困難だろうな。」

 

 戦況を眺めるジーニアス・スキビディトイレが冷ややかな声色で呟く。

 

「……とは言え、()()()を持ったまま近付かれても困る。──その太陽は没収だ。」

 

 彼の呟きと共に、タイタンカメラマンの右腕から光弾が、チャージ中の〈永劫ノ陽焔(エターナル・サン)〉目掛けて放たれた。

 

 ──〈永劫ノ陽焔(エターナル・サン)〉が完成する前に破壊し、不発に終わらせてから確実に必殺技を決める。…それがジーニアス・スキビディトイレの狙いだったのである。

 

 ───だが、ここでタイタンテレスコープマンは彼の予想外の行動に出た。

 

 彼はタイタンカメラマンへ背を向け、〈永劫ノ陽焔(エターナル・サン)〉を背中で守る様に隠したのだ。

 

「───な…!?」

 

 放たれた光弾は彼の背中で爆ぜ、ブースターユニットが爆発して吹き飛んでいく。

 これでタイタンテレスコープマンは飛行能力を喪い、磁力兵装の引力に逆らう術が無くなった。

 

 しかし、翼と引き換えに彼は〈永劫ノ陽焔(エターナル・サン)〉を守る事に成功したのだ。

 ──そしてソレは今、彼の右手の中で灼熱の煌めきをより強くする────

 

 

「コイツゥゥゥゥッ!刺し違える気かぁッッ!?」

 

 

 勢い良く振り返るタイタンテレスコープマン。…そして、その手の内には完成した〈永劫ノ陽焔(エターナル・サン)〉が。

 

 最早避けられぬ衝突を前に、タイタンカメラマンは光を纏ったパイルバンカーを振り被った。

 

 

 

 業火噴き出す灼熱の太陽と、光輝纏う鋼鉄の杭が極至近距離で激突する─────

 

 

 

 

 

 

大爆発(ズドォォォン)ッッッ!!!!!

 

 

 

 

 

 

 この惑星そのものを揺らすのではないかと思える程の爆発が空に満ち、炎と光が柱となって天と地を貫いた。

 

 爆発の真下は一瞬で塵1つ残らない更地となり、更に大地さえも砕かれてめくれ上がり、吹き飛ぶ。

 そしてその閃光は地平の彼方まで空を照らし、太陽さえも霞んで見えるほどだった。

 

 最早どちらが勝ったかなど判別しようが無い大爆発。

 舞い上がる粉塵で周囲が陰り、タイタンの姿が見えなくなる。

 

 

 

 ───だが、確かに勝者は其処に居た。

 

 

 

『────AA……。』

 

 

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

 ……『彼』の機体(からだ)は激しく損傷し、左腕に至っては根元から消し飛んでいる。

 

 

 しかしその姿は未だ健在で。

 ソレは未だに其処に在って。

 

 

 そしてそれがもたらす意味は1つだけ。

 

 

 

 

「…………くくっ…くっくっくっ……。コレが結果だ。アライアンス共。───実験は………俺様の勝ちのようだな。」

 

 

 

 

 

 ─────()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

 

 

 

 

 

 








次回更新日は未定です(いつもの)



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